人付き合いが苦手で友達もおらず、なんとなく・・・な日々を過ごす、ひねくれ女・川本つぐみ(飯豊まりえ)。
つぐみはある日『ホワイトホース』というインスタグラムのアカウントを見つけます。
そこには魅力的な食事の写真と、自分と似た理不尽な境遇が語られた投稿に惹かれて、ホワイトホースを『白馬の王子様』だと思い込みます。
王子と同じものを食べるためにボッチ飯を始めたつぐみは、だんだんとそれが日々の楽しみになっていきます。
王子もまた、つぐみの「いいね!」が心の拠り所となっていくのでした。
目次
ドラマ『ひねくれ女のボッチ飯』 見どころ・あらすじと感想
生粋のひねくれである主人公・つぐみが誰とも繋がらない1人きりの食事『ボッチ飯』で、美味しいごはんに向き合い、日常を忘れて英気を養うドラマです。
人付き合いが苦手で友達もいないボッチ主人公を演じるのは、テレビ東京ドラマ初出演の飯豊まりえさん。
彼女と出会うインスタグラマー・白石役に柄本時生さん。
今をときめく2人がおりなすラブコメと見れば食べたくなる飯テロ映像が楽しいドラマになっています。
ひねくれ女の日常
川本つぐみ(飯豊まりえ)は、今日もしたくもないコンビニのバイトのため、仏頂面でレジに立っています。
カップルがイチャつきながらお酒やおつまみなどを選んでいるのを見てイライラを募らせるつぐみ。
それもそのはず。自分は彼氏から1週間も既読スルーをされているのです。
moyoko
しかも、カップルは美味しそうなイタリアンのお店が見つかったと言って、レジを通している最中にキャンセルしてきました。
「イタリア行って草でも食ってろ!!」
休憩室でそう毒づきながらスマホを見ると、彼氏のはやとがこのタイミングでインスタグラムを更新しました。
開いてみると、そこにはおしゃれなイタリアンレストランで食事をしている写真がアップされていました。
そして、彼はなんと1人ではありませんでした。
本物の王子様
そんなつぐみの一部始終を見ていた同僚の岡林さん(片桐はいり)は、そんな浮気野郎のインスタはフォローを外してちゃんと終わらせた方がいいと言います。
「そしたら本物の白馬の王子様が現れるかも」
ひねくれ女のつぐみはそんな岡林さんの言葉に鼻で笑いながらも、仕事帰りに彼氏に「インスタ見たんだけど」とLINEを送ってみました。
すると、彼の方から電話をかけてきました。
「何か言いたいことあるんだろ?」
つぐみからは、「美味しそうな店だね」「今度連れて行ってね」など、はぐらかすような言葉しか出てきません。
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おすすめ投稿
「お前のそういうところ、イライラするんだよ!」
彼は、つぐみよりランクの高い女と付き合っていると言い、インスタは最後通告だとして電話を切ってしまいました。
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「私の7ヶ月を返せ~~!!」
土手で叫ぶつぐみ。
その時、開いていたインスタの画面に、おすすめ投稿が表示されています。
そこにはカレーの画像が載っていました。
それを見てつぐみのお腹が鳴ります。
「私、お腹空いてたんだ・・・」
アカウント名は『ホワイトホース』。
ナイスタイミングで現れた『白馬』という名前に、つぐみは「白馬の王子様だ!」と思い込みます。
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町中華でひねくれる
「文章長っ!」
と思いながらも読んでみると、ホワイトホースも7ヶ月付き合っていた彼女にフラれ、その彼女は別の人と付き合っていたことがわかりました。
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自分の境遇と似ていると思ったつぐみは文章を読み進めると、内容は突然カツカレーの話になります。
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つぐみの足は自然と紹介されていた店に向いていました。
「まさかここ!?」
そこは、住宅街の中にある小さい町中華の店でした。
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いざ出陣
どう考えても女一人で入るにはハードルが高すぎるたたずまいに、一度は入るのをやめようと思ったつぐみですが、ふと立ち止まります。
「あんたには捨てるものなんてないはず」
しかも、王子は寂しい夜をこの店で乗り越えられたというのです。
逃げてはならない。こののれんをくぐれば、きっと想像を超える世界が待っているはず!
思い切って店に飛び込んだつぐみ。
そこには、想像とは1ミリも違わない世界が広がっていました。
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店内には、ヘッドホンをつけてラーメンをすする男性、上司と部下と思われる男性二人組がいます。
「私だけ浮いている・・・」
つぐみは完全に逃げ場を失ったと思いました。
moyoko
シンクロ完了
木造建築に、チェックのテーブルクロスが並ぶ店内は、まるでおじいちゃんの家に来たような雰囲気です。
今いる客の中でカツカレーを頼んでいる人はいませんが、王子はきっとワケがあってカツカレーを頼んだはず。
つぐみは思い切ってカツカレーを注文しました。
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料理を待つ間、上司と思われる男性(勝村政信)が、お腹がいっぱいだという部下に向かって、せっかくおごってやると言っているのだから、もっと食べろと言っているのを見て、安い店でマウント取っているけれど、内心は追加されなくてホッとしてるんじゃね?
とひねくれるつぐみ。
そうこうしているうちに、カツカレーが運ばれてきました。つぐみは料理を一身に受け止めます。
「シンクロ完了!王子と一つになれました!」
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癒しのカツカレー
お目当てのカレーは、においも見た目も普通のカレーです。
でも、一口食べてみるといつも食べているのと全然違う味がしました。
moyoko
サラダは隠し味のリンゴが隠れておらず、予想通りのシャクシャク感。
しかし、その奥にカリカリした食感があります。リンゴの向こうに、ナッツが隠してあったのです。
「この店、あなどれない・・・」
それにしても、何故フラれた直後の王子はこの店に来たのでしょうか?
王子は文章の中で、この店は「かけがえのない場所」で、「僕はまだもうちょっとここにいる」と書いています。
つぐみは、きっと彼女との思い出の場所なのだろうと思いました。
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見切れた餃子
インスタの画像をよく見てみると、カレー以外にもお皿が写っています。
見切れていてよくわかりませんが、どうやら餃子のようです。
つぐみは、カレーと餃子なんて趣味が悪い!と思いましたが、結局頼んでしまいました。
その餃子は一口では食べられないほどの大きさで、野菜もたっぷり入っています。
この餃子も、店の雰囲気のせいか今までにない感じがしました。
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つぐみは、店の女将さんが「常連さんに助けられている」という話をしているのを聞いて、王子はもしかしたらこの店の雰囲気に優しさを感じたのかもしれないと思いました。
「今、本当に王子と一つになれた気がする!」
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王子の正体
つぐみは、初めての経験に満足し、まだ見ぬ王子に感謝をします。
良く見ると、ホワイトホースはそれが初めての投稿で、フォロワーも0人でした。
「これは私が見つけたお宝?」
つぐみはホワイトホースをフォローして、カツカレーの投稿に「いいね!」をしました。
そのホワイトホースこと白石一馬(柄本時生)は、公園で1人缶コーヒーを飲んでいました。
初めての投稿にいいね!をしてもらえたので、喜ぶ白石。
実は、彼は7ヶ月接待した営業先を他社に取られてしまったのです。
上司にも「努力が足りない」と叱られ、へこんだ白石は、その思いをインスタに綴ることにしたのですが、普通の文章ではつまらないので、営業先を「彼女」にしてみたのでした。
そんなことを露知らずのつぐみは、白馬の王子様の次の投稿を心待ちにしていました。
ドラマ『ひねくれ女のボッチ飯』 第1話 感想&まとめ
今期もテレビ東京お得意の深夜の飯テロドラマが始まりました。
コミュ障で友達もおらず、日々誰かに毒づきながらなんとなく生きている『ひねくれ女』つぐみが、ひょんなことからインスタで『白馬の王子様』と出会い、ボッチ飯に楽しみを見出していくお話になっています。
つぐみを演じる飯豊まりえさんの食べっぷりと、その幸せそうな顔にこちらまで嬉しくなること請け合いです。
登場するお店は実在するお店なので、どんなお店が紹介されるのかも楽しみです!