『ハスラーズ』あらすじ・ネタバレ感想!実話が元の美女たちの華麗な復讐劇!ジェニファー・ロペスの美貌も圧巻!

『ハスラーズ』あらすじ・ネタバレ感想!実話をベースにした美女たちの華麗な復讐劇!

出典:dtv

ジェニファー・ロペスが、間違いなしとされていたオスカーのノミネートを逃したことでも、話題になった『ハスラーズ』。

『クレイジー・リッチ』でスターの仲間入りをしたコンスタンス・ウーはもちろんのことながら、キキ・パーマー、リリ・ラインハルトなど今話題の女優たちが出演しています。

2008年のリーマンショック後に本当にあった事件をベースにした今作は、ただのクライム映画では終わりません。

映画冒頭の華やかなストリップのシーンから緊張感溢れながらもテンポよく進む犯罪シーン、そして女性のリアルな友情と母の強さまで、様々な要素を楽しめる作品になっています。

見終わった後に、スカッとすること間違いなしの一本です。

ポイント
  • 実話をベースにした美女たちの復讐劇に目が離せない
  • 2008年のリーマンショック後のアメリカの様子がリアル
  • ジェニファー・ロペス、コンスタンス・ウーなど出演者が超豪華!

それでは『ハスラーズ』をネタバレありでレビューします。

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『ハスラーズ』作品情報

『ハスラーズ』

(C)2019 STX FINANCING, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

作品名 ハスラーズ
公開日 2020年2月7日
上映時間 110分
監督 ローリーン・スカファリア
脚本 ローリーン・スカファリア
出演者 コンスタンス・ウー
ジェニファー・ロペス
ジュリア・スタイルズ
キキ・パーマー
リリ・ラインハルト
音楽 リンデン・ジョセフ

【ネタバレ】『ハスラーズ』あらすじ・感想


実話を基にした華やかな犯罪映画

『ハスラーズ』は、リーマンショック後のニューヨークで実際にあった事件をモデルにした華麗なる犯罪映画です。

主人公の1人であるデスティニーがインタビューに答える形で物語は進んでいきます。

過去のドロシーと違って、インタビューに答えるドロシーは別人のように落ち着いて、一体何があったのかが冒頭から一気に物語に引き込まれました。

斎藤あやめ

リーマンショックが起きる前のストリップ劇場、そしてストリッパーたちの華やかさには、女性でも心奪われる人はきっと多いはず。

特にジェニファー・ロペス演じるラモーナの有無を言わせない力強い華やかさには、圧倒されること間違いなしです。

『ハスラーズ』

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『コヨーテ・アグリー』『バーレスク』などの映画が好きな人は、『ハスラーズ』の冒頭部分の雰囲気にハマる人は多いかと思います。

しかし、前述の2作品が主人公の成長ドラマがメインであるのに対して、この映画では主人公のデスティニーのストリッパーとしての成長と成功はさらっとしか描かれていません。

斎藤あやめ

なぜならば、この映画の見せ場はそこではないからです。

そして、夢や希望、成功といったキラキラしたものが描かれすぎてないからこそ、少しピリッとスパイスが効いた大人の女性向けの映画になっています。

人種を超えたリアルな友情と母の強さが映画の要

物語はコンスタンス・ウー演じる新人ストリッパー・デスティニーとラモーナの出会いから始まります。

『ハスラーズ』はクライム映画としての魅力もたっぷりなのですが、なんといってもデスティニーとラモーナの友情も見どころの1つです。

『ハスラーズ』

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ただの仲良し2人組でなく、時にはお互いに文句を言い合ったり、人生のステージが変わり疎遠になってしまったりと、仲が良いだけでは済まされない女の友情の真理を実に忠実に描いています。

斎藤あやめ

ご覧になった女性の中でも、この2人のリアルな女の友情に共感した人も多いのではないでしょうか。

デスティニーがインタビューでラモーナのことを何度か貶めるような発言をしながらも、戸惑い動揺したり、肝心なことを答えるのは拒否したりするところなども、2人の関係性の深さが伺えます。

『クレイジー・リッチ!』で一躍スターの仲間入りをしたコンスタンス・ウーですが、この映画では前作とは違った魅力でいっぱいです。

『ハスラーズ』

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THEアジア系の体型で、しかも隣にはあのジェニファー・ロペスですので、どんな人でも見劣りしてしまうのは仕方ありません。

しかし、その見劣りするスタイルや雰囲気が妙にリアリティがあって「あ、この子は売れないだろうな。」と観ている方がすんなり納得してしまうぐらいです。

そんな売れないストリッパー・デスティニーが、女神のように輝くラモーナと出会い、組むことで、ストリッパーとして成功の階段を登り詰めていきます。

初めてラモーナを見たデスティニーの表情は、まるで恋に落ちた少年のよう。

年老いた祖母を養うためにも稼がないといけなく、ラモーナのような人気ストリッパーになる必要があったのも確かですが、屋上でラモーナに話しかけるシーンは告白のシーンのようにも見えます。

『ハスラーズ』

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ラモーナに対する憧れと出世欲からデスティニーが、ラモーナに近づこうとしたのは簡単に理解できます。

斎藤あやめ

では、なぜラモーナは名前も知らないデスティニーと一緒に組むことを提案したのでしょうか?

圧倒的な美貌とダンススキルで1人でも大金を稼ぐことができるラモーナ。

別にデスティニーと組む必要はありません。

しかし、自分と全く異なるタイプの「アジア系で美人」であるデスティニーと組めば、異色の組み合わせになり話題になることは簡単に想像できます。

ラモーナにとっても、更なるビジネスチャンスでもあったわけです。

斎藤あやめ

ただ物語が進んでいくと、ラモーナとデスティニーの2人に共通点があることに気付きます。
『ハスラーズ』

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一見タイプが異なる2人ですが、出会った時から彼女たちは必死で誰かのために生きて、稼いでいました。

ラモーナならば娘、デスティニーならば祖母のために。

そして時が経ちデスティニーも母親になると、ラモーナのように母として娘のために、2人の生活のためにストリッパーとしての復帰も決めます。

斎藤あやめ

そんなデスティニーの気持ちが分かるからこそ、ラモーナは事件後のデスティニーの裏切りさえも許そうとしたのではないでしょうか。

そしてデスティニーもインタビュアーに色々言いながらも、ラモーナを気にしてしまうのは、絆の深さ以外にも、根本的なところが似ていたという点があったからかもしれません。

そんな2人だからこそ初対面で、ビジネスや金銭的な問題とは別に惹かれ合う者があったのではないかと思うのです。

終盤のデスティニーの裏切りがラモーナに発覚するシーンでは、特にそのように感じられます。

『ハスラーズ』

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このシーンには、犯罪を犯したストリッパーの2人は出てきません。

斎藤あやめ

そこにいるのは2人の母親。

母親の愛の強さを感じると同時に、この物語の軸になる事件はそもそも母としての2人が愛する娘との生活を守るために起こしたものだったと気付かされるでしょう。

斎藤あやめ

クライム映画としてのスリル、リアルな女の友情、そして愛する者を持つ人間の強さとしたたかさ…『ハスラーズ』はまさにそういった要素がたっぷり詰まった映画だといえます。

怒れる美女たちの大胆かつ華麗なる復讐劇

『ハスラーズ』の見どころの1つは、ウォール街のエリート金融マンたちをラモーナたちが次々とカモにしていくところにあります。

そのやり口は、大胆にして華麗。

流れるように次々と男性たちをカモにしていきます。

『ハスラーズ』

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斎藤あやめ

その展開は観ていてワクワクしてくるぐらいです。

しかし、彼女たちも100発100中というわけではありませんでした。

途中に挟まれる失敗パターンが実にリアルで、よりこの映画と事件に面白さを与えています。

ラモーナ、デスティニー、そして新しく仲間になったメルセデスとアナベルたちの4人はそれぞれが問題を抱えているが故に事件を共謀しますが、そもそも彼女たちの人生が変わってしまったのは2008年のリーマンショックが原因でした。

それまでは映画の冒頭で観られるような華やかでゴージャスな世界の住人だったディスティニーたち。

『ハスラーズ』

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しかしリーマンショック後、生活は一転してしまいます。

斎藤あやめ

もちろん影響を受けたのはストリッパーの彼女たちだけではありません。劇中で深く語られることはありませんが、リーマンショックは世界規模の経済危機を巻き起こし、多くの人々の生活に影響を与えました。

それなのに、すべての元凶であるリーマンショックを巻き起こした金融マンたちは、以前と変わらず裕福な生活を過ごしている。

彼らにとっては、金融業は「マネーゲーム」にしかすぎず、そのゲームに負けた代償は彼らでなく、弱者である自分たちが支払わないといけない。

その事実に気付いたラモーナたちは立ち上がります。

『ハスラーズ』

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彼女の行ったことは間違いなく犯罪行為です。

斎藤あやめ

しかし、NYのストリッパーとして金融マンたちの実態を誰よりも近くで見てきた彼女たちだからこそ、我慢ならなかったのではないでしょうか。

自分たちの仕事や生活、そしてプライドを取り戻そうとするかのように、4人は金融マンたちを次々とターゲットにしていきます。

その際に、露出の高いドレスや優しい笑顔はあるものの、男性に媚びることは一切しません。

酔い潰れたターゲットを外に連れ出す彼女たちの姿は、ただただクールの一言。

斎藤あやめ

まさに最高にクールな女性たちの華麗なる復讐劇といえます。

奇跡の50歳!女優ジェニファー・ロペスの美しさと演技が圧巻

この映画を観た人のほとんどがジェニファー・ロペスの圧倒的な美貌とスタイルに釘付けになってしまったのではないでしょうか。

それぐらい劇中の彼女は輝いています。

斎藤あやめ

いつの時代もラテン系のミューズであり続けた彼女も御年50歳。年齢なんて言い訳にならないことをこの映画で身体を張って証明してくれています。

特に最初のポールダンスのシーンは、きわどい衣装もさることながら、パワフルなダンスと他を寄せ付けないオーラと色気に圧巻されること間違いありません。

『ハスラーズ』

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ジェニファー・ロペスの奇跡の美貌とスタイルはこの映画の目玉に違いありませんが、この映画で更に注目していただきたいのが、彼女の役者としての力量の高さです。

劇中では、ラモーナは様々な顔を見せます。

ラテン系の情に厚い姉御肌の顔、母としての顔はもちろんのこと、デスティニーの祖母と打ち解けたシーンで見せる無邪気な表情やストリッパーで稼げず転職した際に見せる輝きを失った姿など、誇り高く輝いていた姿から本来の無邪気な姿から弱い面もいやらしい面、スクリーンに映し出されるラモーナの姿は実に多様です。

斎藤あやめ

そして、気が付けばラモーナという1人の女性の虜になってしまっていました。

実際に、この映画のジェニファー・ロペスの演技は非常に評価が高く、2019年、2020年の多くの賞にノミネートされ受賞もしています。

女優・ジェニファー・ロペスの醍醐味をこれでもかと味わえる『ハスラーズ』。

スカッとしたい方にはおすすめの一本です。

『ハスラーズ』まとめ

以上、ここまで『ハスラーズ』をレビューしてきました。

要点まとめ
  • 女同士の友情と母となった女の強さの描写が心地よいぐらいリアル!
  • 犯罪行為といえども主人公たちの「復讐劇」がクールすぎる
  • 奇跡の50代ジェニファー・ロペスの美貌がただただ圧巻

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