アニメ・ドラマと人気沸騰により、シリーズ累計500万部を突破した人気コミックスがついに実写劇場版として公開されました。
『賭ケグルイ』のアニメは第1期、第2期をサラッと視聴。ドラマも数話だけ見たくらいでした。
興味がなかったのかというと、そうではありません。むしろ逆です。
沼にハマる予感しかしないからこそ、触れずにいた作品でした。
結果、見終わった今でも沸き上がる感情と興奮がおさまりません。
- 原作には登場しない『ビレッジ』がもはや宗教で存在感がありすぎる
- ビレッジのリーダー・村雨天音(宮沢氷魚)のギャンブル強さがでたらめ過ぎて面白い
- 蛇喰夢子(浜辺美波)や早乙女芽亜里(森川葵)が魅力的すぎて見入ってしまう
それではさっそく、レビューを書きたいと思います。
映画『賭ケグルイ』作品情報 河本ほむらと尚村透が手掛けた人気ギャンブル漫画『賭ケグルイ』が、テレビドラマを経て……
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目次
『賭ケグルイ』作品情報
作品名 | 映画 賭ケグルイ |
公開日 | 2019年5月3日 |
上映時間 | 119分 |
監督 | 英勉 |
脚本 | 高野水登 英勉 |
原作 | 河本ほむら 尚村透 |
出演者 | 浜辺美波 高杉真宙 宮沢氷魚 福原遥 伊藤万理華 松村沙友理 池田エライザ 中村ゆりか 三戸なつめ 矢本悠馬 森川葵 |
音楽 | 未知瑠 |
『賭ケグルイ』あらすじ・感想【ネタバレなし】
ごきげんようから始まる上品なギャンブル学校
『賭ケグルイ』のベースとなる学園「私立百花王学園」では、テストの成績などは評価に値しません。
もっとも重要視されるのはギャンブルの強さです。
現代社会で生きていくための運や度胸、あらゆるスキルを試されるギャンブルで自分の力を示すことこそ、この学園で生きていく手段です。
生徒会への上納金を払えない生徒は、家畜制度によって周囲の生徒に卑下される存在となります。
男子はポチ、女子はミケと書かれた札を首から下げさせられる、そんな決まりがあるのです。
この学園の絶対権威である生徒会長・桃喰綺羅莉(池田エライザ)による支配の元、当たり前のように賭場が学内で行われ、そこに迷い込んだ転入生・蛇喰夢子(浜辺美波)が狂ったようにギャンブルを楽しみ、生徒会を揺るがす危険因子となっていく…。
このベースラインをきちんと説明した状態でスタートしてくださったことで、見たことのない人でも作品に入りやすい構成となっています。
初見の方も、ぜひご安心して鑑賞ください。
しかも、キャラの見た目も原作とそん色なく、実写映画が嫌われる昨今でも、これは文句なしの作品だと言えるでしょう。
ギャンブルをしない『ビレッジ』の存在が、宗教的で異質
家畜制度に従わない反生徒会組織「ビレッジ」の登場こそ、この映画のメインイベントです。
非ギャンブル、不服従を掲げるビレッジは村雨天音(宮沢氷魚)をリーダーにした組織。
そして、幹部である歩火樹絵里(福原遥)は、家畜に落ちた者たちの名札を取り、自分の首にかけていき、仲間を増やしてきました。
その数は100人を超え、学園の旧校舎を根城にし、生徒会のやり方に抵抗をし続けます。
その一角には、賭場を荒らす武装集団もあり、これを仕切るのが犬八十夢(伊藤万理華)です。
赤いジャケットを身にまとう百花王学園の生徒とは違い、全員が白と黒の二色を取り入れたコーディネートがなされています。
拠点の旗も白と黒だけで構成、しかし武装集団は迷彩柄です。
大きな組織があり、対抗する組織があり、大きな組織を壊すための武装集団があり、まるでどこかの戦争を見ているような構造ですね。
生徒会サイドとしても、ビレッジの存在は非常に面倒なものだと感じており、これをどうにかするために今回のゲームが始まると言っても過言ではありません。
そう言いつつも、綺羅莉はギャンブルを楽しみたい気持ちの方が大きかったでしょう。
そしてちゃっかりと夢子の排除も計画に組み込む五十嵐清華(中村ゆりか)。
夢子の話をされれば舌打ちをしますからね、どこまでも嫌いなのがよくわかります。
桃喰綺羅莉(池田エライザ)に勝った男・村雨天音(宮沢氷魚)
ギャンブルをしない、家畜制度にも従わないビレッジに来ないかと誘われるも、夢子は顔色ひとつ変えずに断ります。
そりゃそうですよ、ギャンブル狂の夢子からすれば、もっとも面白くない組織ですからね。
ですが、その夢子が報道倶楽部の記者である新渡戸九(小野寺晃良)から、とある話を聞くと興味津々にビレッジへGO!
そのとある話とは、リーダーである村雨天音が過去に綺羅莉とギャンブルをし、勝ったことがあるという話を聞いたからです。
この学園でもっともギャンブルが強いのは綺羅莉です。
その綺羅莉に勝ったということは、村雨も強いということです。
それは夢子が興味を持たないわけがありません。
村雨がギャンブルをやらないのは、姉の死が大きく関わっており、ギャンブルでは何も救えないと知ったからです。
弱者を作らないためにもビレッジを作り、ギャンブルを放棄していましたが、生徒代表指名選挙の開催や犬八の失踪により、村雨はギャンブルをせざるを得なくなります。
そのでたらめの強さに、芽亜里(森川葵)は彼を化け物と呼びます。
化け物だからこそ、彼は綺羅莉を倒すことができ、夢子の興味を引く存在なのです。
鈴井涼太(高杉真宙)と木渡潤(矢本悠馬)の浮き沈みが面白い
今回のギャンブル、生徒代表指名選挙は二人一組で立候補し、戦い抜いて行かなくてはいけません。
皇伊月(松田るか)をはじめ、多くの生徒たちが、賞金3億と『人生計画書―白―』という、自分の望む人生のプランを叶えるシステムを求め、夢子と組もうとします。
しかし、夢子はすでにパートナーを鈴井(高杉真宙)に決めており、鈴井は夢子に振り回されていくことになるのです。
ビレッジで村雨に会ったことで、ギャンブルをやめてくれればいいのにと望む鈴井ですが、原作同様にどんどんギャンブルの世界に飲み込まれていきます。
そして以前、夢子と芽亜里にギャンブルで大負けし、ポチとなった実力あるイキリキャラの木渡潤(矢本悠馬)。
まさかのビレッジに加入していました。
真っ白い服を着て、植木鉢の花を見て、こんなふうに小さく咲いていたいと、キャラがガラリと変わってしまっていました。
今回はもうずっとこんなキャラかと思ったらそんなことはありません。
賞金3億円が手に入るチャンスが巡ってきたと知れば、元のイキリキャラ復活!
そして芽亜里とタッグを組んで、選挙に挑みます。
お互いに口の悪いコンビですが、頭のキレが良い2人なのでかなりの強敵でした。
進むギャンブル。夢子(浜辺美波)と綺羅莉(池田エライザ)は楽しめない
今回行われたギャンブルは、票争奪じゃんけん、デュアルクラッシュ・ポーカーに支持率争奪ゲームを織り交ぜた大掛かりなギャンブルです。
非参加生徒は即刻退学。
ギャンブルを放棄したビレッジに、強制参加を求めます。
ビレッジを守るため、歩火と犬八がペアを組んで参加し、準決勝へと駒を進めるのですが、犬八に不測の事態が。
これを回避するべく村雨が動き出し、学内が盛り上がるギャンブルが展開されていきます。
しかし、高みからギャンブルを見届ける綺羅莉、テーブルに着く夢子は、ずっとちっとも楽しそうではありません。
これは演技の問題なのかと思いもしましたが、映画終盤にならないと明らかにならない“真相”がこの原因でした。
そのせいか、気づけば夢子のあのセリフをずっと待っていました。
「さぁ、賭けぐるいましょう」
夢子(浜辺美波)や芽亜里(森川葵)に気づけば夢中
実写版『賭ケグルイ』は、その世界観を表現するため、演技が非常に大げさに感じるときがあります。
リアリティ重視のドラマであれば、わざとらしいと冷めてしまうほどの演技です。
しかし、世界観にマッチしすぎるためか、これがこの世界の自然な姿だと感じるようになっていき、気づけば夢子の綺麗さ、芽亜里の見下す姿も、楽しくて仕方がありません。
とりあえず、ドラマ版を見返そうと思うようになりました。
『賭ケグルイ』あらすじ・感想まとめ
\ついに本日‼️/
『映画 #賭ケグルイ』
✨ 公 開 ✨500万部突破の大人気コミックを実写化🎬
極上のギャンブルエンターテインメント🎲原作者監修の完全オリジナルストーリーなので、幅広くみなさんにお楽しみ頂ける内容になっています👍
さァ、劇場に向かいましょう! pic.twitter.com/PkxQPe0px6— ドラマ&映画『賭ケグルイ』 (@kakegurui_jp) 2019年5月3日
この作品を見た時に思い出したのは『ライアーゲーム』でした。
あのドラマも非常に楽しむことができ、ドラマも劇場版も見ました。
『ライアーゲーム』のような派手なカメラワークや演出はありませんが、この映画ではその必要もなく、役者の演技や細かい効果で映像を楽しむことができました。
- 蛇喰夢子も、何もかもが狂っているのが当たり前で良い
- ギャンブルを楽しむ裏側で、ビレッジによる生徒会への革命が起こる
- 誰が敵で誰が味方かわからない。何が勝ちかもわからないが、ギャンブルを楽しむことが最重要
また、劇場版では副音声として、出演者の裏話を聞きながら映画を見るシステムもあるそうです。
タイミングがあればチョイスしてみるのも良いかもしれませんね。
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