「世の中…適切な評価なんて与えられるほうが稀だ。」
中3なのに世のリアルを知りすぎているカナシキ青年の心の嘆きが沁みる…
第3話「漫画原作ドラマ」。
ついに、復讐スタート!
母を殺害した黒幕(実の父親)を炙り出すため、
嘘が上手な彼は、嘘の世界(芸能界)へと飛び込みます。
「せっかくだからめちゃくちゃやって帰るか…!」
冷めているはずの青年から放たれる、ラストのアツい呟きに胸アツです!
目次
アニメ『【推しの子】』前回第2話のあらすじと振り返り
ママ(星野アイ)みたいなアイドルになるのを夢見る中3の少女へ…
母親の代わりをしてきた斉藤ミヤコ(CV.Lynn)が説きます。
「アイの活躍は宝くじの大当たり…あんな奇跡、二度は起きない。
現実はあんなとんとん拍子にいかないの。
実力が正しく審査されることを期待してはいけない。」
それでも、星野ルビー(CV.伊駒ゆりえ)は夢を諦めません。
どうしてもアイドルになるべく、運営がヤバい地下アイドルグループに入ろうとします。
実は、ルビーの芸能界入りをあらゆる手を使って阻止し続けてきた…
ルビーの兄・星野アクア(CV.大塚剛央)。
母親殺しの黒幕(実の父)は芸能界にいると核心し、復讐を目論む彼。
妹を復讐に巻き込みたくない&キケンな芸能界から遠ざけたかったのですが…
熱意には勝てず。
苦肉の策で、アクアはミヤコが経営している苺プロにルビーを託します。
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第3話では、これまた逃れられない運命に導かれるように…
兄のアクアが“芸能界入り”しちゃいます!
【ネタバレあり】アニメ『【推しの子】』第3話あらすじと感想
星野兄妹が、かつての名子役・ロリ先輩こと有馬かなに再会!
芸能科高校(陽東高校)を受けたら、元天才子役・有馬かな(CV.潘めぐみ)に再会!
「芸能科の妹が心配だから、ここの一般科に入る。」
かなに聞かれ、説明する双子の兄・アクア(CV.大塚剛央)。
「うちの兄、シスコンなの。」
双子の妹・ルビー(CV.伊駒ゆりえ)は微笑みながら話を続けます。
「苦手だけど仕方ない。ロリ先輩、仲良くしましょ…」
先輩に対して失礼な物言いをするルビーに、かなは激怒。
女子トークに付き合わず、アクアは監督の元へ行くと告げてその場を離れます。
アクアを追ってきたかなは、矢継ぎ早に質問攻めにします。
「どこ行くの?監督って誰?どこ住み?…あんたどこ中?」
彼女は、自分の疑問に全て答えるまでついてまわると宣言!
「話しよっ!カラオケがダメなら…私の家?」
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事情を理解したアクアは、行きつけの場所へ連れていきます。
私がヒロインをしているドラマに出てみない?
「見ないうちにデカくなったなー!ゆっくりしてけ。」
そこは、五反田泰志監督(CV.加瀬康之)の実家でした。
ここ、確かに連れて行きやすいw
アクアは、いまは裏方志望で監督の助手をしていることをかなに話します。
長居した彼女も一緒に、3人で泰志の母(CV.斉藤貴美子)が作った夕飯を食べます。
「監督が親元で寄生虫…ショック!」
かなの毒舌っぷりは健在で、オトナへの敬意がないと五反田が嘆きます。
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糖質抜きでデリバリー頼みの食生活。
貯金は子役時代の稼ぎで引くほどあるらしい。
「私がヒロインをしている漫画原作のドラマ『今日は甘口で』に出てみない?」
速攻で断るアクア。
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鏑木勝也という人物の名前が出た瞬間、アクアの目が鋭くなります。
手がかりは、母が遺した3台の携帯…45510の執念!
アクアの母・星野アイが遺した古いピンクのガラパゴス携帯(妊娠以前に使用)。
彼女の死後、殺害に至らしめた黒幕の尻尾を掴むべく携帯の中身を探ったアクア。
困難を極めたのはログインパスワード!
何桁の数字か分からない&間違えると30秒操作不能に…
毎日試し続け、執念の45510(4万5千510通り目)で見事突破!!
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携帯には、十数名の芸能関係者のメアドや電話番号が残っていました。
その中の1人…No.007に登録されていたのが、鏑木勝也!
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双子の血縁上の父親で、アイの死に関わったかもしれない男!
かなは「多少、問題がある現場だから覚悟して…」と先に忠告します。
すぐに、かなはアクアのプロフィールを送って猛プッシュ!
鏑木勝也(CV.てらそままさき)は、アクアの出演をあっさりOKします。
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アクアも顔の良さで合格。
星野アクアが俳優に再挑戦…だったけど、出演するのは“酷いドラマ”だった!
斉藤ミヤコ(CV.Lynn)が、ルビーにアクアのドラマ出演決定を告げます。
「ママ言ってたもんね…将来、私はアイドルで、アクアは役者さんかなって。」
感動する妹。
生前、アイと交流があったPと接触して毛根の1つでも回収できればそれでいい…
復讐のためにドラマ出演を決めたことを、兄は喜ぶ妹には言えません。
大人気少女マンガ原作のドラマ『今日は甘口で』は、缶詰とサプリしか食べられない悲しい過去を持つ少女と意地悪イケメン転校生の超甘口ラブストーリー!
ネットテレビ局制作で、全6話中の3話までを放送済み。
アクアの出番は、最終話に出てくる悪役ストーカーに決まりました!
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「観れないことはないけど…なんていうか酷い!ロリ先輩もっと演技上手くなかった?」
ツッコミ所満載のドラマをルビーは酷評。
アクアは、ルビーの感想をかなへ伝えます。
かなはルビーに暴言を吐きながら、あえて“ぬるく下手な演技”をしてると熱く述べます。
これから売りたいモデルをいっぱい出して、イケメン好き女性層にリーチする企画。
企画から売り手都合が前に出過ぎているこのドラマ、演技力は二の次なのです。
かなは、本当は全力で演技したいと本音を吐露します。
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お願い…私と一緒にいい作品を作って!
「うまい演技といい作品つくりは別。せめて観れる作品に…そのために下手くそな演技もする!役者に大事なのはコミュ力よ!」
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闇の時代を過ごした彼女が辿り着いた答え。
かなはアクアの手を強く握ります。
「お願い…私と一緒にいい作品を作って!あんたとならできると思うの。」
家に帰り、もう一度ドラマを観るアクア。
ダメな企画に演技のできない役者陣…
でも、裏方は優秀でヒロインはバリバリの実力派!
“ダメな演技でも観れる作品にするテク”がそこらで使われています。
「なんかやりようはありそうだ!」とアクアが嬉しそうにします。
ロケ地が1日しか確保できなかった撮影日。
練習1回ですぐ本番撮影…
さらに、売れっ子・鳴嶋メルト(CV.前田誠二)のケツがあるギリギリの現場。
かながキャスト陣をなだめ、円滑に撮影できるようにサポートします。
めちゃくちゃやって帰るか!クールなアイツが本気になった訳。
黒いフードを目深にかぶって、まるでアイ(母)を殺した犯人のリョースケを彷彿させる容姿で撮影に挑んだアクア。
「アクアの演技…ずっと努力してきた人って感じがして私は好き。」
自分のエゴを殺して物語に寄り添っているとアクアの演技を評価するかな。
「10年ぶりに実力を評価される時期がきた…私も続けてきてよかった!」
彼女は、前後が真っ暗な芸能界でずっと一緒にもがいていた奴がいたという発見だけでアクアに再会した意味があると語ります。
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そんな中、スタッフと鏑木Pの立ち話を耳にします。
「演技にうるさいのが面倒だけど、使い勝手楽でいい…名は世間に浸透してるし、ギャラもただ同然だし得した!」
鏑木の吸い殻を拾いながらアクアは思います。
評価なんかされてないじゃん…世の中、適切な評価なんて与えられる方が稀だ。
アクアの心がフツフツします。
撮影再開を告げる声。
「採取は終わった…けど、せっかくだからめちゃくちゃやって帰るか!」
アニメ『【推しの子】』の次回に期待するもの
どこか冷めたアクアの“内に秘めたアツさ”が伝わってくるラストでした!
どう“めちゃくちゃした”のか、気になります。
さあ、容疑者は電話帳データにあった数十人に絞られました。
4年も“無の30秒”に耐え続けたその執念にゾクゾク…
果たして、鏑木Pは実の父親(黒幕)なのでしょうか?