『響 -HIBIKI-』あらすじ・ネタバレ感想!平手友梨奈主演!15歳の天才小説家を起点に世界が回り始める

『響 HIBIKI』あらすじ・ネタバレ感想!平手友梨奈主演!15歳の天才小説家を起点に世界が回り始める

出典:Paravi

出版不況に苦しむ文芸業界に一石を投じた新人小説家・鮎喰響あくいひびきは、高校に入学したばかりの15歳の少女。

原作者が主人公に平手友梨奈を指名したことに納得すること間違いなしの作品。

ポイント

それでは『響 -HIBIKI-』をネタバレありでレビューしていきます。

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『響 -HIBIKI-』作品情報

『響-HIBIKI-』

(C)2018 映画「響 HIBIKI」製作委員会 (C)柳本光晴/小学館

作品名 響 -HIBIKI-
公開日 2018年9月14日
上映時間 104分
監督 月川翔
脚本 西田征史
原作 柳本光晴
出演者 平手友梨奈
アヤカ・ウィルソン
高嶋政伸
柳楽優弥
北村有起哉
野間口徹
小松和重
黒田大輔
板垣瑞生
吉田栄作
小栗旬
北川景子
笠松将
音楽 伊藤ゴロー

【ネタバレ】『響 -HIBIKI-』あらすじ


鮎喰響、15歳。女子高生

新刊が初週売り上げ600部、文芸はどうなっていくのだろうかというご時世。

小論社の木蓮新人賞に一つの小説が応募されてきました。

しかし、この賞はネットからの応募のみ受け付けているという理由で廃棄になりかけます。

小論社で編集者をしている花井ふみ(北川景子)は廃棄のごみ箱に積まれた封筒を手に取りました。

差出人の名前は“鮎喰響”。

封筒には名前しか書いておらず、住所も連絡先も何もありませんでした。

廃棄になりかけた「お伽の庭」を読み感激した花井は新人賞の締め切り前日、鮎喰響の小説を世に出すために編集者になったのかもしれないという気持ちのもとに原稿用紙に書かれた小説をパソコンでテキストに打ち直しました。

さて鮎喰響(平手友梨奈)は本を読むのが好きな女子高生です。

『響-HIBIKI-』

(C)2018 映画「響 HIBIKI」製作委員会 (C)柳本光晴/小学館

進学直後、部活強制な高校なので同級生の椿涼太郎(板垣瑞生)と文芸部の部室へと足を運びますが、そこは不良たちのたまり場でした。

どうしても文芸部に入りたい響と涼太郎と、たまり場を奪われたくない不良の一人・隆也は揉めた挙句に響が隆也の小指の骨を折ってしまいます。

翌日、響たちが再び文芸部の部室へ行くと2年生で文芸部の部長、凛夏(アヤカ・ウィルソン)がいました。

特徴的な並べ方をしている本棚の、ある一冊の本をめぐって響と凛夏がお互いに譲らず一触即発になります。

そもそも文芸部は現時点で3人、部活動として活動するには4人の生徒が所属しているということが条件なので1人足りません。

凛夏は響に「部員を探してきて」と命じました。

響は隆也に再入部を打診しに行きます。

指の骨を折られている隆也は「屋上から飛び降りろ。“落とし前”をつけたら入部してやっても良い」と言います。

それに対して響は屋上の淵に立ち「どうぞ」と言います。

骨を折ったのは自分だから、その落とし前とするならば屋上から突き落とすのは隆也の役割だと言うのです。

結局その度胸に免じて入部してやるということになったのですが、やりとりの最中に響は屋上から転落してしまいました。

運よく落ちた先は植え込みで怪我の一つもありませんでした。

花井ふみ、響と出会う

祖父江秋人(吉田栄作)という人気作家の5年ぶりの新刊「白のズラエット」という小説の発売日。

テレビの情報番組が書店にできた長蛇の列を報道するなか、小論社の花井のもとに一本の電話が入りました。

鮎喰響からでした。

応募要項を読んでいなかったためにデータではなく原稿用紙で応募してしまったことについて連絡してきたのですが、花井から小説の感想を聞いただけで響は電話を切ってしまいました。

それ以降、響からの連絡がないままに新人賞のタイムリミットを迎えようとしていました。

花井は編集長の神田正則(高嶋政伸)に直訴しに行きますが、電話中なんだからと突っぱねられてどうにもなりませんでした。

編集長の電話の相手は祖父江秋人でした。

祖父江には高校生の娘がおり、最近部活で小説を書いているという話をしていました。

花井は祖父江のもとにコラムを受け取りに行く際、編集長から声をかけられました。

娘さんに頼みごとというのです。

祖父江の娘というのは凛夏でした。

二世の小説は金になると閃いた編集長は凛夏をデビューさせようと目論んでいます。

そこで、下の名前の“凛夏”名義で小説を書いているところ祖父江凛夏としてデビューさせたいというのが編集長の考えでした。

『響-HIBIKI-』

(C)2018 映画「響 HIBIKI」製作委員会 (C)柳本光晴/小学館

花井がコラムを取りに祖父江家の書斎に向かうと、そこには響がいました。

部外者は出て行きなさいと言う花井と、編集社だって作り手ではないんだから部外者だと言う響は揉み合いになります。

ただごとではない物音を聞いた凛夏が駆けつけたところで花井は自分が揉み合っている相手が鮎喰響だということを知り、接点をもつこととなります。

凛夏の決心、傑作を書いてしまった同業者の言葉

響の書いた「お伽の庭」についての評判は新人賞の選考者たちから特出していました。

100本ほどの候補作からたった1本だけ選んだ者、めったに他人の作品を褒めないのにこれまでの概念を覆されたとまで言う者。

そして「お伽の庭」は最終選考まで残ります。

一方、凛夏は祖父江凛夏名義でデビュー作を出すことに決めました。

新人賞の選考委員である芥川賞受賞作家、鬼島仁(北村有起哉)は親の名前で名声を得ようとしているように見える凛夏を侮辱しました。

父親に迷惑をかけたくなかった凛夏は黙っていましたが、響は顔面に蹴りを食らわせました。

響いわく、自分が蹴りを食らわせたのは凛夏のためではなく、前から一度引っぱたきたかったからだと言います。

初対面の女子高生に恨まれる理由が浮かばない鬼島は理由を問いました。

芥川賞をとった5作目までは面白かったのに、それ以降の小説がつまらないというのが響が“前から引っぱたきたかった理由”でした。

それは鬼島にも自覚があり、「世界を感動させるのはお前にまかせるよ」と返しました。

そしてつまらないものしか書けないとわかっていながら今でも小説を書いているのは惰性でしかなく、響にも自分の世界と現実に折り合いがついてしまった感覚がいつかわかると言って立ち去りました。

もう1人の新人賞受賞者、もう1人の芥川賞を狙う作家

木蓮新人賞の選考会が始まります。選ばれたのは響の「お伽の庭」でした。

その頃、響たち文芸部員は海に遊びにきていました。

響の小説と凛夏の小説は次の芥川賞の対象となる時期に発行されることとなります。

今回の木蓮新人賞は受賞者が響の他にももう1人いました。

28歳で小説家を目指している田中康平(柳楽優弥)です。

授賞式に一張羅で来いと言われた響は、前に凛夏からもらったロリータ衣装で出向きました。

田中はそれを話題性を狙っただけの行為として小馬鹿にしました。

授賞式で田中が受賞者のコメントを述べている最中、響はおもむろに立ち上がりパイプ椅子で田中を殴打しました。

会場にいた記者たちはカメラのフラッシュを瞬かせました。

そもそも相手に非があることだとしても、暴力で制裁しようとする響に危機感をもっている花井は、そんなことで響の才能を終わらせたくないとどうにか説き伏せました。

『響-HIBIKI-』

(C)2018 映画「響 HIBIKI」製作委員会 (C)柳本光晴/小学館

一方そのころ、小説家・山本春平(小栗旬)の新刊「豚小屋の豚」が発売となります。

彼もまた芥川賞を狙う作家です。

凛夏のデビュー作も発売となり初動で20万部を売り上げます。

しかし響がつまらないと言ったことで2人は絶交状態になります。

時を同じくして「お伽の庭」は作者に問題があるとして単行本化されないことになりました。

芥川賞の候補が発表される12月20日。

「お伽の庭」は芥川賞でも直木賞でもノミネートされましたが、凛夏の小説は落選でした。

わずか15歳にして異例のダブルノミネートに加えて、木蓮新人賞の授賞式での暴力行為も取り沙汰され響は週刊誌から追われることになります。

響はしつこく迫ってきた記者・矢野浩明(野間口徹)のあとをつけて家まで上がり、自分のことは週刊誌に載せるなと言って約束させます。

それでも各メディアの記者たちは響の自宅まで押しかけて報道しようとしました。

花井は一旦世間を沈めるためにも、新人賞で田中を殴ったことを世の中に謝罪したほうがいいと言いましたが、響は田中本人に謝っていて仲直りしているのにどうして“世の中”に謝らなければならないのかと問いました。

異例の偉業を成し遂げる“15歳の少女”

芥川賞・直木賞の受賞者が発表される前日。

花井は響と当日の待ち合わせについて連絡しました。

食事でも何でもごちそうするという花井に、響は動物園に行きたいと言いました。

受賞しなかったらただの無駄足になるからと、文芸部の課外活動にすることにしたのです。

15歳の顔をして動物園を満喫する響の一方、「豚小屋の豚」の山本は編集者と待ち合わせした喫茶店でお守りをいくつも並べて祈っていました。

せっかく東京に来たのだからとスカイツリーに行きたがる文芸部が盛り上がっているところに、花井の携帯が鳴ります。

響のダブル受賞が決まったという知らせでした。

話題優先の出来レースだと世の中が批判するなか、田中は見知らぬ若者に「読んだこともないのに批判するな。俺はあれを読んで心が震えたよ」と言いました。

受賞会見に現れたのは大きな黒いフードを目深にかぶった響でした。

何か問題行動を起こす懸念を考慮して、響に対する質問は花井が代弁することにしたのです。

しかし週刊実報の矢野に対しては響が直接答えました。

15歳でのダブル受賞に対して、矢野の質問は花井にも及びました。

そして響と凛夏、2人の担当である花井が手を加えたものなのではないかと揶揄しました。

響は花井のマイクを奪って矢野に投げ、騒然とした会場を駆け抜けて飛び蹴りを食らわせました。

自分が何を言われても黙っているつもりだったけれど、花井が攻撃されたことが許せなかったのです。

問題行動を起こしてしまった以上、響の小説は世に出せないと編集長は言いました。

山本、響と出会う

その頃、山本は踏み切りに立っていました。

同じところで開くのを待っていた響は、遮断機に手をかけていたのを見ていました。

2人は会話を交わし、山本は自分が10年やって何も結果を出せなかった小説家であること、駄作しか生み出せなかったこと、もう疲れてしまったことを告げて“だから死のうとした”とします。

『響-HIBIKI-』

(C)2018 映画「響 HIBIKI」製作委員会 (C)柳本光晴/小学館

響は10年も書いていたんだとすれば、中には山本の小説を面白いと思った人もいるだろうとして「人が面白いと思った作品に作者の分際で何ケチつけてんの」と説き伏せました。

会話の最中、遮断機が下りて外には山本、中には響が残っていました。

自分が話している相手が芥川直木ダブル受賞した響だと知った山本は外に出ろと怒鳴りますが、響は一歩も動かずにギリギリのところで電車が停止しました。

そして響は「私は死なないわよ。まだ傑作を書いた覚えはない」と言いました。

その頃、花井は授賞式での後始末の対応に追われていました。

鳴り止まない編集社の電話のなか1本、響からの連絡が入ります。

花井は「お伽の庭」が出せることになったことを伝えました。

しかも初刷り100万部。

響は、新しく浮かんだ話を書き終えたら花井に一番最初に読んで欲しいと言いました。

そして「お伽の庭」の印税がどれくらい入るのかを聞き、電話を切ります。

パトカーの中、両脇の警官に電車を停めたことに対する賠償額をあらかた伝えられた響は「それは何とかなりそうだから大丈夫」と言うのでした。

【ネタバレ】『響 -HIBIKI-』感想

『響-HIBIKI-』のざっくりとした感動など

vitovito

私が『響 -HIBIKI-』を見た理由は主人公を演じたのが平手友梨奈だったから、それだけです。

小説がテーマになっていることも多少は影響したけど、彼女がどういう演技をするのかが気になっていました。

そして見た人全員が言っているんだろうけど鮎喰響の配役は平手友梨奈で大正解だったと思いました。

危険というか“危うい”雰囲気がちょうどいい。

『響-HIBIKI-』

(C)2018 映画「響 HIBIKI」製作委員会 (C)柳本光晴/小学館

何かやらかしそう、でもさすがに考えうる最悪のパターンはないだろうと思ったその最悪のパターンを真顔でやっちゃう感じとか。

例えば物語の最初の方での隆也との屋上の場面。

vitovito

ぱっと見の響は突拍子もないことばかりしている人間みたいなんだけど、世間一般と常識がズレているようでいて行動が極端なだけで筋は通っているっていうところに不思議な魅力を感じました。

相手が年上だろうと容赦も礼儀もないところとか一貫してて、そういう人なんだなぁと思ってしまえるというか。

いやさすがに大物作家に対して初対面で名前呼び捨てのタメ語とかはどうなのって思うところもあるけどそういうキャラクターなんだなっていう。

それくらい強烈じゃないと作品内の主人公として際立たないわけだし。

大物作家と握手したあと、自分の両手を見つめている様子が対照的に15歳の少女って感じがしてグッときました。

物語としては響ありきというか、まぁそりゃそうだって話なんですけど、才能を妬まれる天才という役割が世の中には必要だとか言っちゃう週刊誌の記者・矢野とか、過去に芥川賞をとったもののそれ以降は惰性で小説を書き続けている鬼島とか、あとは木蓮新人賞受賞者の田中も、くすぶり続けている山本も、人間味があって生々しくて良いです。

祖父江父娘の関係性も何だか良いなと思いました。

vitovito

全体的に人間関係というものに対して希薄じゃない感じが私の好みだったというか。

それぞれの関係性が、映画という2時間弱のなかで伝わりやすく描かれていたというか。

vitovito

そして私は終始花井に感情移入して見てしまっていたので、なんだか響の保護者気分で見てしまう場面が少なくなかったです(笑)

脚本を手がけた西田征史について

vitovito

私にしては珍しく演者でも監督でもなく脚本家について書きたいと思います。なぜか。西田征史という人の手がけた作品が好きで好きで仕方がないからです。

それを平手友梨奈は「つまらない」と言って動物園の場面が加えられることとなったわけですが。

この人の名前を認識したのは、彼にとって初のアニメ脚本である『TIGER&BUNNY』だったりします。

vitovito

このアニメは私の人生を大きく変えることとなる作品だったりするんですけど、それはまぁ機会があったらどこかで語るとして。

響 -HIBIKI-』を見たのは先述の通り平手友梨奈が主演だからで、こうして記事を書くにあたって基本情報を調べるなかで西田征史の名を目にすることとなりました。

彼が脚本を書いたから見る、とかではなく折に触れて「好きだなぁ」と思う作品の脚本が彼だったりするわけですよ。

例えばドラマだと2008年の『魔王』、2014年の『アリスの棘』とか。

vitovito

後追いで知って、あぁだから好きなのか!ってなる感覚ってちょっとゾッとして好きなんですけど私にとっては西田征史しかこの感覚を与えてくれる人はいないんですよね。

当たり前だけど前情報で知ってから見るのと、後から知るのとでは全然違うじゃないですか。

vitovito

感想の項目でも書いたけど人間関係について描くのがうまいというか絶妙というか、そういう人だと私は思っています。もちろんそこだけの人ではないですけど。

西田作品が好きなら、これも絶対ハマるよ!っていう作品をご存知の方がいたらぜひ教えて欲しいです。

『響 -HIBIKI-』まとめ

以上、ここまで『響 -HIBIKI-』をレビューしてきました。

要点まとめ
  • “この天才、ヤバい!”なんてキャッチコピーに言葉負けしない少女の物語
  • 異質なのは15歳の少女か、世の中か
  • 鮎喰響に改名したいとまで言った平手友梨奈の演技に注目!!

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