アニメ『地獄楽』第3話あらすじ・ネタバレ感想!美しく不気味な神仙郷で殺し合いが始まる……

©賀来ゆうじ/集英社・ツインエンジン・MAPPA

©賀来ゆうじ/集英社・ツインエンジン・MAPPA 地獄楽

ウェブコミック配信サイト「少年ジャンプ+」にて連載され、シリーズ累計発行部数400万部を突破した賀来ゆうじ先生の同名作品をアニメ化した『地獄楽』。

不老不死の仙薬が眠るとされる島・”神仙郷”の地を踏む画眉丸と佐切。

人面蝶が舞い、美しい花に満ちた不気味な景色が二人を迎えます。

仙薬を探す画眉丸たちの前に立ちはだかったのは……目的を同じとするはずの死罪人でした。

早速、第3話「弱さと強さ」をレビューしていきたいと思います。

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アニメ『地獄楽』前回第2話のあらすじと振り返り

不老不死の仙薬を手に入れるため、幕府に集められた画眉丸ら死罪人たち。

彼らを待ち受けていたのは選別という名の殺し合いでした。

血風舞う戦場で、佐切は画眉丸が真に斬るべき悪人か、見極めようとしていました。

そんな中、画眉丸の殺しに対する言葉を聞いた佐切は、自分に足りなかったのは殺しを恐れぬ強さではなく、殺した命を背負う覚悟だったのだろうかと気付かされます。

そうして、画眉丸の首は自分が斬ると覚悟を新たにするのでした。

やがて10人にまで絞られた死罪人と、それぞれに一人ずつ同行する山田浅ェ門は船に乗り、極楽浄土と呼ばれる謎の島へ渡ります。

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【ネタバレあり】アニメ『地獄楽』第3話あらすじ・感想

”神仙郷”へ

ついに死罪人と執行人たちが”神仙郷”へ足を踏み入れます。

佐切の戸惑う息遣いに、彼女が神仙郷の存在を信じていなかったのだと見抜く画眉丸。

一方の画眉丸は、神仙郷だけでなく、仙薬が存在することも確信していました。

なぜなら、石隠れの長は、まさしく不死者だったから……。

不老不死の仙薬――非時香実(トキジクノカグノミ)は実在すると話す画眉丸に、佐切は驚かされます。

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極彩色の花々が咲き誇る島を見て幻想的だという佐切と、不気味で不自然極まりないという画眉丸では、根本的に島を見る視点・感覚が違っているように思えます。

そんな中、手縄を解いてしまう画眉丸と、規則のために手縄を付けたままにさせたい佐切の攻防が始まります。

手縄を付けた状態で島へ送り、食糧は三日分、手がかりの資料は紙切れ一枚のみ……。

幕府は本気で見つける気がないのではないかと文句を言う画眉丸に、佐切は刃を向けました。

決意を表明するような面持ちの佐切に、画眉丸はおとなしく手縄を付けることにします。

すると突然、巨大な鉄球が襲ってきて、画眉丸は頭部から弾き飛ばされました。

佐切が驚いて振り向くと、鉄球の主は上陸した死罪人のひとり・いがみの慶雲だったことがわかります。

武具に魅入られた荒法師である慶雲は、手縄を付けていませんでした。

担当の執行人・山田浅ェ門期聖(CV.土岐隼一)は、手縄などの規則にはこだわらず冷めた様子で、生真面目にそれらを守る佐切をからかってくるほど……。

鉄球に飛ばされた画眉丸は咄嗟に首の骨を外すことで難を逃れ、ピンピンしていました。

そんな画眉丸の姿を見た慶雲は、死罪人たちを皆殺しにすると言って、多様な武器とともに画眉丸を襲います。

死罪人同士の戦いには口を出さない執行人たちですが、佐切は画眉丸に手縄をつけることだけは徹底するのでした。

その男の本性は

画眉丸が手縄を結んでいる間、次々と武器を繰り出してくる慶雲。

そのどれもを頑丈すぎる身体で弾き返し、粉砕してしまう画眉丸。

ようやく手縄を結びなおした頃、槍が雨のように降りかかってきます。

瞬時に何かを判断した画眉丸は、そのうちの一本を足で蹴り返し、慶雲の腹部に命中させました。

その程度では死なない慶雲もまた頑丈な猛者……再び立ち向かってきますが、画眉丸はあっという間に串刺しにしてしまいました。

手縄を付けたままの状態で圧倒した画眉丸は、無惨に殺された慶雲の首を斬り落とす期聖を見て、一瞬呆気にとられます。

期聖が首を持って帰路につこうとすると、佐切が「気を付けて」と声を掛けました。

すると期聖は、人の心配をしている場合なのかと佐切に忠告します。

島へ到着してまだ数刻……その間にも死罪人たちは結託を目論んだり、それを装ったり、奇襲を仕掛けたりと、規則も何もない行動を起こしています。

山田浅ェ門たちにとっても、次期当主を決めるための材料になるであろう今回の任務……油断は禁物なのです。

また数刻で事態は大きく動き出し、死罪人は半分が死に、すぐにその半分になり、ひとりになるという期聖。

その言葉の通り、島内のあらゆるところで死罪人同士の殺し合いが行われ、執行人に首を斬られる者もあり、人員は確実に減っていました。

なかには、死罪人の陸郎太に殺された執行人――衛善の姿も。

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段位一位の衛善が呆気なく、無惨に殺されていて……陸郎太の恐ろしさに鳥肌が立ちます。

期聖が去ったあと、佐切は画眉丸の本性がわからないことに不安をおぼえるのでした。

弱さと強さ

期聖と別れるなり、佐切に襲いかかる画眉丸。

刀と刀の戦いに発展し、画眉丸は「仕方ない時は仕方ないさ、悪いが死んでくれ」と告げます。

一方で、「情があるなら従えばいいんです」「情を貫くことが真の武勇です」という妻の言葉を思い出し、自分は情のないがらんどうだと言い聞かせていました。

今度は画眉丸の背後に、かつて「強くなければ何も守れん」と言った里長の幻影が現れます。

「情などいらん、死んでくれ」

佐切に馬乗りになり、刃を首元に突き付けながらも、身体が動かなくなってしまう画眉丸。

その時、背後の里長の幻影は、妻の姿へと変貌し、刀を握る手をそっと包まれました。

「こんなに弱くては妻に会えん」「このままじゃ生き残れん」と涙を流す画眉丸に、佐切は言います。

「それは弱さじゃない。 強さの種よ」

そうして佐切が差し出した鞘に、画眉丸は刀を納めました。

佐切は、画眉丸のような人間が人生を取り戻したいともがいているのなら、それを見届けたいと告げて、今回の件は不問にするのでした。

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死が付き纏う環境に生まれ育ち、それぞれが弱さを抱え、それでも強くなりたいと前を向く二人……死罪人と執行人という立場でありながら、良きバディとなりそうです。

左手と引き換えに

死罪人・民谷巌鉄斎と、その執行人・山田浅ェ門付知(CV.市川蒼)は、島内で石像などの人工物を発見していました。

そんな中、舞い飛ぶ蝶が巌鉄斎の左手に止まり、またすぐに飛び去ります。

蝶を見ていた巌鉄斎は、蝶に人間のような顔がついていること、尻の部分に針が付いていることに気が付き、その瞬間……島から戻った、花の咲いた人間の姿を思い出しました。

息を呑み、蝶に刺されたであろう左手を自ら斬り落とした巌鉄斎。

付知は驚きの声を上げますが、巌鉄斎の思った通り、地面に転がった左手は瞬時に花や木の根と化すのでした。

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左手の変化を見て「すごっ!」と声を上げる付知……呑気というか肝が据わっているというか……!

続々と現れる人面蝶や、人間の手が生えた蟲に、「おもしろくなってきた」と呟く巌鉄斎。

しかし、見上げるほどの巨人の目から人間の手が生え出ているのを見た時には、さすがに引き攣った顔を見せました。

一方その頃、画眉丸と佐切の前にも、二本の足と複数本の手が生えた巨大な魚が……。

極彩色の島は、たちまち怪物だらけの地獄と化すのでした。

アニメ『地獄楽』第3話まとめ

いかがだったでしょうか。

画眉丸と佐切の関係性が変わりゆく中、死罪人たちが続々と退場していく展開。

衛善までも死んでしまうのが意外でした。

強い執行人が無惨に殺されることで、この先の苦労を予感させます。

そして、ラストの化物祭り……。

巌鉄斎が自らの手を斬り落とすシーンは衝撃的でしたが、その判断の早さにも驚かされました。

本来の姿を見せ始めた神仙郷には、何が隠されているのでしょうか。

次回、第4話も楽しみです。

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