映画『最強のふたり』は、車イス生活の大富豪とその介護人として雇われた黒人の青年とのユーモラスでハートフルな絆を描いた作品。
フランスでは、それまで興行収入1位だった『アメリ』を抜いて1位になったことで有名です。
- 実話を基にしたヒューマン・コメディー
- フランスだけでなく、ヨーロッパ全土で大人気!
- 障がいに対する偏見や貧困層の移民の就業問題など、現代の社会問題が背景として描かれる作品
それではさっそく『最強のふたり』作品情報・感想などを書いていきたいと思います。
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目次
『最強のふたり』作品情報
作品名 | 最強のふたり |
原題 | Intouchables |
公開日 | 2012年9月1日 |
上映時間 | 112分 |
監督 | エリック・トレダノ オリヴィエ・ナカシュ |
脚本 | エリック・トレダノ オリヴィエ・ナカシュ |
出演者 | フランソワ・クリュゼ オマール・シー アンヌ・ル・ニ オドレイ・フルーロ クロティルド・モレ アルバ・ガイア・クラゲード・ベルージ トマ・ソリヴェレ クリスティアン・アメリ グレゴリー・オースターマン アブサ・ダイヤトーン・トゥーレ シリル・マンディ ドロテ・ブリエール・メリット |
音楽 | ルドヴィコ・エイナウディ |
実話を基にした作品で、頸髄損傷で体が不自由な富豪と、その介護人となった貧困層の移民の若者との交流を、ときにコミカルに描いたとっても素敵なハートウォーミングコメディ映画です。
【ネタバレ】『最強のふたり』あらすじ・感想
現代フランスが抱える社会的な問題も学べる
映画『最強のふたり』の舞台はパリ。
フィリップはフランスの大富豪で、その介護人に選ばれるドリスは移民系の黒人。
現代のフランスは移民が多く、移民系の外国人は就職するのがとても難しくなっています。
就職するのが難しいということは、生活が苦しくて貧しいということ。スラム街も多く存在しています。
その問題を背景にパリの街でふたりは出会います。
こういった出会いはフランスでは珍しくないのかもしれませんね。
障がいを持つフィリップにも、ドリスはからかったり悪態をついたりする!
ドリスは失業保険をもらうために、大富豪フィリップの介護人として雇われるための面接に行きます。
ドリスは、フィリップに対して思ったことをそのまま素直に口にし、その場から立ち去ります。
ドリスはもちろん面接には受からないと思っていました。
でも、フィリップはドリスの飾らない人となりを気に入って合格を出します。
ドリスは気が進まないと思いながらもフィリップの元へ通います。
介護人として雇ったのに、ドリスはフィリップのことを障がい者として扱いません。
できないことを笑い飛ばしたり、身体で遊んだりしてやりたい放題!
でも、ドリスはフィリップをひとりの人間として扱っているのです。
障がい者だからって腫れ物を触るように扱うことは間違っているのではないか。
そんなことを『最強のふたり』は教えてくれる作品なのです。
障がい者への偏見問題にも、改めて目を向けることができます。
実話を基にしたハートフルなコメディに思わず吹き出す!?
いろいろな社会問題をベースにした映画ではありますが、本作『最強のふたり』はれっきとしたコメディです。
ふたりでビュンビュン車を走らせて警察に追いかけられたり、ふたりのセリフの掛け合いもおもしろくてプッと笑えます。
なかなかのブラックジョークもドリスの口から飛び出したりして、観てる方はヒヤヒヤすることもありますが、ふたりの仲良さげな雰囲気を観ていると楽しくてウキウキした気持ちになれます。
障がいや生活環境の違いを乗り越えて、絆が生まれる過程も楽しめる映画です。
実は、『最強のふたり』のモデルとなっているふたりが実在していたんですよ。
ちょっと実際とは異なる部分はあるのですが、富豪の障がい者と黒人の介護人という境遇はまったく同じ。
実話が基になっているからこそ、リアルでいろいろと考えさせられるところもあるのでしょうね。
フィリップのラブレターがポエムのようで心を打つ!
フィリップには、文通をしている女性がいます。
フィリップの書く手紙は、フランスの詩人が書いたラブレターかのような素晴らしい文章で埋め尽くされています。
こういうセンスがフランス映画っぽくて素敵だなぁと思いますね。
実は、フィリップは文通相手の女性に自分の障がいのことは話せていません。
しかし、ドリスは心から応援し後押しをします。
フィリップは意を決しその女性に会い、その女性も「手紙が素敵だったから障がいのことなんて気にしない」と言ってくれてめでたく素敵な関係になります。
とても心温まる素敵なストーリーですよね!
なんといってもふたりの友情が素晴らしいので必見!
何度も述べてきましたが、ふたりは出会いこそ貧富の差がありましたが、ふたりはそんなこと関係なく親友のような関係になっていきます。
お互いの境遇が分からないから分かり合えないと決めつけるのではなく、わからないからこそお互いのことを尊重できるということが、ふたりを見ていると学べます。
人はみんな多かれ少なかれなにか問題を抱えています。
そのことを思い悩むのではなく、笑い飛ばす。
そんな関係が本当の友達なのかもしれません。
変に気をつかって相手に合わせるより、素直に自分の気持ちが話せる人こそ深い友人です。
私は、この『最強のふたり』を観て、友情って本当に尊いなぁと思いました。
『最強のふたり』まとめ
断トツでおすすめ第1位でした
こんなに観てほしいって思ったのないかも#最強のふたり pic.twitter.com/gYII71Ecjj— Rico (@Ri_Co_0203) 2019年2月21日
Twitterなどでの感想は、そこまで多く出ていませんが、上がっているコメントは賛辞ばかりです。
そんなわけで、ここまで映画『最強のふたり』についての感想を述べてきました。
境遇の違いがあっても深い友情は存在します。
あなたも『最強のふたり』を観ながら「友情とはなにか」を考えてみませんか?
以下、本作『最強のふたり』をまとめて締めくくりたいと思います。
- 社会問題をベースに描かれているので、勉強にもなる
- 障がいや人種の違いがあっても友情は生まれる!
- 実話を基に作られているから感情移入しやすい
- フランス映画らしいおしゃれなセリフや文章も楽しめる
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