ドラマ『霊媒探偵 城塚翡翠』 第1話 霊が視える能力を持つ翡翠が危険な“降霊”に挑む！

ミステリー作家の香月史郎（瀬戸康史）は、「霊能力なんて存在しない」というリアリスト。ある日、大学の後輩に連れられ、霊媒師の翡翠（清原果耶）と知り合います。
翡翠は、「泣いている女が自分を見ている」という奇妙な夢に悩まされる結花（田辺桃子）の依頼を受け、その身に危険が迫っていることを予言します。
しかし後日、結花は何者かに殺されてしまいました。結花を救えなかったことに責任を感じた翡翠は、これまで数々の事件を解決してきたという香月に、自分の力を使って犯人を突き止めて欲しいと頼みます。

ドラマ『霊媒探偵 城塚翡翠』 見どころ

犯人が視える能力を持つ霊媒師・城塚翡翠。しかし彼女の霊視には証拠能力がありませんでした。
翡翠は、ある日出会った推理作家・香月史郎と共に、霊視と論理的推理で、事件の真相を明らかにしていきます。
ミステリー賞を総なめにした相沢沙呼氏の大ヒット小説をドラマ化。最強バディから目が離せません！

【ネタバレあり】ドラマ『霊媒探偵 城塚翡翠』第1話あらすじと感想

透明な悪魔

ある日、山中で女性の遺体が発見されました。
警察は近頃世間を騒がせている『女性刺創連続殺人事件』の犯人の犯行だろうと見ています。

遺体周辺に犯人につながる手がかりはなく、これまで捜査一課の鐘場警部（及川光博）と共に数々の事件を解決してきた推理作家・香月史郎（瀬戸康史）も、今だ犯人像を掴めないでいました。

推理作家である香月は、「霊能力なんて存在しない」というリアリストでしたが、大学時代の後輩・倉持結花（田辺桃子）の付き添いで、とある高級マンションを訪れます。

アシスタントの千和崎（小芝風花）に案内され、部屋に入ると、そこに黒く長い髪を持つ若い女性が赤いカーテンに囲まれた椅子に座っていました。

翡翠（清原果耶）と呼ばれているその女性は、霊媒師で、結花はある悩みを相談しに来たのです。

城塚翡翠

結花は、少し前に友人の舞衣（福地桃子）と占いに行ってから、「泣いている女が自分を見ている」という奇妙な夢を見るようになり、占い師の紹介で翡翠を訪ねていました。

翡翠は結花を先に部屋に出し、香月に「嫌な予感がするから、彼女に注意を払っていて欲しい」と頼みます。
さらに、結花の部屋に水滴が落ちていたことを言い当てると、気になることがある様子で結花の部屋を見せて欲しいと言います。

犯人は女

結花は待ち合わせ場所に来ませんでした。連絡もつかないため、翡翠と香月は急いで結花のマンションに向かいます。

鍵が開いたままの部屋に入ると、結花は頭から血を流して死亡していました。
結花の視線の先には、割れたグラスの破片が散乱しています。

香月が部屋を見回していると、翡翠が突然「何を探しているの・・・？」と呟いて、倒れそうになります。
香月が慌てて体を支えると、翡翠は「犯人は、女の人です」と告げます。

翌日、香月は鐘場警部に捜査情報を聞き出します。
容疑者には現場のベランダに足跡があったという空き巣常習犯と、結花にストーカーまがいなメールを送っていたという西村という男が浮上していました。

役に立ちたい

結花に危険が迫っていることを予知しながら、彼女を救えなかったことに責任を感じる翡翠。彼女は、自分の能力を信じてもらえなかった過去の経験から、弱気になって重要なことを口に出せないでいたのです。

実は、翡翠が今の仕事を始めてから10年の間に、今回と同じような「泣いている女が自分を見ている」という相談をいくつも受けていました。
そして、依頼者は全員1年以内に亡くなっていたのです。その中で水滴の話も出ていたことがあったため、結花に水滴のことを尋ねていたのです。

霊能力を信じていませんでしたが、翡翠の話は信じると断言した香月に、翡翠は自分の力を使い、香月の論理で犯人を突き止めて欲しいと頼みます。

死者の目

翡翠は時々事故現場などを通ると、めまいに襲われぼんやりとした映像が視える事がありました。
もしかしたら、死者が最後に見た光景が視えているのではないかと思った香月は、結花の部屋でどんな映像を視たのかと尋ねます。

翡翠は、倒れている自分の傍らで、女性がかがみこんで何かを探しているような仕草をしていたと言います。

その女性が何かを探していて、それを持ち去った可能性があります。
しかし、一体何を・・・？

後日、容疑者として浮上していた空き巣にも、ストーカーの西村にも、アリバイがあったことが発覚します。

香月は翡翠を警察に呼び出し、結花の知り合いの写真をいくつか見せます。
すると、翡翠は舞衣に目を留めました。舞衣は、事件当日に結花に電話をかけており、警察も目をつけていました。

降霊

舞衣が犯人だとして、それを立証する必要があります。
そこで香月は、翡翠が『霊媒師』と名乗っていることに注目しました。

ということは、翡翠は死んだ人間の意識を降ろせるということです。
香月は、結花に直接聞けばよいのではないかと思いました。翡翠は『降霊』は不可能ではないと言いますが、アシスタントの千和崎がそれに猛反対します。

翡翠が普段霊を降ろす時は穏やかな死を迎えた人で、事件に巻き込まれた霊の場合は良くない感情が残ってしまうのだと言います。

「翡翠先生をこれ以上苦しめないで！」

でも、翡翠は自分からやりたいと言いました。
香月なら、結花から話を聞き出せるかもしれないと思ったのです。

「私の力を使ってください！お願いします！」

早速、香月と翡翠は結花の家で降霊を始めました。
すると間もなく、翡翠の身体が震え出し、息が荒くなり、次第に泣きながら暴れ出しました。

香月は翡翠の身体を抱いて落ち着かせようとします。

「先輩・・・。」

君を殺したのは誰？

香月は、誰が結花を殺したのか、聞き出そうとします。

「あの子が何か探してる・・・何を？」

「落ちちゃったみたい・・・」

結花はそんなことを呟いた後、香月に向かって自分の作ったアイスコーヒーを飲んでもらいたかったと言い残し、消えていきました。

目を覚ました翡翠は、この降霊は無駄だったかもしれないと思いました。
でも、香月はこのことで論理的に犯人を特定出来そうだと思いました。

現場のガラス片

香月は舞衣を翡翠のマンションに呼び出し、「自首して欲しい」と訴えます。
もちろん舞衣は意味がわからない様子。

しかし、香月は事件の日から舞衣のメガネが変わっていることを指摘します。

倒れた結花の視線の先には、ガラス片が落ちていました。
恐らく、舞衣は結花と揉み合った際、メガネを割ってしまったのでしょう。
急いで欠片を拾うも、視力が悪い状態では全て拾いきれなかったのです。

全て奪うから

舞衣は何故結花を殺したのでしょうか？

実は、舞衣と西村は同僚でした。
以前から結花と同じものを好きになっては、全て結花に奪われて来た舞衣。
それは、西村も同じでした。

西村につきまとわれていることを知らなかった舞衣は、結花が彼のことを「気持ち悪い」と言い出したことが許せず、揉み合いになり、突き飛ばしてしまいました。

結花が倒れた時、救急車を呼ばなかったのは、誰かに「この子がいなければ、あなたは自由になれる」と言われた気がしたと、舞衣は言います。

舞衣の耳元で囁いたのは泣き女？
それは、翡翠にもわかりません。事件は、涙のような水滴の謎だけが残りました。

でも、ずっと助けたい人を助けられず、苦しんできた翡翠にとって、今回初めて救われたような気がしました。

香月も、自分なら翡翠の力を論理的にすることが出来るかもしれないと思いました。
もしかしたら「透明な悪魔」のこともわかるかもしれない。
香月は自宅の壁にビッシリと貼られた事件の資料を眺めながら、そう考えていました。

ドラマ『霊媒探偵 城塚翡翠』 第1話 感想＆まとめ

死者が残したイメージが視える霊媒師・翡翠と、論理的思考と推理力がある香月の最強バディが誕生しました。
香月は「透明な悪魔」事件にこだわっているようです。黒い髪の美女である翡翠も、事件に巻き込まれる可能性が、ドラマ冒頭で示唆されていました。
これから、面白い展開が待っていそうでワクワクします！次回も楽しみです！