『グレイス&フランキー』は、ジェーン・フォンダとリリー・トムリンの2人の名優が主演のNetflixのオリジナル・シリーズで、エミー賞にもノミネートされたシットコムです。
静かに年齢を重ねていくと思っていたグレイスとフランキーが、夫たちに別れを切り出され、これまでの生活が崩壊。
そんな主人公2人ととそれを囲む家族のドタバタコメディです。
メイン・キャラクターの4人は全員70歳を超えた大ベテランですが、あなどることなかれ。
芸達者で百戦錬磨の役者たちの底力に脱帽する力強い作品です。
- 70歳にして、夫たちに別れを切り出されたグレイスとフランキー
- 20年間もの間、秘密にしてきたロバートとソルの関係
- 正反対の性格のグレイスとフランキー
- 青天の霹靂だった告白にゆれる家族の反応
- 始まったビーチハウスでの生活
それでは『グレイス&フランキー シーズン1』をネタバレありでレビューします。
目次
【ネタバレ】『グレイス&フランキー シーズン1』あらすじ・感想
突然、別れを切り出された妻たち
「別れて欲しい。」
そう2人の夫たちに高級レストランで別れを切り出されたグレイス(ジェーン・フォンダ)とフランキー(リリー・トムリン)。
70代に入った離婚弁護士で、ビジネス・パートナーのグレイスの夫ロバート(マーティン・シーン)と、フランキーの夫ソル(サム・ウォーターストン)から、てっきり引退宣言を受けるものと思っていたグレイスとフランキーはまさかの自分たちの離婚を切り出され、不意打ちにあいます。
そして離婚したい理由は、ロバートとソルが実はゲイの恋人同士で結婚したいからというさらなる衝撃。
ロバートとソルは、ゲイであることを20年もの間、妻であるグレイスとフランキーに隠してきたというのです。
そんな告白は予想すらしていなかったグレイスとフランキーは激怒し、人目もはばからずレストランで食べ物をロバートたちに投げつけ、修羅場を見せたのでした。
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グレイスとフランキーには、青天の霹靂、天変地異。
我を忘れて激怒する2人と、夫たちのデリカシーのなさはシットコムならではのシチュエーション!
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グレイスとフランキー
20年もの長きにわたり、夫たちに嘘をつかれていたことにショックを受け、完全に思考が止まってしまったグレイスとフランキーはロバートとソルから離れたいと2つの家族で共同購入していたビーチハウスに移り住むことに。
何事も予定を決めてキッチリと仕切りたがるグレイスと、自由奔放で楽観的なフランキー、これまでお互いのことを苦手としてきた2人でしたが、70代をむかえて夫に捨てられ、さらにゲイであることをカミングアウトされた経験を持つ人は、他に誰一人いません。
性格の全く違う正反対の2人でしたが、お互いの傷ついた心を誰よりも理解し、支えあうことができると気付くのにそう時間はかかりませんでした。
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セリフまわしのタイミングといい、所作といい、生真面目なグレイスと変人フランキーがいつの間にか一つのチームとなっていくのに、無理がありません。
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娘たち、息子たちの反応
グレイスには2人の娘ブリアナ(ジューン・ダイアン・ラファエル)、マロリー(ブルックリン・デッカー)が、フランキーにはバド(バロン・ヴォーン)とコヨーテ(イーサン・エンブリー)の2人の養子の息子たちがいます。
父たちの予期せぬカミングアウトは、娘・息子たちに瞬く間に伝わり、大わらわ。
家族の総出の一大事となったのでした。
グレイスの長女で強気で威勢のいいブリアナと次女の優等生タイプのマロリー、ロバートとソルの弁護士事務所で働く生真面目なバドとアルコール中毒のリハビリ中で能天気なコヨーテ、みんな複雑な心境です。
夫たちに捨てられ傷ついた母たちと、20年間秘密をかかえてきた父たちが本来の姿に戻る開放感にひたる姿を見て、彼らは文句を言いながらも両親たちの一大事に寄り添うことに決めたのでした。
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高齢な父と母の普通でない離婚、父親2人がゲイ・カップルであったことへの衝撃が隠せず、歯に衣を着せないコメントのオンパレード。
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制作陣がコメディアンでもあるジューン・ダイアン・ラファエルをブリアナ役に、バロン・ヴォーンをバド役に起用したのは納得がいきます。
断ち切れない家族としての40年の歴史
晴れて公然としたカップルとなったロバートとソルが浮かれるのを横目に、なかなか立ち直ることのできないグレイスとフランキー。
別れることになったとはいえ、家族として生きてきた過去が消えるわけではありません。
2家族で弁護士事務所を共同経営してきたこともあり、これまで付き合ってきた友人・知人と顔を合わせる際に再会することもしばしば。
体裁を気にするグレイスは、ことあるごとに、自分に恥をかかせたロバートと衝突します。
それとは逆に、ソルと憎みあって別れたわけではないフランキーは、ソルと夫婦でなくなったことになかなか折り合いがつけられず苦労します。
70歳を過ぎて、離婚を経験し新しい生活に悪戦苦闘するグレイスとフランキーでしたが、時に厳しく、時に優しく、お互いを思いやり支えあっていくのでした。
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ベテラン俳優たちが力を発揮したコメディ
『グレイス&フランキー』は、夫たちのカミングアウトを発端に、これまでの生活がひっくりかえった女性たちとその家族のドタバタコメディです。
メイン・キャラクターの4人、ジェーン・フォンダ、リリー・トムリン、マーティン・シーン、サム・ウォーターストーンは、全員70歳を超えたハリウッドで輝かしいキャリアを持つ大ベテラン。
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主演の4人に加え、子供たちを演じるジューン・ダイアン・ラファエル、ブルックリン・デッカー、バロン・ヴォーンとイーサン・エンブリーのかけあいも、愛ゆえの辛辣さと、家族だからこその遠慮なさが前面に出ていて笑えます。
またジェーン・フォンダとリリー・トムリンの2人は高齢者であることの本音も露骨に入ったどぎついセリフもスパッと嫌味なく演じており、さすがだなと感心させられました。
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ロバートとソルに恨みを持つグレイスとフランキーが年甲斐もなく小さな復讐をしようとする他愛のないシーンも、心の底から笑えます。
シーズン7まで続いた人気のあるロングラン作品で、シーズン1は、シーズン2への期待を持たせる爽快な終わり方になっています。
蔵商店
海外ドラマ『グレイス&フランキー シーズン1』あらすじ・ネタバレ感想まとめ
以上、ここまで『グレイス&フランキー シーズン1』をレビューしてきました。
- 実はゲイ・カップルだったロバートとソル
- 生真面目なグレイスと自由奔放なフランキー
- はからずも義兄弟となった子供たち4人の反応
- 消せない40年、家族としての歴史
- 支えあう正反対の2人、グレイスとフランキー
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