菱沼康介特集上映『四角い卵』が11/28(土)より開催決定!斎藤工など著名人からのコメントも到着!

11/28(土)より“映画家”菱沼康介の短編映画で彩る【菱沼康介特集上映〈四角い卵〉】の開催が決定!

池袋シネマ・ロサにて11/28(土)より“映画家”菱沼康介の短編映画で彩る【菱沼康介特集上映『四角い卵』】の開催が決定!

2020年2月開催の池袋シネマ・ロサでのイベント上映では満席を記録した『かく恋慕』を再上映!

合わせて監督作2作品(『一生で一番長い九分』『されど吉祥とする』)を週替わりで上映します。

今回の特集上映に向けて、斎藤工、足立紳をはじめ多くの著名人より寄せられたコメントと上映作品内容をご紹介します!

菱沼康介特集上映『四角い卵』開催概要


“映画家”菱沼康介の短編映画で彩る【菱沼康介特集上映『四角い卵』】が2020年11月28日(土)から12月11日(金)に池袋シネマ・ロサにて開催されます。

高評価の作品と、今こそスクリーンで見てもらいたい、命について描いた3作が選ばれ『かく恋慕』は、目には見えないにおいを映像で表現する企画を立てるが、内容的に難しいと商業では成立しなかったため、自主製作した作品。

国内・北米・豪・印・伊15の映画祭に選出され、米・印・伊での5冠を含む10冠を獲得。

2020年2月開催の池袋シネマ・ロサでのイベント上映では満席を記録し50名近く入場できなかったため、待望の再上映となります。

今上映に合わせ、新たにMAや映像調整を行われました。

『一生で一番長い九分』は実際の事件から着想された、邦画では珍しい社会派スリラー・コメディ。

国内6つの映画祭で選出され1冠を獲得。

『されど吉祥とする』は武蔵野市の映画祭の支援で制作。

完全版は今回が初上映となります。

菱沼演出は、女優を輝かせることに定評があり、今回のラインナップでも、手島実優(『赤色彗 星倶楽部』『カランコエの花』)、芋⽣悠(『ソワレ』『左様なら』)、根矢涼香(『根矢涼香、映画監督 になる。』)、佐藤睦(『Vtuber 渚』)、米山穂香(『恋愛ドラマな恋がしたい』)、 温(『検事・朝日奈耀子』)、久遠さやか(『仮面ライダー龍騎』)が新たな一面を見せてます。

上映中は、舞台あいさつなどのイベントも開催予定しています。

菱沼康介 プロフィール

東京都出身。

映画家と称し、映画、CM、MV、TV番組、舞台作品などを手がける。

26歳で自主製作した映画『つづく』で、ぴあフィルムフェスティバルのグランプリを受賞。

現在まで国内・北米・豪・印・伊で30以上の映画祭に選出され、米LA・印・伊の5冠含む15冠を獲得。

2020年、『犯罪×少女』シリーズ第2作『恐喝少女』が北米Amazonに購入され、『BLACKMAIL GIRL』として配信される。

北米発売は三作を数えている。

主な作品に『ライフ・イズ・デッド』『くノ一忍法帖 影ノ月』『誘拐少女』。

菱沼康介ブログ:丸い卵も切りよで四角

菱沼康介コメント

私が邦画界に飛び込んだ20年前、邦画は20世紀末のごとく死にかけでした。

ところがどっこい21世紀が20年経ってもいろいろ乗り越えゾンビのごとく生きてます。

ええ、私も。

だから、きっと、また同じように現在の状況も乗り越えていけるはずです。

でも、やっぱり失われたものはたくさんあって…そんな失われてくものを映画は留めることができたりします。

映画を見ることは喪失と向き合うことだったり。

映画館の暗闇の中なら、失ったものもひょいと顔を出すやもしれませんよ。

姿は違っててもね。

そんな思いを込めて作った映画たちです。

あなたの暗闇を照らす物語になれたら幸いです。

今回の特集上映に、映画『かく恋慕』に80名以上の送り手から応援コメントをもらいました。

これはまだ半分だけの客席のシネマ・ロサで、観客の方々とコメントを寄せてくれた方々を合わせて満席という思いを込めています。

空いている隣の席に、あの人も座ってるかもよ。

『かく恋慕』への応援コメント(抜粋)

今回の特集上映に向けて、斎藤工、足立紳、宇賀那健一、根矢涼香、辻凪子、品田誠、古泉智浩、野本梢、木村好克、小林雄次(敬称略)など80名以上の送り手から『かく恋慕』へ応援コメントが贈られました。

斎藤工(俳優・映画監督)

長編の概念が変わる程秀逸な49分の作品。

無駄がなく豊潤な菱沼監督の世界はこれからの邦画のあるべき一つの雛形なのかも知れないです。

足立紳(脚本家・映画監督『喜劇 愛妻物語』他)

赤ちゃん、カップ焼きそば、記憶のどこかに残っている良き思い出を嗅覚で刺激してくる不思議でワクワクする映画。

PFFという自主映画の登竜門出身で、商業映画の助監督で、のち商業映画で監督デビューし作品を撮り続けていた菱沼監督がまた自主映画をこうして撮った。

その生き抜く逞しさも見習いたいです。

小林雄次(脚本家『ウルトラマン』シリーズ『プリキュア』シリーズ他)

僕らは映画を鑑賞した時、「人間臭い」とか「人間味がある」なんていう表現を使います。

そう、映画は人間を味わうものなんですね。

本作は、嗅覚や味覚に訴えかけて人間の味わい深さを追求しようとする菱沼監督のこだわりを感じました。

まるで熟練のパン職人のような…。

コロナ禍で人の温もりを感じづらい時代、思い切り深呼吸して大切な人たちの人間臭さを味わいたい。

そう感じる素敵な映画体験でした。

古泉智浩(漫画家)

匂いは記憶に深く結びついているという話を聞いたことがあります。

僕に記憶力が乏しいのは匂いに関心が薄いことと関係があるのかもしれない。

主人公の女性は強い嗅覚を持っていて、その分記憶力も強いとしたら悲しみや苦しさがいつまでも続くのではないだろうか。

見終わって、UFOに目玉焼きを乗せて食ベました。

宇賀那健一(映画監督)

良い映画は食事が美味しそうに映されているとはよく聞く話ではあるけど、それでもこんなに食事が美味しそうな映画は久しぶりだし、美味しそうに見える要素の大部分を映画では伝わらない「匂い」で挑戦しているのも本当に素晴らしい。

そして、またその「匂い」の要素を表現しているのは役者の芝居だなんてもう最高じゃないですか。

というコメントを映画につられて焼きそばを食べながら書いています。

木村好克(映画監督『KG カラテガール』他)

先の読めない映画が好きだ。

この映画には新しい発明があった。

「匂い」と「思い」が同意で混ざり合い、あらぬところへと導いてくれます。

観終わったあと親しい人の「匂い」が気になるはずです。

品田誠(俳優・映画監督『リスタート』[監督:品川ヒロシ]他)

実家でかわいがっていた猫の、毛繕いした後の匂い。

湿った毛が少しくさくて、クセになって好きだった。

彼らがこの世から去っても鮮明に覚えている。

いつか記憶からなくなる日も来るのだろうか。

空白に響く「もういいかい」。

返事がなくても人生は続く記憶と共に。

『かく恋慕』が描いたのはきっと、失ったものではなく得たもの。

人間の五感を今一度素晴らしく思う稀有な映画体験でした。

根矢涼香(俳優『根矢涼香、映画監督になる。』他)

スクリーン越しでは、匂いを感じられない。

だからこそ、人物たちの煌めく表情から、漂うゆげから記憶の中の引き出しを開けて、めいっぱい巡らせる。

いつの間にか自分の懐かしい場所へと戻ってきていた。

時間が経っても日常が戻らなくなっても声が聞こえなくなっても変わらずにそこにいてくれて私を包み込んでくれるもの。

嗅覚。

私たちを一番素朴な状態にしてくれるのだなと、チャーミングで生きることの温かさを感じられる作品です。

野本梢(映画監督『愛のくだらない』他)

作中を漂うフェチズムの香り。

手島実優さんの気怠さが心地よく、その中に見える機微を、自然の色と音の中でゆっくりと感じたいと思いました。

辻凪子(俳優『温泉しかばね芸者』他)

こんなにもいい匂いのする映画があるのだろうか。

パンの匂い、赤ちゃんの匂い、愛する人の匂い。

どれも一生嗅ぎ続けたい。

そしてまんまと家にあったUFOを食べてしまった。

いい匂いがした。

私はUFOのキャベツが好きです。

菱沼康介特集上映『四角い卵』公開日程・作品情報

11/28(土)より“映画家”菱沼康介の短編映画で彩る【菱沼康介特集上映〈四角い卵〉】の開催が決定!

日程:2020年11月28日(土)〜12月11日(金)レイトショー(開演時間未定)
料金:一般1,500円(前売り券1,300円)
場所:池袋シネマ・ロサ(TEL:03-3986-3713 www.cinemarosa.net

※A・B2つのプログラムで上映

A:11月28日(土)から12月4日(金)まで、『かく恋慕』+『一生で一番長い九分』
B:12月5日(土)から12月11日(金)まで、『かく恋慕』+『されど吉祥とする』

『かく恋慕』(2019年)(49分)

11/28(土)より“映画家”菱沼康介の短編映画で彩る【菱沼康介特集上映〈四角い卵〉】の開催が決定!
出演:手島実優、札内幸太、芋生悠
撮影:湯越慶太
内容:“におい”、画面に映らぬ匂いをモチーフに、新しい映画技法に挑んだ映画。すれ違う三角の願いが“におい”でつながる、愛と匂いの物語。

あらすじ

「もぉーいぃかい?」夫婦でかくれんぼ。

妻アリカが鬼。

彼女は鼻がきく。

夫コウキは匂いを辿られまいと頭を捻る。

ある日、夫から嫌な匂い。

アリカは変わっていく夫の匂いに苦しむ。

それ見て、コウキは妹カスミにある頼みごとをする。

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『一生で一番長い九分』(2018年)(19分)

『一生で一番長い九分』(2018年) (19分)

出演:米山穂香、温、久遠さやか
撮影:小島悠介
内容:実際に会った事件からインスパイアされた作品。敵だらけの世界で手を握る、痛みと潔癖の物語。

あらすじ

痴漢のせいで乗り物恐怖症となった潔癖症の新米OLフツレは、公園で陣痛になった妊婦から助けを求められる。

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『されど吉祥とする』(2020年)(29分)

されど吉祥とする
出演:根矢涼香、佐藤睦、黒住尚生
撮影:湯越慶太
内容:死して屍を探す。命が軽くなった現在に思いの力で抗う、自殺と成仏の物語。

あらすじ

「私の体をあげますから代わりに生きてください」

人生に挫け、消えたいと望んだリリコは、事故死した恋人イブへの未練を断ち切れないアダチととり憑いたイブの霊と出会い、ある提案をする。

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【菱沼康介特集上映『四角い卵』】は11/28(土)より池袋シネマ・ロサにて開催!