オスカー俳優のニコラス・ケイジがホストをつとめるNetflixの『あなたの知らない卑語の歴史』。
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ホスト役のニコラス・ケイジのテンションを抑えたトーンが、番組のテーマと絶妙にマッチしていて、笑いのツボを押さえています。
それでは『あなたの知らない卑語の歴史』について解説していきます。
目次
『あなたの知らない卑語の歴史』解説・感想
「卑語」って何?
番組は、ニコラス・ケイジの「何をみてやがるんだ!」と悪態をつくところから始まります。
「卑語って、何?」と始まる冒頭では、ニコラス・ケイジがオスカー俳優の表現力で「アホ」「バカ」「カス」「ヤる」「ちきしょう」と、お世辞にもステキとは言えないお下劣な言葉をこれでもかと言い放ちます。
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悪態をついたり、人を罵倒したり、なじったり、怒ったり、ぼやいたり、嘆いたりする時、つい使ってしまう言葉たちです。
ニコラス・ケイジはまじめを装いつつ、恐ろしいまでにわかりやすく「卑語」のもつニュアンスを再現。
クスっと笑いたくなる軽妙な調子で、解説をしてくれます。
「卑語」を解説するまじめなメンバー
『あなたの知らない卑語の歴史』では、言ってはいけないけど、つい言ってしまう「ワルイ言葉」を大まじめに分析。
「卑語」の歴史と進化を教えてくれます。
毒を吐きまくるスタンダップコメディのコメディアンや、辞書編集者、認知科学者の「言葉のプロたち」が、「卑語」をアツく語ります。
コメディアンたちにとって「ファ*ク」は「くそ便利」な言葉で、どんな場面でも使えると楽しげに「卑語」の魅力を存分に語る場面も…。
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「卑語」のもつ言葉のパワー:「悪態」をつくとストレスに長く耐えられる
第1話の「ファ*ク」は特にわかりやすく、セックスを意味する「ヤる」から、「アホ」「バカ」という他愛のないもの、悪態をつく意味での「ちきしょう」「しくじった」、もしくは悪意たっぷりに「*ね」など、言葉の意味が幅広くて便利だと、丁寧に解説されました。
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そんな「卑語」ですが、「ワルイ言葉」を言葉あそびでポジティブに明るく楽しく便利に「良い言葉」へ変えられると、毒舌なコメディアンたちにこよなく愛されているのです。
「卑語」のもつパワーを検証する実験では、「人は氷水に手をつけて、どれぐらいの時間我慢ができるか?」を実行。
コメディアンたちに氷水に手を入れてもらって、「悪態をつきながら耐える」と「無言で耐える」と2つのタイプにわけて検証します。
結果は「ファ*ク」「シ*ト」と際限なく「悪態をついて耐える」組が「無言で耐える」組に、圧倒的な時間差をつけて勝利!
この実験結果から「卑語には、物理的なパワーもある!」と力説し、番組を盛り上げていきます。
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「卑語」の歴史
『あなたの知らない卑語の歴史』は題名に「歴史」と入っているだけに、しっかり歴史解説もしています。
「卑語」にはセックスにまつわる言葉も多く「ビ*チ」「プ*シー」「ディック」は、もともと「メスの犬」「ネコちゃん」「リチャードの愛称」であって「卑語」ですらなかった言葉でした。
その言葉たちが、世相と時代に影響されてどう変化してきたかを、わかりやすく解説してくれます。
その反面「卑語」は「誰が」「どのように」「誰に対して」使うかによって、「罪のない卑語」も「悪意のある卑語」になってしまいます。
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『あなたの知らない卑語の歴史』はコメディテイストの解説だけでなく、「卑語」は「ワルイ言葉」だと、改めて気づかせてくれる部分もあり、メリハリのついた構成になっているのです。
実は深い「卑語」の世界
「言ってはいけない」と言いながら「ファ*ク」や「シ*ト」は、映画やドラマにたくさんセリフとして登場します。
どの俳優もご多分にもれず「ファ*ク」「シ*ト」と悪態をついているし、逆に歓喜や感動を表すセリフとしても誰もが叫んでいるでしょう。
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1話のエンディングでは、「卑語」がいかに便利で良いようにも悪いようにも使える言葉かを、俳優、コメディアン、辞書編集者など出演者全員が大絶賛!
「卑語」とは決してネガティブなだけの言葉ではなく「創造性への扉で、主張の表現方法」と言い切っており、「卑語」にはストレスの発散・息抜きのガス抜きの効果があると思わず納得してしまう場面もありました。
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全体的に下ネタや罵詈雑言にうっかり笑ってしまったり、「なるほど」と納得してしまったりと、パンチの効いている内容になっていました。
最後はニコラス・ケイジがキメ顔で「最高の夜を!」と、「ワルイ言葉」をきっちりはさんで番組は終了。
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『あなたの知らない卑語の歴史』解説・感想まとめ
コブラ会シーズン3見終わったので一言。
Netflix観られる人は、ニコラス・ケイジの「あなたの知らない卑語の歴史」を絶対観よう! pic.twitter.com/b99GQtRqzL
— さらまっポ@忍び居茶臼主義太郎 (@Siraulokapo) January 6, 2021
明るくポップで楽な気持ちで、テンポよく見られるNetflixの『あなたの知らない卑語の歴史』。
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ニコラス・ケイジが言うように、「卑語」は、下ネタから悪態、罵倒、称賛、歓喜と、喜怒哀楽の全てを表現する力を持っており、奥が深いと感じました。
第1話冒頭の「卑語って何?」から「使い方に注意」とポイントを押さえた最終話まで、一気に「悪態」をつくことなく楽しく見られる愉快な番組です。
1話見たら、イッキ見したくなること間違いなしです。
どうぞご覧ください!
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