自動販売機として異世界に転生したハッコンは、ラッミスをはじめとする仲間たちと迷宮を冒険しながら、さまざまな人々と出会ってきた。3rd seasonでは、迷宮に来てから約1年が経過し、ハッコン自身も少しずつ成長を遂げていく。キコユとの別れを経験した後、ハッコンたちは新たな仲間・ピティーと出会い、冥府の王の配下との戦いへと巻き込まれていく。
・ハッコンや仲間たちとの絆、そして畑サイドの話も盛りだくさんで満足のボリューム。
・様々な自動販売機を見られる唯一の作品といっても過言ではないくらいの情報量。
目次
『自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う3rd season』声優・キャラクター紹介
ハッコン/声優:福山潤
・自販機愛をこじらせた結果、自販機へと転生してしまった自販機マニア。
・定型文しか話せず自力で動くこともできない。
・ランクアップすることで、様々な自販機へとフォルムチェンジが可能。

© 昼熊・KADOKAWA/「自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う3」製作委員会
ラッミス/声優:本渡楓
・元気ハツラツなハンターの少女。
・小柄で可愛らしい見た目だが、自販機を軽々と背負う程怪力の持ち主。
・ハッコンのよきパートナー。

© 昼熊・KADOKAWA/「自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う3」製作委員会
ヒュールミ/声優:藍原ことみ
・優秀な魔道具技師。
・ラッミスとは同じ村で育った幼馴染。
・階層や生物の生態に詳しい頼れる存在。
ケリオイル/声優:仲井和哉
・凄腕のハンター集団として名を馳せる。
・愚者の奇行団の団長。
・家族でハンターをやっており、息子は3人いる。
熊会長/声優:宮内敦士
・ハンター協会の会長。
・いつも紳士的な振る舞いで住民想い。
・過去には優秀なパーティーを組んでいた。
ピティー/声優:明坂聡美
・重さを操作できる盾使いの少女。
・結婚詐欺師を元恋人と信じ、帰りを待つ引きこもり。
・次第にハッコンに心を許し、惹かれていく。
『自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う3rd season』あらすじ・感想
キコユとの別れからピティー救出へ!
キコユは「畑の欠片」を復活させる方法を見つけたことで、ハッコンたちとは別の道を進むことを決意。ハッコンも寂しさを感じながら、いつか再会することを約束する。
その後、ハッコンたちは犬岩山階層へ向かう。そこで出会ったのが、ピンク色の貝の中に閉じこもっていたピティーだった。自分を捨てた人をずっと待っていたというピティーは、他人を信じることができなくなっていた。しかしハッコンは、自動販売機からお菓子を出すなど、自分にできる方法でピティーの心を少しずつ開いていく。
そんな中、冥府の王の配下であるスルリィムたちが現れ、ハッコンとピティーは敵の手に落ちてしまう。監禁されたハッコンは、牢獄の中でも自動販売機としての機能を利用し、ピティーが退屈しない環境を作る。その一方で、酒を利用して敵から情報を引き出し、冥府の王や五指将軍について探っていく。
そこで明らかになるのが、敵側にいる団長たちと、その息子の存在だった。団長たちは息子を救うために冥府の王に従っており、単純に悪事を働いているわけではなかった。さらに息子自身も、家族を守るために子供らしく振る舞いながら敵の内部情報を探っていた。
ハッコンはその協力を得てピティーとともに脱出。その後、犬岩山階層での戦いや魔物の大群との戦闘に挑む。約500体もの魔物が集落へ迫るも、仲間たちは一致団結してこれを迎撃。階層主が現れるが、おじいさんが重力魔法で動きを封じ、総攻撃によって撃破する。
そして戦いの後、ハッコンは300万ポイントを貯め、ついにランクアップ可能になる。しかも選択できるのは現存する自動販売機だけではなく、過去に存在した自動販売機まで含まれると判明。自動販売機マニアだったハッコンのテンションが爆発したのだった。
Mai
新たな仲間のピティーは登場早々くせの強いキャラクターでしたが、貝に入ったまま人を待ち続けているというとんでも状況から一遍、かつて仲間だった愚者の奇行団との再会、そして攫われるハッコンと最初から展開が激しいですね。
そんな中でもハッコンの自販機としての能力は重宝しており、引きこもりのピティーの心を開きつつあるのはさすがです。
仲間を裏切っている団長たちの様子も気になりますし、開幕早々見ごたえ抜群です。
自動車自動販売機へ進化!「願いを叶える」という夢が現実に
ランクアップによってハッコンが手に入れたのは、車を出せる自動販売機としての能力だった。自動販売機から一台の車を取り出し、ガソリンを補給することで、これまで以上に自由な移動が可能になる。
さらにヒュールミが車と荷台をつなげる改造を施したことで、一行は快適な車旅を開始。徒歩では長い時間がかかる迷宮の道も、車を使うことで一気に移動できるようになる。
旅を続ける途中、7日目に赤と白を発見する。彼らから、冥府の王の傘下を抜けた団長たちがこの先にいることを知ったハッコンたちは、救出へ向かう。団長たちはハッコンを逃がした罪によってスルリィムとともに処分されそうになったものの、転移によって逃亡。しかし、その後力尽きてしまっていた。
無事に救出された団長は、自分たちの行動を後悔するような言葉を口にする。しかしヘブイたちは、怒っているのではなく「どうして相談してくれなかったのか」と伝える。仲間を守るために一人で抱え込むのではなく、仲間だからこそ頼ってほしいと。
そして長い旅の末、一行はついに最深部へ到達。そこには伝説の扉が存在していた。扉にはくぼみがあり、コインを使うことで開く仕組みだと気づくハッコン。扉を開く前に、それぞれが叶えたい願いを語る。団長は息子にかかった呪いを解きたいと願い、ハッコンも「人間に戻りたい」という本当の願いを明かすが、ハッコンは、自分の願いよりも団長の願いを優先すると告げる。
扉の先で待っていたのは、意外にもくたびれたサラリーマンのような姿をしたダンジョンマスターだった。その話から、現在のダンジョンはもともと娯楽として作られたものであり、大昔の魔法使いが関係していることが判明する。そして「最下層にたどり着けば願いが叶う」という伝説も本当だった。
ハッコンが人間に戻ることも可能だと知り、一同は喜ぶ。しかし、願いを叶えるとダンジョンそのものが消滅してしまうという重大な事実も明らかになる。
Mai
快適すぎるが故の弊害なのかもしれませんが、やるき満々の仲間たちの表情が輝いているのが本当に面白いです。
そして団長たちと合流し、扉へ到達した後、みんなの叶えたい願いを確認する中、ほとんどの仲間がハッコンの願いを叶えようとしてくれている空気がとても暖かかったです。
団長の息子である灰を優先するハッコンもそうですが、みんな優しさで溢れていますね。

© 昼熊・KADOKAWA/「自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う3」製作委員会
冥府の王によってハッコンが破壊!?仲間たちは決して諦めない
団長の息子にかかった腐食の呪いを解くため、ハッコンたちは行動を開始する。しかしその瞬間、スルリィムが身につけていた腕輪から冥府の王の声が響き、事態は一変する。
冥府の王の干渉によってダンジョンマスターは致命傷を負ってしまう。それでもダンジョンマスターは最後の力を振り絞り、ハッコンたちを逃がす。そして自らの力をハッコンへ託し、感謝を伝えつつ消えていくのだった。
一方、住民たちを逃がすために仲間たちは戦い続ける。ハッコンも皆が逃げ切れるように結界を張り、自分自身が最後の砦になることを決意。しかし冥府の王はスルリィムを操り、団長たちを人質に取る。
仲間を守るため、ハッコンは結界を解除する。その直後、冥府の王の攻撃によってハッコンの身体は次々と破壊されていく。そしてボロボロになったハッコンは崩れ落ちたダンジョンの下へと埋まってしまう。
しかし、仲間たちはハッコンが本当に消滅したとは考えない。クリュマが消えていないことを手がかりに、ハッコンがまだ生きていると信じていた。ラッミスはハッコンを救うため、ひたすら穴を掘り続ける。一方、ミシュエルは魔物の大群を止めるために殺意の森へ向かい、そこで五指の一人と遭遇。追い詰められながらも姉と再会し、ウサッターたちと協力して敵を撃破する。
防衛都市へ到着した熊会長からは、防衛都市と魔王軍が休戦調停を結ぼうとしていることも伝えられる。一方ヒュールミは、魂の場所を探る魔道具を用意。ついにハッコンの居場所を突き止める。
実は冥府の王に攻撃され続けながらも、ハッコンは「フォルムチェンジ」によって危機を脱しており。安全を確保した後、ラッミスたちの救助を待ち続けたハッコンは、ついに仲間たちと再会。
先に魔物を追いかけた仲間の元へ行くために行動を開始した一行の前に、冥府の王の母親が立ちはだかる。しかしハッコンは花火で動きを止め、ラッミスにコンクリートを投げてもらうことで自ら飛び上がり、直接攻撃。見事に撃破する。
Mai
更にはハッコンが自分を犠牲にして仲間たちを逃がすところなどは涙が止まりません。
破壊されなかったのが不思議なほどボロボロになったハッコンの姿なんて、見たくなかったでしょうしラッミスの衝撃ははかり知れませんね。
しかし、直前で逃げていたハッコンはさすがですし、ラッミスやヒュールミの魔道具のおかげで再会できたシーンは本当にホッとしました。
一気に日常が戻ってきた感覚にさせられます。
畑の正体と魔王軍の真実が判明!ついに冥府の王との決戦へ
ハッコンたちは再び自動車自動販売機となり、トラックを使って先へ進む。その途中で遭遇したのが、魔物に囲まれていた団長たちと負傷したハンターたちだった。
そして、物語のもう一人の重要人物である「畑」の過去が描かれる。畑はもともと平凡な学生だった男が転生した存在。畑は魔王軍の元左脚将軍と一騎打ちを行った結果、しばらく自我を失っていた。しかし目を覚ました後、家族との再会を果たす。さらにキコユからハッコンの話を聞き、ハッコンたちの旅とも再びつながっていく。
その後、畑たちは魔王軍との和平交渉を進める。しかしその最中、ウサッターの家族から左腕将軍の裏切りについて知らされ、対処に向かうことになる。
一方、ハッコンたちはミシュエルと合流。冥府の王は、現在の魔王との戦いに敗れたことで配下となり、その後に裏切ったという事情を抱えていた。そして、魔王そのものはハッコンたちの敵ではないことも判明する。
そこへクロヤタが畑からの伝言を持ってくる。その内容は、「冥府の王をぶったおしましょう」というものだった。
これまで別々の場所で戦ってきた仲間たちの目的が一つになり、いよいよ最終決戦が始まる。畑自身が戦う姿を目の当たりにしたハッコンたちは、その強さや自立して動く姿に衝撃を受ける。
そしてハッコンたちもついに冥府の王と対峙する。冥府の王は、すでに倒されたはずの将軍たちを召喚し、最後の戦力としてぶつけてくる。熊会長やおじいさんたちはその相手を引き受け、ハッコンたちに冥府の王を任せるが、冥府の王はさらに暗黒ホールを生み出しその力によってハッコンたちは異界へと吸い込まれてしまう。
Mai
そして自販機以上に畑が自力で動いている姿に衝撃を受けますね。
なんやかんやその姿に馴染んで使いこなしている所は、さすがの順応力と言えるのかもしれませんが、とにかく規模が大きい。
そして私もハッコンたちと一緒に畑が立ち上がり、二本足で戦う姿に言葉を失いました。
あの姿はさすがにぶっ飛びすぎですよね。しかしなんの苦も無く戦う姿は圧巻です。

© 昼熊・KADOKAWA/「自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う3」製作委員会
「自動販売機ドリームワールド」発動!ハッコンとラッミスが冥府の王を撃破
異界へ連れ去られたハッコンたちは、過去最大規模の敵を相手に最後の戦いを繰り広げる。ここでハッコンは、転生してからずっと蓄えてきた「あの機能」をついに解放する。
ダンジョンマスターから託された力と、ハッコン自身のフォルムチェンジ能力が組み合わさり、これまでとは次元の違う戦闘能力を獲得。しかも変形能力を使用している間は、ハッコンの言語能力まで滑らかになる。これまで一文字ずつ表示していたハッコンの言葉が、より正確にラッミスへ伝わるようになり、二人の連携も大幅に向上する。
さらに驚くべきことに、変形能力によって、通常の自動販売機の姿でありながら、ほかの自動販売機が持つ能力まで使用可能になる。高圧洗浄機、ジュークボックスなど、これまでなら個別の自動販売機としてしか使えなかった機能を次々と戦闘へ転用。ハッコンは自動販売機という存在そのものを武器にして、冥府の王を圧倒していく。
そして変形第2の能力によって、なんとすべての自動販売機にハッコンの能力を宿すことにも成功。一定時間、すべての自動販売機がハッコンの能力を使用できるようになり、発動したのが、ハッコンの切り札ともいえる「自動販売機ドリームワールド」。
高圧洗浄機の中身を聖水に変え、攻撃力を高める一方、ジュークボックスからBGMを流しながら大量の自動販売機による圧倒的な物量攻撃を展開。冥府の王は追い詰められ、ついには逃走を図る。しかし、その先で待っていたのがラッミスだった。
ハッコンのサポートにより強化されたラッミスの拳が冥府の王を捉え、ついに冥府の王は消滅する。
戦いが終わった後、魔王の力によってハッコンたちは異界から脱出。さらにハッコンは畑とも会話し、これからも迷宮探索を続けていくことを告げ、畑が入れる迷宮があれば教えることを約束するのだった。
そして最後に映し出されたのは、なんと人間の姿になったハッコンだった。
これまで自動販売機として生きてきたハッコンが、ついに人間の身体を手に入れたのか――しかし、その直後には再び自動販売機の姿へ戻ってしまうのだった。
Mai
自ら決戦のBGMを流すという新しい方法もありましたし、なにより今まで登場した自販機たちがいっぺんに見られるというのも激熱でした。
そしてとどめはラッミスという、まさに最高の展開です。
一番驚いたのは、やはり最後の人間の姿をしているハッコンではありますが、もしかしたら変形のまた違う能力なのかもしれませんし、まだまだ旅は続くという形で終わっていますので、今後の展開を想像することもでき素晴らしいラストでした。
『自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う3rd season』キャラ/声優・あらすじ・ネタバレ感想まとめ
・自販機のハッコンの他、畑に転生した存在もピックアップされていて楽しさ倍増。
・ハッコンたちの旅は続いていくという、まだまだ楽しませてくれそうな終わり方が素晴らしい。
自動販売機を愛するあまり自販機に転生してしまうというとんでも設定のアニメ作品ですが、愛され続け早くも3rd seasonまできていました。
そして、冒頭にハッコンの決めセリフが入っているという、まるで某探偵作品のような始まり方にワクワクすること間違いなしです。
いろんなキャラクターが活躍し、自販機としてのハッコンの活躍も常に見ることができ、気になる展開が次から次へと続いていく楽しい作品となっていますので、皆さん是非ご覧ください!

