大手調査会社社長・雲野(杉本哲太)が、自分を裏切ろうとした部下を、拳銃自殺に見せかけて殺害します。
元警視庁捜査一課刑事の雲野は、警察の手の内を知り尽くした男です。政財界の大物の弱みを握り利用していた雲野は、警察にとって邪魔な存在。事件を機に雲野を捕えたい警察は、翡翠(清原果耶)を頼ります。
翡翠は、これまでのやり方が通用しない相手と対峙することになりました。
目次
ドラマ『invert 城塚翡翠 倒叙集』 前回振り返り
嵐が吹きすさぶ山奥の別荘。
2階の部屋で高校生の夏木蒼汰(福崎那由他)が血まみれの包丁を握っていました。足元には女性の遺体が。
途方に暮れながら手を洗っていると、翡翠(清原果耶)と真(小芝風花)が雨宿りさせて欲しいと尋ねてきます。
家の中に入った翡翠はすぐに違和感を感じ、蒼汰にあれこれ質問しますが、蒼汰は機転を利かせた答えを返してきました。
実際に女性を殺したのは、女性の夫でした。家に忍び込み、女性と揉み合って気絶した蒼汰に罪を着せようとしていたのです。
蒼汰が家の中に入って何をしようとしていたのか。それは翡翠たちも知る由もありませんでした。
【ネタバレあり】ドラマ『invert 城塚翡翠 倒叙集』第4話あらすじと感想
完璧な殺人
大手調査会社の社長・雲野(杉本哲太)が、社員である曽根崎のマンションを訪れます。
曽根崎は、会社についてある告発をしようとしていました。
雲野はそれを阻止するために、持っていた拳銃で曽根崎を脅し、データを消去させようとしましたが失敗し、揉みあった末に曽根崎のこめかみに銃を当てて殺害しました。
雲野は拳銃自殺に偽装します。その間に拳銃を持ったまま空いていたカーテンを閉めようとしました。
その時、向かいの家のベランダに立っている女性がいました。
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雲野は慌ててカーテンを閉めますが、再び開けて元の状態に戻し、銃やカーテンの指紋を拭きとってから部屋を出ました。
表情読みの雲野
次の日事件が発覚し、鐘場(及川光博)が翡翠(清原果耶)を訪ねてきました。
実は雲野は元警視庁捜査一課の刑事で、”表情読みの雲野”と呼ばれた腕利きの刑事でした。
しかし、かなり強引でグレーな捜査方法が問題となり、ほどなくして雲野は警察を辞めました。
その後調査会社を立ち上げ、一時期はテレビCMを流すほど成功します。
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雲野は裏で政財界や警察上層部に顔が利く人物となり、警察にとってかなり邪魔な存在です。
警察はこれを機に雲野の尻尾を捕まえたいと考え、翡翠を頼ってきました。
翡翠は鐘場と共に現場に向かいます。
凶器に使われた銃は、かつて暴力団の構成員だった曽根崎が持ち出していたものでした。
それは2丁あるうちの1丁で、もう1丁は家の中にありませんでした。
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鐘場は自分から話を持ちかけたものの、雲野は何をするかわからない人間だから、無理はするなと翡翠に忠告しました。
目撃証言
次に「銃を持った男を見た」と証言した向かいの家の女性に話を聞きに行きました。
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しかし、女性は当時ビールを飲んでいたため、酔っていてあまりよく覚えていないと言います。
男性のような影はモデルガンを持っていたような気がするのと、窓に靴下のようなものが吊るされていたということは、うっすら覚えているとのこと。
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翌日、翡翠は真(小芝風花)に翡翠のフリをさせて、蛯名(須賀健太)と天子(田中道子)と共に雲野に話を聞きに行きました。
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ニセ翡翠は、曽根崎の家に2丁あるはずの拳銃が1丁しかないことを疑問視していることなど、質問を重ねます。
すると、雲野は表情を一つ変えずに論破しました。
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最後に翡翠は、拳銃のようなものを持った不審人物の目撃証言があるとわざと口を滑らし、雲野の様子を伺います。
それでも雲野は動揺することなく、聞き取りは終わりました。
帰り際、ニセ翡翠は雲野に「人を撃ち殺したことがあるか」と質問します。
雲野は「ない」と返答し、逆にニセ翡翠に質問を返してきました。
「あなたは本当に城塚翡翠さんですか?」
迫る危険
雲野は、真が翡翠ではないことを見抜いていました。
しかし雲野は警察にも顔が利く人間です。翡翠の顔を知っていても不思議ではありません。
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翡翠は今回の聞き取りで雲野が曽根崎殺しの犯人だと確信しました。
しかし、現場から証拠を見つけるのは不可能のようです。
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真は、その目撃者の存在を雲野が知ってしまったのはマズイのではないかと危惧していました。
雲野は何をしでかすかわからない人間です。探偵だと言って目撃者に近づき、殺してしまっても不思議はありません。
翡翠はそれが理解できません。何故なら、そんなことをしてしまったら、自殺としているものを他殺だと言っているようなものだからです。
真は翡翠に言います。
「あんたが思ってるほど、人間は合理的には動かないものなの」
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実際に雲野と会った真は、直感で“ヤバイ奴”だと感じていました。
現場周辺は昼間でも人気がなく、犯行にはうってつけの場所です。
しかも相手は元刑事の探偵です。殺しまではしなくても、証言のコントロールをする可能性があります。
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だんだん翡翠も心配になり始めてきました。
「真ちゃん、急いで!私の計算ミスです!」
翡翠と真は車を飛ばして目撃者の家に到着すると、雲野がアパートの階段を降りているところでした。
手ごわい相手
幸い、目撃者は無事でした。
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雲野は既に真のフルネーム、そして彼女が私立探偵であることなどプロフィールを入手していました。
翡翠については、刑事時代に制服姿の翡翠を庁舎で見たことがあると言いました。
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真は拳銃を所持しているかもしれない雲野を捕まえようとしますが、翡翠はそれを止めます。
まずいくら真が強くても、拳銃を持っていたら危険です。そしてもし拳銃を持っていなければ、こちらの過失になってしまいます。
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後日、目撃者から証言を取り下げたいと申し出がありました。
目撃したのは、曽根崎本人で間違いないと言い出したのです。
雲野は、目撃者の犯人を見たのに通報しなかったという罪悪感をついたと思われます。
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嫌な予感
真は、今までとは勝手が違う相手に不安が増し、翡翠に関わるのは辞めた方がいいと訴えました。
しかし翡翠は首を縦に振りませんでした。
真は何故翡翠がここまで事件に関わるのか、警察との関わりについて尋ねますが、翡翠はただ「真ちゃんが知る必要はありません」と言っただけでした。
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鐘場によれば、雲野の危険をいとわない捜査は、ある時期から急に増えているとのことでした。
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妻の死後、雲野は「金さえあれば妻を助けられた」と話していたということです。
愛する人を失った者は人生を狂わせます。
だからと言って、人を殺していいはずがありません。
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翡翠は雲野に対してはもう手がないと言い、明日は自ら出て反撃したいと思っていると鐘場に告げました。
その頃、翡翠が何者かに撃たれて殺される夢を見た人物がいました。
それは、拘置所にいる香月(瀬戸康史)でした。
ドラマ『invert 城塚翡翠 倒叙集』 第4話 感想&まとめ
翡翠の前に最大の敵が現れました。その人物とは、元刑事で探偵の雲野です。
彼は、警察や政財界ともつながりのある、やりにくい相手です。
翡翠たちはなかなか雲野の尻尾を掴むことが出来ない中、拘置所にいる香月が予知夢を見たようです。
翡翠は本当に殺されてしまうのでしょうか?そして、翡翠が何故探偵業にこだわるのかその過去が明らかにされるでしょうか?
次回は最終回です!