細田守は『劇場版 デジモンアドベンチャー』や『ONE PIECE ワンピース THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島』など人気アニメの劇場版作品を経て、『時をかける少女』でアニメーション映画界にその実力を知らしめた監督です。
一本観たら他の作品も観たくなる…。
そんな魅力たっぷりの細田守監督作品をご紹介します。
目次
細田守監督作品総まとめ
『時をかける少女』
- キラキラした青春と夏の景色
- 切なくて思わず涙してしまう恋模様
- 同一作品でリンクした世界観
筒井康隆のティーン向けSF小説「時をかける少女」を原作とし、その約20年後の世界を舞台に新たな登場人物たちが織り成すストーリー。
東京の下町にある高校に通う真琴、真琴と中学時代から仲の良い功介、春に転校してきた千昭の3人は、放課後に集まってキャッチボールをする遊び仲間です。
ある日、真琴は偶然入った理科準備室で人影を見かけました。
その人影を追う際に転倒してから、自分の周りで不思議な出来事が起こるようになったこと、それは“タイムリープ”によって起こっていることに気づきます。
当初は自らが手に入れた“タイムリープ”の力を自分のために使って楽しんでいた真琴ですが、だんだんそうはいかなくなってきます。
“タイムリープ”することによって起きる周囲や人間関係の変化、減っていく“タイムリープ”できる回数。
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『時をかける少女』の見どころといえば、思わずキュンキュンしてしまう恋愛模様。
誰もが憧れるような青春のきらめきが詰まっています。
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もう一つの見どころは、真琴の叔母の存在。
真琴の叔母で相談相手の“魔女おばさん”は、原作の主人公である芳山和子です。
さらに、声を担当しているのは実写ドラマで和子を演じた女優の原田知世という豪華なキャスティング。
また、真琴の声を担当した女優の仲里依紗は、実写映画で主人公を演じています。
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『サマーウォーズ』
- 毎年、夏に観たくなる!
- 大家族の個性豊かなキャラクターたち
- 健二と夏希の恋の行方は…?
細田守監督、初のオリジナル長編アニメーション作品。
インターネットが発達した近未来的な日本を舞台に、旧家の大家族や城下町の風景を懐かしい雰囲気で描いています。
高校2年生の健二はインターネット上の仮想世界“OZ”の保守点検のアルバイトをしていました。
そんな折に、1年先輩で憧れの存在である夏希から「夏希の親族の集まりに参加し、婚約者のふりをするアルバイト」を依頼され、軽い気持ちで引き受けます。
夏希の親族が集まる陣内家に滞在中、健二の携帯に数字の羅列が書かれたメールが届きました。
数学オリンピック代表を狙えたほどの頭脳を持つ健二は、何かのクイズだと思い軽い気持ちで回答を送り返してしまいます。
しかし、そのメールに答えたことがきっかけとなり“OZ”の人工知能が暴走を始めました。
世界を救うため、人工知能と対峙することになった健二と陣内家の大家族。
人々のつながりは人工知能に勝てるのか?
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夏休みにテレビ放送されることが今や夏の風物詩となっている『サマーウォーズ』。
昔ながらの家族のかたちや古き良き田舎の夏を描きながら、インターネット上で戦うという近未来的な設定になっていることで、広い世代に愛される作品となりました。
2000年に公開された細田守監督の『劇場版デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム』と似た部分が多いと指摘されることがありますが、監督自身がこれを認めています。
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『おおかみこどもの雨と雪』
- “親子”がテーマの温かい作品
- “おおかみこども”の成長が愛おしい
- ファンタジーと現実が行き交うストーリー
細田守監督が初めて脚本を手がけた作品。
“親子”をテーマに、13年間という長い期間を描いています。
大学生の花は、もぐりで授業を受けている男と出会い、恋に落ちます。
男の正体はニホンオオカミの末裔である“おおかみおとこ”で、人間の姿とおおかみの姿、二つの姿になれる特殊な人物でした。
花はその正体を知っても愛し続け、2人の間には子供ができますが、子供が生まれてすぐに“おおかみおとこ”は亡くなってしまいます。
生まれてきた子供は、人間とおおかみの二つの姿を持つ“おおかみこども”の雨と雪。
お転婆な姉の雪と引っ込み思案な弟の雨をのびのびと育てるため、花は田舎に引っ越すことを決意します。
だんだんと地に足をつけて暮らすことができるようになり、“おおかみこども”たちはそれぞれ思春期を迎え、悩みを抱くようになりました。
人間とオオカミ、二つの姿を持っているがゆえに立ちはだかる問題。
親子の生き方を見守りたくなる温かいストーリーです。
正反対の性質を持った姉弟がどのように成長していくのか、母である花がどう対応していくのか、その行く末から目が離せません。
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シングルマザーや学校問題、都会と田舎の生活の違いなど、実際にある問題が提起されていることで、現実的な物語になっています。
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『バケモノの子』
- 様々な“家族”のかたち
- 思春期の心の闇がリアルに描かれる
- 将来への可能性を感じる物語
“家族”を描いてきた細田守監督が新しく生み出した“親子”のかたちと、その物語。
主人公の蓮は両親が離婚し、親権を取った母親は事故で亡くなってしまいました。
親戚に引き取られることになりましたが、連は引っ越しの途中で逃げ出します。
渋谷の街を彷徨っていると、熊の姿をしたバケモノに出会いました。
バケモノを追っているうちに渋天街という異世界に迷い込んでしまった連は、元の世界に帰れなくなってしまいます。
渋谷の街で出会ったバケモノ・熊徹と暮らすことになった蓮は、9歳だったことから九太と名付けられ、熊徹と九太は親子のような関係になっていきました。
8年後、ひょんなことから人間界に戻れるようになった九太は、渋谷と渋天街を行き来するようになります。
同世代の友人との出会いや父親との再会を経て、人間界と異世界のどちらで生きるか悩むようになった九太。
熊徹との衝突、絆、心に潜む闇、ライバルの暴走。
いつしか人間界と異世界、両方を巻き込んだ大事件が起こります。
人間界で傷ついた蓮が、九太として異世界で生き続けるか、人間界でやり直すか悩む様子は将来について考える高校生と変わりません。
本当の父親と熊徹との間で揺れ動く気持ちも人間らしく、一緒に悩むことができるストーリーになっています。
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『未来のミライ』
- 幼い子供の視点が独特
- 今までと違った角度から見る“家族”
- 細田守監督作品ファンに観てほしい
2018年カンヌ国際映画祭の「監督週間」において、アニメーション映画として唯一上映された作品。
主人公は甘えん坊な4歳の男の子、くんちゃん。
妹のミライが生まれてから両親はミライの育児に大忙しで、くんちゃんのことは後回しになりがちです。
両親の代わりにおばあちゃんが面倒を見てくれていましたが、愛情が足りないと感じてしまうくんちゃんは、ミライにいたずらをして発散しようとしていました。
ある日、ペットの犬・ゆっこが話しかけてきて「くんちゃんの感情は嫉妬だ」と指摘します。
さらに庭に現れたセーラー服姿の少女が、くんちゃんのことを「おにいちゃん」と呼ぶなど不思議なことが起こっていました。
セーラー服姿の少女が未来からやって来たミライだということに気づいたくんちゃん。
ミライは一体何をしに来たのか?
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海外で高く評価された『未来のミライ』。
日本での評価は振るいませんでしたが、海外で細田守監督の作品といえば『未来のミライ』のタイトルが挙がるほど有名になりました。
これまでいろんな“家族”や“親子”のかたちを描いてきた細田守監督が、自身の子供たちの姿を見て発想したストーリーだそうです。
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細田守監督作品まとめ:何度でも見たい名作たち
細田守監督「サマーウォーズ」Huluで8月1日まで無料配信 #細田守 #サマーウォーズ #Hulu https://t.co/qxFyfuG2TB
— 映画.com (@eigacom) May 13, 2020
いかがだったでしょうか。
“家族”や“親子”をテーマに、温かいストーリーと美しい映像で感動を呼ぶ細田守監督作品。
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