『グラディエーター』は、2001年度のアカデミー賞で12部門にノミネートされ、作品賞、主演男優賞を含む5部門を受賞した超大作です。
制作から20年近く経っても、未だに色褪せない映像美と重厚なストーリーは必見です。
主演のラッセル・クロウも素晴らしく、主人公・マキシマスの栄光と失墜を非常に巧みに演じ分けていた点が見事でした。
古代ローマを舞台に祖国のため剣をふるい続けた英雄の勇姿に胸が熱くなる作品です。
- 古代ローマを忠実に再現した映像美は圧巻の一言です。衣装やCGにも細部までこだわりを感じられました。
- 大迫力の戦闘シーンを体感せよ!命を懸けて戦う男たちの勇気と覚悟がビシビシ伝わってきました。
- 本物の英雄の生き様に涙する。衝撃のラストに鳥肌が立ちました。
それではさっそく『グラディエーター』の作品情報、あらすじ、ネタバレ感想を書いていきたいと思います。
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目次
『グラディエーター』作品情報
作品名 | グラディエーター |
公開日 | 2000年6月17日 |
上映時間 | 155分(劇場公開版) 172分(完全版) |
監督 | リドリー・スコット |
脚本 | デヴィッド・フランゾーニ ジョン・ローガン ウィリアム・ニコルソン |
出演者 | ラッセル・クロウ ホアキン・フェニックス コニー・ニールセン オリヴァー・リード デレク・ジャコビ ジャイモン・フンスー リチャード・ハリス |
音楽 | ハンス・ジマー クラウス・バデルト リサ・ジェラルド |
【ネタバレ】『グラディエーター』あらすじ・感想
開始3分で世界観に引き込まれる。圧倒的映像美とこだわり抜かれた戦闘シーンに注目。
歴史モノの映画を楽しむ上で、もっとも重要なことのひとつにその世界観に入り込めるかどうか、という点があると思います。
本作『グラディエーター』の冒頭から始まる戦闘シーンには、多くの方を世界観に引き込むだけの高いクオリティがあったと断言できます。
特に衝撃的だったのが、敵陣に降伏を迫りに行った伝令が断頭された状態で、馬に乗せられて帰ってきたシーンです。
まさか開始3分で生首を見ることになるとは思いませんでしたが、「なにかこれからとんでもないものが見られるのではないか」という気にさせられました。
同時に、この映画は現代の生易しい世界などではなく、理不尽で慈悲のない暴力がはびこる古代であることが強烈に印象付けられるシーンでもありました。
この演出を採用したリドリー監督は見事だと思います。
また、洗練された戦闘描写も素晴らしく、敵味方入り乱れての大乱戦は臨場感がリアルに再現されていたと思います。
カメラワークも秀逸で倒れた兵士の視点をローアングルからのぼかしで表現するなど、細部までこだわりが感じられました。
主人公・マキシマス(ラッセル・クロウ)のどん底からの復讐劇に魂が震える
コモドゥス(ホアキン・フェニックス)との対立で家族を焼き殺され、自身も奴隷に身を落とすことになってしまったマキシマム(ラッセル・クロウ)は、グラディエーターとして見世物の殺し合いを強いられることになります。
祖国と家族のために戦っていた将軍がすべてを奪われてしまう展開は、観ていて本当に心が痛かったです。
ローマ帝国にも見放され、家族も奪われ、生きることに絶望してもおかしくないはずなのに、それでも立ち上がるマキシマムには胸を打たれました。
マキシマムを突き動かすのが、復讐心なのか、生存本能なのか、あるいはその両方か…正確なことは定かではないですが、ひとつだけ確実にいえることは、ここから豹変するマキシマムの姿が大きなみどころのひとつである、ということです。
グラディエーターとして次々と屈強な男たちを殺していく姿には、かつての将軍として軍を率いていたころの面影はまるでありませんでした。
かつて名声を手に入れた人間の絶望からの復讐劇が本当に熱かったので注目して観ていただきたいです。
マキシマス役を演じたラッセル・クロウはアカデミー賞主演男優賞に選ばれ、それも納得せざるを得ないほどの圧倒的な熱演でした。
皇帝役のコモドゥスを演じたホアキン・フェニックスの表現力も見事
ラッセル・クロウの演技も非常に完成されていましたが、本作で主人公の最大の敵となる皇帝コモドゥスを演じたホアキン・フェニックスの演技も非常に光っていました。
人間の誰もが少なからず持つ、嫉妬、野心、承認欲求といった歪んだ一面を強く持つ皇帝コモドゥスを見事に演じきっていました。
当然、作中での彼は非常に憎らしく、わたし自身も非常に憤りを感じさせられましたし、最低な人間だったと強く印象に残っています。
しかし、逆に言えばここまで映画の視聴者に憤りを感じさせることができるのは、ホアキンの演技力があってこそ!だと思うのです。
ホアキンが完璧なヒールを演じきってくれたからこそ、マキシマスの英雄としての生き様がより一層輝きを増したのだと断言できます。
ホアキンは高い演技力が評価され、この年のアカデミー賞の助演男優賞にノミネートされました。
秀逸なラストシーンに鳥肌が立つ
本作の一番のみどころは、やはり秀逸なラストシーンだと思います。
詳しい解説や考察を語りたい気持ちは山々なのですが、ぜひラストシーンだけはネタバレなしで観ていただきたいです。
わたし自身もこの映画を始めて観たときは、ラストシーンであるコモドゥスとマキシマスの一騎打ちには涙をこらえることができなかったです。
本当の英雄とはなにか、国と民とはなにか、深く考えさせられる作品でした。
もし記憶を消すことが可能ならば、もう一度まっさらな状態で『グラディエーター』を観てみたい、と思えるほど印象深く胸に残るラストでした。
まだ『グラディエーター』を手に取ったことがない方は、ぜひ視聴していただきたいです。
圧倒的な映像美と衝撃のラストがあなたを待っています。
『グラディエーター』まとめ
『グラディエーター』
リドリー・スコット監督による”スペクタクル・ロマン”最高峰にして到達点。そして、ラッセル・クロウ氏のその”男気”と”哀愁”にも痺れさせられ”マキシマス”の”武士道”それにも通ずる様な生き様もカッコいい。ホアキン・フェニックス氏の怪演技も特筆に値する#1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/IC3fEU6L5A— コリン・サリバン (@hyeongdo_Ji) 2019年2月24日
以上、ここまで歴史的なスペクタクル超大作となった『グラディエーター』の感想を述べました。
- 俳優たちの高い演技力が魅力的な作品
- 古代ローマを忠実に再現した世界観に引き込まれること間違いなし
- ラストシーンに胸が熱くなる。ハンカチの用意をお忘れなく。
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