強殺事件の容疑者を死なせてしまった樹(中谷美紀)は、ともに行動していた今井(池内博之)、そして県警本部の管理官(袴田吉彦)からも責められます。
その後、ルオトにつながる手掛かりを求め、ルオトの母親である茉莉絵(斉藤由貴)と再会しますが、茉莉絵は意外な反応で・・・。
一方、聡美(馬場ふみか)とパン屋の店長(吉田ウーロン太)の関係を知ったルオトは、不敵な笑みを浮かべながら、徐々に2人の関係を壊していきます。
目次
ドラマ『ギバーテイカー』 前回振り返り
元小学校教師の刑事・倉澤樹(中谷美紀)は12年前、当時小学校6年生だった貴志ルオト(菊池風磨)に、娘を惨殺されていました。
娘の命日目前に、ルオトが医療少年院を退院することを知る樹。被害者遺族として疑念を抱かずにはいられません。
そんな中、樹の元にメッセージが届きます。「あなたの大事なものを、もう一度奪います」。
ルオトが再び現れたと考えた樹は、密かに捜査を開始。しかしその中で浮上したのは、ルオトとは別の人物でした。
追いつめられた男は、首を吊った状態で発見されます。遺体のそばには「GIVER?OR TAKER?」という落書きが残されていました。
【ネタバレあり】ドラマ『ギバーテイカー』第2話あらすじと感想
駒にもなれない
コンビニ強盗殺人事件の容疑者である金田は、自殺の名所である橋のふもとで、首を吊った状態で発見されました。
金田は、樹(中谷美紀)が受け取った謎の風鈴とメッセージを置いた人物でした。
それを追っていたところへ金田が現れ、単独行動をしていた樹は彼を取り逃がしてしまっていました。
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県警本部は金田を自殺と見て、被疑者死亡で送検しようとします。
樹は、事件を終わらせまいと、ルオトと金田の接点を探したいと、同期の少年課の椿(深川麻衣)に協力をあおぎます。
しかし、椿は樹がルオトの更生を信じておらず、私情を挟んでいるとして協力を拒みました。
GIVER? OR TAKER?
一方、パン屋の店長(吉田ウーロン太)と同僚の聡美(馬場ふみか)の不審な関係を知ったルオト( 菊池風磨)は、聡美がずっと抑え込んできた感情を引き出そうと考えていました。
「幸せは奪わなくてはいけない」
ルオトはそう言いながらも、聡美に寄り添うふりを続けます。
しかし聡美は、自分を拾ってくれた店長には感謝しているし、迷惑をかけているので自分が我慢していればいいのだと言いました。
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樹のバディである今井(池内博之)は、樹のことを刑事に向いていないと言いました。
感情的で視野が狭く、勢いだけでやっていると言うのです。
でも、今井もまた金田を自殺と決めつけるのは早いと考えていました。
今井は、入水自殺の名所で首を吊っていたことと、金田の所持品の中に橋の写真があったこと、そして写真の裏に「よくできました」のスタンプが押してあったことが気になっていたのです。
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2人で再び金田の発見現場に向かい、遺体のそばに書かれた「GIVER? or TAKER?」という壁の落書きについて周囲に聞き込みをします。
すると、落書きをしたのは背の高い若い男性で、金田が発見される直前に書かれた可能性があることがわかりました。
強くなりたい
今井と別れた後、樹はコンビニ強殺事件の被害者の娘・弥生に会いに行きます。
樹が金田を捕まえられず死なせてしまったことを謝ると、弥生は「死んでくれて良かった」と言いました。
弥生は、今度からは万引き犯は自分の手で捕まえると誓いました。
「倉澤さんのおかげで強くなれた気がします。本当にありがとうございました。」
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パン屋では、聡美が少しずつ心身のバランスを崩してきていました。
ルオトが店長と聡美の様子を伺っている中、ルオトは店長が借金をしていることを掴みます。
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ルオトは店長に、「僕に出来ることはなんでもしたい」と言うと、深入りされたくないと思った店長は、「10年早い」と言っていた新作パンの開発を、ルオトにやらせることにしました。
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澄んだ目をした殺人鬼
今井が、金田が死ぬ直前に何度か連絡を取っていた人物がいることを突き止めました。
橋の写真と、何度かの通話記録。金田は殺されたとまではいかずとも、何者かに誘導された可能性があります。
課長は、今井と樹にさらなる捜査を許可しました。
樹は、元刑事で今はバーを営んでいる篝(かがり 平山祐介)を訪ね、一連の事件について相談をしました。
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篝はルオトについて、あんなに澄んだ目をした殺人鬼はいないと、今でも強烈に記憶しています。
樹がルオトの母親に会いたいと訴えると、篝は母親の現住所を教えてくれました。
殺人鬼の母親
樹は休暇を取り、今はルオトの父親である愛人の援助で1人暮らしをしているというルオトの母親・茉莉絵(斉藤由貴)を訪ねます。
茉莉絵は、樹のことを覚えていないようでした。
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「どこかのティーパーティーでお会いしたかしら?」
樹は、強い口調で「あなたの息子が殺した、小野塚ほのかの母親です。遺族です!」と伝えると、茉莉絵はきょとんとした表情で言いました。
「どなたかとお間違えでは?私には子供はいませんから」
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樹が名刺を置いて席を立つと、入口の近くにピアノが置いてあるのが目に入りました。
そして、ルオトとほのかが好きでよく弾いていた「アマリリス」を弾いて見せます。
すると、茉莉絵は樹の腕を掴み、怯えた顔で囁きます。
「音楽はダメ・・・。モンスターが来る!」
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アマリリス
樹の協力を拒んだ椿でしたが、ルオトのことが気になり、保護司に聞いて彼が働くパン屋を訪ねてみることにしました。
ルオトらしき若きパン職人は、澄んだ目で新作パンを勧めてきました。
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椿はルオトのその目を見て、彼は更生していると思いました。
そして、樹に無礼を詫びて、彼が作ったというパンを見せました。
樹は、そのパンが「アマリリス」という名だと聞いた瞬間、悲鳴を上げました。
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その後、弥生が樹を訪ねてきました。
コンビニは売り渡し、親戚のところに行く事になったというのです。
そして弥生は、犯人を憎んでいても仕方がないことに気がついたと話します。
犯人に負けないと思っているうちは、犯人に心を囚われているということ。
それよりも、早く忘れて父との良い思い出だけを考えたいと話し、去っていきました。
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仕上げの日
パン屋の営業後、聡美は「もうこんなことはやめたい」と店長に訴えました。
すると店長は「お前の居場所などここ以外どこにもない。何も考えるな。」と取り合ってくれません。
そこにルオトが入って行き、聡美をかばいます。
聡美がルオトにたぶらかされたと思った店長は、激昂しルオトを殴りつけます。
「お前らみたいなクズを俺が拾ってやってるんだろ!!」
ルオトは、店長が聡美の部屋に忍び込んでいる様子をカメラに収めていました。
店長はさらに激昂し、ルオトを蹴り倒します。
心配する聡美に、ルオトは苦しみながらも「僕があいつを殺す。僕が全て背負えばいい」と言います。
すると、聡美は何かを決心したようでした。
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店長が酒を買って戻ってくるなり、聡美は店長を麺棒で何度も殴りつけました。
頭から血を流しながら逃げ惑う店長の姿を、笑いながら眺めるルオト。
「よくできました。」
ルオトは、自分に向かって来た店長の腹に包丁を突き刺します。
動かなくなった店長を見て、ルオトは満面の笑みを浮かべます。
「うん、悪くない」
接点
篝は、密かに金田の周辺を洗っていました。
すると、金田は医療少年院上がりの人物と関わりがあることが判明。
さらに調べを進めていくと、その人物と金田、さらにルオトが一緒にいる防犯カメラの映像が出てきました。
情報を得た樹は、すぐにルオトの任意の事情聴取を課長に求めます。
一方、仕事を無断欠勤した椿は、再びルオトに会いにパン屋を訪ねていました。
欠勤したと聞いた樹は、椿を心配して電話をかけますが、椿は応答しませんでした。
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ルオトは、椿を店内に招き入れました。
ドラマ『ギバーテイカー』 第2話 感想&まとめ
椿の後ろ姿を見るルオトの目は、獲物を狙うかのような目つきでした。
ルオトは椿をロックオンしたに違いありません。
ルオトの毒牙はどんどん樹に近寄ってきています。樹は、ルオトを捕らえることが出来るでしょうか?
次回は遂にルオトと樹が対峙することになります。どんな展開になるのか、気になります!