『かげきしょうじょ!!』第8話あらすじ・ネタバレ感想!薫が経験した、ひと夏の恋。

出典:かげきしょうじょ!!公式ページ

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短い夏休みも終わり、帰省した生徒たちが徐々に戻ってきた紅華歌劇音楽学校。その中には、長かった髪をばっさりと切った薫の姿もありました。

祖母、母と2代続けて紅華出身の薫は、どのようにして紅華歌劇音楽学校へとやってきたのでしょうか。その背景には、、薫が経験したひと夏の思い出が……。

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アニメ『かげきしょうじょ!!』前回第7話あらすじと振り返り

「このままではトップになれない」という安道の言葉に落ち込むさらさは、愛とともに東京の実家に帰ることに。到着後、祖母の墓参りに行くさらさを見送った愛は、さらさの実家の2階でさらさの彼氏、暁也に出会います。

さらさと暁也は、もともと幼少期に同じ先生に舞踊を習っていたことがきっかけで知り合っていました。その頃から体幹が抜群で、一度見た舞台のセリフを覚えてしまうさらさは、周りから大きな期待を寄せられていました。

ある日、子役たちがインフルエンザになってしまった日、急遽暁也とともに舞台へと立つこととなったさらさ。

当日の堂々とした姿に「さらさは煌三郎が外で作った子なんじゃないか」「男の子だったら継がせられたのに」と話す大人たちの言葉を耳にした暁也は、歌鷗の妻で煌三郎の義母でもあった幸恵の前で聞いたことを話してしまいます。

それがきっかけで、さらさは「何があっても歌舞伎役者にはなれない」と叱られてしまうのでした。

一連の出来事で歌舞伎とは縁を切らされたさらさでしたが、暁也は歌舞伎のチケットを渡します。

愛とともに歌舞伎の舞台を見たさらさに対し、暁也は「目指すものがわかっているなら進むだけだよ」と伝えるのでした。

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アニメ『かげきしょうじょ!!』第8話あらすじ・ネタバレ感想

長かった髪をバッサリ切った薫

夏休みが終わり、帰省先から帰ってきた生徒たちはレッスンに備えて準備を始めています。いつものメンバーが揃ったとき、さらさは薫が長かった髪をバッサリ切っていたことに気がつきます。

田中泉

短かった髪を伸ばした愛とは反対に、ロングヘアをばっさりショートにした薫。登場キャラクターの次々と髪型が変わっていますが、さらさもいつか髪型が変わるのでしょうか。

さらさの褒め言葉に照れながらも、薫は男役トップを目指すために髪を切ったと話します。一方で、薫は夏休みの間に日焼けをしてしまったさらさと愛に厳しい言葉を投げかけるのでした。

お見舞いの日だけ会える、他校の人

薫は紅華にやってくる前から、日傘を差して登下校を行うほどのプロ意識を持っていました。周りはそんな薫を遠巻きに見ていましたが、薫は全く気にしていません。

そんな薫は、入院した祖母のお見舞いに向かうバス停で、人気プロ野球選手の兄を持つ高校球児、陸斗と出会います。陸斗は野球の強豪校出身ですが、甲子園出場一歩手前で敗退してしまい、なかなかチャンスをつかめません。

田中泉

夢を叶えた家族がいる薫と陸斗は、どことなく似たもの同士。同じ高校ではなく、薫が祖母のお見舞いに行くときだけ会えるのもひと夏の思い出らしく素敵ですね。

薫の祖母は、かつて「春の白雪姫」と呼ばれた人気娘役トップであり、今も入院先へファンがお見舞いにやってくるように愛された人物でした。受験のラストチャンスを控え、レッスンに励むものの、薫はどこかプレッシャーを感じていました。

田中泉

薫が電話で母からお見舞い前に祖母の読みたい本を買っていくように言われていましたが、薫の母の声を担当していたのは元宝塚の男役だった森なな子さん。さらに薫が“おばあちゃま”と呼ぶ祖母の声を担当していたのは同じく元宝塚の前田真里さん。“中の人”もモデルとなった歌劇団出身の人で固めてくるキャスティングに情熱を感じます。

いつしか祖母のお見舞いに行く回数が増えた薫は、少しずつ陸斗との交流を深めていきます。自分の目指す紅華歌劇学校、そして男役のトップスターの画像を見せた薫は、陸斗から「ヒゲをつけても可愛いんだろうな」と言われるのでした。

田中泉

薫は「男の子からかわいいと言われたのは初めて」と照れていました。女の子扱いをされたことに照れる薫は、普段大人びているために年相応の反応がすごく新鮮ですね。

陸斗の活躍に涙を流す薫

ある日、薫は陸斗から花火大会に誘われます。

浴衣で現れた薫に照れながらも、陸斗の表情はどこか浮かない様子。聞けば、着々と甲子園の予選を勝ち進めているものの、ベンチで出場ができず、いつも兄に比べられて無理をしていると打ち明けます。そして薫が家族と比べられながらも紅華を目指すことについて、「無理をしている」と共感してもらえると思った陸斗でしたが、それを聞いた薫はただただ泣き始めます。さらに、「無理をしていない」「諦めない」と宣言し、その場から立ち去ってしまうのでした。

田中泉

目指すものがたとえ無理でも、最後まで諦めない強さが薫にはありました。陸斗はそんな薫に共感してほしかったのかもしれませんが、決定的なすれ違いになってしまいましたね……。たとえ結ばれない恋だったとしても、これでお別れになってしまうのは悲し過ぎます。

涙を流しながら紅華の歌を口ずさみ、花火会場を後にした薫は、後日陸斗をメッセージアプリからブロックします。しかし、薫は外出先のテレビで、陸斗が打席に立っている甲子園の予選を目にします。プレッシャーに弱いことから万年ベンチだった陸斗でしたが、見事なホームランを放ち、甲子園出場を決めます。その姿を食い入るように見つめる薫の目には、大粒の涙が流れていました。

甲子園出場を果たしたものの、陸斗たちの高校は甲子園1回戦で敗退。薫との再会もされないまま、月日は過ぎていきました。

ある日、ロッカールームで薫は、さらさから「話題になっているバス停がある」と知らされます。そこは、かつて薫と陸斗が出会ったバス停であり、「伝えたい人がいるのでこの夏だけ貼らせて下さい あの時の君へ 僕は今も野球をやっています ありがとう」という張り紙がありました。

その張り紙を見た薫は、そっと笑みを浮かべるのでした。

田中泉

ふとしたすれ違いから交流が無くなってしまったふたりですが、薫の情熱を目の当たりにしたからこそ、陸斗はあきらめずに野球を続けられたのでしょう。ひと夏のさわやかな思い出として、それぞれの胸の内にいつまでもあったら素敵です。

『かげきしょうじょ!!』第8話のまとめ

いつもプロ意識の高い薫ですが、プレッシャーを感じながらもひたむきに続けていた努力が実ったことが明らかになる良い回でした。また、結ばれはしなかったものの、陸斗との淡い恋の物語に思わずグッと来た方も多いのではないでしょうか。

次回のタイトルは「ふたりのジュリエット」。ふたりとなっているため、双子の千夏と千秋にスポットライトが当たる回なのかもしれませんね。

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