生まれながらにして、スパイとしての運命を背負った少女ハンナ。
その事実を隠すべく、ハンナを追う組織の大人たちが襲いかかります。
狂暴ながらも純粋な少女ハンナを演じるエスメ・クリード=マイルズの鋭利な演技が圧巻です!
- ハンナの凶暴で純粋な人格が魅力的
- アクションだけではない、ヒューマンドラマ的な部分が他とは一味違う!
- BGM、挿入歌が幻想的かつ現代的で、作品に深みや美しさを添えている
それでは『ハンナ ~殺人兵器になった少女~ シーズン1』をネタバレありでレビューしていきます。
目次
【ネタバレ】海外ドラマ『ハンナ ~殺人兵器になった少女~ シーズン1』あらすじ
すべての始まり
2003年のルーマニア。
エリック(ジョエル・キナマン)は、赤ん坊とその母親を連れてCIAの施設ウトラックスから逃亡を図ります。
それを追うCIAの担当者マリッサ(ミレイユ・イーノス)たち。
エリック達は逃げ切れず、母親は亡くなってしまいます。
1人で赤ん坊を育てることになったエリック。
その赤ん坊の名はハンナ(エスメ・クリード=マイルズ)。
森の中で育てられたハンナは、エリックに世の中のことや戦闘の方法などを教えられます。
人間は危険で信用できない。
そして、母を殺した連中が自分たちを殺しに来るということも…。
マリッサたちに、ついに捕まりモロッコの収容所で検査を受けたハンナは、自分の検査結果を持ち出して逃亡します。
そして、町で出会った少女ソフィーと初めての友達となり、外の世界を楽しみました。
楽しむのも束の間、エリックに会いにベルリンへ帰ろうとした時、ハンナは何者かに空港で襲われます。
マリッサには、機密漏れによるウトラックス施設停止の通知が届いていました。
事態の解決を図りたいマリッサは、エリックの母に会って情報を求めます。
真実
ソフィーの家族は、ハンナを襲った連中から聞き込みを受けます。
でも、ソフィーは口を割りません。
その頃、ハンナはベルリンに着き、エリックと再会します。
エリックに連れられた先は、仲間がいる廃墟のような建物でした。
ハンナはエリックが昔マリッサの部下だったことを聞き、どんな仕事をしていたかを問い詰めますが、エリックは頑なに答えません。
言えるはずもないのです。
ミルトモ 編集部
実はハンナはスパイとして活躍させるために、改造されて生まれた子だったのです。
エリックはハンナの母親の担当であり、実の父親ではありません。
その後、エリックはマリッサを捕まえて監禁します。
釈放する代わりに、自分たちを自由にしろと脅すエリック。
そして、ウトラックスの事を聞きます。
ウトラックスとは、少女をスパイとして育てる極秘の施設で、ハンナはその最後の1人なのでした。
隙を突かれてマリッサに逃げられたエリックは、銃で撃たれて拷問を受けます。
狂暴性と少女らしさ
ハンナはソフィーのもとへ逃げます。
ソフィーに連れられパーティに行くハンナ。
若者と一緒に映画を観たり、キャンプに行ったり、そして、恋をしたりと普通の少女のような日々を送ります。
ですが、ソフィー家にハンナの母のふりをしたマリッサが現れます。
ソフィーは口を割らず、ハンナは逃げ出しますが、その先でマリッサに遭遇。
マリッサは「一緒に来れば、ウトラックスとハンナの真実について話す」と取引を持ちかけます。
ハンナは、エリックが死んだとマリッサに聞かされ、全てを諦めてマリッサについていくのでした。
一方、拷問から脱出したエリックは、ウトラックスがまだ存在して、ハンナの他にもスパイとして訓練されている少女たちがいることを知ります。
ハンナとマリッサと移動する途中、突如としてエリックが2人の前に姿を現します。
ハンナを連れて逃げるエリック。
場面が変わり、ウトラックス施設の様子が映し出されます。
そこには戦闘の訓練を受ける少女たちの姿が…。
彼女たちは、新生児のうちに遺伝子操作をされてスパイとして訓練するために、生まれた子たちでした。
ハンナもそのうちの1人で、最後の子ではなかったのです。
エリックに真実を聞かされたハンナ。
エリックは自分とハンナは一緒にいられないと告げて、ルーマニアにいる実の父親に会わせようとします。
エリックはハンナに普通の生活をさせたいのです。
ハンナはエリックに連れられ、実の父親と初めて会うのでした。
エリックは外出する準備をして、もう戻らないと父親に告げます。
エリックが出発した後、それを知り激昂するハンナ。
ハンナは父親の車を奪って、エリックのいるモーテルへと向かいます。
ですが、モーテルの隣部屋にはマリッサがいました…。
エリックに警告をするマリッサ。
ミルトモ 編集部
マリッサの知らない内に、エリックの場所を突き止めた上司ソーヤたち。
銃撃戦の中、車で来たハンナも加わり、3人は逃亡に成功。
少女達を救うためウトラックスに向かいます。
ウトラックスでは、少女クララが何かの気配を感じ取っていました。
ミルトモ 編集部
森を抜け、ウトラックスに侵入するハンナとエリック。
ついに少女たちを見つけます。
ミルトモ 編集部
【ネタバレ】海外ドラマ『ハンナ ~殺人兵器になった少女~ シーズン1』感想
望まれない子供から、特別な子供に
ハンナは親に望まれていなかった子供です。
というのもスパイ計画の実態とは、子供を授かったにもかかわらず様々な事情で子供を諦めてしまう母親に契約書を書かせて、DNA操作をして超人的な力を手に入れたスパイとして育てるというものだったのです。
エリックは、ハンナの母親に契約を結ばせる担当でした。
ですが、エリックはハンナの母親を愛してしまい、施設から助け出そうとしたのです。
ミルトモ 編集部
エリックとハンナ
エリックと再会したハンナ。
でも、どこかそっけないというかピリピリしているエリックが気になります。
仲間と一緒に廃墟のような建物で身を潜めますが、ハンナはあまり居心地がよくありません。
ソフィーの家族と泊まったホテルが恋しくなったり、エリックと2人で森に出てみますが、そこに会話はありませんでした。
ミルトモ 編集部
浮き上がる白と黒
ソフィーと関わる内に、普通の女の子のような経験をするハンナ。
マリッサから逃げて戦っている時の鋭利な表情とは、正反対の可愛らしく純粋な表情が魅力的で、それがまたハンナが抱える問題を際立たせます。
ハンナの友達となったソフィーが、マリッサにハンナのことを言わず、庇うシーンがありました。
ミルトモ 編集部
ヒューマンドラマ要素を強く押し出すかと思いきや、モーテルの銃撃戦などでハンナの狂暴でサイコな面を映して、彼女がタダものじゃないことも描写していました。
海外ドラマ『ハンナ ~殺人兵器になった少女~ シーズン1』あらすじ・ネタバレ感想まとめ
スパイ・アクションではありますが、血まみれのシーンや爆発のシーンなどは少なく、どちらかというとハンナの高い身体的能力の面が強調された作品だと思います。
またヒューマンドラマ的なシーンがあったり、シーンによって様々な雰囲気の音楽が使われていたりと、美しく描かれている点に惹き込まれました。
普通のアクション映画とは、少し違う作品を求めている人にもオススメです!