破局を阻止するために“特異点”を目指す銘は、かつて葦原が超時間計算機によって大爆発を引き起こしたことを知ります。
一方、松原を訪ねた鹿子が対ゴジラ兵器として渡したものは、BBがインド・ウパラから送り出したオーソゴナル・ダイアゴナライザーでした。
時を同じくして、ユンたち一行も怪獣がひしめく東京都心へと足を踏み入れ、鹿子や松原らと合流。
未来の銘から届けられるコードを受け取るため、過去から指定された座標へと向かいますが…。
いよいよ終結へ向け、それぞれが目的地を目前に大きな動きを見せます。
最後の戦いへと突き進んでいく第12話をレビューしていきたいと思います。
目次
アニメ『ゴジラ S.P』前回第11話のあらすじと振り返り
葦原の残した資料を辿って再びミサキオクへ向かったユンと侍は、運び出されていく“地下の骨”と、その指揮を執る海建宏の姿を目撃します。
武装した人間たちに拘束されたユンたちは、同じく拘束されている佐藤や山本と並んで海の目前に差し出されますが、海はユンが“特異点”や“破局”について知っていると気付くと、世界を救うのはユンか彼女=銘かと語りかけました。
一方、BBに案内されティルダ、そして超時間計算機と対面した銘は、開かれた防御壁の最奥に存在する特異点を目指すことに。
その途中、BBによるティルダへの裏切り行為がバレてしまったため、施設内のカードキーの権限が変更され、銘たちは追い詰められてしまいます。
実は、BBは李博士の遺言に従い、オーソゴナル・ダイアゴナライザーを世界各地へと送っていたのです。
そんな中、行き場を失った銘たちに救いの手を差し伸べたのはスティーブンでした。
そのままスティーブンに連れられて向かった先には、地下にいたサルンガが這い出てきたという遺跡があり、その道を辿って特異点を目指すことになります。
そこへ現れた海からシヴァ共同事業体の実態について聞かされた銘は、彼から世界を救うことを託され、BB、リーナ、ペロ2とともに遺跡の先にある洞窟へと進んで行くのでした。
ところ変わって、打倒ゴジラを掲げ東京へ向かうユン、侍、大滝、そして佐藤は、ジェットジャガーを連れてボートに乗っていました。
しかし、突如としてジェットジャガーが強制再起動とアップデートを繰り返しはじめ、幼児退行してしまいます。
やがて言葉や数字を認識したジェットジャガーは、驚くべくスピードでさまざまなことを学習していき、“ジェットジャガーPP”を名乗るのでした。
【ネタバレ】アニメ『ゴジラ S.P』第12話あらすじ・感想
“計算爆発”
銘たち一行は、洞窟探検の末にシヴァの真下まで辿り着いていました。
50年前、葦原がこの場所で超時間計算機のテストをしたとBBから聞かされ、銘は驚きを隠せません。
しかし、辺り一帯が煤だらけな様子からも、テストは失敗に終わったことが窺えます。
BBによると、“計算爆発”が起こったとのことでした。
ペロ2は計算爆発について、「問題の複雑化により必要な計算量が爆発的に増えること」だと説明します。
その50年前の計算爆発が原因で、超時間計算機は封印されたのでした。
それから20年が経った頃、封印を解いた李博士はアーキタイプを発見。
そして、その発見をきっかけに特異点のリフトアップを再開しますが、李博士の目的は計算機としての運用ではなく、「生産プラント」として利用することだったそうです。
BBは、葦原が未来予測によって”破局”に触れたという銘の考えを認めながらも、それが事実なら破局が起きる前に手近な未来で計算を折り返せばいい、と持論を展開しました。
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ところ変わって、東京。
幼児化したものの成長を続けているジェットジャガーは、自らの手元にとまった蝶を見て「噛まない?」と怯えていました。
ユンと侍は遊びに来ただけだと言って落ち着かせようとしますが、その言葉を聞いたジェットジャガーは遊びの「ルール」を教えてほしいそうです。
遊び方はジェットジャガーと蝶で決めていいとユンが告げた時、蝶は飛び去って行きました。
すると、ジェットジャガーは蝶がいなくなって「悲しい」と呟くのでした。
東京へ届いたオーソゴナル・ダイアゴナライザー
松原は自衛隊のテントの中で部下から報告を受けていました。
その内容は、ゴジラが籠城している辺りで紅塵を吸収して成長する植物が発生したというものでした。
やがてテントの外が騒がしくなったので松原が出て行くと、そこにいたのは鹿子とマキタでした。
鹿子は松原にオーソゴナル・ダイアゴナライザーを見せると、現在インドにて計算中のコードを入力することで、半永久的に紅塵を無効化できると伝えます。
実は松原のところにも銘が世界各地へ送ったメールが届いていましたが、コードは送られてきていません。
わからないことはオオタキファクトリーの有川ユンに聞け、というのは銘からの伝言ですが、そのユンもまだ現場へ辿り着いていないため、松原はいつまで待てばいいのかと困惑していました。
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その頃、ユンたち一行はトラックで移動中でしたが、何かを察知してアンギラスの槍を構えたジェットジャガーが瓦礫の中へ向かっていきます。
そこでは鹿子たちの車がラドンの群れに追われており、今にも捕まりそうになっていました。
ジェットジャガーはそこへ飛び込んで行き、アンギラスの槍を振りかざすと、次々にラドンを退け、仕留めていくのでした。
“シヴァ”
研究施設にいるティルダは、BBが7ヶ国の大使館に向け、着払いで荷物を発送した記録があるという報告を受けていました。
それがオーソゴナル・ダイアゴナライザーを送った証拠だと理解したティルダでしたが、続いて別の報告が入ります。
どうやらサルンガの周囲で紅塵の結晶が崩壊し始めたようです。
予想よりも早いその現象に、ティルダは焦りの色を見せます。
一方、オーソゴナル・ダイアゴナライザーを使うことによりサルンガを閉じ込めていた場所を進んでいた銘たちは、完全なコードが判明しないうちはオーソゴナル・ダイアゴナライザーもその場しのぎにしかならないと改めて認識します。
そして、BBは「過ぎれば毒、足りなければスパイス。 薬はその中間にある」と語りました。
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ペロ2はコンピューターをハッキングすると、ティルダに気付かれないようにシェルターを解放します。
BBはコードを手に入れて世界中に送信しようと目論んでおり、各国に送り込んだオーソゴナル・ダイアゴナライザーにコードを入力してもらうことで、世界各地から紅塵が消滅すると踏んでいました。
計画通りに事が進めば、ティルダの立場もなくなるでしょう。
「特異点の周囲を包むアーキタイプの殻と観測制御機器が融合した構造」だとBBが語るシヴァ。
そのシヴァを目の前にした銘たちは、そこへ波打つように歪んだ空間が点在していることに衝撃を受けます。
蝶が舞う
ようやくシヴァに辿り着いた銘たちはコードを見付けるために計算を始めますが、途端に未来が分岐してしまいます。
分岐が起こる手前で計算をやり直そうにも分岐が前倒しになるだけで敵わず、ペロ2は原因を解明しようと内側へ飛び込んで行きました。
BBは未来の分岐から破局に至るまでの期間について、自身の考えが甘かったことに気付きます。
破局は早くて3時間後にも起こる可能性があったのです。
そこへ「未来を見てきた」であろうペロ2が戻ってきて、葦原の残した資料に描かれていた“紅塵由来生物についての考察”の図と同じものを発見したと告げます。
葦原が破局を回避するためにオーソゴナル・ダイアゴナライザーを使おうとしていたと気付いた銘は、ペロ2にこれに関連するページを探すよう頼みました。
すると、ペロ2は突如として分裂をはじめ、それぞれのペロ2がバラバラなことを言い始めます。
どうやら未来の分岐と同じようにペロ2も分岐してしまったようです。
元々いたペロ2が再び画面上に現れ、何かを発見したような素振りを見せますが、その瞬間に映像は途切れてしまいました。
それと同時に、シヴァからは例のインド民謡が流れ始めます。
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一方、東京では現場に到着したユンがオーソゴナル・ダイアゴナライザーを目の当たりにしていました。
銘から送られてくる最後のメッセージは、オーソゴナル・ダイアゴナライザーに入力するコードのようです。
メッセージの受け取り場所として予言されている東京駅上空は、現在ゴジラが籠城している場所でもありました。
その場でコードを受け取って入力し、オーソゴナル・ダイアゴナライザーを起爆させると考えられます。
移動手段について心配する松原をよそに、自信満々な大滝はトラックへ乗り込みました。
ジェットジャガーを荷台に乗せ、ユン、侍、大滝、そして自衛隊員たちが出陣します。
鹿子たちが見送ると、ジェットジャガーは小さく手を振りました。
そして、先ほどジェットジャガーの手元にとまっていた蝶が、群れを成して舞いはじめるのでした。
アニメ『ゴジラ S.P』第12話あらすじ・ネタバレ感想まとめ
そして、1時間後の24:00から #サンテレビ で『#ゴジラSP』第12話「たたかいのおわり」放送です。放送地域の皆さま、よろしくお願いします。https://t.co/PDE3FAQSge pic.twitter.com/VMtEQxk50r
— ゴジラS.P<シンギュラポイント> 公式 #ゴジラSP (@GODZILLA_SP) June 17, 2021
ユンと銘がそれぞれの場所で戦いの終結に向けて動き出す第12話となりました。
ここまで顔を合わせていない二人ですが、その信頼関係は確かなもののようですね。
ストーリー上で出会うことになるのか、はたまた最後まで会わずに終わるのか…。
その点も気になるところです。
次回第13話が最終回となりますが、未だ明かされていない謎が多い本作。
どのような結末を迎えるのか楽しみで仕方ありません!
▼次回第13話(最終回)も続けて読む▼