愛が見事にジュリエットを演じた、オーディション1組目。圧倒的な演技に誰もが驚きを隠せません。
同じジュリエットを演じる彩子は愛を見て自信を失ってしまいますが、果たして全力を出し切れるのでしょうか。
目次
アニメ『かげきしょうじょ!!』前回第11話あらすじと振り返り
本来ならば本科生たちの発表の場である紅華歌劇音楽学校の文化祭で、さらさたち予科生は「ロミオとジュリエット」の寸劇を発表することになりました。
しかし、その時間はわずか10分、ステージに立てるのはロミオ、ジュリエット、乳母、ティボルト役の4人のみ。予科生たちはオーディションを受けるため、どの役にエントリーするのかを考えるよう安道に伝えられます。
さらさは以前、授業でティボルトを演じましたが、「そのままじゃトップになれない」と指摘されたことからロミオにエントリーすることも検討していました。
愛の「役に寄り添う」というアドバイスや、暁也の「悩むなら後悔しない方をやればいい」というアドバイスを受け、さらさはリベンジとしてティボルトにエントリーすることとなります。
オーディション本番、トップバッターの組としてジュリエットを演じる愛は、「恋をしたことがない」という悩みから自分の番が来るまで悶々としていました。しかし、「さらさと銀鏡を渡る」という目標から、自然に恋をするジュリエットを演じ切ることに成功します。
アニメ『かげきしょうじょ!!』第12話あらすじ・ネタバレ感想
多方面に嫌われないという強み
オーディション1組目の発表が終わり、続いて彩子、紗和を含めた2組目の演技が始まります。
「乳母はセリフが多くて大変だけど、ジュリエットは希望者も多いから失敗しても埋もれる」という見込みからジュリエットにエントリーした彩子でしたが、早くもその見込みが甘かったことを痛感します。
その理由は、ジュリエットが自分自身とは正反対のキャラクターであるためでした。
初恋はアニメのキャラクター、そして2.5次元にも恋をしたことのある彩子でしたが、紅華に入学する前はクラスメイトの男子、平山に淡い恋心を抱いていました。しかし、平山は女子に嫌われている明日香に告白、フラれたことを知ります。
彩子は平山に「山田とはずっと友達でいたい」と言われますが、それは実質「恋人にはならない」ということでもありました。
それがきっかけで、彩子は「現実は期待以上にならない。私はジュリエットのように一目惚れの相手との恋を成就させるなんてできない」と思っていたのでした。
田中泉
オーディション前、彩子は紗和に「同じ組で失敗したらごめん」と一言謝ります。
そんな彩子に、紗和に「先回りすることに意味はあるのかしら」と疑問を投げかけます。
ジュリエットを演じることに不安を抱いている彩子に、紗和は「彩が恋愛を成就させたことがないように、私も人を殺したことがないけれど人を殺したティボルトを演じる。
未経験という点で同じよ。そういう男に私はなるの。」と言います。
田中泉
「彩は娘役として全方向で嫌われないし、かわいいから自信を持って」という紗和の言葉から、彩子は同じような言葉を誰かに言われたと気づきます。その相手は、平山を振った明日香でした。
過去にもかけられた、同じ言葉
明日香は、彩子が平山のことを好きだと知っていたからこそ、振ったと言います。
女受け悪く、唯一といっていい友達である彩子に嫌われたら人として終わりだと悪びれずに話す明日香は、彩子のことを「誰からも好かれるし、あったかいオーラが出ててかわいい」と褒めていたのでした。
田中泉
「男だったら彩子と付き合いたいけど、女のままでも付き合える」という明日香、どこまで本気かわかりませんがドキドキしてしまいました。
明日香や紗和のように、誰かが自分を見つけてくれた相手を思い出した彩子は、憑物が落ちたかのように伸び伸びとジュリエットを演じます。
舞台で誰かに気づいてもらうため、「とにかくアピールしなきゃダメなんだ」と思い切った彩子。
一方、ティボルト役の紗和は怒りと憎しみでいっぱいのティボルトを指先の細やかな表現までていねいに演じきります。
その演技を、審査員の講師たちは驚きながら見ていました。
あらためてジュリエットの出番が来た時、彩子は一瞬止まります。
密かに彩子に肩入れしていた小野寺は万事休すかと思いますが、歌うことでアピールを惜しまない彩子に「目は間違ってなかった」と胸を撫で下ろすのでした。
田中泉
贔屓目に見るのも仕方ないですね。
出番を終えた2組目に、さらさたちは声をかけます。愛が彩子に「さすがライバル」と静かに話すなか、さらさは紗和に「目が合う気がした」と言うと、紗和は「人を恨んだことがないので仮想的を作った」とだけ返すのでした。
ひとり中庭で役作りをしていたさらさ
薫や千夏と千秋もオーディションを終えましたが、引き続き午後もオーディションが行われることに。「午前中で良かった」とお弁当を食べるなか、愛は「さらさがまだ」と呟きます。
田中泉
その頃、さらさは紅華に受かった直後のことを思い出していました。
お祝いパーティーに参加できなかった暁也から、水族館に誘われていたさらさ。張り切って準備をするも、待ち合わせの時間までまだまだあるため、暁也を迎えに行こうとします。
家に到着しようとしたさらさは、暁也が煌三郎と出かけるために「1時間くらい遅れる」と連絡を受けます。
煌三郎から「さらさが神戸に行くと疎遠になってしまうから、いっそ付き合ったらいい」と言われた暁也は、「好きは好き」と言いながらも困惑していました。
それをこっそり聞いていたさらさは、何事もなかったかのように暁也と水族館に出かけます。
魚たちの泳ぐ水槽を見ながら、「パレードみたい」と目を輝かせるさらさは、「これでやっと歌舞伎から卒業できる」「助六は暁也くんに譲ります」と話します。
そして「さらさの彼氏になってください」と暁也に思いを伝えるのでした。
田中泉
午後のオーディションが始まる前、愛はひとりでいたさらさに「大丈夫?」と投げかけます。中庭で役作りの仕上げをしていたと話すさらさは、「今度こそさらさのティボルトをお見せします」と宣言。
さらさは午後のオーディション1組目として呼ばれますが、何故かティボルト役から呼ばれていることに。最後に発表されたロミオは、なんと安道でした。
『かげきしょうじょ!!』第12話のネタバレ・感想まとめ
順調にそれぞれがオーディションを終えるなか、午後のトップバッターとしていよいよ名前を呼ばれたさらさ。
しかも、ティボルトにとって憎き恋敵であるロミオの役は、安道先生です。
果たして「トップになれない」と鋭い指摘をした安道先生を前に、ティボルトでリベンジを果たすことはできるのでしょうか。
いよいよ次週が最終回の『かげきしょうじょ!!』。さらさの演技が今から楽しみですね。