2005年に公開された『神の一手』。
『私の頭の中の消しゴム』や『無垢なる証人』に出演している、チョン・ウソン主演の囲碁アクションです。
- 兄を殺されたプロ棋士の男が復讐に挑む物語
- 囲碁なのにアクション!?信じられないくらいにバイオレンスが満載
- アン・ソンギら、韓国の名優たちが脇を固める
マルコヤマモト
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目次
『神の一手』作品情報
作品名 | 神の一手 |
公開日 | 2015年5月9日 |
上映時間 | 129分 |
監督 | チョ・ボムグ |
脚本 | ユ・ソンヒョプ |
出演者 | チョン・ウソン イ・ボムス アン・ソンギ キム・イングォン イ・シヨン アン・ギルガン チェ・ジニョク アン・ソヒョン |
音楽 | チャン・ヒョクチン |
【ネタバレあり】『神の一手』あらすじ
兄を殺されたプロ棋士が復讐に立ち上がる!
物語の主人公は、プロの囲碁棋士のテソク(チョン・ウソン)。
対局の成績が振るわず落ち込みながら歩くテソクのもとに、久々に兄が姿を現しました。
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賭け碁の対局が控えていたテソクの兄は、全財産を賭けたどうしても負けることができない対局に、プロ棋士であるテソクの力を借りてイカサマを働こうとしていたのです。
離れたところで兄の対局に指示を出すテソクでしたが、すぐさま敵にバレて捕らえられてしまいます。
そして、掛け碁の相手であるサルス(イ・ボムス)とその部下っちに目の前で兄を殺され、さらにテソクは兄殺しの罪を着せられ、投獄されてしまったのです…。
この時サルス側にも同じように後ろで指示をする女流棋士のペッコプ(イ・シヨン)がついていました。
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刑務所に入ったテソクは囲碁好きの暴力団のリーダーに気に入られます。
兄の復讐を誓ったテソクは、自分が囲碁を教える代わりに喧嘩を教えて欲しいと頼み、日に日に強くなっていくのでした。
そんなテソクに新たな出会いがあります。
独房の隣の部屋の人物から、なんと囲碁の対局を申し込まれたのです。
テソクは壁に版を描き、顔も見えない相手と対局をする日々が続きますが、絶対に勝てることはありませんでした。
対戦相手は最後まで顔を見せず、「神様を探して」というメッセージだけを残して消えてしまいました。
驚くべきことに、その囚人の部屋の壁には碁盤すら描かれていなかったのです…。
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その頃、サルスたちは囲碁の天才少女リャンリャン(アン・ソヒョン)を拉致し、仲間に加えます。
しかし、ペッコプはまだ子供のリャンリャンをこの世界に巻き込むことに対して不憫に思っていました。
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最強の囲碁チーム結成!
いよいよテソクの出所の日。
暴力団のリーダーから復讐のための借りて刑務所を出たテソクは、自分の復讐に協力してくれる仲間を集め始めます。
テソクが最初に訪れたのは盲目の棋士で通称「ジーザス」と呼ばれている老人のところでした。
盲人専用の碁盤を使い対局をするジーザス(アン・ソンギ)は、確かな腕の持ち主でした。
それにイカサマ棋士のコンス(キム・イングォン)、片腕の細工技師モクス(アン・ギルガン)とチームを組み、サルスへの復讐を開始します。
兄や自分がやられた方法で、囲碁だけでなく暴力をも使って次々に復讐を遂げていくテソク。
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コンスがサルスの賭博場へ潜入し状況を探り、テソクもまた女流棋士ペッコプの元に近づいて情報を探ります。
しかし、ペッコプと接触するうちにテソクとペッコプは互いに思いを寄せるようになっていました。
やがて兄が死ぬ際に対局をしていた、色男と呼ばれるソンス(チェ・ジニョク)と対決することになったテソクは、対決場所に冷凍庫を選びます。
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勝った方が脱出できるという、凍死覚悟の命がけの対局が始まりましたが、やがて2人の戦いは拳を使った殴り合いに発展。
その結果テソクが勝利し、倒れたソンスは冷凍庫からの脱出方法が分からず、そのまま凍死してしまいます。
自分の部下が次々と死んでいく出来事に、サルスはテソクの仕業であることを感じ始めていました。
そしてサルスは部下にコンスとジーザスを捕らえさせました。
『神の一手』の結末
サルスによる拷問と、コンスの命を助けるために挑んだ対局に負けたことで、ジーザスが命を落とします。
これ以上仲間の命を失いたくないと思ったテソクは、いよいよサルスに対局を申し込みました。
自分の実力で闘うテソクとは逆に、サルスは女流棋士のペッコプと囲碁の天才少女をバックにつけていました。
実質3対1で闘うことになってしまったテソクに、サルスは条件を突き付けます。
それはテソクが勝った場合はコンスを助けるが、ペッコプを殺すというものでした。
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対局は進み、テソクとペッコプはわざと試合結果を引き分けに持ち込みました。
驚愕の結果にサルスは激怒し、テソクを殺そうと部下たちとともに襲いかかります!
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しかし、鍛えまくったテソクは1人でサルスとサルスの手下たちを倒し、兄を殺されたことへの復讐を遂げました。
金を手に入れたテソクは、ペッコプと天才囲碁少女リャンリャンを自由にすることができたのです。
そして、テソク、ペッコプ、リャンリャン、コンスは、テソクが刑務所で出会った伝説の棋士がいるという釜山へ向けて旅立ちました。
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【ネタバレ】『神の一手』感想
驚きの囲碁×バイオレンス・アクション
『神の一手』やスピンオフの『鬼手』、人気ドラマの『ミセン-未生-』や『梨泰院クラス』でも見られる囲碁シーン。
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プロが強いことでも有名ですが、ジーザスたちのように道端で囲碁をしているという設定もあながち嘘ではないのかもしれません。
それだけポピュラーな題材である囲碁をアクションと組み合わせてしまったのが、『神の一手』の凄さ。
なんならアクションの方が割合が多めで、囲碁対局を期待して見た人はちょっとがっかりするのでは!?
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その点では2020年に公開されたクォン・サンウ主演のスピンオフ、『鬼手』の方がストイックに囲碁の試合をしていたと思いました。こちらもかなり変わった対局の方法ではありましたが、囲碁の対局としては『鬼手』の方が見ごたえがあるかも。
物語はわかりやすい復讐もの、そして漫画のようなキャラ設定なのでわかりにくいことはないです。
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囲碁のルールがわからなくてもOKと今作が証明しているようなものなので、普通の韓流映画ファンもウェルカム!
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囲碁は意外と楽しいことが分かったのですが、のめり込む性格の人は要注意!なんでも楽しく適度にやりましょう。
SNSでのみんなの感想・評判
韓国映画は、囲碁バイオレンスアクションという謎ジャンル「神の一手」が最高でした。
碁盤を前に半裸のマッチョが向き合ってる絵面だけで観る価値ある。 pic.twitter.com/47EKaFb3hT— 犬江しんすけ (@inushins) February 10, 2020
「神の一手」は柴田ヨクサルのエアマスターとハチワンダイバーを合体させたような映画だ。将棋でなく囲碁だが。
韓国や香港はこうゆう一見馬鹿馬鹿しい作品を本気で作ってくれるから良い。日本だと何か狙ったような鼻につく馬鹿さになるからなあ pic.twitter.com/WFt2AULRJz— 店主 (@segavandamme) May 18, 2016
『神の一手』
囲碁をしていたら肉弾戦、また囲碁を始めたと思ったら更に肉弾戦
囲碁でもぶつかり合い、拳でもぶつかり合うハイパー囲碁バトル映画!
ラストでは囲碁なんて関係ねぇ!ただ殺す!みたいなノリでひたすら敵を倒しまくる!
韓国映画は日本の一歩先を行く。 pic.twitter.com/g1HWrb5cNu— 共食いゾンビ (@MOGUMOGU_shark) January 14, 2017
『神の一手』で囲碁よりも見どころとなっているのが、チョン・ウソンが挑んだアクション。
あくまでベースは囲碁なのですが、囲碁→喧嘩→囲碁→喧嘩の応酬にだんだん見慣れてきてしまうのが不思議です。
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『神の一手』あらすじ・ネタバレ感想まとめ
マルコヤマモト
- バイオレンス>囲碁のバランスにツッコミどころ満載!
- 囲碁のルールが分からなくてもOK!頭を空っぽにして見れるエンタメ
- スピンオフではテソクが刑務所で会った伝説の棋士について描かれている
囲碁よりもバイオレンスやアクションの摂取量が多かった『神の一手』。
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なんだかんだで力でねじ伏せてしまう印象はありましたが、囲碁とバイオレンスという全く対局なものを結び付けて1つの作品にしてしまう、訳のわからない説得力に圧倒されてしまいました。
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