『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』のチョン・ヘイン、『輝く星のターミナル』のチェ・スビン主演。
AIプログラマーであるムン・ハウォン(チョン・ヘイン)の長くて切ない片想いと、そんなハウォンと出会いハウォンを癒すレコーディング・エンジニアのハン・ソウ(チェ・スビン)のラブストーリーです。
AIスピーカーとそのスピーカーから流れる声の持ち主に片想いしているハウォン、そしてそんなハウォンにいつの間にか心を寄せるようになるソウの不思議な三角関係が物語の中心に描かれています。
- 映像と音楽、セリフやキャストたちの演技に至るまで”癒し”という言葉が良く似合う作品です。
- 「あなたの心の半分の半分があれば十分」そんなセリフが溢れるほどの片想いを描いています。
- 全12話に詰め込まれた心温まるラブストーリーにぜひ癒されてください。
それでは『半分の半分~声で繋がる愛~』をネタバレありでレビューしていきます。
目次
『半分の半分~声で繋がる愛~』キャスト
チョン・ヘイン / 役:ムン・ハウォン
- 人口知能AIのプログラマーでありIT企業の代表
- 物静かで何を考えているかわかりにくいタイプ
- 子供のころはノルウェーで過ごし、そこで一緒に過ごしていたジスに長く片想いをしている
チェ・スビン / 役:ハン・ソウ
- クラシック専門のレコーディングエンジニア
- 若いころ山火事で両親を亡くしており、故郷に帰れずにいる
- 明るく元気に振舞っているが、思慮深く自身の心にも傷を抱えている
イ・ハナ / 役:ムン・スノ
- 戸籍上はハウォンの姪でハウォンを「おじさん」と呼んでいる
- ガーデナーだがハウォンから頼まれ録音スタジオの管理をすることになる
- こうと決めたら突き進むタイプだが、意外と小心者だったりする
キム・ソンギュ / 役:カン・イヌク
- ピアニストでありジスの夫
- イヌクもまた子供のころノルウェーで生活していた
- ハウォンの母の死に関わっておりそのことでジスとは険悪な雰囲気になっている
パク・ジュヒョン / 役:キム・ジス
- ハウォンと子供のころノルウェーで暮らしていた
- ハウォンの片想いの相手で、ピアニストのイヌクの妻
- 物静かだが明るい女性で、ハウォンの母の死に夫が関わっていたと知り思い悩む
【ネタバレ】『半分の半分~声で繋がる愛~』あらすじ・感想
デバイスの存在
ハウォン(チョン・ヘイン)が開発した人工知能AIを持つデバイスと呼ばれるスピーカー。
人の声を録音してその声で話すだけでなく、その声の持ち主の人格までそっくりになるデバイス。
そんなデバイスにハウォンは長年片想いをしているジス(パク・ジュヒョン)の声と記憶を持たせます。
そのジスの声の録音を手伝ったのがソウ(チェ・スビン)です。
ジスの人格が入ったデバイスは最初から最後までハウォンとソウの間にありました。
時には2人の距離を縮めたり、また別の時には2人の距離を離したりもします。
長い間ジスに片想いしているハウォンと、そんなハウォンの一途な姿を見ているうちにハウォンを好きになるソウ。
Tomomo
デバイスはまるで人のように語り、ハウォンとソウの間で大きな存在となっていました。
たかがスピーカーなのに、ジスの人格が入っているからと執着している2人に違和感すら感じますが、それだけ2人にとってジスの存在が大きいということでしょうか。
ノルウェーに向かったジスが事故で亡くなってしまい、さらにデバイスの存在は大きくなります。
ハウォンの最愛の母の死についてなにか秘密を知っていたジスですが、その秘密のせいでハウォンと夫イヌクの間で思い悩んでいるようでした。
序盤はジスに片想いしている切ないハウォンと、そんなハウォンの傍で少しづつ惹かれていくソウ、そんな2人の間でモヤモヤする存在のジス、そんな3人が描かれています。
Tomomo
ハウォンとソウ
Tomomo
確かにジスへの片想いは昔から変わっていないようにも見えますが、その想いは習慣のようにも見えました。
だからこそ傍で見守ってくれているソウに対して、興味を持ったり会いに行ったりできたんだと思います。
一方のソウは一途にジスを想い続けるハウォンを一番近くで見ていて、そんなハウォンに惹かれますが、それもまた普通なら受け入れ難い状況ですよね。
誰か他の人を長い間想い続けていると知った上で、そんな人を好きになるなんて説明が付きにくい気持ちだと思います。
純愛ストーリーではありますが、主人公の2人がちょっとだけ現実離れしていて変わり者とでも言いましょうか、他の作品とは違う純愛でしたね。
Tomomo
ハウォンとソウが自分の気持ちを認めて、お互いにそれを相手に伝えてからは普通のカップルのようでした。
付き合い始めはほのぼのしたカップルで可愛く見えましたが、やはり2人の間にはジスがいました。
ハウォンと過ごすうちにジスの存在を忘れかけているようにも見えましたが、本当はずっとそこにジスはいたようで、ソウはその存在にある日耐えられなくなり少し離れたいとハウォンに告げます。
このまま終わってしまいそうな雰囲気でしたが、それぞれが別々の時間を持ち、エンディングではハウォンの元に戻ってきたソウと2人仲良く笑っていました。
全てが素敵な作品
- ハウォンのジスへの長年の片想い。
- そんな2人を知っていて応援しているのか、そうでないのかよくわからないスノ(イ・ハナ)の存在。
- ハウォンの独特な柔らかい雰囲気に惹かれていくソウ(チェ・スビン)の心の動き。
- ハウォンの母の死に関わったことで罪悪感に押しつぶされそうなジスの夫イヌク。
- ソウが住んでいるシェアハウスの住人とソウとの関係。
Tomomo
ストーリーの細かな設定がすべてハウォンとソウに繋がっていて、よくできているなと感心してしまいます。
映画のように短くなく、韓国ドラマ独特のドロドロや無駄な時間がなくてちょうどいいと思える作品です。
賛否両論意見が分かれるとは思いますが、試しに一度観てほしいと思います。
Tomomo
おすすめのシーンはやはりキスシーンでしょうか。
一緒に過ごす約束をしていたハウォンとソウですが、シェアハウスでのソウの用事で一緒にいられなくなります。
それを車で待つハウォンに報告したソウがハウォンとの距離を詰めようとしますが、ハウォンには届きませんでした。
今日は諦めると言ったソウの手を取ってハウォンからのキス。
Tomomo
ぜひ確認してみてください!
『半分の半分~声で繋がる愛~』キャスト・あらすじ・ネタバレ感想まとめ
映画『ユ・ヨルの音楽アルバム』の脚本家イ・スクヨンが今作の脚本を手掛けています。
映画のようなセリフがあちこちに散りばめられていて、そんなセリフもお気に入りにである理由ですね。
Tomomo
また、今注目のチョン・ヘインやチェ・スビンといった俳優もまたお気に入りの理由ですね。
ぜひ一度片想いの沼にハウォンと共にハマってみてください!