『逆賊‐民の英雄ホン・ギルドン-』キャスト・あらすじ・ネタバレ感想!韓国史の義賊ホン・ギルドンが英雄になるまで

出典:テレビ東京

自分の気持ちにすら素直に従うことができなかった、そんな悲しい時代がありました。

韓国ドラマ『逆賊‐民の英雄ホン・ギルドン-』は、韓国で語り継がれる実在の義賊、そして知らない人はいないほど一般的なヒーローでもあるホン・ギルドンの激動の人生をドラマ化した作品です。

奴隷は人間扱いされなかったことが当たり前のその頃、もっとも人間らしく憤り、あえて戦う道を選んだ男たちがいたことに、胸が熱くなること間違いなしです!

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『逆賊‐民の英雄ホン・ギルドン-』主要キャスト

ユン・ギュンサン / 役:ホン・ギルドン

  • 義を持って悪に仇なす不世出のヒーロー
  • 天賦の知力と誰にもない非凡な能力の持ち主。
  • ノクス、ガリョンという2人の女性との運命的な恋、兄妹との別離や父の死を経て、のさばる悪と権力への抵抗を強めていく。
  • 燕山君の暴政に耐えかね、苦しむ民衆のために対峙・戦うことを決意した英雄

キム・ジソク / 役:燕山君

  • 己の欲のために国を動かさんとする稀代の暗君
  • 不遇な生まれに苦しむ朝鮮第十代国王。
  • ノクスに惚れ込み、享楽と贅の限りを尽くす邪智暴虐な悪政を行う。
  • 各地で反乱を起こすギルドンたちを逆賊とみなし、王である自分を軽んじるギルドンに強い怒りを露わにする。

イ・ハニ / 役:チャン・ノクス

  • 愛も権力も望む野心にあふれた麗人
  • 王に気に入られるため、不思議な力を持つと言われるギルドンを頼ったことが運命の歯車を狂わせる。
  • ギルドンと恋仲になるが、旅立ったギルドンに捨てられたと勘違い。
  • 王宮の世界へ飛び込んだ後は王からの寵愛を一身に受けが、心の隅ではギルドンを忘れられずにいる。

チェ・スビン / 役:ガリョン

  • 恋も信念もひたむきで明るい勝ち気な乙女
  • ノクスの付き人として生活をしてきた朗らかな少女。
  • ノクスとギルドンが仲睦まじくしている様子を眺めながら、ガリョン自身もギルドンの魅力に惹かれる。
  • ギルドンが旅立った後も健気に待ち続ける一途な性格。

キム・サンジュン / 役:アモゲ

  • 家族への想いにあふれたみんなの大黒柱
  • 奴婢として生まれ、妻と子どもとの慎ましい生活を守ってきた男。ギルドンが災いをもたらす子だと知り、奴婢から抜け出すために画策。
  • 妻を亡くし、匿禍里(イクァリ)に移住後、生来の商才を発揮して密貿易で大成功。

【ネタバレ】『逆賊‐民の英雄ホン・ギルドン-』あらすじ・感想


韓国の英雄ホン・ギルトンとは?

ホン・ギルトンと聞くと、韓国に詳しい方ならまず『洪吉童伝』という小説を思い浮かべると思います。

『洪吉童伝』は朝鮮時代に大人気となった小説です。しかし、今回の『逆賊‐民の英雄ホン・ギルドン-』は、実在した人物がモデルになっています。

朝鮮時代歴代の王の中で、もっとも最悪の王と言われたヨンサングンを相手に立ち向かった、韓国で語り継がれている実在の英雄であるホン・ギルトンが、どんな幼少時代を過ごしたのか。

そして、次々と襲いかかる逆境を乗り越え、伝説のヒーローとして上りつめていくまでの、壮大な熱い男たちの物語として描かれています。

主演ホン・ギルトン役を、今話題の俳優ユン・ギュンサンがドラマ初主演しています。

『六龍が飛ぶ』での最強の剣士役で一躍大人気となったユン・ギュンサン。187㎝という高身長に加え、全身から漂うただならぬカリスマ性は、他の俳優さんとかぶりません!

笑うと最高に癒し系で純粋な一面を持ちつつ、無表情になると一気にミステリアスな表情に変わる、そんな両面を持つとても魅力的な俳優さんです。

まさに、このホン・ギルトン役と完全にシンクロし、適役だったのではないでしょうか。

そんな魅力満載な、伝説のヒーローであるホン・ギルトンは、どんな影響を受けて育ったのか?その辺の物語も本作では丁寧に描かれています。

この人なしでは、伝説のヒーローは育たなかった!と言っても過言ではない?!

それが主人公ホン・ギルトンのアボジ(父)役、キム・サンジュンです。ギルトンがあのように勇敢に育ったのは、この父親の影響があったからこそ!と思われます。

ギルトンの父、アモゲは奴婢でした。

奴婢(ぬひ)とは?
中国と日本においては律令制における身分階級のひとつで、良民(自由民)と賤民(非自由民)がある中の後者のひとつに該当します。端的に言うと「奴隷階級」に相当します。

当時は主人が解放してくれない限り、一生奴婢として人生を終えないといけない制度です。

アモゲの主人はそれは強欲で、奴婢で学力がなくても頭の切れるアモゲを言いように使っていました。

アモゲも決して主人にたてつくような人間ではなかったのに、あることからアモゲの妻(シン・ウンジョン)が主人に間接的に殺されてしまい、そこからアモゲの逆襲が始まるのです。

ホン・ギルトンの父親アモゲの存在

元々頭が切れるアモゲは、長年の奴婢生活の中でも主人と行商人とのやり取りの中から知識を得ていました。

その知識を活かして、時にはハッタリ、時には命がけで取引を行っていくのです。

そんなアモゲの男気に惚れた男たちが「親方」と、アモゲを慕うようになり、たくさんの仲間が集まります。

アモゲは貯めたお金で奴婢の身分から脱出することに成功し、三人の子供たちに普通の人間として暮らし、普通に生きることを与えます。

ただ、そんなアモゲをよく思わない人たちがやはり…いるんですよね。

そこから一波乱も二波乱も、とにかく波乱が続きっぱなしです。

後にギルトンはアモゲの跡を継ぎ、親方の役割を背負っていくのです。

ギルトンと恋仲になる2人の女性ノクス(イ・ハニ)、ガリョン(チェ・スビン)

このドラマの良いところは、脇役・OSTなど演出も素晴らしいんです!

OSTとは?
オリジナルサウンドトラックのことです。
特に韓国ドラマは、OSTにすごく力を入れてるので良い曲がたくさんあります。

アモゲがまだ親方として村を牛耳っていた頃、そんな父の無法者としての生き方をあまりよく思っていなかったギルトンは、父の元を離れ小間売りとして全国を旅していました。

そこでかなりの情報を入手するギルトンですが、その頃ある女性と出会います。

後のヨンサングンの後宮チャン・ノクス(イ・ハニ)です。一時はギルトンと恋仲になりますが、ギルトンが去った後、王宮に入り妖艶な歌と踊りで王様の寵愛を一身に受けるほどのし上がっていきます。

実際にチャン・ノクス役のイ・ハニの歌声や踊りが美しいんです!

王の目を盗みながら、要所要所でギルトンを助ける場面も出てきて、悪女でも憎めない存在でした。

そして女性と言えばやっぱりこの方!後にギルトンの妻になるガリョン(チェ・スビン)。

ノクスの付き人として生活していた明るく屈託のない少女は、ノクスとギルトンの仲を承知の上でギルトンに惹かれていきます。

ギルトンが去った後、すぐに後宮に入ったノクスとは対照的に、ガリョンは健気にギルトンを待ち続けました。

一途な強い想いが、ギルトンの心を動かし、ついに結婚へと結びつきます。

かよわい少女のような面持ちですが、とても芯が強く一途な想いに見ている私も心を突き動かされました。

『逆賊‐民の英雄ホン・ギルドン-』まとめ

Twitterでも、とにかく絶賛のコメントで溢れかえっています。

それぞれのキャラクター設定が、主演、脇役に限らず、どの役柄も観ていく内に愛すべき人物となりました。

奴婢生まれの人たちは当時名字がなかったんですが、ギルトンが仲間たちに付けた「洪(ホン)」という名字を名乗ることができる喜び、そして名字がつくことで、さらに仲間の絆が深まり本当の家族のようになれる。そのときのみんなの表情が感動的でした。

戦うときのOSTや、民衆の悲しみを込めた民謡など、演出にも素晴らしいほどに凝っていて、セリフのひとつひとつにも重みがありました。

王を相手に戦うという、その頃の時代ではありえない戦いだったにも関わらず、民衆を励まし、それぞれの心に「ただ、人間として普通に生きたい」という希望を与えた存在だったギルトンたちが、とても誇らしく思えます!

こんなに愛と憎しみに溢れるドラマもなかなか少ないですが、背景の音楽や、衣装、役者さんたちの素晴らしい演技、どれを取っても最高でした!

悪いことをすると、ホンファミリーがお仕置きに現れるのではないかと錯覚すら起こすほど、印象深いドラマでした。とてもおすすめです。

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