『グッド・プレイス』は、生前に善行を行った人間だけがいける「グッド・プレイス (いい所)」に誤って送られてしまったエレノアと仲間たちが繰り広げられるシット・コム。
テキトーでいい加減、どう考えても「グッド・プレイス」に行けるはずのないエレノアがいたのは、実は「グッド・プレイス」を騙った「バッド・プレイス(悪い所)」だった!という驚愕の事実が発覚したところでシーズン1のフィナーレを迎えていました。
実は悪魔だった「パッド・プレイス」の建築家のマイケルが、そんなエレノアたちの記憶を無情にも消して、最初から永遠の苦しみが続く、煉獄をやりなおしするところから、物語は再開します。
・記憶を抹消!最初からやり直しをする「グッド・プレイス」を騙る「バッド・プレイス」
・なんとやり直し802回!頭を抱えるマイケル
・倫理を学ぶ悪魔のマイケルと人間的な感情にめざめる情報案内のジャネット
・人間として成長をした仲間たち
それでは『グッド・プレイス シーズン2』をネタバレありでレビューします。
目次
【ネタバレ】『グッド・プレイス シーズン2』あらすじ・感想
全部やり直し!チディを探せ!
生前に善行を行った人間だけが行ける死後の世界「グッド・プレイス」に、手違いで来てしまったと信じていたエレノア・シェルストロップ(クリステン・ベル)。シーズン1のラストで、エレノアと「グッド・プレイス」の住人で、エレノアのソウルメイトのチディ(ウィリアム・ジャクソン・ハーパー)、隣人のタハニ(ジャミーラ・ジャミル)とジェイソン(マニー・ジャシント)の4人が、実はここが、お互いをそれぞれに困らせ合い、苦しめあう新しいタイプの煉獄の地獄、「グッド・プレイス」を騙った「バッド・プレイス」だと、建築家の悪魔のマイケル(テッド・ダンソン)が、ぶちまけられたところで終わりました。
エレノアたちに、「バッド・プレイス」だとバレてしまい、世界をリセットしてエレノアたちをこらしめる世界にしてしまえばいいと、悪い顔をして指を鳴らしてエレノアたち4人の記憶を抹消してしまったマイケル。
それに対抗してエレノアは知恵を絞って、リセットの直前に、情報案内のジャネット(ダルシー・カーデン)に、記憶を抹消された自分あてに、「チディを探せ」とメモを残していたのでした。
生前、ダメでどうしようもない人間たちを拷問し、苦しめる地獄でマイケルは、記憶をリセットしたエレノアたちを、今度はどう苦しめようか手をこまねいているのでした。
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前シーズン1は、真面目くさったマイケル演じたテッド・ダンソンが、シーズン2では、悪魔の本性を現し、エレノアたちをどう困らせ、苦しめようかウキウキと演じているのは、シーズン1からの反動で水を得た魚のように悪魔のマイケルの本領発揮、生き生きとしていて楽しいのです。
何度やり直してもバレてしまうマイケルの「バッド・プレイス」
エレノアたちの記憶を抹消してやり直したマイケルのダメ人間たちの精神的拷問の場「バッド・プレイス」。
怠惰なエレノアには、高尚な人間として扱い、優柔不断なチディには、選択に困るようなことを、お高くとまったタヒニには、世俗的な環境、おバカでおしゃべりなジェイソンには、沈黙を守る僧としての生活をと、本人たちの苦手、困るような状況に置いて、精神的苦痛を作り出そうとするマイケル。
自分勝手に生きた人間たちを苦しめる画期的な煉獄の実行にウキウキするマイケルでしたが、リセットの前に、エレノアの自分自身に残した「チディを探せ!」というメモに、状況も設定も異なるマイケルの「グッド・プレイス」が、本当は「バッド・プレイス」だと前回以上のスピードで見破ってしまったエレノアたち仲間たちに、唖然とするのでした。
自分の新システムの「グッド・プレイス」を上司のショーン(マーク・エヴァン・ジャクソン)に、なんとしてもアピールしたいマイケルは、瞬殺でエレノアたちに、地獄だとバレてしまったことを悔しがり、すぐに3回目のリセットをしたのです。
ところが、何度、手を変え、品を変え、設定や状況をかえても、エレノアとチディたちは、協力をして「ここは「グッド・プレイス」じゃない!「バッド・プレイス」だ!」マイケルの悪だくみは、必ずバレてしまうのです。
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マイケルの悪だくみに、エレノアが翻弄されるとの予想をあっけなく裏切り、マイケルの悪だくみを瞬殺で、見破っていきます。
2話目にして、エレノアたちがマイケルの仕掛ける精神的拷問を見抜いては、リセット。
108回、484回、802回と繰り返して、ことごとくバレるの連続!どうしてもエレノアたちに、「バッド・プレイス」と見透かされてしまうのに頭をかかえるマイケルでしたが、そのバレ方が、だんだん雑でずさんになっていくさまがコメディの本領発揮で、おかしくて仕方がありません。
チーム・ゴキブリと組むマイケル
千年もの間、人間に精神的な拷問を与えようと作り出した地区なのに、毎回のようにエレノアたちに拷問のからくりを見抜かれて、リセットを続けること802回目。
懲りもせずに、世界のリセットを続けるマイケルに業を煮やした「グッド・プレイス」の拷問に参加する部下の悪魔たちにストライキまで起こされ、あげくには、部下のヴィッキー(ティヤ・サーカー)に指揮権を渡すよう脅される始末。
上司のショーンに、802回もの失敗を隠す保身から、エレノアとチディたちに本当の「グッド・プレイスに連れて行く」と約束、手を組みたい言いだしたマイケルに、倫理学と道徳哲学の教授のチディの講義を受けることを、条件に協力することに合意します。
803回目の再起動は、エレノアたちの記憶を残したまま、ヴィッキーたちに苦しめられているふりをしながら、本当の「グッド・プレイス」へと向かう希望を持つのでした。
不老不死で悪魔のマイケルは、人間のもつ感情も礼節もなく、エレノアたちに協力を求めながら、「お前たちはゴキブリだ」とあっからかんと暴言を吐きます。
そんな失礼なマイケルに、能天気なジェイソンがいいお返事をしては、エレノアがそれを叱るという、見事なお笑いパターンがツボです。
ポンコツ人間たちの成長
エレノア、チディ、タヒニ、ジェイソンたちとこっそり協定を結んだ結果、「バッド・プレイス」で昇格をすることになったマイケル。
上司のショーンに隠れて、チディに人間の倫理観や道徳を学び、エレノアたちと共に時間を過ごすことで友情を育み、少しずつ人間のことを理解し始めたマイケルの心境は、複雑でした。マイケルが昇格に喜んだのは束の間で、マイケルの設計した「グッド・プレイス」は閉鎖、エレノアたち仲間は全員、本当の「バッド・プレイス」に連れて行く宣言をしたショーン。
そのショーンたちを出し抜いて、エレノアたちを逃がそうしたものの、本当の「グッド・プレイス」に行く術がないことを告白するマイケルを寛容に受け入れる4人。
死後であってもポンコツな自分たちが成長して、思慮深く思いやりのある、いい人間になれたと自覚したエレノアたちは、それを証明しようと「バッド・プレイス」も「グッド・プレイス」の存在をも超える、全知全能の判事(マーヤ・ルドルフ)に、人間は死んで尚、成長し続けることができると直訴することを思いつくのでした。
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「グッド・プレイス」が再起動するたびに、バージョンアップしていくジャネットの暴走ぶりが面白すぎる!
ジェイソンに恋して、嫉妬するジャネットの誤作動や、失恋から立ち直るためにジェイソンに似た間抜けなボーイ・フレンドのデレク(ジェイソン・マンツォーカス)まで作ってしまう、シット・コムにふさわしく愉快な展開なのです。
『グッド・プレイス シーズン2』あらすじ・ネタバレ感想まとめ
以上、ここまで『グッド・プレイス シーズン2』をレビューしてきました。
・何度、やり直してもバレてしまう「バッド・プレイス」
・悪魔のマイケルと情報案内のジャネットが目覚める人間性
・寛大で思慮深くなったエレノアたちと仲間
・ポイント制に疑問を呈す!
『グッド・プレイス シーズン2』は、自分たちがいるのは、「バッド・プレイス」だと気づいてしまった残念な人間たちのエレノアとチディ、タハニとジェイソンの4人が、「倫理とは、道徳とは」を問う、ちょっと真面目でおかしなドタバタ・コメディ。
シーズン1では、誤って「グッド・プレイス」にいると思い込んでいたエレノアが、「グッド・プレイス」にふさわしくなろうと奔走する物語でしたが、シーズン2では、悪魔のマイケルやジャネットを巻き込んで、道徳や倫理だけでなく、仲間や友人を思いやる気持が、どう人間を成長させるか、より掘り下げた形になっております。
シーズン2のラストでは、全知全能の判事の英断で、死ぬはずだったエレノアを、地上で生きながらさせて、人生をやり直しさせるところで終わります。
エレノアが、「グッド・プレイス」へ行ける資格をどう勝ち取るか、期待に胸を膨らませエレノアの改心を見守るマイケルとジャネットの姿を映し、シーズン2は幕を閉じるのでした。
これまで死後の「グッド・プレイス」で、奔走してきたエレノアが、死後の世界ではなく、実際の世界で人間としてどれだけ成長するのか、シーズン1、シーズン2と大きく舵をきって地上に舞台を移したシーズン3に、これまた期待が出来ると思います!お楽しみに!
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