雨野天子刑事(田中道子)から、自分だけ蚊帳の外だった「女性刺創連続殺人事件」について詳しく聞かせて欲しいと千和崎(小芝風花)に相談がもちかけられます。
翡翠(清原果耶)は、天子と同じく事件について詳しくないという千和崎のために、経緯の説明を始めます。
目次
ドラマ『invert 城塚翡翠 倒叙集』特別編 見どころ
『透明な悪魔』こと香月(瀬戸康史)逮捕までの裏側、最終話では描かれなかった、香月や鐘場(及川光博)達にまつわる隠された伏線エピソードがここで明かされます。
新撮映像も交え、これまでの事件の伏線を全て回収する特別編です。
事件の説明
ある日、警視庁の雨野天子刑事(田中道子)が、翡翠と千和崎(小芝風花)の住む高級マンションにやってきます。
天子は、自分だけが蚊帳の外だった「女性刺創連続殺人事件」について詳しく知りたいと、翡翠を訪ねてきたのですが、翡翠は寝ていたため、応対した千和崎は天子を帰してしまったと言います。
天子だけでなく、翡翠のパートナーである千和崎自身も事件についてはあまり詳しくないため、教えて欲しいと翡翠に頼みます。
翡翠はあまり気乗りしないものの、香月と共に歩んだ、これまでの事件の説明をし始めました。
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Iced Coffe
翡翠は、後輩の倉持結花(田辺桃子)に連れられた香月と出会います。
ある日、結花は何者かに殺されてしまいますが、翡翠の霊視と降霊、そして香月の論理的推理によって犯人を突き止めます。
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「あるいは、彼女の力なら・・・」
香月は、『透明な悪魔』事件にまつわる情報が貼られた自宅の壁を見つめながらそう呟きます。
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翡翠は顔出しをしている推理作家のことは大体把握していたので、香月のことは以前から認識していました。
しかし、彼が『透明な悪魔』だとすぐに気付いたわけではありません。
翡翠は犯人が警察の目をかいくぐっていたので、捜査関係者の中にいるだろうと考えていたため、香月に会った時は少しだけ怪しいと思い、近づくことにしたと言います。
「イケメンに興味があっただけじゃないの?」
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Grimoire
次に翡翠と香月は、大御所作家・黒越の別荘で開かれたバーベキューパーティーへ行きました。
2人はこの別荘で起きるという怪異について調べることに。その最中に黒越が殺害されるという事件が起きます。
翡翠はすぐさま犯人を特定。自分を鏡に見立てた夢を見たと言って、そこから3人の容疑者を絞り、香月と共に証拠集め作業を行います。
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事件が起きるまでの間、翡翠と香月は怪異が起きるというリビングにいました。
翡翠が酔って香月の肩にもたれかかって眠っている間、香月は鏡の中にうつる白人女性の霊を見ました。
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女性の霊は、容疑者のうちの1人だった新谷という女性も目撃していました。
その幽霊について千和崎が翡翠に尋ねると、翡翠は「あれは本物なのかもしれない」と言います。
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化粧品会社に勤める新谷と翡翠は、コスメのことで意気投合し、連絡先を交換しました。
しかし、翡翠はスタンプ以外に何を送っていいのかわからずあまり交流していないと話します。
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Scarf
香月のサイン会で、女子高生の菜月に依頼を受け翡翠たちは連続殺人事件を調べる事に。
「犯人は3年生の女の子です」
翡翠たちは菜月と被害者が所属している写真部で聞きこみをしながら調査をする中、翡翠は菜月との親交を深めていきます。
しかし、その菜月も犯人の手にかかってしまいます。
香月は被害者が撮影していた現場の写真から犯人が記念撮影をしていたことを突き止め、写真屋の娘で3人の被害者と接点のある藁科琴音を割り出します。
琴音は警察の監視を振り切り、新たな犯行に及ぼうとしていましたが、翡翠は降霊で菜月からメッセージを受け取るとすぐに現場に駆けつけ、新たな殺人を未然に防ぐことが出来ました。
その後琴音は、取り調べに翡翠と香月を指名し、自分の武勇伝を語ります。
指名した理由に「あなたたちならわかるだろうなと思った」と話しますが、香月は「全くわからない」と反論しました。
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VS.Eliminator
透明な悪魔こと女性刺創連続殺人事件の犯人によって、「妨げようのない死」が迫っていると予感した翡翠。
千和崎は香月に「翡翠先生を助けて欲しい」と頼み込みます。
犯人はこれまで9人の女性を殺害していましたが、8人目9人目の被害者は身体を念入りに洗浄されていました。
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翡翠と香月は被害者の自宅を訪ねますが、手がかりは見つかりませんでした。
しかし翡翠は被害者は皆同じ化粧品を使っていたことに気がつきます。
この時香月は「似た雰囲気の人が同じ雰囲気の化粧品を使っていても不思議はない」と一蹴します。
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現場で鐘場のタブレット菓子を見つけ、被害者達と同じ年ごろで見た目の娘を殺害されていることを知った天子は、鐘場警部(及川光博)を疑い始め、先輩の蛯名(須賀健太)に相談。
その頃翡翠も香月に「鐘場が犯人だと思う」と告げていました。
翡翠と香月は鐘場を第一の遺棄現場である廃病院に呼びだし、警察に通報しました。
香月は鐘場が犯人だと決着がついたといって、翡翠を姉が殺された家まで連れていき、自分が犯人だと告白。そして姉を降霊しろと翡翠に迫ります。
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「私は霊媒です。ただの詐欺師で、奇術師でもあります」
翡翠は香月にこれまで「霊が教えてくれた」と言っていた自分の推理の説明をします。逆上した香月は翡翠を殺そうとしますが、別の部屋に隠れていた千和崎と、駆けつけた鐘場によってあえなく逮捕されました。
The END
天子が見つけたタブレット菓子は、香月が鐘場に押し付けるために現場に置いていたものでした。
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鐘場を呼び出した廃病院には、翡翠の遺体を置くつもりだったと言います。
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鐘場が翡翠から香月を疑っていると聞いたのは、藁科琴音の事件の最中でした。
翡翠は嘘が下手な鐘場に話すわけにいかなかったのだと言いますが、鐘場は途中で香月を疑い出し、彼と共に行動する翡翠を心配して、2人を尾行していたのでした。
香月は、新谷が働く化粧品会社が流出させてしまった顧客情報を闇で買い、それを被害者の選定に使っていました。
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香月はPCやタブレットを持っていないような人物を選んでいました。被害者のスマホは香月によって処分されていたため、警察は被害者の関係性に気がつけませんでした。
そして、香月は壁に被害者の情報を壁に貼り出し、同じパターンにならないように注意を払っていたといいます。
鐘場が香月に詳細な情報を渡していたのは、7件目の事件まででした。
しかし、香月の自宅には8件目、9件目の被害者についても細かく貼られていたため、『透明な悪魔』は香月で確定ということになります。
ちなみに、『香月史郎』というペンネームは実はアナグラムになっていました。
漢字をひらがなにすると、『かおるつきふみ』となります。それを入れ替えると彼の本名の『つるおかふみき(鶴丘文樹)』になるのです。
いかにも推理作家らしい名付け方だと鐘場は苦笑しますが、翡翠の気持ちは既に次の事件に向いているのでした。
ドラマ『invert 城塚翡翠 倒叙集』 特別編 感想&まとめ
今回は、過去の事件を振り返りながら、『霊媒探偵 城塚翡翠』の最終話で回収しきれていなかった部分を説明する特別編でした。
大抵は全ての回が終わってから放送されるものですが、ドラマの途中から特別編が放送されるというのは面白い試みです。
『霊媒探偵』と『倒叙集』はほぼ別物のドラマと捉えてもいいかもしれません。
この回で以前の放送で少し気になっていたことが回収されたので、スッキリしました!