IT関連会社の社長・吉田直政(長田成哉)が同僚の狛木繁人(伊藤淳史)によって殺されます。狛木は、巧みな証拠隠滅を図り、犯行を風呂場での転倒事故に見せかけます。
鐘場警部(及川光博)ら警察の現場検証の結果、事故死とみなされますが、鐘場はデスクの上に『C』の形をした跡が気にかかります。
数日後、狛木のマンションの隣に翡翠(清原果耶)が引っ越してきます。美しい翡翠に心奪われる狛木。翡翠は、狛木の犯行を立証するために距離を縮めていって・・・。
目次
ドラマ『invert 城塚翡翠 倒叙集』 見どころ
綿密な犯罪計画を立てる犯人のもとに現れたのは、「霊が視える」という探偵・城塚翡翠(清原果耶)。翡翠はパートナーの千和崎真(小芝風花)とどのように犯人を追いつめていくのでしょうか?
前回までの『霊媒探偵 城塚翡翠』から反転し、今度は犯人側の視点から描かれる新たな物語が始まります。
探偵の推理を推理する倒叙ミステリーが開幕です!
ある殺人
狛木繁人(伊藤淳史)は、幼馴染で一緒にIT関連会社を立ち上げた吉田直政(長田成哉)のマンションにいました。
狛木は、社長である吉田に自分の企画をいつも横取りされていました。
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その関係に耐えかねた狛木は、吉田を殴り殺し、風呂場での転倒事故に偽装します。
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「今日から俺は自由だ」
間もなく遺体が発見され、警察は現場検証で吉田の転倒事故と見立てます。
しかし、鐘場警部補(及川光博)は、吉田のデスクにあった『C』の形をした不思議な跡のことが気にかかっていました。
狛木は事情を聴かれますが、犯行時刻の夜8時から0時までの間、狛木はトラブル対処のためにオフィスにいて、社員とビデオ通話をしていたと言います。
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隣の美女
そんな中、狛木の住む部屋の隣に、翡翠(清原果耶)が引っ越してきました。
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翡翠は狛木の通う喫茶店に通うようになり、毎朝2人で朝食をとるようになりました。
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ある日翡翠は「自分には霊感がある」と告白します。
「最近、ご家族かお友達を亡くしていませんか?」
翡翠は毎晩夢に出てくる人がいて、黄色いペットボトルのようなものを持って何か伝えたいようだが、それがわからないと話します。
狛木は驚きますが、「吉田という友人が事故で死んだ」と話します。
翡翠はもしかしたらそれは事故ではないかもしれないので、彼が何を訴えようとしているのか一緒に突き止めて欲しいと伝えます。
狛木は一度警察が事故死と判断しているのだから、わざわざ調べることもないと断りますが、翡翠が悲しそうに喫茶店を出ようとすると、後を追ってきて「協力する」と言ってきました。
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現場検証
翡翠と狛木は吉田のマンションを訪れます。
翡翠は、夢に現れる吉田が持っているペットボトルに何か意味があるのではないかと冷蔵庫を確かめます。
「犯人の指紋がついているかも」
狛木は翡翠の目を盗んでハンカチでペットボトルを拭くなど必死で誤魔化そうとします。
すると、翡翠はペットボトルのキャップが一度開けられていることに気がつきました。
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炭酸なのに、きっちり閉めないのはおかしいと翡翠がいうと、狛木は吉田はずさんな男だったからそういうこともあると弁明しました。
そして、翡翠が自分には警察の捜査一課に親戚がいるので、相談してみると話すと、狛木は明らかに動揺しました。
私が見つけてみせる
犯人は狛木で間違いありません。しかし、決定的な証拠が残されていません。
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しかし、翡翠はここからが自分の力の見せ所だと言います。
「証拠は必ず私が見つけてみせましょう」
翡翠は狛木のオフィスを尋ね、殺人を示す証拠が見つかったので、警察が再捜査することになったと伝えます。
そして、もう一度狛木のアリバイを確認したいと言いました。
「私のせいで大切な方にご迷惑をかけることになっては・・・」
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狛木は、自分たちのミスで起きてしまったトラブル対応で、サーバーの復旧作業をしていました。
別部屋で作業していた社員とビデオ通話をしながらの作業でしたが、ビデオ通話はアリバイにはなりにくいものです。
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しかし狛木は背景などを変えてはいないと言います。
しかも、社内でしか使えないシステムを使っていたため、復旧するまでの4時間社内にいたというのです。
証拠写真
翡翠は、鐘場警部補が見つけたデスクの『C』型の跡にこそ詰めの一手が隠されていると思っていましたが、その決め手が見つけられていませんでした。
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その時、パートナーの千和崎(小芝風花)との会話の中で、怒った千和崎が自分のノートパソコンを振り上げた時、翡翠に閃きが訪れました。
「果たしてあなたは探偵の推理を推理することが出来ますか?」
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解決編
翡翠は、狛木からプログラミングを習っていました。
狛木がデートに誘ってきたので、翡翠は「狛木さんと一緒に行きたい場所がある」と言って、吉田のマンションへ連れていきました。
そして、単刀直入に「吉田さんを殺害しましたね?」と尋ねます。
まず、キャップが開いているペットボトルについては、当然狛木と一緒に入る前に、警察に押収して調べてもらっていました。
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ボトルには、キャップには吉田の指紋が残されていましたが、本体には指紋が拭き取られていた跡がありました。
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そして、完璧だったはずの狛木のアリバイは成立しないのだと翡翠は言います。
狛木は、作業を吉田のマンションでやっていたのです。
ビデオ通話時の背景は、吉田がオフィスでも使っていたホワイトボードを後ろに立てていました。
社内ネットワークについては、起きたミスがもし自分で書いたものだったらどうでしょうか?
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狛木はビデオ通話でアリバイを確保し、通話を夜11時に切った後1時間かけて会社に戻り、午前0時に修正を反映させたのです。
Cのマーク
狛木は、確かにそう考えることは出来るが、この場所にいたという証拠にはならないと主張します。
「犯人だというなら証拠を見せてくれよ!」
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翡翠は『C』マークの写真を見せます。
これは、吉田が飲んでいた漢方薬がマグカップの底につき、水滴がテーブルについたものです。
しかし、それがC型になったのは何故でしょうか?
翡翠は狛木が持っているノートPCを取り出し、後ろにホワイトボードが映るようにデスクに置きます。
当時、そこに輪状のマグカップの跡があったのですが、狛木はそれを知らず、PCを置いてしまったのでした。
そしてPCの底のすべり止めで擦れたことで、C型が出来上がったのです。
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「こんなミスをしていたなんて・・・」
「あなたの最大のミスは殺人を犯したことでは?」
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人生も思った通りに動かない
狛木は中学生の頃、自分のせいで吉田に一生ものの怪我をさせてしまい、吉田はその負い目を利用して狛木をいいように利用していたと言います。
狛木は自分の人生を「決して日の差さない曇り空が続いていた」と話しますが、翡翠にしてみれば上手く行かないことを全て吉田のせいにして、ひがんでいるようにしか見えませんでした。
「人生も思った通りに動かず、行動した通りに動く」
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狛木は、全て吉田のせいだと決めつけていた自分の弱さが、悲劇を呼んだのかもしれないと認めました。
「でも、かりそめでもあなたと過ごせてよかった」
ところが、翡翠はそうでもなかったと返します。
何故なら、狛木が自分に惹かれたのは外見だけで、毎日一緒にいたのに一度も翡翠に趣味のことや仕事のことを質問して来なかったからです。
翡翠は経験を重ねて、バグを減らせるように気をつけて欲しいと狛木に忠告し、警察に引き渡しました。
ドラマ『invert 城塚翡翠 倒叙集』 第1話 感想&まとめ
前回までの『霊媒探偵』が終了し、今週から新たなストーリーが始まりました。
今回は始めに犯人を提示して、探偵が遡っていく『倒叙』ものとなります。
前回シリーズで警部だった鐘場さんは、半年で捜査一課に戻ったものの警部補に降格しています。
翡翠はこれまでの印象とは違って明るいキャラクターになっていて、こちらはこちらで可愛らしいです。次回も楽しみです!