映画『毎日かあさん』あらすじ・ネタバレ感想!実話を基にした漫画の映画化!小泉今日子×永瀬正敏の演技に感涙

映画『毎日かあさん』あらすじ・ネタバレ感想!実話を基にした漫画の映画化!小泉今日子×永瀬正敏の演技に感涙

出典:Paravi

『毎日かあさん』は、漫画家・西原理恵子と戦場カメラマンでアルコール依存症の夫・鴨志田穣との日々を描いたコミックを実写化した作品です。

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何と小泉今日子と永瀬正敏という実際の元夫婦が共演!しかも、夫婦役という異例の配役が注目を集め話題になりました。

西原家は、切なくて、面白くて、愛おしい一家です。

ウソが上手な妻、お酒が大好きすぎる夫、無邪気な子どもたちが織りなす日々。

プッと笑えてじんわり泣ける、心にズシッと響いてくる実話です。

おすすめポイント
  • 人気漫画家・西原理恵子が毎日新聞に連載した人気コミックを実写映画化!
  • 小泉今日子と永瀬正敏、元夫婦が夫婦役で共演!
  • 家族と一緒に暮らしたいと願いながら、アルコール依存症と戦い続けた男の生き様がリアルで切ない
  • 亡くなった鴨志田穣さんに捧げた永瀬正敏の名演は圧巻

それでは『毎日かあさん』の見どころを紹介しながら、ネタバレありでレビューしていきたいと思います。

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映画『毎日かあさん』作品情報

作品名 毎日かあさん
公開日 2011年2月5日
上映時間 114分
監督 林聖太郎
脚本 真辺克彦
原作 西原理恵子
出演者 小泉今日子
永瀬正敏
正司照枝
矢部光祐
小西舞優
音楽 周防義和

【ネタバレ】映画『毎日かあさん』あらすじ・感想


どこにでもいる家族…だけど、“どこにもいない家族”の依存症と暮らした日々

「はいっ大爆笑!」と陽気な父の掛け声で、家族写真を撮る4人家族。

映画『毎日かあさん』

(c)2011映画「毎日かあさん」製作委員会

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大爆笑の掛け声で、家族写真を撮っている予告編を見た時、純粋に微笑ましかったです…。これは作品の後半で登場する印象的なシーン。そのシーンでは、嗚咽が漏れるほど泣かされます。

映画は漫画家の妻・サイバラエリコ(小泉今日子)と、戦場カメラマンの夫・カモシダユタカ(永瀬正敏)の夫婦の生活を追っていきます。

物語はサイバラの目線で語られ、たまに心の声(毒多めのコメント)が聞こえてくることも…。

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ナレーションでちょっと毒を吐く感じ、クセになります。

子供たちを交えた家族の慌ただしい日常が楽しく描かれる中で、夫のアルコール依存症と癌との闘病の日々についても描かれていきます。

原作の漫画でも「アブナイお父さん」として登場する夫のカモシダは、少年のようなピュアさが憎めない魅力的な人物ですが、お酒を飲むと豹変。

もがきながらお酒を渇望する姿を描写することで、空腹や喉の渇きにも例えられるようなアルコール依存症の怖さを実感させられます。

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壮絶な1日もあれば、凪のように穏やかな1日もある…リアルな家族の姿がありました。決して他人事ではない。心と体を蝕んで生活を脅かす“依存症”という病について考えるきっかけをくれる映画です。

主演2人の神懸かった演技に驚愕!

始めは、「元夫婦である小泉今日子と永瀬正敏の共演!」という話題性に惹かれた作品でしたが、ひとたび始まると雑念など入らないくらいに没入させられます。

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小泉今日子と永瀬正敏。2人の俳優の“本気”に驚かされました。

初日舞台挨拶で永瀬正敏さんは、「鴨志田さんありがとう…。」と涙する場面もあったそうです。

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永瀬さんの鴨志田さんに対するリスペクトが伝わってくる名演にグッときます!

脇を固めた俳優陣も超豪華!

まずは、仕事面でどこか抜けてる彼女をしっかりサポートしてくれているアシスタントの愛ちゃん(田畑智子)。


そして、サイバラの兄(光石研)や担当編集者のシマダさん(大森南朋)。

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みんな彼女を慕い、力になってくれる温かい人たちです。

特に重要な役を担うのは、夫婦共通の友達・ゴンゾ(古田新太)。

彼は2人が出会うきっかけをくれた愛のキューピットであり、大事な場面には必ず同席して夫婦を見守る良き友人です。

彼が現れると、2人に変化が訪れます。

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改めて出演者を並べると凄い!主役級の俳優ばかり。

爆笑しながら子育て談義をたびたび行うママ友たちの配役も豪華でした。

男の子ばかり5人兄弟の母・麦田(鈴木砂羽)、粟田(柴田理恵)、稗田(北斗晶)、米田(安藤玉恵)とすごい面々が勢ぞろい!

作中で2回ほど開催される、愚痴りまくりのママ友会シーンは笑ってしまいました。

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実力者から個性派まで…ドンピシャな配役が、この作品をさらに盛り上げています。

幼いころからの小さなウソをつく癖が抜けない母・サイバラエリコ(小泉今日子)

映画のはじまりは、サイバラエリコ(小泉今日子)のこんな言葉から。

「私は子供の頃から小さなウソばかりついている…大きくなってもその癖は抜けず。今ではそれが仕事になって、全てのいろんなことにたくさん感謝している。」

こんなことを思いながら、きょうもサイバラは仕事部屋で忙しく漫画を書いています。

映画『毎日かあさん』

(c)2011映画「毎日かあさん」製作委員会

すると、絵の中のカモシダ(永瀬正敏)が飛び出してきて縦横無尽に部屋を駆け回りだしました。

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要所にアニメーションのキャラクターが同居する感じがキュート!重い話なのに、暗くならずに観られたのはキャラたちのおかげです。

人気漫画家サイバラの仕事場兼自宅は、家族の声がしていつも賑やかです!

実は、リエコの母・トシエ(庄司照枝)も“リエコの小さなウソ”の被害者。

「1ヵ月だけ子守にきて。」という願いを聞いて高知から上京して、ズルズルと5年も経ってしまった模様…。

でも、文句ひとつ言わず、毎日楽しそうに美味しいご飯を作ってくれます。

そして、サイバラには2人の可愛い子供たちがいます。

多忙な彼女ですが、子育てもおろそかにしません。

毎晩、お酒を飲まないと1日が終わらない性質の彼女は、子供たちに絵本を読み聞かせながら“布団絵本酒”と称し、ちょっと1杯飲んだりもします!

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彼女の日常は全てにおいて“飾らないありのまま”。「気張らず自然で!」と子育てにエールを貰えた気になります。次第に魅力的なサイバラさんへの興味が湧きだします。

かわいあざとすぎるフミ(小西舞優)と、妹思いだけどわんぱくが過ぎるブンジ(矢部光祐)

数多く登場する西原さんの娘(小西舞優)と息子(矢部光祐)のエピソードは、クスクスとあるあるの連続で映画の貴重な癒しゾーンです。

映画『毎日かあさん』

(c)2011映画「毎日かあさん」製作委員会

人を育くむ醍醐味(喜び)と大変さ(苦労)がギュッと詰まっていて、子供の自由さに振り回されまくる母たちの「それ、ある!」な部分に共感しました。

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フミ役の小西舞優ちゃんは抱きしめたくなる可愛さで、ブンジ役の矢部光祐くんはほっぺたをぷにっとしたくなる感じ!愛らしい兄妹のおもしろエピソードは最大の見どころです!

4歳になる娘のフミは「おかしゃん!」と呼ぶのが口癖のとびきり可愛い子で、お手伝いもちゃんとするおりこうさん。

でも、人が触られて嫌なところをしつこくいじくり倒したり、痛いとこを容赦なく突く天才児という侮れない一面を持っています。

息子のブンジはおねしょしがちな6歳児で、わんぱく盛りだけどちょっと言動がおバカさん。

でも、妹思いの素敵なお兄ちゃんなのです。

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想像の粋をはるかに超えてくるブンジの言動に思わず爆笑!そして、ただただ可愛いと侮っていたフミの強烈な毒舌にハッとさせられます。大人のシビアで逃げられない現実の中、2人の存在は映画の“救い”でした。

そんな子供たちを見て「誰に似たんだろ…。」とこぼすサイバラのひと言。

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このセリフは、言われた経験があったり、言った経験があったりする人も多いのではないでしょうか?普通だけど何気ない日常の1コマが、心に沁みます。

何度もブンジとフミに会いたくなる、そんな中毒性のある愛おしい出来事たちに出会えます。

元戦場カメラマンで作家志望、酒に溺れがちな父・カモシダユタカ(永瀬正敏)

血を吐くまで飲み続けてしまうカモシダは、ようやく「酒をやめる!」と入院します。

でも、点滴を打ちながら片手に缶ビール…舌の根も乾かぬうちにお酒の魔力に負けてしまいます。

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死ぬか…飲むか…命の危機を理解していながらもやめられない。人は少なからず何かに“依存”して生きています。カモシダの生き様は、現実の残酷さを物語っています。

カモシダは戦場カメラマンでした。

戦場で見てしまった光景のせいで、頭を悩ませます。

脳内からこびり付いて離れない光景を振り払うために、お酒に依存してしまったのです。

彼は作家になろうと原稿に向かうも書けず…。

その一向に筆が進まない様子が、改善しないアルコール依存症と重いトラウマとの戦いと重なり切なくなります。

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次第に痩せて心が傷んでいく永瀬さんの熱演に、恐怖と悔しさで何度も目頭をおさえました。

依存症を抱える父がいて、大変な状況下なのにどこか明るいサイバラ家

例えば、夫婦喧の嘩真っ最中でも「このドックフード、国連難民食よりうめぇ!ほら、食ってみろって!」とカモシダが勧めると、呆れながらもサイバラは頬張り「…ホントだ、美味しいね。」と言ってしまいます。

このサイバラとカモシダの夫婦コントのようなかけ合いに、ほっとしました。

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難しい人生の場面にぶち当たっても、悲観せず逞しく生き抜こうとする2人の強さ。学ぶところがたくさんあります。

カモシダはお酒に負けてどんなに暴れても、子どもの描いた家族の絵を破り捨てても、サイバラの漫画原稿だけは破りません。

どこか憎み切れない、そんな人なのです。

映画『毎日かあさん』

(c)2011映画「毎日かあさん」製作委員会

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人と人の距離が問われているこの時代、サイバラとカモシダの家族ディスタンスの絶妙さに憧れます。

父に会いたい…ブンジとフミの大冒険に号泣必至!

1,500回以上の断酒失敗に耐えられなくなったリエコは、カモシダと離婚に至りました。

「今までと同じ。おかしゃんは毎日おかしゃんだけど、おとしゃんは毎日おとしゃんじゃないもんね。」

離婚した母に向かって、娘のフミが放つ言葉。

父不在の生活に慣れてしまっていることを窺わせます。

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子供の言う言葉って、時に確信をつきまくる。でも…フミはお父さんに会えなくてもいい訳ではなかったみたい。

父に長い時間会えなくなった、ある日。

フミが「おとしゃんに会いたい!」と恋しがります。

そこで“川はどこにでも繋がっている”という父の教えを思い出したブンジは、フミと一緒に子ども用のビニール船に乗りこんで、近所の川から父に会いに行こうとします。

2人は、川にどんぶらこと漂流しているところを警察官に保護されました。

血相を変えて交番に迎えに来た母に、しがみつく兄妹。

「お父さんに会いたかったから」と声をあげて泣きじゃくる2人の姿に、涙が止まりませんでした。

この時、ブンジは母が来るまで泣いている妹の手を、ずっと離さずに握っていたそうです。

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お兄ちゃんとしての責任感が垣間見えて、泣けます。

依存症を克服して戻ってきたカモシダを見ながら、サイバラは思います。

「アルコール依存症は大変な病気で…その治療のためには家族の強い協力と専門の医師の力がいるのに、彼は周りの全ての人に嘘つきだ。怠け者だ!と言われ続けてきました。彼はたった1人で10年近くこの病気と闘い続け、立派に帰ってきました。」

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サイバラのこの語りからは、自らの後悔の念とカモシダに対するリスペクトが伝わってきます。

「毎日はそれだけで楽しいよ。」生きていくヒントが詰まったラスト!

長年、大量に飲み続けたお酒は体を蝕んでいて、カモシダは癌で長くても余命半年と告げられます。

最後まで彼の心をギリギリで支えたのは、家族の存在でした。

あれほど進まなかった原稿も、子どもたちの寝顔を見ながらベッドの傍らで執筆します。

そして、何枚も残された時間を惜しむ様に、愛おしそうに写真を撮ります。

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この時に流れた“大爆笑の掛け声の家族写真”のシーンで涙腺崩壊です。

「もう一度、一緒に暮らしたい」というカモシダの気持ちを理解し、愛情深く適度な距離を保ちながら支え続けたサイバラに彼はこんな言葉を残します。

「人として死ねることが嬉しい。君のおかげで子どもたちを傷つけずに済んだ。君と出会えて幸せな人生だっだ…リエコありがとう」

「20年も嘘話ばかり作ってきたのに、私はこの日に子供たちにつくウソを用意していない」と亡くなった父のそばで母は大粒の涙を流します。

そんな母を心配して、子供たちが最初にしたことは…母を変顔で懸命に笑わせること。

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自分たちも悲しくて寂しいだろうに…健気な兄妹の様子に涙が溢れてきます。

映画の終わりもサイバラ(小泉今日子)の言葉で

「見てる?私がやっていることは、働いて、子供を育てて、あんたを見送って。それは、世界中の全部の女がやっていることで。毎日はそれだけで楽しいよ。」

「多くを求めすぎると大変だけれど、“それだけで楽しい”って思えれば…。」

最後、サイバラのニコッとした笑顔が、思いっきり肩の力を抜いてくれます。

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行き詰った心のガス抜きをしてくれるような映画でした。

映画『毎日かあさん』あらすじ・ネタバレ感想まとめ

以上、ここまで『毎日かあさん』をネタバレありでレビューしました。

要点まとめ
  • 子供たちの愛おしすぎる成長日記が微笑ましくて癒されまくり
  • 家族の始まりと終わり…と続き。家族の在り方について深く考えされるストーリー
  • 子育てあるあるに大共感、頑張る母にエールをくれる映画
  • 毎日はそれだけで楽しい!って、シンプルで大事なことに気づかされる
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