映画『ホリデーオンリー：とりあえずボッチ回避法？』あらすじ・ネタバレ感想！エマ・ロバーツがとにかくキュート！イベントの時にしか会わない「ホリデート」のふたり

家族や友人で集まるイベントのたびに、同伴者がいないことを周囲にうるさく言われるスローンが祝日限定のパートナー「ホリデート」のジャクソンと過ごす1年を描いた『ホリデーオンリー：とりあえずボッチ回避法？』。

利害が一致しただけのホリデーオンリーのデート相手となったふたりが、家族を前に飾らない姿で、トラブルを乗り越え心を寄せていく姿が面白おかしい、爆笑ラブ・コメディです。

悲惨なクリスマスをきっかけに、タッグを組んだスローンとジャクソンが、変わりゆく季節を超えて迷走する姿がとにかく楽しい作品。

他人だったふたりが、次に迎えたクリスマスは、どんなことが待っているのでしょうか？

それでは『ホリデーオンリー：とりあえずボッチ回避法？』をレビューします。

【ネタバレ】『ホリデーオンリー：とりあえずボッチ回避法？』あらすじ・感想

イベント限定のパートナー「ホリデート」

出典:IMDB

最悪なクリスマスを過ごし、家族にもらったどうでもいいプレゼントを腹立ちまぎれに返品にきたお店で、クリスマスの独り身の苦労に悪態をついたスローン(エマ・ロバーツ)と出会ったジャクソン(ルーク・ブレイシー)。

ジャクソンもまた、恋人の家族と顔を合わせるクリスマスは、変なプレシャーがかかって恋人との関係がオモくなってうんざりだと、嘆きます。

それぞれに面倒なクリスマスを過ごしたスローンとジャクソンは、イベントの時期は、なにとややこしいと、会ったばかりで意見が一致するのでした。

そして大晦日のデートには、圧力も期待もないデート相手が必要というジャクソンの誘いにスローンは、のるのでした。

フォローしあうふたり

出典:IMDB

新年のカウントダウンの瞬間をひとり取り残されたものの、無難にデートに終えたスローンとジャクソンが、次に会ったのは、バレンタイン。

ひとり過ごすバレンタインに、むくれてチョコレートの爆買いをするスローンの前に、現れた元カレのルーク(ジュリアン・マーロン・サマニ)と彼女のフェリシティ(ニコラ・ペルツ)に動揺するスローンをお菓子屋で見つけ、とっさにその場を救ったジャクソン。

それをきっかけに、スローンはにシングルであることを周囲に哀れに思われないようにと、ジャクソンのホリデーオンリーのデート相手「ホリデート」となる協定を結んだのでした。

こうしてメジャー、マイナーを問わない祝日にしか会わないスローンとジャクソン、お互いに遠慮ない言葉を投げ合いながら、セックスは抜きのほどよい距離感でイベントを過ごすようになるのでした。

家族が集まるイースターには、スローンの家族にジャクソンも顔を合わせたものの、相手から期待やプレッシャーのない関係にジャクソンは大喜び。

スローンも娘の独り身の心配をする母エレイン(フランシス・フィッシャー)から紹介される医者のファルーク(マニッシュ・ダナル)もいなせて、大満足。ふたりは、周囲の騒音をはねのける利害の一致に、いいコンビへとなっていくのでした。

絶対に相手を見捨てない約束

出典:IMDB

スローンとジャクソンの関係に少しずつ変化が起き始めたのは、7月のアメリカ独立記念日。

スローンの家族と休日を過ごすジャクソンが、悪乗りして遊んでいた爆竹で、指がもげてしまった！「一緒にいるときは絶対に相手を見捨てない」と、スローンの決死の運転でジャクソンのもげた中指をもって病院へと向かいます。

そして、このどうしようもなく、ダメな独立記念日をきっかけにスローンとジャクソンは、お互いに気持ちがあることに気づくのでした。

気になる存在

ジャクソンの指もげ事件から、お互いを意識するようになったスローンとジャクソンは、それぞれ気持ちが乱れて素直になれず、ヨークとリズ(シンシー・ウー)の結婚式に、それぞれ別の相手を連れて行くことをします。

スローンはファルーク、ジャクソンはリズの叔母のスーザン(クリスティン・チェノウェス)を同伴したはいいけれど、お互いのことが気になって仕方がありません。

意識するふたりをよそに、なぜかファルークとスーザンが盛り上がり取り残されたスローンとジャクソンは、再びハロウィーンを共に過ごす約束をするのでした。

ハロウィーンに、ぎちぎちのコルセットの海賊の衣装と、スローンの姉アビー(ジェシカ・キャプショー)に手違いで渡された強力下剤のせいで、緊急事態に陥ったスローン。

なんとか家にたどりついもののジャクソンの前で醜態をさらしてしまいます。

恥ずかしさと惨めさに傷ついて、泣きじゃくるスローンの姿を笑うことなく世話をするジャクソンに、スローンも心を許し、ふたりはついに結ばれるのでした。

心がすれ違う感謝祭

ハロウィーンにせっかくジャクソンと結ばれたのに、素直になれないスローン。純粋なスローンに惹かれて一緒にいたいと思うジャクソンは、ハロウィーンの後に会うこともなくぎくしゃくするスローンに腹をたてて、感謝祭の買い物をするスーパーで大ゲンカ。

本当はジャクソンが好きなスローンも、ジャクソンの腕に飛び込めずにいる臆病な自分をわかっているのに一歩が踏み出せません。

そうしてスローンとジャクソンの感謝祭は散々なものになったのでした。

ジャクソン！

感謝祭のジャクソンとのケンカを後悔するスローンは、チョコレートを食べてもちっともおいしくないし、世界が色あせたものになったと感じていました。

クリスマスを前に、ジャクソンの職場にまで会いに行ったスローンなのに、なかなかジャクソンに声がかけられません。

偶然にショッピング・モールですれ違ったジャクソンを追うことも出来ずに肩を落とすスローンに、姉のアビーとリズも、尻込みするなとスローンを励まします。

どうしてもジャクソンをあきらめられないスローンは、ありったけの勇気を振り絞り、人混みで賑わうショッピング・モールの広場のステージに駈け上り、「あなたを失うのは、私の人生で大きな過ち」と語り、「あなたと過ごした1年は、最高に楽しかった」とジャクソンへの想いを公衆の面前で、たどたどしく告白するのでした。

『ホリデーオンリー：とりあえずボッチ回避法？』あらすじ・ネタバレ感想まとめ

以上、ここまで『ホリデーオンリー：とりあえずボッチ回避法？』をレビューしてきました。

ホリデー限定の1年を追う

口の悪い家族や友人の手前、イベントにひとりでいたくないだけのスローンを演じたエマ・ロバーツがとにかくチャーミングな『ホリデーオンリー：とりあえずボッチ回避法？』。

元カレに未練たらたら、可愛いのに臆病なスローンと、祝日デートはキツいと相手との関係がオモくなるのが嫌なジャクソンとのストレートで力の抜けたやりとりが楽しい作品です。

イベントの時に同伴者がいない不便を乗り切るためだけに一緒にいるふたりのぎこちなく始まった新年から、バレンタイン、聖パトリックデー、独立記念日、家族の結婚式、ハロウィーンと、色とりどりなイベントを追います。

「一緒にいるときは、絶対にお互い見捨てない！」を合言葉にとんでもない事態を乗り切るスローンとジャクソンの名コンビぶりに大爆笑。

そして遭遇するトラブルに、時折スローンがみせる無防備な姿にキュンとします。

クリスマスでハッピーエンド

さんざんなクリスマスを過ごした直後に、出会ったスローンと、ジャクソン。家族を巻き込んだイベントの数々をのりこえて1年、最後にクリスマスに立ち戻りハーピーエンドを迎えるラストにホッとします。

無事にカップルとなったふたりが映し出されるエンドロールでは、新たに紡ぎ出す思い出がなにより幸せそうで、家族で過ごす祝日こそ、ありのままの自分をさらけ出す大切な時間だと実感できるチャーミングな作品でした。

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