韓国で話題の同名WEB漫画が原作の『梨泰院クラス』が、韓国での放送終了後の2020年3月末にNetfrixでも配信となりました。
最愛の父を同級生に殺害され、天涯孤独の人生を送る中卒で前科者の若者が、「絶対成功して復讐をしてやる!」という強い信念でぶれることなく敵に立ち向かうストーリー。
このドラマの舞台は韓国でも唯一の外国人の多い街「梨泰院」、日本で言うと六本木あたりでしょうか?
最愛の父をクビにするだけでなく殺した会社の会長とその息子への復讐を誓い、天涯孤独で戦ってきた青年の揺るぎない信念を描くヒューマンドラマ『梨泰院クラス』をレビューしていきます。
目次
『梨泰院クラス』キャスト
パク・ソジュン / 役:パク・セロイ
- 中卒前科者の天涯孤独な青年
- 最愛の父が料理人だったため、外食産業で成功を誓う
- 父を殺害したチャン親子への復讐が目標
キム・ダミ / 役:チョ・イソ
- IQ162の天才少女、ソシオパス、インフルエンサー
- 母親に自分の人生を計画されうんざりしている
- セロイと出会い、人生は楽しいと再確認する
- セロイの会社タンバムのマネージャーとして就職する
クォン・ナラ / 役:オ・スア
- 母親に幼い頃捨てられ孤児院で育つ
- 自尊心が強く、安い同情は大嫌い
- 唯一心を許せる相手は高校時代の同級生セロイ
ユ・ジェミョン / 役:チャン・デヒ
- この世は「弱肉強食だ!」と唱える権力主義者で外食大手「長家」の会長
- 目障りなセロイが現れたため彼の父親を解雇
- セロイに自分の座が狙われるのを恐れ、あらゆる権力でセロイをけん制する
アン・ボヒョン / 役:チャン・グニョン
- チャン会長の長男でわがまま放題の次期後継者
- 高校時代に悪質ないじめをし、それを止めたセロイとの因縁が始まる
- 実は高校時代からスアが好きだったが、スアはセロイのことが好きなので苦悩する
【ネタバレ】『梨泰院クラス』あらすじ・感想
いじめを助けたばかりに、波乱万丈の人生を送ることになるセロイは…
新しい高校に転校した初日に、クラスメイトのホジンが理不尽ないじめを受けているのを見たセロイは正義感でそれを止めます。
しかし、そのいじめっ子は、セロイの父親の働く会社「長家」の会長の息子チャン・グニョンであったため、父は会社を辞めることに。
父の教え通り信念を貫いたセロイですが、父の解雇に涙します。
しかし父はそんな彼に今後も信念をもって生きるように言いました。
父は退社後、セロイと飲食店をオープンしようとしていました。
かとリーニョ
天涯孤独になってしまったセロイは、そばに初恋の相手スアがいてくれて、なんとか生きている状態に。
その後、葬儀の会場にひき逃げ事件の担当刑事がきて、容疑者が判明したことと示談を要求していることを知らせます。
刑事の資料にはなんといじめっ子のグニョンの愛車が写っている写真が出てきたのです。
その車に気づいたのはスアなのですが、以前グニョンに愛車を自慢されて覚えていたことでわかりました。
そして、セロイは葬儀場を出てグニョンのところに向かいます。
冷静になれないまま、セロイはやっとの思いでグニョンを見つけ、止められるまで彼を死ぬほど殴り倒します。
かとリーニョ
復讐を誓うセロイの揺るぎない信念とそれを支える仲間たち
父の死の悲しみと怒りをグニョンにぶつけたセロイは、結局そのまま刑務所へ送られてしまいます。
これもまた、グニョンの父チョン会長の策略。
刑務所の中では同部屋の先輩にいじめられながらも、復讐に向けての準備を始めるセロイ。
チョン会長の著書を読みあさり、読み終わった本の表紙のチョン会長の顔に落書きをするおちゃめなセロイですが、着実に復讐の準備を進めていきます。
そして2年後、セロイは恋人のスアが住んでいる「梨泰院」に向かいます。
梨泰院はハロウィン一色、スアとの楽しい時間を過ごしたセロイですが、スアは実は宿敵「長家」の社員になったいう事実を聞いてしまい、彼らは別れることになります。
姿を消す前、セロイはスアに、「7年後にこの梨泰院に店を出す」と言い残しました。
そこから7年の時がたち、スアは「チョンガ」の重要幹部になり、セロイは宣言通り「タンバム」というお店を梨泰院で出店することになります。
セロイにはこれから「タンバム」を一緒に盛り上げてくれる親愛なる仲間もでき、そしてのちにタンバムのマネージャーとなるIQ162の天才少女チョ・イソと出会うことにもなります。
セロイはチョン会長にどうやって復讐をしていくのでしょうか?そして、突然出会ったイソとセロイの関係はどうなっていくのでしょうか?
始まった「タンバム」は色々問題だらけ!?
梨泰院にオープンした食堂「タンバム」。
ホール係は刑務所で共にした強面だけど優しい青年スングォン、調理担当は自らトランスジェンダーと公表するヒョニ。
そして「大学進学よりも愛と成功を手に入れたい!」と、名門大学進学を辞退してタンバムのマネージャーを志願したチョ・イソ。
マネージャーに就任したイソは、従業員であるスングォンやヒョニに厳しい態度をとります。
スングォンには接客がなっていない!と、ヒョニには料理がマズ過ぎる!と指摘し、さらにメニューや店内の照明、内装まで厳しくチェックします。
イソは、インフルエンサとしてマーケティングをスタートさせ、SNSやブログを大々的に活用、そのおかげでイソのフォロワーがタンバムに殺到します!
イソがリピーターをつけなければ継続しないとヒョニにいうと、ヒョニは期待通りの料理を仕上げます。
みんなの頑張りでやっとの思いで「タンバム」は軌道に乗りました。
しかし、「タンバム」の噂を聞きつけたスアが、チョン会長にスパイ役に任命されタンバムへ近づきます。
初恋の相手との決別とセロイを巡る女の闘い!
「タンバム」は梨泰院の大人気店となり、その変わり「長家」の経営するお店が人気が低迷していました。
スパイとしてセロイに近づき、タンバムのメンバーと顔を合わせるスア、そしてその光景に異変を感じるイソ。
セロイはスアが復讐の相手になったと悟りながらも店に引き入れていました。
この時点でセロイとスアは決別することになります。
一方、スアが「長家」のスパイとしてタンバムに乗り込んでいるのを分かっていながら、それを受け入れているセロイに苛立ちを隠せないイソはとうとうスアに宣戦布告!
「セロイは、わたしのことが好きなの知ってるわよね?」というスアに対して、「じゃあ仕方ないわね!姉さんを壊す!」と返すイソ。
かとリーニョ
「タンバム」vs「長家」
「タンバム」に出入りしていたスアは、「タンバムはフランチャイズ計画をしている」ことなどを、会長チャン・デヒに随時報告します。
デヒの息子で後継者として働くグニョンは、その話に大笑いしますが、会長はスアに引き続きタンバムを監視せよと命令を下します。
かとリーニョ
”ザ・ベスト・パブ”というテレビの企画があり、その打合せの日に久々に会うセロイとグニョン。
スアのそばで一緒に仕事をしてきたグンウォンにとって、再び現れたセロイは邪魔で仕方ありません。
ここから、「長家も「タンバム」に対する攻撃が始めますが、実はセロイが「長家」の大株主として極秘に動いていたことがわかります。
昔グニョンにいじめらていたホジンが刑務所を訪ねてくれたことがキッカケで、セロイは色々アドバイスを受け、「長家」の大株主になることができたのです。
かとリーニョ
セロイが大株主と知った会長は、10年ぶりにセロイと再会することになります。
「お前に会いたかった」とチャン会長、「僕も会いたかったです」とセロイ。
この後も「タンバム」と「長家」の闘いは続きます。
絶対に!復讐してやる!
チョン会長にに色々邪魔をされながらも、順調に復讐への道を歩んでいるセロイ。
タンバムの仲間、ホジン、そして「長家」の第二株主であるミンジュンが味方にいます。
絶対負けないと確信していたセロイですが、突然イソがグニョンに誘拐されてしまいます。
今までスアへの思いを断ち切れずにいたセロイですが、イソが誘拐されたことで自分の気持ちに気づきます。
「俺は、イソを愛している」
かとリーニョ
ですが、スングォンもセロイの思いを汲み、タイマンでの対決を受けます。
誘拐されたイソも、「代表(セロイ)は絶対来てくれる、私を助けにきてくれる」との思いで、必死に誘拐された場所から逃げ出します。
絶対絶命の危機でしたが、セロイの父の事件にかかわっていた刑事の協力もあり、無事にグニョンは逮捕され、イソも救出、そしてチャン会長の悪事も暴くことができました。
実はスアも会長を裏切ってセロイに協力していました。
不正も悪事も全て暴かれて絶対絶命のチャン会長は、とうとうセロイの元へ行き、土下座をすることになります。
病に侵され、実は寿命が短いとわかっているチャン会長は、なんとか助けてほしいとセロイに頭を下げますが、セロイは「これはビジネスです」と言い放って去っていきます。
そして、「長家」グループはセロイが買収して代表となります。
その後、セロイは愛するイソと結ばれ、復讐劇に幕を閉じてやっと幸せを掴みました。
『梨泰院クラス』まとめ
セロイが誘拐されたイソを助けるために大けがをし、生死をさまよう場面があるのですが、その時に亡くなった最愛の父がセロイの元に現れます。
父はセロイを迎えにきたのですが、セロイは死ねませんでした。
「なんとかして最後まで復讐しなければ、そしてイソと幸せにならなければ」
生死をさまよう中でも、常に信念を貫きとおしたセロイでした。
かとリーニョ
主役のパク・ソジュンはもちろん、今後活躍が楽しみなタンバムの仲間たち、そしてセロイの父役のベテラン俳優ソン・ヒョンジュは、かなりのインパクトをもたらしました。
原作であるWEB漫画も読んで比べてみるのもいいかもしれません。
かとリーニョ