『女子ーズ』あらすじ・ネタバレ感想!桐谷美玲、藤井美菜、高畑充希、有村架純、山本美月が奇跡のコメディ共演

『女子ーズ』

出典:U−NEXT

『銀魂』シリーズや『斉木楠雄のΨ難』『明烏』などを手がける福田雄一監督が、男子には飽き足らず、とうとう5人の「女子」を主人公に!

今ではみんな多忙すぎて揃わないであろうヒロインの人気女優たち。

笑いたいならコレしかありません!ユーモアたっぷりのゆるゆる脱力映画、クスクス笑わせてくれます。

ポイント
  • 開始0秒から全力でふざけている。安定の佐藤二朗登場に冒頭から爆笑。オープニングソング「女子ーズのテーマ」が本格的すぎ、作りこみ細かいところが福田ワールド全開すぎ!
  • 日本人の心の中にある「特撮愛」をいい感じにくすぐってくる、特撮パロディーネタがいっぱいで楽しめるストーリー。
  • 仕事と世界平和の両立は難しい!?立ちはだかる生活と怪人、困難な状況で彼女たちはどうするのか…

それではさっそく映画『女子ーズ』をレビューしたいと思います。

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『女子ーズ』作品情報

『女子ーズ』

(C)2014「女子ーズ」製作委員会

作品名 女子ーズ
公開日 2014年6月7日
上映時間 97分
監督 福田雄一
脚本 福田雄一
出演者 桐谷美玲
藤井美菜
高畑充希
有村架純
山本美月
佐藤二朗
音楽 瀬川英史
主題歌 E-girls「A S A P」

【ネタバレ】『女子ーズ』あらすじ・感想


世界観がカオス!じわる演出にハマる!

コメディの奇才・福田雄一監督が、とうとう女子をイジりはじめました!

『女子ーズ』

(C)2014「女子ーズ」製作委員会

しかも選ばれた5人のヒロイン女優がめちゃくちゃ豪華すぎる…活躍している旬の美女たちばかりなのです。

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女の子の戦隊モノ実写版という斬新な切り口の『女子ーズ』、面白くない訳ないですよね!

性格も容姿も財力も異なる5人の女子が突然集められました。

司令官・チャールズ(佐藤二朗)によると、前回までの戦隊が任期満了で解散。

それにより新しい戦隊を探すことに…チャールズは雑誌を見てひらめきます!

「今は女子が強い時代だ」と書いてある雑誌を見て「そうだ、女子の戦隊にしよう!」と軽めのノリで決定するのです。

全然違うタイプの5人には、ひとつだけ共通点が…名字に「色」が入っているのです!

しょっぱなから設定が突飛な福田ワールドがさく裂です。

「ヒーロー戦隊が任期満了で解散」なんて言葉聞いたことないですよね。

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本当に視点が面白いです。

突如集められたメンバーは、とにかくブーブー文句を言います。

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そりゃそうですよね、いきなり地球のために戦えって言われてもムリってものです。無理難題を押しつけるチャールズと女子たちのやりとりに、クスクス笑いがとまりません。よく見ると本人たちも笑っちゃってるんです。

福田監督は出演者が笑ってしまってもカットしないことで有名。

ノーカットの臨場感あふれるシーンにつられて笑うこと必至!

物語の中にいるみたいに楽しめる作品ですよ。

怪人のバリエーションは8体。独特な個性の敵が魅力的。

宇宙から地球を侵略しにやってくる怪人は合計8体。

普通じゃないんです、敵の怪人までもが独特で見ごたえあります!

ワカメヌルンエリンギモルグジュンサイドルドカメムシゲルゲキツツキツツキースネークネルネメタルゴードンモチザザザ…怪人の名前独特すぎだと思いませんか。うっかりハマって覚えてしまいました。

怪人たちは、とにかく女子ーズのことを待ってくれます。

日本の戦隊シリーズの怪獣たちも、何気にヒーローの変身とか待ってくれますよね。

でも、この怪人たちの待ち時間は常軌を逸してます。何時間もだったり、朝から陽が暮れるまでなんてときも…地球を侵略しに来ていることを忘れ「なんてイイやつらだ!」と思ってしまうほど、気長に待ってくれます。

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毎回、女子ーズがかなりしょうもない理由で待たせるものだから…地球を守ってくれているから感謝すべきはずの女子ーズに対してイライラしてしまうという不思議な感情が湧きました。

8体の怪人の中でも、メタルゴードン(金属怪人)の人柄というか、性格が好きです。

『女子ーズ』

(C)2014「女子ーズ」製作委員会

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一番待ってくれるイイ奴なんですよ。待っている様子が度々映し出されるのですが、手下たちとバク天大会していたり、石投げして遊んでたり。次、何してるんだろうと変なところでワクワクしてしまいます。

夕方まで待ち、ようやく彼女たちが現れると…

メタルゴードン「待たせすぎだよ。もう夕方だよ、バカ野郎!俺、いい人だろ。ウワッハッハッハッ!」

メタルゴードンの、自分でいい人だろって言っちゃうところがたまりません!クールでカッコイイぞ、メタルゴードン!

他の怪人も個性的でオモシロ怪人揃い、お気に入りの怪人をぜひ見つけてみてくださいね。

『女子ーズ』

(C)2014「女子ーズ」製作委員会

福田雄一監督の型破りな脚本に爆笑させられる

  • 赤木直子(桐谷美玲)は女子・レッド。豊島建設営業課に勤務するバリバリ真面目OLです。
  • 青田実佳(藤井美菜)は女子・ブルー。アパレルでショップ店員をしている毒舌ぎみの派手め女性。
  • 黄川田ゆり(高畑充希)は女子イエロー。弟達を学校に行かせようと掛け持ちでアルバイトをして働き、仕送りをする苦労人。
  • 緑山かのこ(有村架純)は女子・グリーン。石野真子を思わせるたれ目の女、うだつのあがらない劇団カオスの彼方の劇団員。
  • 紺野すみれ(山本美月)は女子・ネイビー。お金持ちの家の娘、育ちがよく上品な女性。
『女子ーズ』

C)2014「女子ーズ」製作委員会

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レッド、ブルー、イエロー、グリーン、ネイビー…お気づきですか?色分けが5色しかないのに、配色が若干カブってますwブルーとネイビーがいる時点で、もう面白いですよね~。ホントに発想が盲点ついてきます!

細かなところが気になって、自然と一生懸命観てしまうんです。

話の中で、市販の商品名をCMかのように女優さんたちがそのまま「ファブリーズ」と連呼したり、普通の映画やドラマではありえないセリフ満載です。

そして一番驚いたのは、若手女優たちが通常は放つことはないだろう言葉を連呼させていたこと…それはカメムシゲルゲとの一戦のとき「うんこ」というワードを美女5人が何回も放ちます。

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その光景は衝撃です!あのカワイイ5人が…きっと生涯二度と言うことがないであろう言葉を繰り返す演技は貴重。見逃せません。

黄川田(高畑充希)のコスプレが可愛すぎ!

仕送りのために、いくつものアルバイトを掛け持ちする黄川田ゆり(高畑充希)。

ゆりは毎回違うバイトの服装でやってきます。

ファンには堪らない、いろんな職業の制服姿が拝めるんです!

『女子ーズ』

(C)2014「女子ーズ」製作委員会

一番似合っていたのは、メイド服でした!おそらくメイド喫茶のアルバイトの制服。

くりんと毛先がカールしたサイドツインテールの髪型に、メイドカチューシャの高畑さんが超絶可愛いですよ。

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甘めの格好をする印象がない彼女のメイドスタイルは必見!本作『女子ーズ』の見どころとして、かなりプッシュしたい部分です。

主役以外も主役級!登場する俳優の無駄遣いがスゴイと話題。

『女子ーズ』は、脇を固める俳優さんも凄い人ばかりが登場します!

直子の彼・成瀬輝彦(大東俊介)、直子の会社の課長(岡田義徳)、劇団の演出家・皆川(安田顕)、他にアルコ&ピースのお二人や、ラバーガールの大水洋介さん等の芸人さんも出演。

女子ーズが変身したまま電車に乗るシーンで「ねえ~ピンクは?ピンクどこぉ?」と異様に絡んでくる乗客役をムロツヨシさんが演じています。

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誰もが感じていたであろう「戦隊の花形ピンク」の不在をいじってくるのに適役ですよね。ムロさんと女子ーズの絡みが見られるなんて…贅沢な配役で話題になるのも納得できます。

紺野すみれ(山本美月)の彼氏が残念な感じ。でも、中身だけイケメンなのが面白い

ルックスに見合ってない中身が二枚目すぎるすみれの彼氏・公彦。

とてつもなく訛っていて、しゃべりながら、ポコッと出たお腹をペしぺし叩きます。

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その行動を少しカワイイと思ってしまいました…しかし、すみれ(山本美月)には到底似合わない容姿。

極めつけは、公彦のフルネームは「道明寺公彦」っていうんです!完全なる名前負け…。

公彦にぞっこんのすみれ、ふたりの平行線の焦れる別れ話は傑作ショートコントを見ているみたいです。

公彦を演じるのは皆川猿時さん。

『女子ーズ』

(C)2014「女子ーズ」製作委員会

皆川さんといえば大人計画、日本屈指のコメディアン軍団といっても過言ではない劇団に所属している俳優さんです。

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体型や佇まいからして笑わせにきているとしか思えない皆川猿時さん…皆川さんの公彦さん、もっと長く観たかったと思うほど強烈な印象を残して尾を引きます!

ダサいはずなのに…可愛く見えてくる不思議な「女子ーズ」コスチュームと女子ーズロボ

戦隊コスチュームは、漫画家・島本和彦さんがデザインしています!

『逆境ナイン』『燃えよペン』で有名な漫画家さんです。

オープニングに流れるアニメーションも、島本さんが描きあげたもの!

「女子ーズ」なんてかなりダサめの戦隊名からは想像できない絶妙なデザインのコスチューム。次第に可愛く見えてきちゃうんです。

最後に登場する、ちょっとチープな女子ーズロボ、必殺技が「おっぱいミサイル」。

こちらは違う意味でなかなかのクオリティ、逆手にとる演出に爆笑してしまいました。

オープニングであんなに作り込んできたのに…「まさか、ここでゆるくしてくるか~!」と意表をついてくる福田監督。

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福田監督の頭の中が見てみたい…やっぱりスゴイ人です。

笑えるだけじゃない。肝心なとこを押さえたストーリーに不覚にも感動…

彼女たち、ただ平和を守るだけじゃない!

『女子ーズ』で描かれるのは、恋愛に仕事に奮闘する姿

怪人を待たせてしまうのも、「野暮用」だけじゃなく、一生懸命に日々仕事を励んでいるからなのです。

仕事しながら世界を守るって大変だよね」という、一見ユルいメッセージに感じるかもしれませんが、とても大事なことを伝えてくるんです!

『女子ーズ』

(C)2014「女子ーズ」製作委員会

ヒーローたちにも生活がある…戦隊モノでは描かれることのないところですよね。

実際たとえ正義の戦士をしていなくても、現実で仕事をしながら他のことをするというのは容易なことではありません

「ホントみんな日常頑張ってるよね」と立ち止まって日々の生活を振り返り、よくやってると自分を含めた世の中の人間を褒めたくなりました。

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案外、ガツンと心にくる映画です。いっぱい笑って楽しいのに、最後に残るものがあるなんて…素晴らしい作品ですよね。

『女子ーズ』まとめ

以上、ここまで『女子ーズ』について紹介させていただきました。

要点まとめ
  • エンドレスで質の良いショートコントを観ている感じ、グダグダ感がクセになる。
  • かなり待ってくれる、怪人が何気に良心的で笑う。敵までこんな能天気な戦隊モノは見たことがない!
  • 人気女優の無駄遣いがたまらない、豪華すぎる無駄キャストが話題。

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