『カイジ 人生逆転ゲーム』あらすじ・ネタバレ感想!悪魔的に面白いギャンブル・エンターテイメント!

映画『カイジ 人生逆転ゲーム』あらすじネタバレ・感想!悪魔的に面白いギャンブル・エンターテイメント!

出典:映画『カイジ 人生逆転ゲーム』公式サイト

福本伸行の人気コミック『賭博黙示録カイジ』『賭博破戒録カイジ』を基に制作された映画『カイジ 人生逆転ゲーム』。

多額の負債を抱え、生きるか死ぬかのゲームに参加することになった主人公を藤原竜也が演じ、天海祐希香川照之といった実力派俳優が脇を固める豪華なキャスティングでも話題になりました。

独特な世界観を持つ原作に劣らないエンターテイメント!

ポイント
  • 未来を賭けたゲームの世界
  • ドキドキハラハラする展開
  • 役者たちの熱く激しい演技

それではさっそく映画『カイジ 人生逆転ゲーム』をネタバレありでご紹介します。

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『カイジ 人生逆転ゲーム』作品情報

映画『カイジ 人生逆転ゲーム』

(C)2009 「カイジ」製作委員会

作品名 カイジ 人生逆転ゲーム
公開日 2009年10月10日
上映時間 130分
監督 佐藤東弥
脚本 大森美香
原作 福本伸行
出演者 藤原竜也
天海祐希
香川照之
山本太郎
光石研
松山ケンイチ
松尾スズキ
佐藤慶
もたいまさこ
吉高由里子
音楽 菅野祐悟

【ネタバレ】『カイジ 人生逆転ゲーム』あらすじ


始まりは“限定じゃんけん”

定職に就かずバイトでほぼその日暮らしの生活をしているフリーターのカイジ(藤原竜也)は、友人の借金の保証人になったことで多額の負債を抱えてしまいます。

その後、金融会社の女社長・遠藤(天海祐希)に騙されるかたちで、カイジは借金元の大金融企業“帝愛グループ”主催の救済システムに参加を決定。

豪華客船エスポワールに乗り込み、人生逆転を賭けたギャンブルをすることになりました。

船内はカイジの他にも借金返済のために乗り込んだ人でいっぱいです。

そこに利根川(香川照之)と名乗る人物が現れ、全員に12枚のグー・チョキ・パーの絵が描かれたカードと星3つが配られました。

『カイジ 人生逆転ゲーム』

(C)2009 「カイジ」製作委員会

これが絶体絶命のゲーム“限定ジャンケン”の始まりです。

ルールは、「1枚ずつカードを出してじゃんけんをし、勝ったら星をもらい負けたら失う」「カードは廃棄される」という至ってシンプルなものでした。

勝利条件は「制限時間内にカードを使い切って、星が3つ以上残っていること」です。

該当しない人は問答無用で別室行きでした。

利根川の「勝たないやつはゴミだ」という発言に奮起する人々。

カイジも勝負を始めますが、船井(山本太郎)に騙されてしまい窮地に立たされます。

『カイジ 人生逆転ゲーム』

(C)2009 「カイジ」製作委員会

そこで、じゃんけんが苦手な冴えない中年の男・石田(光石研)と組んで船井を出し抜き、勝利を目指すことに。

一度は勝利したと思いましたが、石田がカードを1枚出し忘れていたことに気づき、カイジと石田は別室に連れていかれてしまいます

過酷な労働と“鉄骨渡り”

別室行きになった者が送られたのは、帝愛グループの地下強制労働所でした。

過酷な環境で毎日長時間続く肉体労働ですが、収入はとても少なく、その収入もお酒やおつまみに消えていきます。

カイジは現状を打破するため、石田や地下で知り合った佐原(松山ケンイチ)たちと共に鉄骨渡り=“ブレイブ・メン・ロード”というギャンブルに挑戦することにしました。

『カイジに 人生逆転ゲーム』

(C)2009 「カイジ」製作委員会

“ブレイブ・メン・ロード”のルールは「ビルとビルの間にかけられた鉄骨を渡り切る」という至ってシンプルなものです。

成功すると1,000万円を手に入れることができます。

鉄骨は人が一人通れるか通れないかくらいの幅ですが、もちろん命綱はありません

さらに、鉄骨には電流が流れているので、手をつくこともできませんでした。

落ちたら確実に命はありません。

ここにも利根川が現れ、挑戦者たちを罵り、挑発します。

そんな光景を富豪たちが娯楽として楽しんでいるという現実も明らかになります。

カイジたちは奮起し挑戦を始めますが、実は作戦がありました。

カイジの靴にマジックで線を引くことで、その線を目印にみんなが続いて歩くというものです。

作戦通り途中まで順調に渡っていましたが、強風に煽られ平衡感覚を失ったり、高所での恐怖からパニックに陥ったりと次々に脱落者が出始めました。

鉄骨から落下していく仲間たちに動揺する中、カイジ、石田、佐原の3人が挑戦を続けます。

『カイジ 人生逆転ゲーム』

(C)2009「カイジ」製作委員会

何とか3人だけでもゴールしようと奮闘しますが、石田は「1,000万円を娘に渡してほしい」とカイジに伝えて落下し、脱落。

佐原は鉄骨を渡り切った先で、扉を開けた瞬間に内側から突風が吹き、落下してしまいました。

カイジだけが何とか助かりましたが、そこへ利根川や遠藤たちが現れます。

利根川はカイジに1,000万円から借金を差し引いた75万円しか払わないと言い、石田の金券は死亡のため無効と突っぱねました。

カイジが怒っていると暗闇から兵藤(佐藤慶)という老人が現れ、利根川にカイジにもう少しチャンスをやれと命令します。

『カイジ 人生逆転ゲーム』

(C)2009「カイジ」製作委員会

この兵藤こそ、帝愛グループの会長で絶対権力者でした。

利根川は賞金獲得か地下に逆戻りかをかけた新たなゲームを提案。

カイジと利根川は1対1の勝負をすることになります。

運命の“Eカード”

カイジと利根川は“Eカード”というカードゲームで戦うことになりました。

ルールは、「皇帝側が“皇帝カード1枚”と“市民カード4枚”、奴隷側が“奴隷カード1枚”と“市民カード4枚”を手札にもち、1枚ずつ出す」「皇帝は市民より強く、市民は奴隷より強く、奴隷は皇帝より強い」というものです。

カードの枚数的に皇帝側が有利ですが、代わりに奴隷側が勝ったら掛け金は10倍になります。

カイジは勝負に挑戦しましたが、利根川が圧勝し、借金だけが残ります。

『カイジ 人生逆転ゲーム』

(C)2009「カイジ」製作委員会

敗北したカイジは再び連行されますが、利根川がイカサマをしていたことを見抜きました。

もう一度勝負をするための掛け金がないカイジは、遠藤に借金を頼みます

普通ならありえない依頼でしたが、遠藤は利根川との間に確執があることや、カイジのこれまでの活躍を考慮してお金を貸します。

そして、カイジは利根川との再戦に挑むのでした。

未来を手に入れろ

利根川は相手の脈拍を読み取る装置を使ってイカサマをしていました。

そのため、カイジはそのイカサマを使わせないように自ら頭を打ちつけて出血したり、勝負の前に暴れたりと、脈拍が乱れるような行動を取ります。

勝負はどちらが勝ってもおかしくない状況。

カイジは勝負をつけるために、限定じゃんけんでも使用したカードテクニックで大きな賭けにでます。

利根川は焦ってはいるものの、イカサマをしなくても十分なほどの勝負師。

カイジがカードをすり替えたことを見抜き、勝利を確信します。

しかし、カイジは裏をかき、すり替えるふりをしただけで、実際にはすり替えていませんでした

見事にカイジが勝利し、兵藤の命令で利根川は地下送りに。

大金を手にして地上にでたカイジは、遠藤と豪華な食事をしながらビールを飲んでいる最中に眠ってしまいます。

『カイジ 人生逆転ゲーム』

(C)2009「カイジ」製作委員会

それは、遠藤が睡眠薬を入れていたからでした。

その結果、お金は遠藤にほぼ持ち逃げされてしまいましたが、カイジは残ったお金から石田の娘(吉高由里子)にこっそり1,000万円を渡し、立ち去ります。

石田との約束を果たした瞬間でした。

『カイジ 人生逆転ゲーム』感想

オリジナリティ溢れる命がけのゲーム

原作と同様にストーリーのキモとなるのが、繰り広げられるゲームの数々。

限定ジャンケン”や“ブレイブ・メン・ロード”は非常にシンプルなルールで、簡単だから故の難しさが手に取るようにわかるつくりになっています。

実力や知識が必要ない代わりに、運や頭の回転の速さが問われるシビアな世界。

斬新かつわかりやすいゲームのつくりが、ストーリーのわかりやすさにもつながっています。

大きな見どころとなるカイジと利根川の一騎打ち、“Eカード”での対戦。

urara

劇中に登場するゲームで1番頭を使う内容でした。

つくりこまれた設定とイカサマが、ただの心理戦とは言い難いような緊迫感を生みだしています。

単純なルールだからこそ、観ている側もドキドキハラハラすることができる見事なゲームたち。

urara

一瞬で勝敗が決まってしまうゲームで生死までも決まってしまうなんて、怖い!

藤原竜也を筆頭に熱量溢れる役者たちの演技

主人公のカイジを演じたのは藤原竜也

『バトル・ロワイアル』シリーズや『デスノート』シリーズなど、殺し合いや騙し合いが勃発する作品に出演することが多く、サイコパスなシリアルキラー的な役柄から、ちょっとバカっぽい素直なキャラクターまでこなすため、カイジもハマり役だったように思います。

大げさなほどのお芝居が印象的で、原作コミックの雰囲気を壊さない素晴らしい演技でした。

最大の敵である利根川を演じた香川照之も、その熱演が光りました。

人を罵る台詞を吐く姿や高圧的な態度は、観ている側も思わずイライラしてしまうほどのいやらしい演技。

urara

悔しがるお芝居や激昂する表情をさせたら、右にでる者はいないのでは?と思わされます。

金融会社の女社長・遠藤を演じた天海祐希は、凛々しさと冷徹さを兼ね備えた女性を演じています。

原作とは違う性別に変更されているキャラクターですが、原作ファンにとっても違和感のない演技を見せていました。

敵に回すと怖い、でもカイジはいい人だと信じてしまう。

そんな役柄を見事にものにしています。

『カイジ 人生逆転ゲーム』まとめ

いかがだったでしょうか。

映画シリーズ第1作目となった『カイジ 人生逆転ゲーム』。

urara

悪魔的に面白いゲームシーンと熱量溢れる役者たちの演技に圧倒されること間違いなし!

続編の『カイジ2 人生奪回ゲーム』『カイジ ファイナルゲーム』もあわせてお楽しみください。

要点まとめ
  • わかりやすいストーリー展開
  • 斬新で熱いゲームシステム
  • 役者たちの暑苦しいほどの演技と表情

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