『アイドリッシュセブン』声優/キャラ・あらすじ・ネタバレ感想!二次元アイドル系アニメが好きなら必見の一作!

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いつからかオタク業界の間では、アイドル戦国時代と言われる世になったことをご存知でしょうか?

『アイドルマスター シンデレラガールズ』『うたの☆プリンスさまっ♪』『ラブライブ!』と、たくさんの二次元アイドルたちがメディアを騒がせております。

なかには、なんとNHK紅白歌合戦にまで出場するほどにまで上り詰めたアイドルまで…。

もう彼・彼女たちは画面の向こうだけの世界に留まらないようですね。

そんなわけで、今回はアイドルもののアニメ『アイドリッシュセブン』をレビューしたいと思います。

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『アイドリッシュセブン』作品情報

『アイドリッシュセブン』

出典:TOKYO MX

作品名 アイドリッシュセブン
放送年 2018年1月〜2018年5月
話数 全17話
原作 バンダイナムコオンライン
都志見文太
監督 別所誠人
声優 佐藤聡美(小鳥遊 紡)
小野賢章(七瀬 陸)
増田俊樹(和泉 一織)
白井悠介(二階堂 大和)
代永翼(和泉 三月)
KENN(四葉 環)
阿部敦(逢坂 壮五)
江口拓也(六弥 ナギ)
音楽 加藤達也
主題歌 オープニングテーマ「WiSH VOYAGE」
エンディングテーマ「Heavenly Visitor」「雨」

父親の経営するアイドル事務所「小鳥遊芸能事務所」で働くことになった主人公の小鳥遊紡(たかなしつむぎ)が、所属する7人組男性アイドル「IDOLiSH7」のマネージャーを担当することになり、彼らをトップアイドルに成長させるために奮闘するストーリーです。

『アイドリッシュセブン』声優・キャラクター紹介

小鳥遊 紡たかなし つむぎ(声優:佐藤聡美)

  • IDOLiSH7が所属する事務所社長の娘。
  • IDOLiSH7のマネージャーを担当することになり、彼らの売り込みに励む。
  • 何事にも前向きで芯が強い性格。

七瀬 陸ななせ りく(声優:小野賢章)

  • IDOLiSH7メンバー。18歳。
  • 抜群の歌唱力を持ち、素直な性格の努力家。
  • 頼みごとを断れないお人好しで、やや世間知らずなところもある。

和泉 一織いずみ いおり(声優:増田俊樹)

  • IDOLiSH7メンバー。17歳。
  • クールで頭脳明晰。
  • 落ち着きがあって礼儀正しく、何でもそつなくこなすが、しゃべるとかなり毒舌。
  • 同メンバー三月の弟。

二階堂 大和にかいどう やまと(声優:白井悠介)

  • IDOLiSH7メンバー。22歳。
  • 最年長で、グループのお兄さん的存在。
  • 態度は飄々としているが内面は熱く、誰よりもメンバー想い。

和泉 三月いずみ みつき(声優:代永翼)

  • IDOLiSH7メンバー。21歳。
  • いつも元気で明るいムードメーカー。
  • かわいい外見とは裏腹に、性格は男気にあふれていて面倒見がいい。
  • 同メンバー一織の兄。

四葉 環よつば たまき(声優:KENN)

  • IDOLiSH7メンバー。17歳。
  • 天才肌の脱力系キャラだが、運動神経は抜群でダンスもプロ級。
  • マイペースで、時間や約束事には少々ルーズ。

逢坂 壮五おうさか そうご(声優:阿部敦)

  • IDOLiSH7メンバー。20歳。
  • 真面目で気配り上手な好青年。
  • 歌もダンスもそつなくこなす。
  • 誰に対しても優しく穏やかだが、怒らせると怖い。

六弥 ナギろくや なぎ(声優:江口拓也)

  • IDOLiSH7メンバー。19歳。
  • 北欧系のハーフで、天性のカリスマ性と美貌を持つ。
  • すぐに女性を口説くクセがあり、日本のアニメが大好き。

【ネタバレ】『アイドリッシュセブン』あらすじ・感想


そもそも『アイドリッシュセブン』とは?

さて、冒頭で記載をしましたアイドル戦国時代の波に揺られながら、今回ピックアップさせて頂くのが『アイドリッシュセブン』というアニメ。

私が知る二次元アニメの原作のほとんどがゲームですが、本作もそのうちのひとつです。

据え置きゲーム機どころか携帯ゲーム機も減っていく一方で、増えていくのがスマホアプリのゲーム。

この『アイドリッシュセブン』という作品も、今や女性を中心に人気のアプリゲームから始まったものです。

私自身も、『アイドリッシュセブン』のアプリゲームをアニメ化される前からプレイしています。

ですので、今回はそういった比較もしつつ、アニメとしての『アイドリッシュセブン』の話をさせて頂こうと思います。

まずストーリーそのものは、ゲーム本編に綺麗に沿っています。

内容についてはのちほど触れていきますが、ゲームでは第1部と呼ばれているメインストーリーをまるっと綺麗にまとめてアニメにしていました。

もちろん、細かい部分など端折られてるところもあります。

けれどゲームをまったく知らずにアニメから入ったとしても充分にわかりやすく、それでいて演出にも手を抜かない構成でクオリティは非常に高いアニメだと思います。

アイドルジャンルならではの醍醐味である歌パートも、OP、ED、そして作中のライブシーンすべて目が離せません。

ゲーム内の曲のMVをYouTubeに上げてくれているので、歌やカメラワーク、演出などが気に入ってくれた方は、ぜひそちらも観て頂きたいです。

そして、主題歌の書き下ろしはもちろんのこと、作中本編でも新しい歌を出してくれました。

それでいてゲーム内にも出てくる歌もしっかりと使ってくれる。

ゲームユーザーにも新規ファンにも嬉しいアニメなのです!

アイドルの世界

『アイドリッシュセブン』とは、そのタイトルからも今までの話からも分かる通り、アイドルのお話です。

ゲームではユーザーでもあり、アニメでは主人公となるヒロイン小鳥遊紡が、父親の経営する小さな芸能事務所に就職するところから物語は始まります。

そこに集められていた7人の男の子たち。

彼らがアイドル業界の波に揉まれて夢をつかみに行く、というごく普通のストーリーに見えますね。

しかし果たして、そんなキラキラした世界なのでしょうか。

私が今まで見てきたアイドルアニメは、かわいい女の子たち、かっこいい男の子たちが、みんなで力を合わせて練習を重ね、努力して、時には壁にぶつかりながらも、輝かしい世界で歌って踊るという作品たちばかりでした。

こういったアイドルアニメにありがちな壁とはどんなものを想像しますか?

歌やダンスが思うように上達しない、オーディションに落ちてしまった、ライブなどのイベントでトラブルが起こった、など…それを乗り越えていくのが物語の中の抑揚でありおもしろさなのでしょう。

もちろん本作『アイドリッシュセブン』にも、アイドルたちに数々の壁が立ちはだかります。

ただちょっとその内容がシビア過ぎる。

シリアス真っ只中のときに、アイドリッシュセブン略してアイナナファンたちの感想をちょっと覗いてみると、アイドルアニメを見ているとは思えない反応ばかりだったりします。

各々が抱えている問題はもちろんのこと、彼らにこれから振りかかる問題も、それらに対するこの世界の対応もまた、内容が重すぎる。

簡単に言えば、リアル過ぎて公式ではなかなか取り上げ難いグループ内の人気格差。

それから表面には出てこないような事務所問題や引き抜き。

スポンサーからの圧力で冠番組が潰されてしまう、なんてこともありました。

それからものすごく良い雰囲気でストーリーが進んでいるにも関わらず、肝心な部分で落としてくる。

さすがの見てる側も、「もうやめたげてよぉ」と言いたくなるほど、次から次へと起こる問題や「いやここは大成功する流れでしょ!」なんて思うこともありました。

努力が報われるとは限らない、そもそも努力したところでもうどうしようもない…そんなふうに現実を叩きつけて『アイドリッシュセブン』はどこまでもキャラクターたちと一緒に視聴者を追い詰めるような演出をしてきます。

シビアな世界、アイドルの裏側

例えば、アイドル活動を親に反対されている、というだけなら実際にありそうですよね。

ストーリーの流れとしては、活躍している姿を見せて安心させて、親に認めてもらう。

その結果、応援してもらうまでに至ればハッピーエンドでしょうか。

本作『アイドリッシュセブン』のひとり、逢坂壮五も親に反対され、勘当され、縁を切ってアイドルになりました。

この問題は、認めてもらうなどという解決には至らず、彼は実家の影響が反映しない範囲を人気や実力でなんとかやりくりしていくだけに落ち着きます。

なんというか、やりきれないですね…いつか彼が親と分かり合える日が来ることを願っています。

それから四葉環は、幼い頃に母親が病死。その後に父親が失踪、妹と一緒に施設に預けられるが妹だけが引き取られ、離れ離れになるという悲しい過去をもっています。

妹に見つけてもらうために芸能人を目指し、テレビに映ることにこだわる環ですが、そのことをメディアやライバル事務所、はたまたファンにまでも利用されてしまいます。

純粋な環はそれらに惑わされ、何度も傷つくことに…。

他にも、ライバル事務所に曲を盗まれるといった事件がありました。

あくまでこれはフィクション作品であり、アニメなので、曲を取り戻して、またアイドリッシュセブンの7人でその曲を歌うというハッピーエンドがあっても良かったのでは?と思います。

けれどこの作品は、そんな綺麗事で終わらせてくれません。

結局盗まれた曲は、盗んだユニットの物として世の中で扱われ、アイドリッシュセブンは自分たちの歌としてその曲を歌うことはありませんでした。

それだけではなく、盗んだ側のライバルグループもまた、知らずに自分たちが盗んだ歌を歌わされたと知りショックを受けるのです。

明るく、楽しいアップテンポな歌なのに、彼らの間ではとても重苦しい思い出を抱えたお蔵入りの歌になってしまうんです。

アイドルアニメならではの演出

さて、ちょっと15話「閉じられる扉」。この回のOPに注目して頂きたい。

主題歌「WiSH VOYAGE」に合わせ、今までどおりに7人が踊る空港の雲行きが怪しいのです。

そして最後、全員で合わせるその手が上がらず、そっと手を引っ込めていく。

エンディングに向けて、大きなライブに向けて、これから一気に盛り上がるのかと思えば急に不穏になる。

正直ちっとも安心して観ていられません。

彼らは、この話でどんどん心が離れ、最終的には社長に解散を言い渡されるまでになります。

その原因は、メディアの根も葉もない噂たちなのですが、この作品はそういったリアルな負の部分も使ってきます。

そして、それをまさかのOPの映像に取り入れてくるというアイドル作品ならではの演出も。

それから少し戻って12話「5人と2人」では、環と壮五を中心としたストーリーが進み、この回のみ、ふたりが歌う特殊EDが流れます。

実際ストーリー上でもMEZZO”として、ふたりだけで先にデビューして活動しているので、そのあたりもリンクしていて歌が流れ始めたときは鳥肌が立ちました。

他にもラストスパートの16話「ゼロ地点の決意」、17話「making the dream」では、今までのOPもEDも流れません。

ですがそれが故に、それぞれそのストーリー内で行われるライブでの歌たちが引き立つんです。

もちろんこの作品のタイトルでもあり、メイングループでもあるアイドリッシュセブンの歌だけではありません。

先ほども挙げたMEZZO”というユニットや、ライバルグループでもあるTRIGGERの歌も素晴らしく魅力的です。

こういったいろんな曲が様々な演出で見られるのも、アイドルアニメの醍醐味のひとつになりますね。

『アイドリッシュセブン』まとめ

私は、この『アイドリッシュセブン』が、アイドルアニメと言うよりヒューマンドラマがたまたまアイドルを中心としたメディアの世界で繰り広げられる作品のように感じています。

とは言え、当然そんな重苦しいばかりの物語でもありません。

ちゃんとキラキラした世界も見せてくれますし、彼らの微笑ましい日常もたくさん見せてくれます。

ただ、それまでが重すぎて、彼らが笑顔で歌って踊ってくれているだけで、まるでひとつの命が救われたかのような感動を覚えてしまうんですよ。

もしかしてそれがこの『アイドリッシュセブン』の狙いなのでは?と思うと、ちょっとぞっとしますね(笑)

うまく沼に引きずり込まれたようです。

ちなみに、アニメ全17話では収まりきらなかった彼らの話がYouTube Premiumで配信されています。

私は会員ではないため、まだ観ていないのですが、機会があればぜひ観たいものです。

それからゲームでは2部、3部と続き、2019年2月現在では第4部の配信が始まりました。

また、アニメでは第二期の放送が決定しています。

恐らくゲーム第2部のストーリーが、アニメの第二期となるのでしょう。

今から楽しみでなりません。

かわいい女の子たち、かっこいい男の子たちがキラキラと輝くだけではないシビアなアイドルアニメ。

それがこの『アイドリッシュセブン』です。

このアイドル戦国時代に革命を起こす作品なのではないでしょうか。

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