アニメ『鴨乃橋ロンの禁断推理』第12話あらすじ・ネタバレ感想!シュピッツの依頼を受け、土着信仰の根付いた村へ……!

© 天野明/集英社・鴨乃橋ロンの禁断推理製作委員会

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「少年ジャンプ+」にて連載中の人気推理マンガをアニメ化した『鴨乃橋ロンの禁断推理』。

類稀な才能を持ちながら探偵資格を剝奪されてしまった天才探偵・鴨乃橋ロンと、ピュアでマヌケで真っ直ぐな警視庁捜査一課の刑事・一色都々丸(トト)がタッグを組み、さまざまな難事件を解決していくミステリー作品です。

以前、シュピッツから依頼された行方不明の家族の捜索を引き受けることにしたロン。

交換条件として出したのは、ロン自身の謎に関わる「血の実習事件」のファイルの入手でした。

条件を飲んだシュピッツは、ロンとトトを連れて、民俗学者の兄が姿を消した山梨県の夜蛇村を訪れます。

早速、第12話「夜蛇神様殺人事件【前編】」をレビューしていきます。

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アニメ『鴨乃橋ロンの禁断推理』前回第11話のあらすじと振り返り

雨宮から命じられた愛知出張で、久しぶりに翡翠と会ったトト。

部下の山根を失ってからスランプ状態の翡翠は、以前のような鋭い洞察力を失くしていました。

現在は「マッドカメレオン」と呼ばれる七変化の犯人による通り魔事件を捜査中ですが、トトと翡翠の目の前で新たな犯行が行われ、事件は進展の兆しを見せます。

本調子でない翡翠は解決の糸口を見つけられず苦悩しますが、トトに同行していたロンに煽られながらヒントを見出し、いつものような切れ味を取り戻しました。

無事に事件を解決へと導いた翡翠と別れ、帰りの新幹線に乗り込んだトトは、ロンが愛知出張についてきた理由を聞かされます。

実は、ロンはもふのもとで脳の検査を受け、犯人を追い詰める病が後天的に、そして人為的に与えられたものではないかと診断されていました。

さらに詳しい検査を勧められ、もふに紹介状を書いてもらった専門機関が偶然にも愛知にあったのです。

そこで症状を緩和できるかもしれないことが判明したというので、トトは喜びますが、ロン本人は何故か暗い顔をしていました。

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【ネタバレあり】アニメ『鴨乃橋ロンの禁断推理』第12話あらすじ・感想

シュピッツからの依頼

ロンから電話を受けたトトは、以前シュピッツから聞かされた行方不明の家族を捜索するという依頼を引き受けたほうがいいだろうかと相談されます。

トトが二つ返事で頷くと、ロンは「トトならそう言うと思ったよ」「本人にもやるべきだと言ってくれ」と告げました。

ロンによると、今現在、トトはシュピッツに尾行されているとのこと。

周囲を見渡すと、ビルの屋上にシュピッツの姿を発見します。

トトがシュピッツと連れだってロンの自宅を訪れると、殺風景だった部屋の中に家具などが運び込まれ、随分と家らしくなっていました。

これならロンとトト以外にも依頼人を招くことができると話すロンは、最初の依頼人こそシュピッツだと言います。

しかし、シュピッツは希望通り依頼を受けてもらえるというのに、浮かない顔をしていました。

何故なら、ロンに交換条件として提示された内容が「血の実習事件」に関するファイルをBLUEから入手してくるという難題だったからです。

ロンはすでにスコットランドヤードが保持する事件ファイルを手にしていましたが、一部の情報が抜き取られていたそうで、BLUE側が有する情報を狙っていました。

ロンの「犯人を殺す病」は、何らかの医学的処置によって生じた可能性があると、もふによって診断されています。

例の事件後、怪我の処置として手術を受けた際に「記憶のない3時間」があったというロンは、その事象自体がファイルから抜けていることを不審に思っていました。

一連の話を聞いたシュピッツは、ロンの抱える過去の謎と、シュピッツを庇うトトの想いに心を動かされ、危険な条件を飲むことにします。

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無意識に情に訴えかけるトトと、素直に心を動かされるシュピッツ。 すべてはロンの手のひらの上!

”夜蛇神様”を祀る村

シュピッツの兄・シェパード(CV.小西克幸)は、世界中の民間信仰を研究していた民俗学者だそうで、ロン一行はシェパードが研究のために訪れていたという山梨県の夜蛇村を訪れます。

シェパードが消えた11年前の夏、シュピッツはちょうど学校が休みで、夜蛇村についてきていたとのこと。

そんな話を聞きながら森の中を歩いていると、トトは茂みに入っていく白い蛇のような影を目撃しました。

同時に、何か音がするというロンは、その茂みのほうへ進んでいきます。

辿り着いた先には滝があり、川の向こう岸には祠が建っていました。

さらに、祠のそばには滝を見上げるようにして立つ女性の姿が……。

彼女の姿を認めた瞬間、一行のもとにどこからか斧が飛んできます。

突拍子のない危険にトトが声を上げると、向こう岸の女性はハッとした様子で足元の荷物を手に取り、逃げて行ってしまいました。

斧を投げてきたのは、夜蛇村の男性たちでした。

彼らは「これ以上進むなら気を付けてくれよな」と告げて去っていきます。

感じの悪い男性たちに憤るトトと、何か考えている様子のロンは、シュピッツの案内でいよいよ村のほうへ。

すると、そこには人が集まっており、何やら揉めていました。

シュピッツは輪から外れたところにいた顔馴染みの村長(CV.宝亀克寿)に挨拶をし、ロンは早速騒ぎの理由を問いかけます。

どうやら役人(CV.稲岡晃大)がダム建設について話をしに来たらしく、反対する村人たちが怒りを露わにしているようでした。

夜蛇村では夜蛇神様(ヤダガミサマ)と呼ばれる蛇の神が信仰されていると教えてくれたのは、民俗学者を名乗る室井(CV.真木駿一)という男性。

彼は研究のために夜蛇村を訪れたそうですが、ダム騒ぎで調査どころではなくなってしまったと話します。

村長は今すぐにダムが出来るわけではないと言って村人を宥めようとしますが、役人は予備測量をしに来ただけ、妨害したら訴えるなどと厭らしく言い置き、火に油を注ぎました。

役人が去っていき、村人が散っていくと、シュピッツも夜蛇村がダムに沈めば兄の捜査ができなくなって困ると語ります。

村長も国が相手ということで困っている様子でしたが、ロン一行が村に泊まれるよう配慮してくれました。

シュピッツがいつも使っている宿泊小屋には、あの役人が泊まるそうで、一行は村長の家に泊めてもらうことになります。

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役人は見るからに嫌な奴ですが、村を訪れたロン一行に斧を投げてくる村人にも、十分問題がありそうです……。
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大蛇に巻かれた人

村長宅に辿り着く頃、突然降り出した雨に驚く一行。

村長は「夜蛇神様のご立腹」と呼ばれる雨だと言い、夜蛇神様にも腹に据えかねることがあるのだろうと朗らかに話しました。

すると、滝の祠にいた女性――巳い(CV.関根明良)が帰ってきます。

村長の孫娘である彼女はシュピッツとは顔馴染みで挨拶を交わしますが、どこか不自然な様子なのをロンは見逃しませんでした。

用意してもらった部屋で、シェパードがいなくなった時のことについて、改めてシュピッツから話を聞くロンとトト。

11年前の夏、夜蛇神様について調査をして宿泊小屋に泊まった翌朝、気が付くとシェパードの姿が消えていたそうです。

村人たちからの目撃情報はなく、警察にも捜索願を出しましたが、村から出た形跡も見つからなかったといいます。

ふと、トトが窓の外を見ると、雨があがっていました。

村長が川の見える部屋を用意してくれたものの、夜なので見晴らしが悪い……と思っていると、ちょうど向こう岸に件の宿泊小屋が見えます。

今日は役人が泊まっていると聞いていましたが、小屋の中に信じられないものを見つけ、思わず声を上げました。

大蛇に人が巻かれていたのです。

ロンとシュピッツも目撃し、一行は宿泊小屋へ駆けつけます。

入口付近の地面は雨でぬかるんでいましたが、足跡は見当たらず、誰も出入りしていないことがわかりました。

たった一つの出入り口である扉を開けた瞬間、ドンッと重たい物音がします。

慌てて小屋の中へ入ると、大蛇がいたはずの部屋には何もないうえに役人の姿もなく、窓の格子もしっかりとはめられていました。

――翌朝。

村はずれの滝つぼの中で役人の変死体が発見され、首には蛇の鱗のようなアザが残っていました。

通報を受けた警察とともに、滝つぼで調査にあたる一行は、役人の直接の死因が滝つぼに落ちた時に頭を打ったことだと知ります。

首には絞めつけた痕がありますが、そのための凶器は発見されていません。

現場にやって来た村長は、昨晩ロンたちが目撃したのは夜蛇神様だと告げました。

一方、村長の後を追うようにやって来た巳いは、「村の人以外は滝に入れない掟」があるのに何故注意しないのかと声を荒げます。

すると村長は、シュピッツは探偵で、トトは刑事なのだと話し、巳いを納得させようとしました。

そんな中、ロンは巳いに「昨日この滝の中腹で何をしていたんだい?」と尋ねます。

一同は祠のそばに移動し、村人が毎日、夜蛇神様へお供え物をしているのだと聞かされました。

昨日は巳いがお供え物をしていたと知ると、ロンは「本当に夜蛇神様がいると思うか」と問いかけます。

巳いは意地になったように「いるに決まってる」と述べ、村長や集まった村人たちも同調し、質問したロンを責め立てました。

生ける伝説の「消失の力」

土着信仰はその閉鎖性も相まって、時に集団催眠の様相を呈すると語るロンは、何がそこまで村人たちを狂信的たらしめているのかと考えあぐねます。

責め立てる村人たちから逃げるようにして森を歩いていたロンたちは、茂みの中から出てきた室井に声を掛けられました。

部外者は滝に入れないという掟のもと、遠目に出来事を見ていたらしい室井は、役人が夜蛇神様に殺されたというのは本当かと尋ねてきます。

夜蛇神様かはわからない、と言葉を濁すトトに、室井は「死んだか、やっぱり……」と呟きました。

ロンはその反応を受けて、ハッと息をのみます。

室井はどこか意気揚々とした様子で、夜蛇神様は今もなお「消失の力」を持つ生ける伝説だと語りました。

今回のようなダム開発の計画は15年前にもあったそうですが、いざという時に重機がすっかり消えてしまったのだといいます。

室井は11年前にシェパードが行方不明になった件についても触れ、この村にいると夜蛇神様の力を感じずにはいられないと続けました。

自身も山中で転倒し気を失ったことがあるが、気が付くと山の麓に戻って来ていたのだと話し、最近では夜蛇神様に魅入られ、村への移住を考えているくらいだといいます。

ドン引きするトトとシュピッツをよそに、ロンは昨日雨が降っていた時に室井は何をしていたかと尋ねました。

疑われていると感じたのか、室井は慌てたように「夜蛇神様を祀っている神社」に行っていたと答えます。

シュピッツと室井によると、そこには大きな蛇の抜け殻や牙、目玉のほかに、夜蛇神様の掛け軸など、資料的価値のあるものが置かれているそうです。

しかし、昨日は臨時休館だったらしく、仕方なく泊めてもらっている村人の家へ帰ったといいます。

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室井の話が引っかかる様子のシュピッツ。 ロンはもう違和感を見つけているようですが……?

――宿泊小屋にて。

警察の捜査が終わった頃に中へ入れてもらうと、隠し部屋のような場所や怪しい箇所はなかったものの、手掛かりがあったと報告を受けます。

ところが、手掛かりというのはロンが落とした好物の黒蜜だったため、捜査は振り出しに戻ったように思われました。

兄の行方不明は夜蛇神様による神隠しなのかと、オカルト展開に落ち込むシュピッツは、窓の外を見て突然大声を上げます。

川に白い蛇がいるというのです。

トトは何も見えないと不思議がりますが、ロンは何かに気付いて部屋の畳を見渡しました。

そして、立ち会っていた警官に黒蜜が落ちていた場所を尋ねると、指先で前髪をピンッと弾きます。

「生ける伝説は、生者によって創られる」

ついに謎が解けたようでした。

アニメ『鴨乃橋ロンの禁断推理』第12話まとめ

いかがだったでしょうか。

次週、ついに最終回を迎える『鴨乃橋ロンの禁断推理』。

今シーズン最後の事件となるのは、土着信仰の根付いた村で起こったオカルティックな事件です。

すっかり仲間となったシュピッツの依頼ということもあり、事件の真相が彼の兄・シェパードの行方にも繋がる答えになるといいのですが……。

次回、第13話も楽しみです。

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