『グレイス&フランキー シーズン4』あらすじ・ネタバレ感想！ヘコたれないふたりに押し寄せるピンチ！

シーズン1で、夫たちの「ボクたちはゲイだ」とのカミングアウトから始まったグレイスとフランキーの海辺の家での生活。

ゲイ・カップルのソルとロバートに捨てられ傷心の妻たちが、家族を巻き込んだドタバタを展開する『グレイス&フランキー』が第4シーズンを迎えました。

70歳を過ぎて、老後は穏やかに暮らすものとばかり思っていたのに、ふたりの夫の衝撃の告白に、グレイスとフランキーは大揺れ。

やるせない気持ちを抱え、お互いを支え合いながら海辺の家で離婚のショックから立ち直ったふたり。

ロバートとソルがゲイ・カップルとして結婚を果たし、家族の形が変化していっても、家族としての40年の歴史が、消えるわけではありません。

シーズン３では、ひょんなことから新しい事業も起ち上げ、毎日をまい進してきたグレイスとフランキー。シーズン4では、どんなに活力あるふたりでも、寄る年には勝てない高齢者あるあるをリアルに描いております。生真面目なグレイスとどこまでも自由奔放なフランキー、年齢を重ねても恋に、仕事に、どん欲にてんやわんや、笑い満載のシットコムです。

それでは『グレイス&フランキー シーズン4』をネタバレありでレビューします。

【ネタバレ】『グレイス&フランキー シーズン4』あらすじ・ネタバレ感想

海辺の家にもどってきたフランキー

出典:IMDB

仕事を引退した恋人のジェイコブ(アーニー・ハドソン)についてサンタフェへと引っ越していったフランキー(リリー・トムリン)。

同居するフランキーが去り、ビーチ・ハウスに、ひとり残されたグレイス(ジェーン・フォンダ)は、フランキーがいなくなった寂しさをふり払うように同居人のシェリー(リサ・クドロー)を迎え、ビジネスで敵対するニック(ピーター・ギャラガー)からの求愛に応じ付き合い始めます。

そんな中、ビーチ・ハウスで開くことになった、フランキーの息子、バド(バロン・ヴォーン)の生まれてくる赤ん坊の性別発表パーティー。

海辺の家に戻ってきたフランキーが、予想を裏切らずにまたしても、大騒動を起こします。恋人ジェイコブの誘いに応じてグレイスの元を去ったフランキーなのに、グレイスや、息子たち家族のいないサンタフェでの生活は寂しすぎるからと、ここに戻りたいと宣言！グレイスとフランキーの生活が、また始まるのでした。

グレイスの秘密

出典:IMDB

フランキーの不在の間にグレイスに出来た恋人のニック。体裁を気にするグレイスは、ニックが自分より年下なのを気にして、なかなか彼に気を許しません。

ニックに会う時は、準備と回復が必要と、恋人に年齢差を感じさせないよう膝の痛みを隠し、肌のお手入れを入念にするなど細心の注意を払う用意周到ぶり。

若い女性と違い、年齢を重ねていく女性の苦労と現実に、ニックもそのうち目を覚ますハズと、グレイスは恋に溺れようとせず臆病です。

膝が痛くてボロボロ、買い物に出かけても長い距離が歩けず、店内ではスクーターに乗るほどの激痛なのに、弱った姿を人前では見せようとしません。

娘のブリアナ(ジューン・ダイアン・ラファエル)やマロリー(ブルックリン・デッカー)にさえ強気なグレイスが唯一、弱気な姿をみせられるのが親友のフランキーなのです。

書類上「死んでいる」フランキー

グレイスや家族をなによりも大切の思うフランキー、寛大で優しいのだけど、アーティスト気質でやることなすこと、しっちゃかめっちゃか。

ビーチ・ハウスに、ジェイコブと別れて戻ってきても相変わらず迷走ばかり。

ついには、政府職員に適当なこと言ったことで、社会保障庁の死亡者名簿上「死亡」扱いとされていることが発覚し、フランキーは、社会的に身分が抹消されてんやわんやの大騒ぎです。

失敗と詐欺被害

出典:IMDB

やっとニックの前で、素直になることが出来たグレイスは、大学や高齢者施設に商品を売り込んで、どん欲に仕事に臨み、グレイスとフランキーふたりのビジネスは順調に進みます。

そしてフランキーの息子バドと恋人のアリソン(リンジー・クラフト)に赤ん坊が生まれ、元夫たちのソル(サム・ウォーターストン) ロバート(マーティン・シーン)も大喜び。

そんなある日、グレイスとフランキーの住むビーチ・ハウスの2階から老朽化した床が抜けてバスタブがキッチンに落下！

大破したキッチンを直すのに、業者を手配したものの、悪徳業者にひっかかり家中の壁から銅管を盗まれてしまう大失態をおかしてしまいます。

同じ時期に、バドの赤ん坊を預かり。アイスクリーム・トラックについて車で、サンディエゴからメキシコにまで行ってしまったフランキー。

そんなとんでもないミスを娘たちや、息子たちから隠そうとグレイスとフランキーが躍起になります。

しかし、そんな失敗を隠し通せるわけもなく、心配したブリアナ、マロリー、バド、コヨーテ(イーサン・エンブリー)たちは、結託してある決断を下します。

まさかの高齢者施設への入居

悪徳業者にまんまと騙されたグレイスと「死人」のフランキー。ふたりのシャレにならない失敗の数々を心配したブリアナたちの言葉巧みな誘導にうまくのせられ、高齢者施設に移り住んだふたり。

グレイスは、フランキーに寄り添うため、フランキーはグレイスの面倒をみるためと思い込んで施設に入ったものの、まだまだ活力みなぎるふたりが施設でおとなしくできるわけはありません。

ビジネス経営はダメ、火気厳禁、危険物の使用禁止とダメダメつくしのルールに縛られた老人ホームからふたりして、逃げ出すのにそう時間はかからないのでした。

『グレイス&フランキー シーズン4』あらすじ・ネタバレ感想まとめ

以上、ここまで『グレイス&フランキー シーズン4』をレビューしてきました。

『グレイス&フランキー』は、夫たちの衝撃の告白から端をして海辺の家に同居を始めたグレイスとフランキーの物語。ロバートとソルの衝撃の告白からの離婚とショックから立ち直り、夫たちの結婚を見届けて、シーズン３では、起業までしたふたり。老いてなお血気盛んで、勢いがとどまることがないように見えたグレイスとフランキーに、シーズン４では寄る年波には勝てない現実がたちはだかります。

シーズン4では、作品のテーマでもある「老い」を前面に展開。恋人の前では、いい所をみせようと必死に取り繕うのにがたつく身体、悪徳業者にだまされるなどの失敗の数々に、じたばたするグレイスとフランキーを描いております。子供たちには「年寄り扱いしないで！」と反発はするものの、なにかにつけ心配をかけるふたり。

名優ジェーン・フォンダとリリー・トムリンが、リアルにシャレにならない事態を軽やかに、笑いにかえて演じております。

恋に、仕事に、まい進するグレイスとフランキーの、違いすぎるふたりの性格の違いは物語に緩急と彩りと添えており、ドタバタ・コメディがより楽しくまとまっています。

30分13話の構成も見やすいシリーズでもあるのでお勧めです。そして、シーズン4ラスト。子供たちにうまく言い含められ、高齢者施設に入ってしまったグレイスとフランキー。

このままおとなしくしているはずもなく、シーズン５に続くふたりの勢いは止まる気配がありません！