『花郎<ファラン>』で神羅の女王を演じたソ・イェジと、『星から来たあなた』など多くのヒットドラマに出演しているキム・スヒョンの除隊後初主演作!
「個性がバラバラだったとしても、みんな同じように愛されるべき人間である」「あなたはそのままで大丈夫」という強いメッセージが込められ、「お互いの欠如を補う温かさ」が表現されています。
- 登場人物がそれぞれの傷を胸に抱きながら、次第に癒されていく物語
- 「サイコ」たちと正常な人の違いではなく、同じ部分を見せるように描かれたドラマ
- 豪華キャストの名演技に泣かされる
それでは『サイコだけど大丈夫』をネタバレありでレビューします。
目次
韓国ドラマ『サイコだけど大丈夫』キャスト
ソ・イェジ / 役:コ・ムニョン
- 愛を知らない反社会的な童話作家
- 父親コ・デファンは有名な建築家だったが、現在はOK精神病院に入院中
- 亡くなったはずの母親は小説家のト・ヒジェ
- 自分の欲しいものは奪ってでも全て手に入れたい性格
キム・スヒョン / 役:ムン・ガンテ
- 精神病棟の保護士
- ソンジン市へ引っ越し、OK精神病院で働き始める
- 自閉症の兄ムン・サンテを守るために生きてきた
オ・ジョンセ / 役:ムン・サンテ
- 自閉症のガンテの兄
- 騒音、髪を触られること、不潔、暴力、嘘が嫌い
- コ・ムニョンのファン
- 高い記憶力と絵を描く才能を持っている
- 母親が殺害される場面を目撃していた唯一の人物
- 1年に1度蝶に追われる夢を見るせいで、引っ越しを繰り返している
カン・ギドゥン / 役:チェ・ジス
- ムン・ガンテの友人
- ガンテの代わりにサンテの面倒を見ることも
- ムン兄弟が引っ越すたびにジスも同じ場所へ引っ越している
パク・ギュヨン / 役:ナム・ジュリ
- OK精神病院で勤務する看護師
- コ・ムニョンと同じ小学校に通っていた
- ムン・ガンテに片想いをしている
【ネタバレ】韓国ドラマ『サイコだけど大丈夫』あらすじ・感想
3人の出会い
昔々…と、童話の人形がドラマのあらすじを語るところから始まります。
ムン・ガンテ(キム・スヒョン)とコ・ムニョン(ソ・イェジ)は、病院で開催された朗読会をきっかけに出会います。
しかし、2人は幼い頃にも出会っていたことを、ガンテは初対面で気づきました。
tataちゃん
サンテとガンテは、サンテが毎年見てしまう蝶に追われる夢を見る度に、引っ越しをしていました。
ジュリ(パク・ギュヨン)の誘いもあり、ソウルから故郷のソンジン市へ引っ越すことを決めたのです。
ムニョンは、暴言などがメディアに公表されてしまったことで、新刊の販売停止や、出版社も倒産の危機に陥りました。
そんな騒ぎの中、ムニョンはガンテに会うためにソンジン市へ向かいます。
ソンジン市でムン兄弟とムニョンは、ジュリの実家で下宿します。
会社が倒産した代表イ・サンインと、アートディレクターのユ・スンジェもムニョンを追いソンジン市に来て、ジュリの実家で一緒に生活することになりました。
tataちゃん
ガンテは、兄を蝶のトラウマから助けて欲しいと院長に依頼しました。
院長はトラウマ克服のため、ムニョンには患者へ文芸の授業を教えて欲しいと頼み、サンテには絵の才能を認め、院内の壁に見た風景を描くよう“処方箋”を出しました。
ある時、「西の魔女の殺人」の本の間から、メッセージの書かれた紙が見つかります。
「今日は壁画に蝶を描く」と張り切って病院へ向かったサンテが目にしたのは、自分が描いていない母を殺した蝶の絵でした。
ムニョンもその蝶を絵を見て、自分の母親がムン兄弟の母親を殺害した犯人だと認識します。
そして、蝶のブローチを付けた女性が現れるのでした…。
ムン兄弟の兄弟愛
ムン兄弟は母親の死により、頼る大人もおらず孤独な兄弟でした。
ガンテは幼い頃から母親に「死ぬまでサンテを守ってあげて」「そのためにあなたを産んだのだから」と言われて育ちました。
「僕は兄ちゃんのものじゃない。ムン・ガンテは僕のものなんだ」と母親に泣きながら訴え、兄さんはいなくなってしまえばいいと、思うこともあったのです。
しかし、ガンテは自閉症のサンテを守る人生を選びました。
サンテは常にガンテの顔を観察して、気分や感情を読み取っていました。
なので、ガンテは体や胸が痛くても、無理に笑って幸せだと思わせます。
tataちゃん
「毎日チャンポンを食べたいとお前がねだるから、母さんは連れて行ってくれてたんだ」という言葉でガンテは涙を流しました。
人生に疲れ果てて、忘れていた母親からの愛を思い出したのです。
tataちゃん
ガンテとムニョンの恋愛を知ってしまったサンテは、今でも「兄さんなんか死んでしまえばいい」と、ガンテが思っているのではないかと疑います。
「僕を川で溺れさせて、助けてと叫んだのに見捨てて1人で逃げた。殺したかったんだろう」とガンテに言い放ち、「弟が僕を殺そうとしています」と大声で何度も叫びます。
ガンテは「違う、違うんだ兄さん」と泣き崩れてしまいました。
tataちゃん
「彼女が、すごく好きだ」とガンテが寝言で言っている時の表情をサンテは確認し、ガンテが幸せであることを認識しました。
次の日サンテは、ガンテをレストランに誘います。
tataちゃん
OK精神病院の敷地内に2人は母親の木を植え、3人の家族写真を飾りました。
ガンテは「立派に育っただろ?これからも兄さんをしっかり守るよ、お母さん」と母の木に言うと、サンテは「守ろうなんて思わなくて大丈夫、そんなつもりで産んだわけじゃないと思う。兄さんが弟を守るものだ」と答えました。
tataちゃん
院長は、蝶は古代ギリシア語でプシュケー、「治癒」という意味だとサンテに教えました。
弟は蝶から逃げずに向き合えば、苦労しないで済むと考えるようになります。
tataちゃん
ガンテとムニョンの恋
ムニョンは、ガンテの知る中で1番孤独な人でした。
そして、ガンテの初恋の相手でもあったのです。
ムニョンは自分の怒りが爆発しそうになった時、ストッパーになってくれないかとガンテに頼みます。
ガンテは自分を落ち着かせるよう、深呼吸してバタフライハグをするようにと教えるのでした。
tataちゃん
母が亡くなってから悪夢を見るサンテに、ガンテが手作りした悪夢人形「マンテ」。
ガンテは、悪夢を見るムニョンにプレゼントしました。
マンテを持って眠れば、悪夢を食べてくれて、ムニョンは安眠できると言うガンテ。
tataちゃん
初デートは山にある吊り橋へ向かった2人。
2人で写真撮ったり、楽しそうに過ごします。
朝、ムニョンがガンテを探しに行くと、ガンテは、以前に渡すことができなかった花を摘んできました。
tataちゃん
ムニョンの誕生日に「1、2、3…」で、ムニョンにキスをしたガンテ。
そして、「誕生日おめでとう。会いたかった」と伝えました。
tataちゃん
ガンテがムニョンに「愛してる。愛してるんだ。すごく愛してる」と叫びますが、ムニョンは振り返らず無視して歩き続けます。
tataちゃん
西の魔女の殺人
ムニョンは「あなたを連れ出そうとする王子の命はない」「私に似て長い髪が似合う。だから切らないでね」と、幼い頃に母から言われた言葉から解放されずに生きてきました。
ムニョンの誕生日に精神科病棟の患者・パクが病棟を脱走し、ムニョンの家へ向かいます。
そして、玄関でハッピーバースデーを歌い、「誕生日に1人では寂しいだろうから来た。ト先生のファンだった」とパクは言ったのです。
tataちゃん
過去から逃げないと決意したサンテは、トラウマの記憶を院長とガンテに話しました。
母親とサンテが自宅へ帰宅途中の夜道、サンテは猫を追いかけてしまい母とはぐれます。
猫を抱えて母のもとへ戻ると、母はペンで首を刺されて倒れていました。
その犯人の胸元に、蝶のブローチがついていたのです。
「ここで見聞きしたこと、誰かに話したら殺すからね」と髪を捕まれたサンテは、走って逃げました。
胸に付いていた蝶は親子の蝶で、ガンテがムニョンの家族写真で見た蝶と一致していました。
ガンテは、自分たちの母親を殺したのは、ムニョンの母親かもしれないと予測します。
tataちゃん
そして、壁画に蝶を描く姿を防犯カメラで確認し、犯人が判明します。
幸せを奪おうとする蝶の犯人は近くにいたのに、誰も気づきませんでした。
tataちゃん
ムニョンは自分の母親が蝶の犯人であることを知り、部屋に閉じこもり、ムン兄弟には家から出て行くように言いました。
何も知らないサンテは、ムニョンを心配してお粥を届け、泣きながら謝るムニョンへ「食べたら許してあげる。あーんして。泣かないでもっと食べて」と食べさせてあげます。
tataちゃん
正体を明らかにした蝶の犯人は、最高傑作だった娘のムニョンを壊したとガンテを非難しました。
それを聞いたサンテが「弟と妹をいじめるな」と本で犯人の頭を叩き、事態は収束します。
tataちゃん
本当の顔を探して(3人の関係性)
サンテはムニョンに一緒に遊ぼうと誘われ、呪われた城へ行きました。
サンテは、ムニョンの童話のイラスト作家として、一緒に作業しながらガンテを含めた3人で暮らすことになります。
サンテが一番好きな童話『春の犬の日』。
その童話はサンテにとって、長く繋がれたヒモを切れるようになるキッカケを与えてくれたものです。
その事実を知ったムニョンは家に戻り、長い髪を自分で切り「首のヒモを切ったの」とガンテに伝えます。
ムニョンは、今まで繋がれていたものから解放され、新たな自分に出会ったのです。
しかし、サンテはムニョンの黒くて長い髪が好きだったらしく、残念な表情を浮かべました。
tataちゃん
患者の面会者にムニョンが叩かれ、ガンテは面会者を殴ってしまい停職処分になりました。
しかし、病院を出る時には、ガンテは笑顔でムニョンのもとに走ります。
そして「いつでも僕をさらってくれるって言ったよね。今から君と遊びに行きたい」とムニョンに言いました。
tataちゃん
ガンテは「僕には君が必要だ。僕は兄さんのそばにいるから、君は僕のそばにいて」とムニョンへ思いを伝えました。
しかし、サンテを納得させないといけません。
ムニョンが「私もお兄さんが欲しい!」と叫ぶと、サンテは数秒考えた後に「ムン・ガンテ、コ・ムニョン。2人とも早く来い」と返答してくれました。
tataちゃん
ムニョンは「戸籍は関係ない!家族写真を撮れば家族になれる」と言って、家族写真を撮る予定を立てます。
母親を殺した犯人が、ムニョンの母親かもしれないと考えるガンテは、家族写真を撮る決意ができずにいました。
しかし、ムニョンからの「私に家族ができて嬉しい」と書かれた手紙を見て、写真スタジオに行く決意をします。
tataちゃん
サンテ守るために生きてきたため、誰かを守ることに疲れ果ててしまったガンテ。
しかし、今後は家族を守り抜くことを目標にすると、ムニョンに伝えました。
tataちゃん
シャワーを浴びて部屋に戻ったガンテに「どうして頬が赤いの?チューしたの?喧嘩するよりマシだ。喧嘩するなよ」と言うサンテ。
tataちゃん
ガンテはOK精神病院を辞めて大学受験を目指し、サンテはアルバイトを辞めて絵を描き続けて絵本作家になる夢を持ちます。
ムニョンは最後の執筆として、サンテと童話と出すことを提案しました。
ムニョンとサンテが童話作りの作業をしている時は、ガンテは邪魔者扱いされてしまいます。
そして、ついに童話『本当の顔を探して』が完成。
母の木に見せに行き、サンテは泣きながら母の木へ朗読します。
tataちゃん
壁画の報酬として、院長はキャンピングカーをプレゼントしました。
ガンテは、2人をキャンピングカーでの気ままな旅行に誘いますが、2人に行かないと拒否されてしまいます。
しかし、それは2人からのサプライズ。
落ち込んだガンテが酔って帰宅すると、2人はお揃いの家族Tシャツを着てガンテを待っていました。
そして、キャンピングカーでの気ままな旅が始まります。
tataちゃん
ある日、サンテは「僕は仕事がしたい。旅も楽しいけど絵を描く方が楽しい。僕の絵が必要とされている」と2人から離れて絵を描く決意をします。
tataちゃん
劇中を通して、ムニョンの衣装に韓国発のブランドが使われていたり、お洒落なヘアスタイルも見どころです。
tataちゃん
韓国ドラマ『サイコだけど大丈夫』キャスト・あらすじ・ネタバレ感想まとめ
ナイフで人を刺そうとしたり、階段から人を突き落とそうとしたり、今までの韓国ドラマではあまり見なかったヒロインが登場します。
それぞれが抱える悩みの中で、何度も衝突していましたが、それを乗り越えて「本当の顔を探して」という童話が完成しました。
愛を知らなかったムニョンが愛の告白をし、ガンテは夢だった気ままな旅行に旅立ち、サンテは蝶のトラウマを克服し、それぞれが自分の問題を乗り越えるラストには、すごく感動しました。
- 人間の心の弱さと、家族や大切な人の存在によって強くなれることを改めて感じられる
- 各回のタイトルも絵本のタイトルから取っていて要注目
- ムン・サンテ役を演じたオ・ジョンセの演技が素晴らしい
- 最後は感動で胸がいっぱいになるドラマ
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