2020年2月14日より公開される大泉洋、小池栄子W主演のコメディ『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』の完成披露試写会が1月23日丸の内東京ピカデリーで行われました。
キャストの大泉洋、小池栄子、水川あさみ、橋本愛、緒川たまき、木村多江、濱田岳、松重豊、監督の成島出が舞台挨拶に登壇し、会場は爆笑の渦に包まれました。
今回は、ミルトモ編集部にて舞台挨拶の取材をしたので、その模様を詳しくレポートしたいと思います。
目次
『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』キャスト挨拶
主演:田島周二役 / 大泉洋さん
大泉洋「スタッフからパネルがあるので少し狭いですけど…って言われてたんですけど相当狭いです!なんとか落ちないように今日は舞台挨拶をがんばらせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。」
主演:永井キヌ子役 / 小池栄子さん
小池栄子「撮ってる最中から早くみなさんに見ていただきたいと思っていたので、今日このような日が迎えられてとても感動しています。楽しんでいってください。よろしくお願いいたします。」
大櫛加代役 / 水川あさみさん
水川あさみ「個性的な皆さんに囲まれて、本当に楽しい撮影でした。今日はどうぞよろしくお願いいたします。」
水原ケイ子役 / 橋本愛さん
橋本愛「『グッドバイ』は撮影後にもドラマとか舞台とかで色んな方が手掛けていらっしゃっているような、作家さんを惹きつける作品で、成島監督やこのキャスト、スタッフでしか作れない『グッドバイ』ができたと思います。」
青木保子役 / 緒川たまきさん
緒川たまき「皆さまより一足先に見させていただいているのですが、登場人物がみんなワガママで、そして勇気をもらえました。今日はみなさん楽しんでください。」
田島静江役 / 木村多江さん
木村多江「この映画に出てくる人たちはみんな何かちょっと欠けていて、でもそれが人間臭くてかわいらしい人たちがいっぱい集まった、そしてそれが映画の中で自由に伸び伸びしている、そんな映画になったと思います。どうぞよろしくお願いいたします。」
清川伸彦役 / 濱田岳さん
濱田岳「成島監督、そしてこのキャストの皆さんと混ざってお芝居ができて、本当に幸せでした。よろしくお願いいたします。」
漆山連行役 / 松重豊さん
松重豊「本当にこの時代は無茶苦茶な人が多くて、まともに生きられない人たちがずらりと並んでます。私もかくいう不良分子という役をやらせてもらっています。ぜひ楽しんでください。」
成島出監督
成島監督「完成からちょっと時間が経ってこの日が来るのを首を長くして待っていました。今日は楽しんでください。」
大泉洋が演じる田島周二はモテ男?ダメ男?
−−まずは大泉さん。今回演じられた田島周二は女性が放っておけないモテ男なわけですが、オファーを受けられた時どのように思われましたか?
大泉洋「設定としてやたらモテ男というキャッチコピーが取り上げられるんですけど、映画を見てもらえると分かりますがあんまりモテてるシーンってないんですよね…。監督、私モテてるシーンってなくないですか?」
成島監督「ふふっ。」
大泉洋「笑ってんな…(笑)こういうとき喋るんですよ監督。僕振ってるわけですから。」
成島監督「そうですね、あんまりモテてるシーンはないですね。」
大泉洋「だからモテるっていうのは意識しなかったですけど、やはり憧れの成島監督からお話をいただいたというだけでも嬉しかったというのが本音ですね。そして小池さんもね、あの〜、その〜あの〜…。」
小池栄子「別にいいよ、無理して喋んなくて(笑)」
大泉洋「舞台でご一緒していたので、やっぱりまたご一緒できるというのも嬉しかったですね。」
−−その小池さんにも伺いたいと思いますが、今回はキヌ子という役で大泉さん演じる田島に呆れ返りながらも計画に付き合うことになるという女性ですが、小池さんから見て大泉さんと田島という男に何か共通点はありましたか?
小池栄子「チャーミングさだと思います。大泉洋さんを嫌いな人って聞いたことないんですよ。その人間としての豊かさやチャーミングさが全面に田島という人物に注入されていて、どのシーンを見てもとても愛おしく感じるので、これだったら女性も惚れてしまうなと納得させられていました。」
大泉洋「本当良いこと言いますね。」
小池栄子「そうでしょ?」
大泉洋「えぇ、模範解答です。」
小池栄子「素敵でしたよ。でも、私が宣伝なんかで“お芝居やっててときどき二枚目に見えてかっこいい”なんてお話してると、ご本人は最初から最後まで二枚目のつもりで一応演じていたらしいんですよ(笑)だからそこはちょっと申し訳ないなと思いました。」
大泉洋「“時にすごくセクシーに見えるんです”なんてそれくらいで俺を褒めたつもりでいるかもしれないですけど、僕はずっとセクシーに演じたつもりなんですよ。たま〜にかっこよく見えますとか言うから…ずっと僕はかっこよく演じたつもりなんですけどねぇ。」
小池栄子「これから皆さんにご覧いただいて、自ずと答えは出るでしょう。」
大泉洋「(お客様に向かって)ネットにずっとかっこよかったって感想を書けよ。」
(会場爆笑)
−−女性陣の皆さんは田島に惚れる女性たちを演じられていたわけですが、皆さんから見た大泉さん演じる田島という男は本当にモテ男なのか、ダメ男なのか、このあたりを理由とともにお聞かせいただきたいのですが、水川さんいかがですか?
水川あさみ「……。(回答に困り、しばらく沈黙)」
小池栄子「顔!あさみ、顔!笑って!」
大泉洋「水川さんからで大丈夫ですか?」
(会場笑)
水川あさみ「あっ、舞台挨拶ですもんね。失礼しました。」
大泉洋「舞台挨拶ではまず見れない顔をしましたね。私はこの人とだいぶ前にドラマで共演しているので、あまりこの人には聞いてほしいと思ってないんですけど。」
水川あさみ「ははははっ。大泉さん演じる田島がモテ男かダメ男かってことですよね?さっきも小池さんが言っていたように、チャーミングさが田島の良いところと悪いところの絶妙なエッセンスになってると思うんですけど、モテ男かダメ男かと言われたらちょっとよくわからない(笑)」
大泉洋「ずいぶん時間使ってわからないって言ってるだけですけど!あなた恋した役なんですから。」
水川あさみ「そうですね、役の上ではそうですよ。母性をくすぐるようなところがあるんじゃないですかね。はい、もう次にも…。」
大泉洋「この子はほんと…。」
(会場笑)
−−橋本さんはいかがでしょうか?
大泉洋「橋本ちゃんは期待できますよ。1番ちゃんとしてますよ、さっきのご挨拶もね。いこう!張り切っていこう橋本ちゃん。」
(会場笑)
橋本愛「ん〜、わかんないですね(笑)モテ男かダメ男か…でも、モテ男はダメ男ですよね?」
小池栄子「あぁ〜、名言!」
大泉洋「これは良いことを言う。モテて調子に乗ってる奴はダメ男っていうね。やっぱり田島はダメな男なんですか?」
小池栄子「ダメ男だから愛人をたくさん作っちゃうんじゃない?」
大泉洋「あ〜なるほど。田島のどういうところを好きになったんですか?」
橋本愛「(半分困りながら)…優しいところですかね?ふふっ。」
大泉洋「あ〜優しいところね。どうですか?」
水川あさみ「んー、自分とは正反対な部分とか、ダメなところが母性をくすぐったんだろうなっていう。」
大泉洋「できる女医でしたもんね?」
水川あさみ「そうですね。私は、はい。できる女医でした。」
大泉洋「何回も言わなくていいんだよ。」
−−緒川さんはいかがでしょうか?
緒川たまき「私は…あのぉ、モテ男だと思いますね。少なくともヒモ状態にはならず、お金をせびらないので奥さんからすればマイナスかもしれないんですけど。」
大泉洋「お金はありましたもんね?もうがっつり渡しますから。」
緒川たまき「大泉さんとは初めてご一緒させていただき、もともと声の大きい方という印象を持っていたんですが、田島を演じてらっしゃるときは、すご〜く小さな声で近くに寄らないと聞こえないという感じの声の出し方をされていて、なんかエレガントでセクシーでちょっと術にハマっちゃうなっていう感じがありましたね。」
大泉洋「あー、それはもう監督がそういう演出をなさいました。」
緒川たまき「でもきっと持ってらっしゃるんですね。そういう側面はね。ずるいところをね。」
大泉洋「ずるい(笑)へっへっへ…ちょっと照れましたけど(笑)」
(会場爆笑)
小池栄子「いいね、あなたご機嫌ね!今日。ずーっと自分のこと褒められて!」
−−続いて妻役だった木村さんから、これで締めていただいて。どうでしょうか?
木村多江「そうですね、やっぱりダメ男なんだけど、そのダメさが魅力的に映るという意味では、この役は大泉洋ちゃんのダメなところがダダ漏れてるっていう。」
(会場笑)
木村多江「あっ、ダメなところっていうか、人間臭いところ?ね?ちょっと言い直してみたけど。そこはすごい魅力的だったので、この役はダメ男なんだけどモテ男なんじゃないかなって思いました。」
大泉洋「さすがですよ、多江ちゃんは。」
濱田岳と松重豊が共演女優に告白?
−−続いて男性陣に伺います。タイプの違う女性が5人いらっしゃいます。一番気になるタイプの女性はどのキャラクターだったのか?濱田さんどうでしょう?
濱田岳「そうですね。本当に登壇されている皆さますごく声がセクシーというか、素敵なんですよね。僕は中でも橋本さんとのシーンがあって、そこで“グッドバイ”というセリフを橋本さんが放つんですけど、あれはもうやられました。膝が笑いました、あのシーン。」
大泉洋「膝が笑う?」
濱田岳「もう、ガクガクでした。」
大泉洋「ほぉ…でも好きな女優さん言ってくださいっていうんじゃないですよ。キャラクターですよ?今、橋本さんの声で膝が笑ったって話ですよね。」
濱田岳「あーそっか。告っちゃった(笑)」
大泉洋「いやいや、こんなとこで告られても(笑)」
(会場笑)
濱田岳「キャラクターかぁ…。ちょっと今、告るのに全力を使ってしまって…。」
大泉洋「いやいや、どこに使っちゃったんだよ(笑)」
濱田岳「汗が止まらないです。すみません。」
−−では、続いて松重さんどうでしょう?
大泉洋「(司会者に向かって)どんどん回してますけど、大丈夫ですか?」
松重豊「成島組というのは、本読みとかリハーサルをきっちりやるんですよ。こうやって舞台に登壇していると本当皆さんお美しくて、外に出るときの姿なんですけど、稽古場には私服とギリギリの中途半端な感じのところでいらっしゃるんで、僕としてはそれがすごくチャーミングなんですよ。木村さんがまたそこでゾクッとするような色気を出すんですよ。」
大泉洋「変態か!」
(会場笑)
松重豊「映画の中でも木村さんとは訳ありなので、見てのお楽しみなんですけど、そういうところも含めて僕はもうゾクッときたっていうね。橋本さんとは違うところで、僕はもうね木村さん派ということで。」
大泉洋「いや、あなたも結局女優に告ってるけど!映画の中のキャラクターですよ?そこを聞きたかったのに何で女優に告ってるんだよ!」
松重豊「でも、やっぱりそういう感じになりますよね。」
大泉洋「よくも女優さんに告りますね?」
濱田岳「すみません。せっかくなんで。」
−−今作はコメディ映画ですが、成島監督はコメディを撮られるのがデビュー以来なんですよね?どういったことを意識して撮影されましたか?
成島監督「今回は強い女性というのがテーマで、それに田島や男性陣がメロメロにされるという映画にしようと思いながら撮った作品です。」
『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』にちなんで、キャストの皆さんがグッドバイしたいこととは?
−−『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』という作品にちなんで、「もっと楽しくなるためにグッドバイしたいこと」、または「◯◯とグッドバイしたらこんな良いことがあった」というエピソードがありましたら教えてください。では、主役の大泉さんからお願いします。
大泉洋「(考えながら)いやぁ〜、ごめんなさい。一回パスさせてください。」
−−小池さんはどうでしょうか?
小池栄子「最近感じたことなんですが、この映画のプロモーション活動で大泉さんといくつものバラエティ番組に出させていただきまして、とっても楽しくバラエティをやらせていただいたんですが、本当にあんなに楽しかったんだけど大泉さんとグッドバイした後にすごく安らかな気持ちになるんです。」
(キャスト、会場大爆笑)
大泉洋「おい、どした?」
小池栄子「その、なんだろ。いつものバラエティ以上に自分のエンジンをかけてるんでしょうね。だから帰ったときに“こんなに安らかな気持ちになるんだ”って申し訳ないけど本当に感じました。ただ、この後もプロモーションにいっぱい動くわけですから、今言ったのは間違ったなと思いましたけど。それくらいパワーを吸い取られる方だなって思いますね。」
大泉洋「俺と別れた後に安らかな気持ちになるの?」
小池栄子「安らかな気持ちになるの(笑)」
大泉洋「ほぉ〜、これはもう本当に僕から言わせればお互いさまでして。すごいんですよね、バラエティに出たときにやたらと振ってくるからカロリーを使っちゃうというか。だいたい番宣は主演ひとりだけって嫌がるんですよ。女優さんと一緒に出たいってなるんですけど、僕はこの人(小池栄子)と一緒に出たくないっていうか。」
小池栄子「あははははっ(笑)」
大泉洋「この前、某番組で永遠モノマネさせられて、始まって10分でノド枯れて。俺あんなに早くマイケル・ジャクソンやったことないから。」
(会場大爆笑)
大泉洋「もうノータイムでマイケルだったからな、お前!」
小池栄子「それ振ってんだねぇ〜。」
大泉洋「振ってねーよ、バカ(笑)」
小池栄子「今日来たお客さんだけのために生のマイケル・ジャクソン。ね?」
(会場から拍手)
大泉洋「ほら…ね?」
小池栄子「ショートバージョンで!」
大泉洋「俺、これ…超グッドバイしたい。」
(会場大爆笑)
小池栄子「皆さん、拍手お願いいたします。」
大泉洋「大丈夫かな…二度と成島さんからオファー来ないぞ。では、ショートバージョンのマイケル・ジャクソン。」
大泉洋「(取材陣に向かって)ごめんなさい。もう写真やめてもらっていいですか?」
(キャスト、会場大爆笑)
大泉洋「苦しいわ、こんな目つぶって“ほぁ〜〜”ってやってるところガッシガシ撮られて。もう本当やだお前と。お前とのキャンペーン本当いや!グッドバイしたいです、小池さんとのキャンペーン!!」
小池栄子「あははははっ(笑)」
−−はい、主役2人からそんな言葉が出てしまいましたけれども、水川さんいかがですか?
水川あさみ「そうですね、牛肉をグッドバイしています。私血液型がAB型で、一説によるとAB型と牛肉がちょっと合わないというのがあるから辞めてみたらどうなるんだろうなと思って。今ちょっと辞めてみてます。」
大泉洋「お金ないんじゃないのか?」
水川あさみ「どういう意味ですか?」
大泉洋「牛肉買えないんだったら言えよ。」
水川あさみ「今日ずっと言いますよね。袖がないとか…。」
大泉洋「あっははははは(笑)」
水川あさみ「なんなんですか。困ってんのか?とか言うんですけど(笑)大丈夫ですよ(笑)」
−−続いて、橋本さんいかがですか?
橋本愛「はい、夜更かしとグッドバイしたいです。」
大泉洋「夜更かししちゃうの?」
橋本愛「して…ます。夜寝るのが苦手で。朝ばかり寝てたらそれこそ『グッドバイ』のリハーサルの時に、成島監督に“早く寝ろ”って怒られて、そこから頑張って早寝早起きを心がけてます。」
小池栄子「何してるの?夜更かし中。」
橋本愛「本当にただもったいないと思って、寝るのが。ふふっ。」
大泉洋「どっかで寝るんだよ。」
橋本愛「そうなんですよ、だから何してんですかね?なんか色々…文化に触れて。ふふっ。」
大泉洋「朝触れればいいのに。」
(会場笑)
−−続いて、緒川さんどうでしょう?
緒川たまき「思い当たることがあまりないんですけど、すごく気に入ってたコートをこの冬に処分して、ちょっとスッキリしたなっていうのを思い出しました。」
大泉洋「なんでそんな気に入ってるものから断捨離するんですか?」
緒川たまき「着ないっていうのが何年か続いて…でも見ると懐かしいっていう気持ちになるのがちょっとっていう感じです。」
−−続いて、木村さんはいかがでしょうか?
木村多江「成島監督とずっとご一緒したくて、何回かオファーをいただいたんですけどタイミングが合わず、今回ご一緒できて、子役のオーディションまで一緒にやったりもして、とにかくすごく緊張したんですよね。緊張すると良いお芝居ができないと思ったので催眠術をかけてもらったんですよ。」
大泉洋「えー!?」
木村多江「なんか役者さんが行くようなところで、そしたら緊張しなくなったんですよ。」
キャスト全員「えーっ!!」
木村多江「だから緊張とグッドバイです。」
緒川たまき「いつまでそれは効力を発揮するんですか?」
木村多江「なんか携帯に録音していいって言うので、何回聞いてもいいからもう来なくていいって言われて。」
緒川たまき「他の人が聞いても効かないんですか?」
大泉洋「僕もその携帯を聞いたら成島監督に緊張しなくなるんですか?おー、成島!みたいになるんですかね。」
小池栄子「いや、横暴になるのとは違うから(笑)」
大泉洋「成島、部活やめるってよ(『桐島、部活やめるってよ』をモジって)みたいな。」
(キャスト、会場爆笑)
小池栄子「(そーっと成島監督の方を見て)笑ってる。」
大泉洋「あーぶね。危ねー。」
(会場爆笑)
大泉洋「でも監督にまったく緊張しないっていうのもどうなの?ちょっとは緊張感あったほうがいいんじゃない?」
木村多江「そうなの?じゃあもう一回催眠術行ったほうがいいのかな?」
小池栄子「ちょっと興味ありますね、それね。」
−−続いて、濱田さんはいかがでしょうか?
濱田岳「えっと、愛着のあるパンツが捨てられないんですよ。」
大泉洋「まぁたバカみたいな答えして。」
濱田岳「でもパンツとしては死んだも当然のやつなんですよ。3回ジャンプしたら脱げちゃうんです。」
(キャスト、会場笑)
大泉洋「ジャンプしたら脱げるんでしょ?それはグッドバイしなきゃダメですよ。」
木村多江「他のものにリメイクしたらダメなんですか?ふふふっ。」
濱田岳「あー、そのパンツを?」
大泉洋「なんで喋りました?そんな奇抜なアイディア。」
木村多江「あはははっ(笑)」
−−パンツのリメイクは忘れてください。続いて、松重さんのグッドバイはいかがですか?
松重豊「僕は一昨年くらいからお酒とグッドバイしまして、そのタイミングでこの映画のロケがちょうど入った時にですね、主役の方(大泉洋)が“ちょっと酒に付き合え”ということで天ぷら屋さんに呼ばれて行ったんですよ。」
大泉洋「あはははははは(大爆笑している)」
松重豊「そこでこの人は“こんな美味しいものを前にしてお酒飲まないんですか?これは飲まないといかんでしょう!(大泉洋のモノマネ)”と悪魔のような主役俳優がいたんですよ。」
小池栄子「ひどいよー。」
大泉洋「あはははははは(まだ大爆笑している)」
松重豊「アルコールハラスメントっていうんですか?アルハラ。そこから3時間ずっとですよ。話がループしていくんですね、どんどん。」
大泉洋「あはははははは(まだ大爆笑している)」
松重豊「おもしろくもないのに、笑い声だけどんどん大きくなって。」
大泉洋「あはははははは(まだ大爆笑している)」
松重豊「いい酔っぱらいの勉強ができたなっていうことで。」
小池栄子「それは松重さんにとっては地獄でしたね。」
松重豊「えぇ、地獄でしたねー。」
大泉洋「僕さっきここに来る廊下でも“酒辞めてんですか?まだ”って言って。あの飲んだ日楽しかったなーって言ったら、松重さんも“楽しかったね”って言ってたのに。」
松重豊「君は楽しそうだった、3時間。ほんとに。」
大泉洋「めっちゃ楽しい夜でしたよ。爆笑トークだったけどなー。」
松重豊「細かく覚えてないでしょ?それが酔っぱらいなんですね。」
小池栄子「なるほど。」
−−最後は監督にも聞きたいと思います。
成島監督「こうやって公開前になると色々な取材を受けるんですけど、面白いことを言えない自分にグッドバイしたいです。みんなユーモア交えて楽しく答えてるじゃないですか。自分は何も面白いこと言えなくて、公開前になると取材を受けるたびに家帰って落ち込むんですよ。」
大泉洋「催眠術とかに行けば良いんじゃないですかね?」
成島監督「そうですね!面白いことを言える催眠術。」
大泉洋「いいですよ、監督は。現場でおもしろいから。現場は爆笑ですよ。」
小池栄子「そう、演出がおもしろいから。」
大泉洋「犬みたく腰振ってくださーい!とか真顔で言うんですから。めっちゃおもしろいですけどね。」
主演の大泉洋、小池栄子からお客様へメッセージ
−−まだまだお話を伺いたいですが、時間になりましたので最後にこれからご覧になるお客様へ大泉さんと小池さんからメッセージをいただきたいと思います。
大泉洋「台本を読ませてもらった時に、本当におもしろくてワクワクして読んだのを覚えております。見始めたらノンストップであっという間に終わる映画です。楽しく見ていただいて…」
大泉洋「ひとりひとり、あなたたちが!ここに来たからには我々と無関係ではないんです!あなたたちひとりひとりがプロデューサーなんだ!ぜひ皆さん、それぞれネットで感想を書いていただいて宣伝していただければと思います。楽しんでください。本日はどうもありがとうございました。」
(会場拍手)
小池栄子「この後にもう言うことないんですけど(笑)本当にここに登壇しているキャストをはじめ、全キャストととっても愉快なラブコメを作れたと思っております。お芝居だけでなく、美術装飾さん、メイク・衣装部、照明部それぞれがそこを切り取っても美しい世界観が描かれています。終戦後の復興に向けての人々の力強いパワーを皆さんに触れていただきたいと思います。今日は本当にありがとうございました。」
(会場拍手)
取材・構成 / 佐藤 渉
『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』作品情報
作品名 | グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~ |
公開日 | 2020年2月14日 |
監督 | 成島出 |
脚本 | 奥寺佐渡子 |
原作 | ケラリーノ・サンドロヴィッチ(太宰治「グッド・バイ」より) |
出演者 | 大泉洋 小池栄子 水川あさみ 橋本愛 緒川たまき 木村多江 皆川猿時 田中要次 池谷のぶえ 犬山イヌコ 水澤紳吾 戸田恵子 濱田岳 松重豊 |
音楽 | 安川午朗 |
配給 | キノフィルムズ |
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