アニメ『地獄楽』第7話あらすじ・ネタバレ感想!神仙郷の住人たちは、人智を超えた存在で……?!

©賀来ゆうじ/集英社・ツインエンジン・MAPPA

©賀来ゆうじ/集英社・ツインエンジン・MAPPA 地獄楽

ウェブコミック配信サイト「少年ジャンプ+」にて連載され、シリーズ累計発行部数400万部を突破した賀来ゆうじ先生の同名作品をアニメ化した『地獄楽』。

謎の少女・メイと木人に連れられ、村に案内される画眉丸と佐切たち。

木人は、島を統べる仙人――「”天仙”様」の存在を語ります。

天仙の人を超えた力の前に弔兵衛と桐馬は倒れ、深き穴へと落とされて……。

早速、第7話「花と贄」をレビューしていきたいと思います。

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アニメ『地獄楽』新たな登場人物・キャスト

メイ/CV.小原好美

・画眉丸たちが島で出会った謎多き少女
・不思議な能力を使用し、見た目にそぐわない力を見せることがある
・片言で喋る

菊花(ジュファ)/ア閦大帝(あしゅくたいてい)/CV.諏訪部順一、甲斐田裕子

・菊の花の天仙
・性交で不死を目指す”房中術”を研究するため、桃花とともに生み出された
・主に男性の姿をしており、潔癖症気味

桃花(タオファ)/ラトナ大聖/CV.甲斐田裕子、諏訪部順一

・桃の花の天仙
・菊花とともに”房中術”を研究しており、主に女性の姿をしている
・明るく天真爛漫な性格で、天仙たちの中でもムードメーカー的存在

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アニメ『地獄楽』前回第6話のあらすじと振り返り

”備前の大巨人(だいだらぼっち)・陸郎太”と闘う画眉丸と佐切。

生と死の狭間で、佐切は己が進むべき道を見出そうとしていました。

討つべき敵を前に、佐切の刀と画眉丸の技――二つが重なります。

無事に陸郎太を討った画眉丸たちは、島内に廃村を発見。

同じ頃、弔兵衛と桐馬は、二人組の女性と遭遇するのでした。

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【ネタバレあり】アニメ『地獄楽』第7話あらすじ・感想

神仙郷に住まう者たち

弔兵衛と桐馬が遭遇したのは、菊花/ア閦大帝(CV.諏訪部順一、甲斐田裕子)と桃花/ラトナ大聖(CV.甲斐田裕子、諏訪部順一)という天仙――神仙郷に住まう神のような存在でした。

半裸で絡み合う女性二人組に戸惑う弔兵衛と桐馬に、「なぜ人間がここにいる?」と問いかけた菊花の身体は、驚くことに男体化していきます。

菊花は「いいとこだったのに萎えさせやがって」と、敵意を剥き出しにするのでした。

一方、集落を見つけた画眉丸一行は、森の中で謎の少女・メイ(CV.小原好美)を目撃します。

何か知っているかもしれないと追いかけた先で、画眉丸たちからメイを庇う木人(CV.チョー)と遭遇しました。

木で出来た化物のような姿の木人を、杠と仙汰に託した画眉丸と佐切は、逃げていったメイを追います。

杠は戦力とされたことに文句を言いつつ、仙汰のメガネを取り上げました。

なぜなら、手の内を知られたくないから……。

仙汰の視界を奪ってまで試したかったのは、島の化物に忍術がどれくらい効くのか、ということでした。

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謎の液体を身に纏った杠……一体どんな忍術を扱うくノ一なのでしょうか?

1000年という時間

メイに追いついた画眉丸は彼女を捕まえようとしますが、軽々と背負い投げされてしまいました。

少女の姿からは見当もつかない力に驚く画眉丸に続き、追いついてきたばかりで何も知らない佐切も攻撃されそうになります。

佐切を庇ってメイの拳を受けた画眉丸は血を吐くほどの威力を感じ、彼女のパワーには単純な腕力とは別の何かがあると確信しました。

メイが只者ではないと気付くと殺気立ち、近くに生えていた蔦で彼女を縛り上げ、拘束します。

そうして画眉丸が凄んで見せたところで、メイはとうとう大声を上げて泣き出してしまいました。

呆気に取られる画眉丸と佐切でしたが、佐切は画眉丸に言ってメイを地面に降ろさせると、彼女をそっと抱きしめ、泣き止むように宥めるのでした。

一方、難なく木人を倒していた杠は、泣いているメイを宥める画眉丸と佐切を見て、「なんか和んでない?」と呆れ気味です。

地面に倒れている木人のもとへ戻ると、木人は起き上がりながら「どうかその子を返してくれ」と呟きました。

化物だと思っていた木人が喋っただけでも驚きなのに、木人は村へ案内すると言い始めます。

さらに、村には食事と風呂もあると言い、「風呂」という言葉につられた杠の独断で、村へ同行することになりました。

村というより、すでに廃村であるそこは、1000年前までこうではなかったといいます。

1000年という長大な年月に驚愕する一同は、木人とメイが住んでいるという家へ。

中華系の古い家財や装飾に驚く間もなく、風呂に入ると言い出した杠のわがままに、憤る画眉丸と、どうにもコントロールできずに困っている仙汰。

そんな男たちのことなど気にもせず、広々とした風呂でのんびりする杠のもとには、監視役として佐切が同行します。

佐切は、異性である仙汰の代わりだと言いつつ、湯船に浸かると気が緩み、誰が見てもわかるほど解けていくのでした。

やがて、メイが二人の身拭いを持ってやって来ます。

メイはどうやら佐切に懐いているようでした。

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木人とともに行動し薪を運ぶ手伝いをしたり、佐切たちに親切にしたりと、よく働いているメイは何者? そして木人との関係は?

”天仙”と”仙薬”

食事もあると言っていた通り、色とりどりの果物と井戸水が用意され、久々のちゃんとした食糧を前に、仙汰はよだれが止まりません。

木人を怪しむ画眉丸は口にしようとしませんが、杠と仙汰はむしゃむしゃと果物を食べ、佐切も水分を口にしました。

その間、画眉丸は木人に質問をします。

すると木人は、ここは確かに神仙郷――彼らの呼び方でいう「こたく」であり、不老不死の仙薬もあると答えました。

仙薬は「丹」と呼ばれており、三つの領域に分けられている島の、一番奥である中心部にあると言われているようです。

木人の話が嘘ではないという証拠を求めると、「”天仙”様」の存在について語り始めます。

「天仙様に会えば疑う余地もなくなる」と木人が言うように、人智を超えた力を持つ天仙と対峙していた弔兵衛、桐馬は苦戦を強いられていました。

雌雄同体で不老不死……死なず、老いず、永遠に美しい、完璧な存在。

まさにその通りで、弔兵衛が菊花の身体を真っ二つに斬っても、すぐに再生していました。

島内を蔓延る化物とは比べ物にならない力を持つ天仙たちは、島に入り込んだ人間を絶対に帰さないそうです。

この島で最も偉い存在であり、島に侵入する人間たちは特に許さない、いわば絶対神……それが天仙だといいます。

島の住人は恩恵を受けているといい、引きちぎった腕がすぐさま再生していく様子を見せてくれた木人ですが、メイもそうなのかという質問や、メイとの関係については答えたくないようでした。

――天仙から罰を受ける人間はただ死ぬのではなく、美しい花に生まれ変わり、罪や俗から解放され、永遠の至福を得るのだと木人が語る頃。

菊花の手によってボロボロになった弔兵衛と桐馬は、深い穴のようなところへ落とされていました。

意識が朦朧とする中、穴の底で目を覚ました桐馬は、周囲を取り囲む花化した人々を見てハッとします。

隣で意識を失っている弔兵衛に蔦が絡みついていくのを見て、慌てて蔦を引きちぎると、弔兵衛もカッと目を見開き意識を取り戻しました。

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木人が画眉丸たちに語る内容をなぞるように経験していく弔兵衛・桐馬兄弟は、穴の底から抜け出せるのでしょうか……。

美しい人

風呂へ向かう画眉丸と、監視として同行する佐切は、木人の話をどこまで鵜呑みにしていいのか計っていました。

木人はただ静かに暮らしたいだけなのだと言っており、嘘をついているようには見えないものの、すべてを明かしているわけではないようにも思えます。

特に、天仙については疑問の余地がありました。

仙汰曰く、天仙とは大陸の神仙思想でより上位の仙人を示す存在だそうです。

必要なのは仙薬の情報だという画眉丸は、関係のないものには出来るだけ関わりたくないというスタンスでいました。

その矢先、辿り着いた浴場で風呂に入ろうとしていたメイと鉢合わせてしまい、顔を合わせるなり泣かれてしまいます。

気にせず服を脱ぎ始める画眉丸を制した佐切は、彼の身体にたくさんの傷があるのを認める一方、メイの身体にも大きな傷があることに気付きました。

そして、髪も肌もボロボロなメイと、使われていない浴場の備品を見比べて、彼女が風呂の使い方を教わったことがないのではないかと考えます。

佐切は備品を使って江戸の湯屋を再現し、彼らが互いを気にせずに風呂を使えるよう取り仕切ることにしました。

本土から持参していた灰と椿の油粕でメイの髪を洗うと、メイは綺麗になった髪に感動し、佐切に抱きつきます。

そんな二人の様子に呆れた表情を浮かべる画眉丸でしたが、佐切に言われた「あなたは張り詰めすぎです」という言葉を、妻からも言われたことがあると思い出しました。

緊張や戦の勘が溶けていくような気がする風呂に、苦手意識がある画眉丸は、「人生」という戦いのためには「休める時にゆっくり休まないと」いけないことを妻に教わっていたのです。

「大将はあなたですが、軍司は私」と表現してアドバイスをした妻に、画眉丸は大将として言葉を掛けます。

「髪で(顔の)傷を隠すな……君はそんなことをする必要はない」

妻は、単にお気に入りの髪型なのだと言いつつ、嬉し涙とともに「ありがとう!」と笑顔を見せました。

そんな妻の表情を思い出した画眉丸は、メイに「傷を恥じているなら気にするな」と声を掛けます。

佐切は、女性はそうもいかない時があると庇いますが、画眉丸は淡々と答えました。

「大きな傷を持つ女性を知っているが、その人は誰よりも美しい」「外見などまったく大したことじゃない」と。

あまりに真っ当なことを言う画眉丸に佐切が面食らう一方、メイは画眉丸の服を掴んでキラキラと目を輝かせるのでした。

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画眉丸が根っからの悪人ではないことや、変わり始めていることに気付く佐切と、お風呂で息抜きができたことで、冷静に当初の目的を思い出せた画眉丸……良い方向に進んでいきそうです!

アニメ『地獄楽』第7話まとめ

いかがだったでしょうか。

前回第6話で「男や女は関係ない」というテーマが扱われていた矢先、男でも女でもなさそうな、雌雄同体のキャラクターが登場してしまいました。

そんなキャラクター――天仙たちは7人いて、全員が同じ顔と声を持つという設定があります。

そのため、演じるキャストも7人1役!

天仙の男性体を諏訪部順一さん、女性体を甲斐田裕子さんが担当します。

甲斐田さんにおいては今回すでに2役を演じており、見事な演じ分けに驚いた人も多かったようです。

一方、島に上陸した人の命が仙薬となり、神仙郷に住まう者たちが不老不死を手にしていくという、おぞましい構造も明らかになりました。

神仙郷の住人たちと遭遇し、物語が大きく動き出す予感……。

次回、第8話も楽しみです。

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