『ゴジラ』長編アニメ三部作。ついに最終章！
メカゴジラシティでゴジラに敗北した後、ハルオも含めて兵士たちはゴジラに勝てる希望はなくなりつつありました。
そんな中、エクシフの神への崇拝にすがる兵士達が増えてきていました。
時を同じくして母船でもエクシフの思惑が表に出てき始めます。
ビルサルドに続いてメトフィエスを中心とするエクシフはどんな災いを引き起こすのでしょうか？
- エクシフの思惑
- ゴジラとギドラの戦闘
- ゴジラがボコボコにされる
- 荒れる人間模様
- 過去との決別とハルオの最後
それではさっそく『GODZILLA 星を喰う者』をレビューしたいと思います。
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目次
『GODZILLA 星を喰う者』作品情報
出典:映画.com
| 作品名 | GODZILLA 星を喰う者 |
| 公開日 | 2018年11月9日 |
| 上映時間 | 91分 |
| 監督 | 静野孔文 瀬下寛之 |
| 脚本 | 虚淵玄 村井さだゆき 山田哲弥 |
| 出演者（声優） | 宮野真守 櫻井孝宏 花澤香菜 杉田智和 梶裕貴 諏訪部順一 |
| 音楽 | 服部隆之 |
『GODZILLA 星を喰う者』キャラクター紹介
ハルオ・サカキ
- ゴジラに対して強い憎悪を持つ
- 部隊の指揮官
- ゴジラ撃退に対して諦めの気持ちを抱きつつある
ユウコ・タニ
- ナノメタルに侵食され脳死状態
マーティン博士
- 環境生物学者
- 好奇心が強く、人当たりがいい
アダム・ビンデバルト
- エクシフの信仰を強く受ける
- ギドラに捕食され、死亡する
メトフィエス
- ハルオを利用しようとしている
- 常に落ち着いている
- ギドラを神として崇める
ミアナ
- メトフィエスに捕らえられる
- メトフィエスの企みに勘づく
マイナ
- ハルオに対して心を開く
- ハルオの身を隠すための手助けをする
ギドラ
出典:シネマトゥデイ
- 星を食らう者
- エクシフの神
【ネタバレ】『GODZILLA 星を喰う者』あらすじ・感想
エクシフの企み
ゴジラに敗北した後、ゴジラは休眠に入りました。
その頃、母船ではビルサルドがハルオに対して極刑を求めます。
そこで地球人とビルサルドはいがみ合ってしまいます。地上ではアダムを中心とした兵士達が、不安からエクシフの言う神にすがり始めました。
兵士達はメトフィエスの掌の上で転がされてしまうことになります。
確かに、敗北し絶望に打ちひしがれる中、すがるものがないのなら神にすがりたくなりますよね。
一歩引いて見ているからなのか、アダム達のあまりの信仰ぶりに多少引いてしまいましたが、実際にそこにいたら自分も神にすがっていたかもしれないと思うと怖いです。
そしてメトフィエスはビルサルドのメカゴジラのように自分たちは神によってゴジラを倒すとハルオに告げます。
ハルオはメトフィエスの考えに強く反対します。再び母船に戻ります。
母船ではビルサルドがしびれを切らして、ハルオの極刑を目的とした反乱を起こし動力室を占拠します。
それに対して、地球人も対抗しようとします。とうとう完全にビルサルドと地球人の完全な対立が起こりました。
逆に、未だ落ち着いたエクシフがより怪しく感じます。
沈静化とメトフィエスの脅威
母船の現状の沈静化とメトフィエスに利用されることから逃れるために、部隊から離れ隠れることを選びます。それにはマイナが手助けをしてくれました。
マイナはハルオに勝つことは「勝つことは生きて命をつなぐこと、負けることは死ぬこと」と名言を残します。
その頃、地上、母船ともに不安からエクシフの言う神にすがり出します。そして母船と地上でエクシフはテレパシーで話すことができることがわかりました。
本人達は互いの信頼のために他の惑星の人のたちには内緒にしているようですが。
その会話ではメトフィエスは巫女と呼ばれ、何やら怪しい儀式をしていました。
その会話を盗み聞きしていたミアナはメトフィエスに捕まってしまいます。ミアナはメトフィエスの企みに最初から勘付いていたようですね。とうとうエクシフも本性を現し始めました。
何を考えているかわからないだけにしでかす事が大きそうで怖いです。そして人の心を読むことができ、テレパシーで会話ができるエクシフ。これも怖すぎです。
でもそんな力に憧れたこと、誰しもありますよね。
ギドラ召喚
ハルオが隠れている間、メトフィエスの準備した祭壇では儀式が着々と進んでいきます。
とうとう母船、地上の信仰者達はエクシフの神ギドラに祈りを捧げ始めてしまいます。
突然、ギドラとは思われる影が現れ祈るもの達を次々に捕食していきます。捕食と言うよりは、空間ごと削り取られるという感じですかね。とにかく奇妙な光景でした。
すると、母船の上に自然発生的に特異点が現れます。そこから黄金色の龍が現れます。母船はなすすべもなく大破してしまいます。
母船の人たちは全員死んでしまいます。この黄金の龍がギドラと言われる神でした。
ギドラの力は圧倒的で時空間さえも歪めてしまいます。もうなんでもありって感じがしますね。
でもそんなギドラにゴジラはどう立ち向かうのか、そして圧倒的強者が2体同時に現れたとき、ハルオ達はどうなるのか気になります。
ゴジラ対ギドラ
地球に突如3つの球体が現れます。すると休眠状態だったゴジラも臨戦態勢に入ります。
そしてハルオは、この事態を確認すべくメトフィエスの下へ向かいます。球体からギドラが現れ、ゴジラに襲いかかります。
ゴジラは熱線で攻撃するもギドラには効きません。ゴジラは一方的にやられてしまいます。
ギドラには生物反応はなく、この世の物理法則が全く通用せず、攻撃がすり抜けてしまいます。
異次元的な強さを誇るギドラに対し何かカラクリがあるはずだと睨むマーティン博士は、メトフィエスが鍵を握っていることに勘付きます。
どうやらギドラの存在を捉えられないのは、メトフィエスの特殊な右目が関係しているようです。ギドラの撃破はハルオに託されます。
そしてハルオはメトフィエスの所までたどり着きます。
様々な感情で苦悩するハルオとギドラに苦戦するゴジラの両者がリンクしているように感じました。
今まで敵だった両者の間に共通点ができ、なぜかゴジラに頑張って欲しいと言う気持ちが芽生えてしまいました。
また、共闘とまではいきませんがハルオとゴジラが一緒に戦っている感じがして熱いです！！
メトフィエスの企み
メトフィエスの下に着いたハルオは、彼の企みを知ります。
今までの言動は全てギドラのために取っていたものであり、ギドラは地球を喰らい尽くすと。
そして彼は滅びは名誉であると考えています。そんな神ギドラに地球は供物として捧げられることになりました。
しかし、ハルオはその事を理解できません。当然ですよね。今まで地球を取り戻すためにゴジラと戦ってたんですから。
そんなハルオにメトフィエスは右目を使って催眠をかけ、意識の中の世界に飛ばします。
そして、メトフィエスが悪魔の囁きかの如くハルオの意識に語りかけます。
意識の中で、ハルオはメトフィエスの思い通りになるように説得されつつありました。
そこにマーティン博士とマイナがフツワの神の力を使ってハルオの意識の中に入ってきます。
ハルオはメトフィエスに傾きかけていた心を取り戻します。そして催眠から自力で抜け、メトフィエスの特殊な目を潰します。これによりギドラは強制的に地球の物理法則に従うことになります。
そうなれば後は、破壊神ゴジラが圧倒的力を見せてくれる番です。
その名に恥じない圧倒的な攻撃でギドラを撃破します。
適応と過去との決別
地球の破滅をゴジラとともに救ったハルオ達は、フツワの集落で生活することになります。
兵士達はフツワの文化に適応していっていました。そして、新たな命が芽生えます。
さらにマーティン博士の力で回収したバルチャーを再起動させることに成功します。
まるでゴジラを倒して地球を取り戻したかのような穏やかな日々が流れていました。
しかし、ユウコはまだ目を覚ましておらず、さらにはゴジラはまだ地球に巣食っている状態です。
ある日ハルオは、自分の掲げていたゴジラを倒すという信念を思い出し、フツワの集落を出て単騎でゴジラに挑むという負け戦をするつもりでいました。
それに気づいたミアナが止めようとしましたが、制止を聞かずユウコを連れてバルチャーに乗ります。
そして単騎でゴジラに突っ込んでいきます。過去との決別をするために。そして熱線を浴びてバルチャーごと吹き飛びます。
ハルオ達はゴジラとの共存を選んだのかと思いましたが、まさか単騎で突っ込んでいくとは！予想できませんでした。
メトフィエスが「ハルオは全てから解放されたがっている」と言っていました。
ハルオは単騎で突っ込んで、死ぬ間際笑顔でした。おそらく全てから解放される事を悟ったのでしょう。
最後は胸にしこりが残るような終わり方でしたが、ハルオが全てから解放されて、こちらもようやく肩の荷をおろすことができたような気がしました。
アニメ映画『GODZILLA 星を喰う者』まとめ
この時を待っていた――。
いよいよ明日1/9（水）より『GODZILLA 星を喰う者』がNETFLIXにて全世界配信開始❗️5月には『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』の世界公開が控え、ゴジラ生誕65周年の今、アニゴジのゴジラワールドも是非お楽しみ下さい‼️#アニゴジ #ゴジラ #ネトフリ#平成最後のゴジラ pic.twitter.com/4iJEVtXLck
— 映画『GODZILLA 星を喰う者』 (@GODZILLA_ANIME) 2019年1月8日
ギドラ…どれ程のものかと思っていましたが予想以上のチート怪獣でした。
全ての物理法則を無視した存在！
ゴジラに勝機がないように見えましたが、見事にハルオとの擬似共闘によって倒すことができました。
ギドラを地球の法則に引きづり込んだ後はゴジラがギドラを圧倒しました。
ゴジラが地球の名誉を守ってくれたように感じて頼もしく見えました。しかし、敵は敵です。
そんなゴジラにハルオは最後まで立ち向かいました。今までの倒すという気持ちはありませんでしたが、最後まで挑み続けたハルオはかっこよかったです。
主人公が死ぬという悲しい結末ではありましたが、ハルオは過去と決別ができました。
最後は、なぜか晴れ晴れとした気分で終わりました。
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