ドラマ『ハコビヤ』 第8話 (最終話)別れの時・・・遂に杏奈の過去の真相が明らかに!

©「ハコビヤ」製作委員会

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ある日、小学生の男の子・小泉湊(木村優来)がずっと帰ってこない母親のところに運んで欲しいと運び屋に依頼してきます。

かつて剣(田辺誠一)に「私をお母さんのところに運んで欲しい」と頼んだことがある杏奈(影山優佳)は、「これは私の話」だと自分を湊に重ね、力を入れて湊の母親を探しますが・・・。

そして、この仕事が終わった時、剣は杏奈に何故自分が杏奈を運べなかったのか、真実を語り始めます。

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ドラマ『ハコビヤ』 前回振り返り

ある日、世良(森永悠希)という青年が絵を持って運び屋にやってきます。

世良は画家で、唯一の恩師・朋美(原田佳奈)に届けて感想を聞かせてほしいという依頼でした。

自分で届けないのには理由があり、そして実際に朋美に世良の絵は受け取ってもらえませんでした。朋美は病気で失明していて、絵を見ることが出来なかったのです。それでも世良の絵を見たいという気持ちを受け取った剣は、世良に絵を立体的に描き直させ、絵を触って“見て”もらうことが出来たのでした。

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【ネタバレあり】ドラマ『ハコビヤ』第8話 (最終話)あらすじと感想

小さな依頼人

「僕を運んで欲しいんです。お母さんのところに」

小学生の依頼人・小泉湊(木村優来)が、2年くらい前からずっと帰ってこない母親に会いたいので、自分を母親のところに運んで欲しいと依頼してきました。

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湊君は小学校低学年くらいの子なのに、5年生の漢字ドリルを持っています。

湊は、手掛かりとして母親の写真や手紙を差し出し、小銭がいっぱい入った瓶を「足りないかもしれないけど・・・」と言って剣(田辺誠一)と杏奈(影山優佳)に渡そうとしました。

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とてもしっかりした子です。

杏奈はかつて自分も剣に「お母さんのところに運んで欲しい」と依頼した過去があります。
湊に自分を重ねた杏奈は、お金を受け取らず「私が必ずお母さんの元へ運んであげる!」と思い入れたっぷりに捜索を始めます。

杏奈は自ら車を運転し、まずは手紙の消印のある場所へ。
杏奈は「私だけで大丈夫」と言って1人で周辺の聞き込みを開始しました。

車の中で待機していた剣は、改めて湊が母から受け取ったという手紙を確認しました。
すると、あることに気がついたのです。

一方、杏奈たちの聞き込みは上手く行きませんでした。
仕方なく車に戻ると、運転席には剣が乗っていました。

moyoko

もしかして、母親の居場所が掴めたのでしょうか?

バディ決裂

剣が向かったのは、湊が現在住む家でした。

「申し訳ないけど、君をお母さんの元に運ぶことはできない」

剣は湊に頭を下げました。
湊は、嫌がることもなく「難しいお願いしてごめんなさい」と言いました。

moyoko

胸が痛い!

杏奈は剣が途中で諦めたと思い、こんな時に頑張らないでなんのための運び屋かと怒り出します。

「私、今日で運び屋辞めます!」

杏奈は一人ででも湊を母親の元へ運ぶつもりでした。

moyoko

でも、多分運べない事情があるんだと思いますよ・・・?

杏奈は湊の母親が好きだったという海に行って聞き込みを開始しました。
しかし、湊の母親を知る人は誰も見つかりません。

日が傾き始め、湊は疲れて車の中で眠ってしまいました。
途方に暮れている杏奈の元へ、剣がやってきます。

moyoko

何かあった時のために車に発信機をつけていたのです。

剣は湊に入れ込みすぎている杏奈を心配していました。

「そんなの、入れ込みますよ。この子は、私だから…」

剣はどんな難しい依頼でも必ず成功させてきました。
だけど、何故今回と自分の時だけ運んでくれなかったのか、それが疑問でした。

「運ぶべきじゃない時もあるんだ」

剣はそう言い聞かせようとしますが、杏奈には理解が出来ません。
その時、起きてきた湊が海に向かって走り出しました。

母親の居場所

剣は、浜辺で遊ぶ湊を見守りながら、湊の母親が事故で亡くなっていることを明かしました。

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手紙は、今は母親代わりとなっている伯母が書いて出しているのだそうです。

剣が手紙の差出人が別人だと気づいたのは、手紙の内容が2年生なのに5年生の漢字を習っているところなど、湊の早い成長に合わせて書かれていることからでした。

moyoko

湊の現在を知っている人でなければ書けないということですね。

それを家にいた伯母の雅子に確認すると、彼女はそれを認めたといいます。
3年前、突然いなくなった母親に会いたがる湊のために、雅子は、今は仕事で遠くに行っているけれど、すぐに帰ってくると言い聞かせて、手紙を書き始めました。
その事実を知れば湊は悲しむかもしれません。「でも、当時はそうするしかなかった」と雅子は言います。

このことは、剣や杏奈が湊に伝えることではありません。だから、依頼は断るしかないのです。

しばらくして、杏奈は「絶対に届ける」と言ったのに、お母さんを見つけられなかったことを湊に謝りました。
すると、湊は納得した顔で「やっぱりいないんだね、お母さん」とつぶやきました。

湊は、ずっともうお母さんはいないのかもしれないと思っていました。
だけど、一縷の望みをかけて運び屋に依頼してきたのです。
湊は、無理な依頼をしたことを「ごめんなさい」と謝ります。

moyoko

賢い子なだけに、色々なことがわかってしまっていて、切ないです・・・。

剣は、「君を運ぶ場所はちゃんとある」と言って湊を今住む家に送り届けました。
笑顔でただいまと言う湊を抱きしめる雅子。
剣は、雅子に受け取りのサインをお願いします。

moyoko

届け先には「お母さんのいる所」と書かれています。

カニクリームコロッケ

その夜、剣は杏奈にまかないとしてカニクリームコロッケを出しました。

「やっぱり覚えてたんですね」

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カニクリームコロッケは当時杏奈が大好きだったメニューです。

「客の顔は忘れない。」

自分を母親の元に運んで欲しいと言った杏奈に、剣は「お母さんはいなかった」と伝えました。しかし、本当は杏奈の母親は新しい家庭を作っていたのです。
それでも会わせてあげるべきだったのかもしれませんが、当時の剣にはそれは出来ませんでした。

「申し訳ない」

真相を知った杏奈は吹っ切れた表情で「それで良かったのかも」と言いました。
何故なら、母親に会わなかった後の人生を気に入っているからです。
間違いないのは、母親に会っていたら、こうして運び屋をやることにはなっていないということです。

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運ぶだけが運び屋ではないのです。

杏奈は、剣にいつまで運び屋の仕事をするつもりなのかと尋ねました。
剣は、必要とされなくなればいつでも辞めるつもりでした。

「本当は運び屋なんていらないんだ」

人と人との距離が近ければ、自分たちが運ぶ必要はないと剣は言います。
だけど、運び屋は人の思いを運ぶ仕事。この世界にいるたくさんの人がそれぞれに色んな思いを持っている限り、しばらくこの仕事は辞められそうにありません。

ドラマ『ハコビヤ』 第8話 (最終話) 感想&まとめ

今回は小さな依頼人が「母親に会わせて欲しい」と子供の頃の杏奈と同じ依頼を持ってきました。しかし、結末は切ない結果に・・・。このドラマでは、小さな依頼人の時はことさら切ないお話になりがちでしたね。最後は湊君が笑顔で良かったです。

そして、遂に杏奈の過去の真実が明らかになりました。杏奈が母親の元に届けてもらえなかったのは、剣の優しさゆえでした。

杏奈はお母さんのことも剣のことも恨まずにいて、とても偉かったですね!

今回でこのドラマはおしまいです。短い中にも人間ドラマが詰め込まれていて、とても良いドラマでした。2か月間お疲れ様でした!

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