顔もイイ、スタイルもイイ、生まれた時から周りに愛されっぱなしの主人公が彼女欲しさに告白したのは学校1の美少女!
しかし本気じゃないと見抜かれてフラれ、ヤケになっていくうちにどんどん本気の初恋になっていく…?
- 面白いラブコメを描く椎葉ナナの同名人気コミックの実写映画
- 監督は『ヌイグルマーZ』『惡の華』の井口昇
- 中川大志のハマり役として個人的にイチオシです!
それでは『覚悟はいいかそこの女子。』をネタバレありでレビューします。
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目次
『覚悟はいいかそこの女子。』作品情報
作品名 | 覚悟はいいかそこの女子。 |
公開日 | 2018年10月12日 |
上映時間 | 95分 |
監督 | 井口昇 |
脚本 | 李正姫 |
原作 | 椎葉ナナ |
出演者 | 中川大志 唐田えりか 伊藤健太郎 甲斐翔真 若林時英 荒川良々 小池徹平 |
音楽 | KYOHEI |
【ネタバレ】『覚悟はいいかそこの女子。』あらすじ
生まれた時からちやほや愛され男子、古谷斗和
特に何もしなくても周りの女子の大半が好きになるイケメン愛され男子、古谷斗和(中川大志)は生まれた時から、幼稚園でも小学校でも中学でも、さらに現在の高校でも愛され男子を発揮してきました。
幼馴染の新見律(伊藤健太郎)、澤田惟智也(甲斐翔真)、久瀬龍生(若林時英)たちには羨ましがられながらも、その憎めない性格のお陰で仲良く過ごしていました。
ある時、クラスメイトの男子が斗和たちに「彼女ができた」と報告してきました。
斗和はリア充側の人間として幼馴染たちに「お前らも頑張れよ」と余裕ぶったところで、生まれてこの方一度も彼女がいたことがないということを突っ込まれてしまいました。
さらには“観賞用男子”だと言われてしまいます。
それはつまり眺めて鑑賞するだけで満足する、恋愛対象ではない男子のこと。
イケメンでモテているような気分でいた自分が観賞用男子だということにショックを受けた斗和でしたが、そもそも好きな女の子すらいないことに気が付きます。
じゃあ恋する相手を探そう!と、幼馴染たちと校内の女子を眺めては何か違う、レベルが低い、この愛され男子の古谷斗和様が告白する相手としてふさわしくないとのたまった時。
廊下を横切った女子生徒が視界に入ります。
神に選ばれし美少女、神奈川の奇跡、17年に1人の逸材と言われる美しすぎる女子高生、三輪美苑(唐田えりか)でした。
これまでに数々の男子たちが告白しては撃沈してきた相手を前に斗和は、この古谷斗和様に落ちない女なんていないっしょ!と豪語して美苑に話しかけ、唐突に「彼女になってくれない?」と告白しました。
断られるわけがないと自信満々に壁ドンをキメて挑みましたが、逆に美苑から壁ドンし返されて「安っぽい告白」とがっつりフラレてしまいました。
すぐに訪れる二度目のチャンス!でも…
斗和が盛大にフラれた直後、幼馴染たちがDDDを結成しようと言い出します。
脱、童貞、同盟。
早く彼女を見つけてオトナの階段を上ろうということになりますが、斗和は美苑を諦めていませんでした。
そんな斗和に二度目のチャンスがおとずれます。
ちょっとしたアクシデントでつまづいた時、美苑に覆いかぶさる形で倒れ込んだのです。
すかさずリベンジをしかけますが美苑から「彼女が欲しいだけじゃなくて、私のことが好きなの?」と聞かれて即座に肯定できなかった斗和は「格好悪いオトコ」と言われてしまいました。
それでもめげない斗和は女子が好きな胸キュンシチュエーションランキングを元に“思いがけない場所で偶然会う”を実行しようと美苑の乗るバスに乗り合わせて様子をうかがいます。
すると美苑が側で立っていた妊婦を気遣い、座席に座っていたガラの悪い若い男に「席を譲って」と話しかけていました。
美苑はバスを降りたところでその男から呼び止められ、暴力をふるわれそうになります。
斗和は慌ててバスから降りて必死に男の足を掴んだりして美苑に危害を与えさせないようにしました。
翌日、バスでのことがキッカケで美苑と仲良くなれたと思った気がしていた斗和ですが、美苑がクラスの副担任で美術の教師である柾木隆次(小池徹平)に見たこともない笑顔で接しているのを見てしまいます。
放課後、また美苑が誰かに絡まれたら…と心配になった斗和は一緒に帰ろうと誘います。
話しかけているうちについてしまった美苑の家は古びたアパートでした。
全然相手にされない斗和は美苑に「毎日告白する」と宣言しました…が、格好よくキメたと思ったところでアパートの郵便受けを壊してしまいました。
その夜、斗和は美苑のアパートへ郵便受けを直しに行きます。
そこにバイトから帰ってきた美苑が現れ、声をかけられたことに驚いた斗和はトンカチで指を打ってしまいます。
ケガの手当てをするだけだから、と家にあげてもらった斗和は晩御飯のパンをごちそうになりながら、美苑のことを知りたくて共有の話題を探して色々話しかけますが全然掠りもせず縮まらない距離感。
黙々と黙ってパンを食べるだけの時間になりかけた時、斗和は部屋に飾ってある絵に気付きました。
その絵は美苑が9歳の時に病気で死んでしまった父親が描いたものでした。
母親は水商売をしているから遅くまで帰って来ず、夜は1人ぼっちでバイト先の工場長からもらったパンを食べる生活をしている美苑に、斗和は「嫌じゃなかったら差し入れを持って遊びに来るよ」と言いました。
けれど同情されたと思った美苑は「慣れっこだから。勝手に1人で寂しいんだとか思わないで」と冷たく言いました。
斗和の行動力恐るべし
翌朝、美苑が目を覚ましてベランダでのびをしていると隣の部屋のベランダから斗和が挨拶してきました。
美苑の側にいたいからと引っ越してきたのです。
斗和が部屋で過ごしていると、美苑の部屋に借金取り(荒川良々)がやってきました。
斗和はベランダから美苑を助け出そうとします。
一度は拒否した美苑でしたが「藁にもすがっとけ」と言う斗和の手を取って逃げ出し間一髪で借金取りに捕まらずに済みました。
しかしホッとしたのも束の間、隣の部屋に逃げたことを察した借金取りが斗和の部屋に上がってきます。
斗和はヘタレのくせに全力で美苑を守り、借金取りは諦めて帰って行きます。
事なきを得た2人は斗和の部屋で美苑がバイト先からもらってきたパンを食べました。
ただ一緒に部屋でご飯を食べただけの関係、それ以上のことはなかったこと。
それと美苑が柾木先生に向ける態度でモヤモヤしていて授業の課題が終わらなかった斗和は、放課後の居残りを命じられてしまいます。
そこで美苑が将来は父のように絵の仕事をするために美大に進みたくて柾木先生から個人的に絵の指導を受けていることを知りました。
ノリと勢いだけだったはずの告白
珍しく自らDDDの招集をかけた斗和は、格好悪い奴と思われても情けない奴と思われても良いからどうしても美苑と付き合いたいと相談しました。
季節のイベント系での告白がシチュエーション的に有力…ということになりますが、時期的にイベントは特になく。
高校2年の最後のイベント、宿泊学習にすべてを賭けようということで盛り上がります。
その頃、美苑は斗和の部屋で晩御飯を食べることが増えていました。
洗い物をしている時に宿泊学習の話になり、斗和が美苑にお弁当を作ると意気込んでいると、美苑は「宿泊学習には行かない」と言いました。
ある日学校から帰って来た斗和は、美苑のところに来ていた借金取りに捕まってしまいます。
もう6年の付き合いになるという借金取りは、美苑の家庭の事情を話してくれました。
美苑の母が脳梗塞で夫をなくして派手に買い物をしたりして嵩んだ借金は相当の額になっていて、心を入れ替えた母が水商売を頑張っても足りず、美苑が学校行事を我慢してバイト代を足しても足りず。
宿泊学校に行かないと言ったのも、借金を返すためでした。
それを知った斗和はその日から引っ越し屋のバイトを始めます。
学校で過ごす時間以外はすべてバイト。
そしてようやく手に入れたバイト代を美苑の宿泊学校の費用として先生に渡そうとした時。
柾木先生が、宿泊学習で美苑にアシスタントとして補助の仕事をして欲しいと言うのを聞いてしまいました。
そういう形でなら宿泊の費用も必要ないという言葉に美苑が嬉しそうに頷いたのを見て、斗和は雨の中とぼとぼと帰って行きました。
びしょ濡れの斗和と玄関先でたまたま鉢合わせした美苑は、風邪でもひいたら大変だからと心配して部屋に招きました。
斗和は美苑の父の遺影を見て、柾木先生に似ていることに気が付きます。
さっきまでのことと自分の想いとで高ぶった斗和は「俺にしとけよ」と言ってキスしようとしますが、高熱で倒れてしまいます。
美苑は朝まで斗和の側にいてあげました。
斗和の告白、美苑の告白
少しずつ美苑との距離が縮まってきた気がしている斗和が待ちに待った宿泊学習、DDD会議によって“星空告白”が決まりました。
展望台で星空を観測して記録をとるという学習の時間、斗和は美苑の手を引いて展望台を目指します。
そしていざ告白!というところでいつの間にかルートから外れて道に迷ってしまったことに気が付きました。
歩き疲れて休憩していると美苑が、宿泊学習に参加できるようにするために斗和がバイトしてくれていたことを聞いたと打ち明けました。
斗和は中途半端な言葉じゃ意味がないとわかったから前に言った告白を全部取り消す、と言いました。
時は経ち2年生として過ごすのもあと一週間というところで斗和たちは担任から、柾木先生が3学期いっぱいで学校をやめて地元の北海道に帰ってしまうということを知らされます。
その頃、美苑の父の8回目の命日という日。
美苑は花束を買って1人、父との思い出の場所を訪れて「大好きな人みんないなくなっちゃう」と泣きました。
斗和はそれを木の陰から見ていることしかできませんでした。
そして終業式の日。
斗和は美苑を誘って一緒に登校しようとしましたが、美苑は熱があってろくに歩けもしない状態でした。
もうろうとした美苑に、父との別れの際にケンカをして謝れないまま父が死んでしまったことを打ち明けられた斗和は1人で学校へ向かいます。
柾木先生の挨拶の最中に美術室で先生と話したことを思い出していた斗和は、終業式を抜け出して美苑のところに向かいます。
「熱があってしんどいのはわかるけど大事な人に大事なことを言えないままにするのは駄目だ」と言ってアパートから出ると、幼馴染たちが車椅子を引いてやってきました。
幼馴染たちは、先生はもう飛行機の時間があるからと学校を出てしまったところだと言います。
全力で走って、車椅子が駄目になったら斗和が美苑をおんぶして、電車に乗って空港行きの高速バス乗り場を目指します。
やっと見つけた柾木先生に美苑は思いの丈をぶつけて「本当にありがとうございました」と頭を下げました。
斗和は柾木先生が去って行ったのを見ている美苑の背中を見て「俺がお前の父ちゃんになる。兄ちゃんにだってなる、何にだってなる。ずっと一緒にいてやるから」と言いました。
美苑は柾木先生に父親を重ねてしまっていたことに斗和の言葉で気付いたと言い「降参」と言いました。
【ネタバレ】『覚悟はいいかそこの女子。』感想
中川大志と唐田えりかの魅力さく裂
正直に言おう。
中川大志目当てで見ました。
vito
イケメンなのに恋愛経験がなくて童貞って設定もオイシイですよね…。
vito
そんな恋愛経験ゼロのイケメンがノリと勢いで本気でもないのに告白する相手が学校1の美少女っていうのも良いし、その相手が色々抱えたちょっと不器用な子っていうのも良い。
見てから唐田えりかの名前と顔が一致したので「この子かぁ!」となったのはここだけの話です。
vito
斗和が最初はノリと勢いだけで告白したのに、美苑のことを知っていくほど本気で好きになっていく過程も良いです。
柾木先生の存在も程よく邪魔で良い。
vito
柾木先生が大人として生徒との恋愛をありえないと思っているみたいな描写とかがなくて、主人公である斗和目線でほとんどの場面が進んでいくから実際のところ柾木先生がどう思っているのかとかはわからないままなのもまた。
vito
学園恋愛モノで先生との恋の話をいくつか見てきた私としては、柾木先生と美苑のifとかも気になったりします。
斗和の愛すべき幼馴染たち
新見律を演じた伊藤健太郎はなんかもう映画もドラマも引っ張りだこって感じですよね。
vito
どうでもいいVitoメモとしてはめちゃくちゃ木村拓哉のファンだと公言していて、たまに声とかちょっと似ている時がある印象です。
vito
澤田惟智也を演じた甲斐翔真は私的には『覚悟はいいかそこの女子。』が初見でした。
vito
2020夏公開予定の『君が世界のはじまり』という映画に出演しているということで、気になっている作品なので恐らく記事を書くことになる…と思います。
久瀬龍生を演じた若林時英は『中学聖日記』とか『3年A組 -今から皆さんは、人質です-』あたりで見掛けていました。なんかこう学園モノに1人いると安心するタイプの存在感だなぁという印象です。
割とシリアス系のドラマとか映画に出ているイメージがあったので、こういうコメディ方面のお芝居が見られて楽しかったりもしました。
この3人が斗和の幼馴染でよかったなぁって、見終わったあときっと思うメンツです。
言ってしまえば脇役なんですけど、他の人たちだったらちょっとバランス狂っちゃっただろうなと思うんですよね。
vito
いつもDDD会議をしているファミレスで集まって若干苦しくなるような空気感なんですけど、空元気の斗和に3人があわせて明るく対応するところにグッときます。
『覚悟はいいかそこの女子。』まとめ
以上、『覚悟はいいかそこの女子。』をレビューしてきました。
- 設定としてはトンチキなところがあるけどストーリー展開は王道モノの学園ラブコメディ
- 見ているうちにバカで可愛くて諦めの悪い主人公・斗和を応援したくなること間違いなし
- DDDの4人を見て“青春っていいなぁ”とか思っちゃう瞬間もあります
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