2020年、コロナウイルスの影響で引きもりがちな時期を利用して己のメンタルが試される超インモラル映画にチャレンジするのはいかがでしょうか。
今回は、見るだけであなたを異次元に連れて行ってくれるエログロでモラル無視なおすすめ映画をご紹介します。
目次
R15/R18指定のおすすめエログロ映画8選
『スプライス』(R15+)
倫理観ガバガバのマッドサイエンティスト夫婦が禁忌の遺伝子操作でヤバイ生命体を生み出してしまうSFサスペンス。
『戦場のピアニスト』のエイドリアン・ブロディと『死ぬまでにしたい10のこと』のサラ・ポーリーが主役の科学者夫婦を演じます。
そして、監督は『CUBE』のヴィンチェンゾ・ナタリ、製作総指揮には鬼才、ギレルモ・デル・トロが参加しています。
科学者夫婦のクライヴとエルサは、医療研究のためという名目で人間と動物のDNAを掛け合わせて新種の生命体を作り出す実験に執着します。
そして、ついにある生物を生み出すことに。
二人はその生物に‘ドレン’と名付け秘密裏に育て始めます。
しかし、ドレンは異様なスピードで成長し、やがて二人の手に負えなくなっていきます。
小松崎 ともえ
そして、あらゆるインパクト大のクリーチャーを世に送ってきたギレルモ・デル・トロが参加しているだけあり、本作の新種の生命体も狂気のビジュアルで迫ります。
製薬会社が反対する中、主人公のエルサはこっそり研究して生み出した生命体に‘ドレン’と名付け、ワンピースを着せて言葉も教えようと甲斐甲斐しく世話をしますが、お世辞にもドレンは全く可愛くない、夢でうなされそうなお顔。
そして、恐ろしいスピードで成人女性くらいまでに成長していきます。
小松崎 ともえ
そして、エルサの夫であるクライヴに関心を持っていたドレンはクライヴを誘惑し、体の関係を持つという禁断の展開に。
それを目撃してしまうエルサ。
そこから一気に物語は進み、観る人の倫理観の斜め上をゆく、衝撃のラストへ向かいます。
小松崎 ともえ
『マニアック』(R15+)
1980年の同名カルトホラーをイライジャ・ウッド主演でリメイクした鮮烈なバイオレンス・スリラー『マニアック』。
幼少期の酷いトラウマから若い女性を襲い、その頭皮を剥ぎ取る凶行を繰り返す連続殺人犯が、ある女性に恋心を寄せることから生まれる更なる悲劇を描きます。
マネキン修復師として静かに暮らすフランク。
彼は幼少期の母親から受けた虐待から、マネキンしか愛せず、夜な夜な若い女を殺し、その頭皮を剥ぎ取っては自分のマネキンにかぶせて喜んでいました。
そんな中、フランクのマネキンに興味を持った女性カメラマンのアンナが自分の作品のモチーフにしたいと声をかけてきました。
マネキン談義を通して意気投合した二人の距離は近くなっていきますが、あることがきっかけでフランクはアンナに自分が連続殺人犯であることを悟られてしまいます。
小松崎 ともえ
『ロード・オブ・ザ・リング』のくりくり瞳で儚げなフロドのイメージが強いイライジャですが、『シン・シティ』でも凶悪殺人犯を演じています。
『マニアック』では、その目力を遺憾なく発揮して、残忍なシリアルキラーと愛を知らない哀れな男の両方を表現しています。
女性の頭皮剥ぎ取りシーンは、効果音も含めてかなりのグロ描写です。
小松崎 ともえ
『ネクロマンティック』(R18+)
ネクロフェリア(死体愛好趣味)をテーマに、死体との禁断行為を楽しむカップルを描く、モラルがすっかり抜け落ちた驚異のドイツ映画。
ユルグ・ブットゲライト監督がおくる知る人ぞ知るカルト映画の金字塔で、多くの国で上映禁止になりました。
1987年の作品ですが、日本では2015年の映画上映イベント、‘未体験ゾーンの映画たち2015’にてついに大画面で上映されました。
死体清掃会社に勤務するロベルトは、生粋のネクロフェリアであり勤務先からこっそり死体の一部を持ち帰っては、同じ趣味を持つ彼女のベティと楽しんでいました。
しかし、ある時ロベルトは会社をクビになり、死体が手に入らなくなったためにベティが出て行ってしまいました。
一人残されたロベルトは悲しみを紛らわすために娼婦を誘いますが―。
『ネクロマンティック』は、ネクロフェリアそして死姦という想像することも憚られる変態性について、真正面から描いている意欲作です。
主人公たちが死体と交わるシーンなどは、さぞかしグロい映像かと思うでしょう。
小松崎 ともえ
公開後、この唯一無二の世界観に心を鷲掴みにされた方も多く、続編『ネクロマンティック2』が作られています。
小松崎 ともえ
『ムカデ人間2』(R18+)
人間のお尻と口を繋ぎ合わせるという究極のインモラルムービーとして名高い『ムカデ人間』3部作。
その中でも、第2作目にあたる『ムカデ人間2』は他2作品以上に観たことを後悔するショッキングサスペンス映画です。
両親から壮絶な虐待されて育った主人公のマーティンは映画『ムカデ人間』に病的に執着し、作品鑑賞だけでは飽き足らず、実際にムカデ人間を作りたいという衝動に駆られます。
そして、次々と関係の無い人たちを拉致していき、強制的に繋ぎ合わせようと残忍な手術を行います。
小松崎 ともえ
第1作目でムカデ人間を作るハイター博士は権威ある外科医だったため、ムカデ手術や全体の雰囲気もどこか品の良さ(?)を醸し出していました。
しかし、『ムカデ人間2』のマーティンには医療技術が無いため、麻酔なしで体を切り、大きめのホッチキスで口と肛門を接合するなど阿鼻叫喚シーンの連続。
とにかく思いつく限りの惨酷描写を入れました状態&マーティンの陰険でじめっとした強烈なビジュアルとのダブルパンチでかなり観る人を選ぶ作品です。
しかし、そんなマーティンを演じるローレンス・R・ハーヴィーは、90年代にイギリスの子供向け番組で活躍し、日本の文化に詳しい大の親日家。
小松崎 ともえ
『ブラックシープ』
遺伝子操作で凶暴化した殺人羊たちが次々と人間を襲うニュージーランド発のスプラッターコメディ。
2006年の作品で、日本でも長年劇場公開が待ち望まれていましたが、ついに2020年の上映イベント‘未体験ゾーンの映画たち2020’内で待望の日本公開が果たされました。
実家が羊牧場を営む主人公のヘンリー。
彼は幼少期の兄アンガスからの不謹慎ないたずらや、父の死をきっかけに重度の羊恐怖症になってしまいます。
大人になり、久しぶりに牧場に帰ってくると兄のアンガスは羊を使って怪しげな遺伝子研究を行っていました。
そして、その変異した羊が誤って外に出てしまった結果、何千匹もの羊が捕食羊へと変貌。
そして、その羊たちに噛まれた人間は世にも恐ろしい羊人間になってしまうことが判明します。
小松崎 ともえ
日本では、牧場まで足を運ばないとなかなか羊には会えません。
しかし、『ブラックシープ』では子羊、モフモフ羊、歯茎むき出しの怒れる羊など、彼らの色んな表情や仕草が堪能できます。
そして、殺人羊が人間を襲うシーンはかなり痛そうですが…やはり羊は可愛いです。
小松崎 ともえ
そして『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズに参加している制作会社Wetaワークショップによるロボット羊の精巧な作りやニュージーランドの壮大なロケーションにもぜひ注目してご覧ください。
『Mr.タスク』(PG12+)
人間をセイウチに改造することを夢見る最狂ジジイに捕まった男の恐怖を描く、想像力の限界突破なホラーコメディ。
主人公の友人役で『シックス・センス』、『A.I.』等のハーレイ・ジョエル・オスメントが存在感たっぷりに登場。
小松崎 ともえ
人気ポッドキャストを運営する主人公のウォレスは、取材先のカナダでたまたま目にした興味深いチラシからハワードと名乗る老人の家を訪問します。
ハワードは話し上手で自身が体験した冒険譚をウォレスに聞かせてくれます。
そんな中、睡眠薬入りの紅茶を飲んでしまったウォレスは激しい眠気に襲われ、意識を失います。
そして、次に目覚めた時には、車いすに縛られ片足を失っていました。
なんと謎の老人ハワードはウォレスをセイウチに改造しようと目論んでいたのです。
小松崎 ともえ
しかし、改造シーンは仮面ライダー的なふんわりとしたものかと思いきや、足を切断され、腕を胴体に縫い付けられた挙句に舌を抜かれて、自身の切断された足の骨で作った牙を取り付けられるという想像を絶する手術を施されます。
そして、最後に人間の皮膚で作った‘セイウチスーツ’を着せられるというトラウマ級のセイウチ人間のビジュアルを目の当たりにしてしまいます。
小松崎 ともえ
『八仙飯店之人肉饅頭』(R18+)
マカオで実際に起こった猟奇殺人事件を基にした食欲減退のスプラッター・ホラー。
殺害した死体の肉を饅頭の具材にしてお客様に提供していた男性店主の狂気を描きます。
監督は『イップ・マン』シリーズのハーマン・ヤウ。
そして、本作で主演を務めたアンソニー・ウォンはまさかの香港アカデミー主演賞を獲得しました。
1986年にマカオの海岸でバラバラ死体が発見されます。
その後、警察の捜査で料理店主のウォンが身柄を拘束されます。
しかし、ウォンがなかなか自白しないため、警察はあの手この手で彼を陰惨な拷問にかけます。
そしてついにウォンは供述を始めますが、それは世にも恐ろしい内容でした。
なんと、ウォンは泣き叫ぶ子供たちも含めた雇い主一家を殺害、その死体をバラバラにして饅頭の具材にしていたと言うのです。
そして、惨酷な殺人事件の全容が明らかになっていきます。
小松崎 ともえ
しかし、それ以降のウォンによる一家惨殺の回想シーンは、数あるスプラッター映画の中でも最上位に入るグロさで、もはや文章では表現不能な最悪の映像が続きます。
一家の子供たちも容赦なく始末されるので、子供のいる方は心してご覧ください。
そして、自白したウォンの顛末が描かれる鬱なエンディングも沈んだ心にずーんと響きます。
小松崎 ともえ
『ニンフォマニアック』(R18+)
『ダンサー・イン・ザ・ダーク』、『ハウス・ジャック・ビルト』等のデンマークの鬼才ラース・フォン・トリアーが性に奔放な女性を描く2部作です。
タイトルにも使われている‘二ンフォマニア’とは色情狂、多淫症などという意味です。
小松崎 ともえ
ある年配紳士が、真冬の路上で倒れていた女性、ジョーを自宅で介抱します。
心配する紳士にジョーは自分の生い立ちを赤裸々に語り出します。
幼少期から‘性’に強い関心を持っていたジョーは15歳の時に出会った青年ジェロームと初体験を済ませます。
しかし、それに満足できなかったジョーは、その後も欲望のままに色々な男たちと行きずりのセックスを楽しむことに。
そんな生活の中で、ジョーは思いがけずジェロームと再会することになります。
『ニンフォマニアック Vol.1』は、性依存症という話題に出しづらいテーマをストレートに表現しています。
小松崎 ともえ
そして『ニンフォマニアック Vol.2』は再会したジョーとジェロームのその後を描いています。
両作品を1本の映画として観ることで、‘愛情’ではなく、‘欲望’のままに行動することしかできなかった女性の哀しい半生を垣間見ることができます。
R15/R18指定のおすすめエログロ映画8選まとめ
以上、ここまでR15・R18指定の禁断映画を厳選してみました。
ぜひ、好奇心旺盛な方や怖いもの見たさで興味を持たれた方は、新しい世界の扉を開いてくれそうな映画を選んでみるのも面白いかもしれません。