「闇の中に入り光になります」
警察を首席で入学・卒業し、エリート幹部を夢見ていましたが、理想とのギャップに警察を辞め政治の世界に入ったチャン・テジュン。
信念を持ったエリートが、巨大な権力を保持する者たちに、そして人の命を軽んじる者たちに、命がけで挑む政治的ヒューマンドラマです。
それでは『補佐官シーズン2』をネタバレありでレビューしていきたいと思います。
目次
『補佐官 シーズン1』あらすじと振り返り
政界に入ったテジュンは初当選議員イ・ソンミンに抜擢され補佐官として職務を全うします。
その後、野心と能力などが認められ、数々の議員から補佐官にならないかとアプローチがありましたが、テジュンの野望は「国会議員になること」でしたので、師匠イ・ソンミンの反対を押し切り、ベテラン有力議員ソン・ヒソプについていくことを選びます。
しかしそれから10年、悲劇が起こります。
ヒソプの策謀で清廉潔白で有名だった恩師ソンミンは不正献金疑惑をかけられ自殺。
しかも疑惑の裏側を一緒に調べようとしていたテジュンの友人でもあるコ補佐官が変死体で発見され自殺で片付けられてしまいます。
多くの犠牲者を出し、テジュンは最後に苦肉の策でヒソプに跪きソンミンの死による補欠選挙で国会議員になる道を選びました。
もともと「補佐官」がメインのドラマではありますが、これから紹介するシーズン2はテジュンが補佐官から国会議員になっていく物語です。
かとリーニョ
→『補佐官 シーズン1』キャスト・あらすじ・ネタバレ感想!政治家を裏で支え動かす補佐官たちの暗躍を描く!
『補佐官 シーズン2』キャスト
イ・ジョンジェ / 役:チャン・テジュン
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- 元補佐官の国会議員
- 警察学校首席の過去を持つ
- 師匠と親友の死を胸に自ら議員になり「悪徳議員一掃」の宣戦布告をする
シン・ミナ / 役:カン・ソニョン
- 弁護士から国会議員になった才女
- ルックスも能力も完璧な女性たちのあこがれの的
- テジュンとは恋仲だが、とある事件で疑問を抱いている
イ・エリヤ / 役:ユン・ヘウォン
- 国会議員になったテジュンの補佐官となる
- 補佐官になる前は記者として活躍
- テジュンを誠心誠意補佐するが、少し恋心も
キム・ドンジュ / 役:ハン・ドギョン
- 補佐官の道を目指すソニョンの秘書官
- 憧れだった補佐官テジュンが国会議員になり幻滅している
- 弱者を無視できず、妥協もしない性格。
【ネタバレ】『補佐官 シーズン2』あらすじ・感想
10年振りのドラマが大ヒットしたイ・ジョンジェ
大ヒットとなった『補佐官 シーズン1』。
主人公チャン・テジュンを演じるのは、ベテラン俳優にして大スターイ・ジョンジェ。
10年振りのドラマ出演でしたが、彼には選んで大正解なドラマだったに違いありません。
デビュー当時からあまり容姿は変わらず、ずっとイケメンですが、最近では映画を中心に「悪役」三昧だったイ・ジョンジェ。
『補佐官』では「正義の味方」として、久々正統派な演技を見ることができます。
シーズン1では、たびたび笑顔がこぼれていたチャン・テジュンですが、シーズン2では全くと言っていいほど笑顔がありません。
かとリーニョ
シーズン2からさらに個性派な俳優たちが登場!
『補佐官シーズン2』では、新たにますます個性的な俳優が数人出演しています。
カン・ソニョン議員の補佐官イ・ジウン役に『チェイサー』のパク・ヒョジュ。
テジュンの補佐官ヤン・ジョンヨル役に『タンタラ~キミを感じてる』のチョ・ボクレ。
最後にソウル地検特捜部出身の検事正チェ・ギョンチョル役に『王宮の夜鬼』のチョン・マンシク。
かとリーニョ
テジュンの味方になるのか、はたまた敵でいるのか、要注目です。
テジュンが命がけでソン・ヒソプを倒す理由
シーズン1でテジュンの目の前で無念の死を遂げたイ・ソンミン議員。
彼らの政治に対する理想や志は一緒でした。
テジュンはイ・ソンミン議員の空席を埋めるため国会議員となりましたがここからがソンミンと共に目指した”理想の政治”を実現させる第1歩です。
長官になったソン・ヒソプの不正などを暴くことになります。
調べて行くと、ヒソプの不正は財閥やその関係者をも巻き込むかなり大掛かりなものである事が判明。
ですが保身のためなら殺人もいとわないヒソプはついにテジュンに矛先を向けます。
テジュンは命を狙われ元同僚の刑事がこなければ完全に死んでいたところをなんとか這い上がり決定的な証拠を突き止めます。
そこまでしてテジュンがヒソプを倒したい理由は
- 恩師ソンミンの無念の死への復讐
- 政界の巨悪の実態を暴くため
- これ以上議員が政治的立場を利用し私腹を肥やすのを食い止める
かとリーニョ
戦い抜いた結末とその後
詳しくは『補佐官シーズン2』を見てほしいのですが、テジュンが命がけで戦い抜いた結果、ソン長官は逮捕され懲役15年の求刑が確定しました。
生死をさまよいながら戦ったテジュンや、カン・ソニョン議員、そしてテジュンを支えた補佐官たちは晴れ晴れしい気持ちでした。
国会議員になったテジュンの変わり様に愕然としていたハン・ドギュンも、やはり素晴らしい人物だったと感銘を受け、補佐官への夢を新たにします。
しかし、実はテジュンには議員の贈収賄を見逃した罪があり、全ての決着がついたので議員を辞職することになります。
驚きを隠せない、テジュンを長年支えてきたユン補佐官やその秘書・または関係者たち。
意志の固いテジュンを止めることはできませんでした。
かとリーニョ
テジュンが議員を辞めたことでソニョンは議員を辞職間際まで行きましたが、テジュンの意志を継いだドジュンや補佐官たちの支えで議員続行を決めます。
そしてテジュンにはなんと大統領の補佐官の依頼がきます。
「闇の中に入り光になります」
かとリーニョ
『補佐官 シーズン2』まとめ
命がけで闘いに挑むテジュンの意気込みによって正義が勝った『補佐官シーズン2』。
”やられたらやりかえす”の繰り返しで、本当にスリリングで毎回ハラハラドキドキの連続でした。
テジュン憧れの「青瓦台(韓国大統領官邸)」の大統領補佐官の依頼が来たところで終わってしまいましたが、はたしてシーズン3はあるのでしょうか?
個人的には「大統領補佐官チャン・テジュン」をぜひ!見たいと思っていますので、シーズン3は期待したいと思います。
政治という題材に深く切り込んだ『補佐官 シーズン1』『補佐官シーズン2』、共にぜひぜひご覧頂きたいドラマです。