入学から4ヶ月が経ち、紅華での日々も慣れたさらさたち。
しかし、ある授業についてさらさたちはどうやら強い不満を持っている様子です。
さらさたちはその不満を訴え、カリキュラムの見直しに挑みますが、果たしてその結果は……?
目次
アニメ『かげきしょうじょ!!』前回第5話あらすじと振り返り
「ベルサイユのばら」以外の演目を知らないさらさに衝撃を受けた沙和は、仲間たちとともに「ロミオとジュリエット」の冬組公演を観に行くことを提案。憧れの冬組メンバーに声をかけられたことを喜びつつ、観賞後は誰もが憧れを強めます。
入学から4ヶ月が経ち、彩子は体型の維持を強く命じられたこと、成績が最下位であることに思い悩むあまり過食症に陥っていました。愛の心配に「きれいな人にはわからない」と拒絶する彩子は、ある日の授業でついに倒れてしまいます。
誰よりも入学を呼んでくれた姉からのメッセージに涙した彩子は、紅華を去ろうと考えるも、歌唱担当の講師、小野寺から「あなたの下には1,095人もの紅華に入れなかった人がいる」「紅華は一度しか門を開かない、あなたは選ばれた乙女」と叱咤激励されるのでした。
回復した彩子は、復帰した歌唱の授業で見事な歌を披露します。
表現力を磨くための、実践的な授業
バレエや声楽、ダンスなどの授業とは違い、座学が中心の演劇の授業。そんな授業に不満を持っている沙和たちに、さらさは安道先生への相談を提案します。
いつものように授業を始めようとする安道に、さらさは他の授業の講師たちから表現力の鍛錬について口を揃えて言われていることを主張しながら、この授業でも表現力を磨く実践的な授業をしたいと訴えます。
8年に渡って同じ座学中心のカリキュラムである以上、すぐには変更できないと話す安道でしたが、太一や小野寺の真似を交えながら話すさらさに「俺の真似が似ていたら考えなくもない」と話します。
プレッシャーを感じるさらさでしたが、すぐさま気怠げな表情を浮かべながら「表現力って食えんの?」と安道の真似を披露。それを見た安道は、「教科書開いて」といつもの授業を始めるのでした。
田中泉
初めてできた友達の誕生日
失敗したと落ち込むさらさに、仲間たちは「似過ぎていたのが悪かったのかも」と声をかけます。寮に着くと、さらさに16本の薔薇が届いていました。突然届いた薔薇に愛が驚いていると、さらさは「16歳になったから」と誕生日だと明かします。
薔薇の送り主は、さらさの彼氏、暁也の兄弟子である煌三郎からでした。愛は「初めてできた友達の誕生日」と薔薇よりもさらさが喜んでもらえるプレゼントを贈り、「渡辺さん」呼びから「さらさ」呼びに移行しようと決意します。
田中泉
翌日、さらさが目を覚ますと机の上にはさらさのいち推しアニメ「床の王様」(通称:床キン)のくじA賞のフィギュアとともに愛からのメッセージカードがありました。さらさは、プレゼントの内容はもちろん、メッセージカードの「さらさへ」というフレーズに感激します。「さらさって呼んでください」という一言に、愛はついに「さらさ」と呼ぶようになるのでした。
田中泉
さらさへの思いがあったからこそできた行動ですね。それにしても初めての友達、初めての名前呼び……これまでひとりを選んできた愛が嬉しそうで良かったです。
その日、演劇の授業では安道から職員会議で実技の許可が下りたことが伝えられます。
喜ぶさらさたちでしたが、その内容は「ロミオとジュリエット」を4人チームで2週間の自主練後、みんなの前で披露するというもの。実験的なものだという理由でなんとか許可を得たため、安道からは特別何かを指導できるものではありませんでした。
しかし徹底的な批評はする……という内容に、不満を持ちながらも生徒たちはくじ引きでチーム決めを行います。
さらさ、薫、千夏、愛というメンバーのE班は、じゃんけんで配役を進めます。その結果、薫がロミオ、愛がジュリエット、さらさがティボルト、千夏が乳母という形になりました。
完璧なティボルトを演じたさらさに告げられた、衝撃の一言
2週間というわずかな時間の中、翌日から台本の読み合わせを行うE班。前に「ロミオとジュリエット」を観劇した帰り道、その場にいた仲間たちをあっと驚かせたはずのさらさのセリフ回しはたどたどしいものでした。
その次にセリフを言うべき愛も、固まったまま。薫は「下手すぎて引いている」と解釈し、さらさに怒りをぶつけます。
そんなとき、4人が練習をしていた和室に聖がやってきます。笑いつつも、練習場ではないと和室を追い出された4人は、練習場所がなかなか見つからないという事態に陥るのでした。
田中泉
練習場所をめぐって声を荒げた薫は、頭を冷やそうとしたのか外に逃げ出します。それを追いかけた愛は、かつてのアイドルグループでもみんなに怒っている人はいたと話しかけます。
「ダメ押しの塩でも塗りにきた?」と卑下する薫に、愛は「本当は漢字が読めなかったから、読み合わせが止まってしまったこと」を告白します。
愛は芸能活動から学校になかなか行けず、アイドル時代のアンケートなどはマネージャーが読み仮名を振ってくれていました。しかし、「それじゃダメだと自覚した、星野さんみたいに怒ってくれる人がいないと」と言うのでした。
田中泉
公園で2週間の練習を行い、沙和に借りた「ロミオとジュリエット」の映像を見たさらさ。いよいよ本番を迎えた日、安道先生のきまぐれによってE班がトップバッターとなります。
各グループの持ち時間は15分。
安道の反応を気にする薫、セリフを間違えるもなんとかカバーした千夏、大舞台に慣れているも恋をしている様子を見せない愛、気迫を感じさせるさらさたちE班は、安道からそれぞれ指摘を受けます。
周りを引き込むほどの気迫を持ったティボルトを演じ切ったさらさでしたが、安道はただ一言、「そのままじゃトップにはなれない」と冷たく告げるのでした。
『かげきしょうじょ!!』第6話のまとめ
「実技をしたい」というさらさたちの自主性が評価されたのか、念願叶って「ロミオとジュリエット」を演じることとなりました。本番では、課題と目指すべき方向性がはっきりしたものの、さらさには「そのままじゃトップにはなれない」という残酷な一言が投げかけられます。
果たして、安道はどんな理由からさらさにそう告げたのでしょうか。