元小学校教師の刑事・倉澤樹(中谷美紀)は12年前、当時小学校6年生だった貴志ルオト(菊池風磨)に、娘を惨殺されていました。
娘の命日目前に、ルオトが医療少年院を退院することを知る樹。被害者遺族として疑念を抱かずにはいられません。
そんな中、樹の元にメッセージが届きます。「あなたの大事なものを、もう一度奪います」。
それは、日本中を震撼させる新たな事件の始まりだったのです。
目次
ドラマ『ギバーテイカー』 見どころ
どんな理由があろうと、殺人は許されないーー。娘を惨殺された元教師の異色刑事が、かつて娘の命を奪った猟奇殺人犯と死闘を繰り返すクライムサスペンスです。
主演は中谷美紀さん。殺人犯役にSexy Zoneの菊池風磨さん。原作はすえのぶけいこさんの『ライフ2 ギバーテイカー』(講談社アフタヌーンKC)となっています。
【ネタバレあり】ドラマ『ギバーテイカー』第1話あらすじと感想
殺人騎士
倉澤樹(中谷美紀)は小学校教師をしていました。
夫と小学3年生の娘・ほのかと3人暮らし。
ある日隣の家に引っ越してきた6年生の息子・貴志ルオトと母親が挨拶に来ました。
ほのかとルオトはすぐに仲良しになり、ルオトは学校でも人気者に。
moyoko
近所の神社で行われる風鈴祭り。
樹はほのかと一緒に行く約束をしていましたが、残業で行けなくなったので、ほのかはルオトと一緒にお祭りを見に行く事に。
数時間後、ほのかは無残な姿となって発見されます。
補導されたルオトは、「人を殺してみたかった」「抱きしめてからナイフで刺した」と供述しました。
マスコミはルオトのことを『殺人騎士』と呼びました。
moyoko
12年後
樹は神奈川県警都築中央署の刑事になっていました。
moyoko
その正義感の強さから、独断で行動することも多く、始末書を書かされることもしばしばあります。
一方、とあるパン屋で小林と名乗る24歳の青年(菊池風磨)がアルバイトの面接を受けていました。
彼は職務経歴がなく、住み込みで働きたいと言います。
moyoko
「この店で働いて、お客様を笑顔にしたい」と話す小林青年の人柄に惹かれ、店主は採用を決めました。
その頃、樹は元夫からルオトが医療少年院から退院したと聞かされます。
moyoko
樹は、10年とちょっと、たったそれだけで人は変わるのだろうか?と疑心を抱かずにはいられません。
コンビニ店主刺殺事件
そんな時、管内で万引き犯を追ったコンビニ店主が刺殺されるという事件が起きました。
目撃者は一緒に働いていた17歳の娘・弥生(桜田ひより)ですが、ショックが大きく話せる状態ではありません。
管理官は無理にでも情報を聞きだせと無茶を言います。
そこで、教師経験があり、女性でもある樹に白羽の矢が立ちました。
しかし樹は、「無理に聞き出すことは出来ない」と、弥生の入院先に挨拶に行っただけで、管理官を怒らせました。
moyoko
樹は、同期である椿(深川麻衣)から、「警察の縦社会にそろそろ慣れないと」と注意を受けます。
そして、樹がルオトが退院したことを話すと「今は刑事なんだから更生を信じないといけない」と言われました。
「更生を信じないと、樹さんが辛いんじゃないですか?」
確かに、事件直後、樹は参加していた『犯罪被害者の会』でも「犯人を許そう」と言われていました。それが前向きに生きるための第一歩だというのです。
でも、樹には決して許すことは出来ません。それを忘れるつもりもありませんでした。
moyoko
風鈴とメッセージ
その夜、樹は娘の夢を見ました。
明け方ハッと目を覚ますと、玄関の向こうから風鈴の音が聞こえます。
玄関を開けて足元を見ると、折り紙に文字が書かれていました。
「あなたの大事なものをもう一度奪います」
moyoko
樹はとっさにルオトが来たのだと思いました。
そしてすぐに椿に、知り合いの鑑識に鑑定してもらって欲しいと頼みます。
椿は、事件の情報はいくらでもネットで調べられるし、恨みを買っている樹なら嫌がらせをされているのではないかと言いましたが、樹が調べれば気が済むというので、風鈴と紙を受け取りました。
moyoko
憎むべき相手
樹は弥生の病室に通い、「自分を責めないで」声をかけていました。
この日は、樹は自分の過去を話します。樹ももちろん、事件後は自分を責め続けていました。
「ルオトとお祭りに行ったら?と言わなければ」
「あの日、残業をしなければ・・・」
でも、それをしたところで娘が帰って来るわけではありません。
「命を奪うやつを許さない。絶対に」
樹はそうやって前に進むことに決めたのです。
すると、弥生は少しずつ話をし始めました。
そして話をするうちに「自分が犯人を追ってと言ったせいだ」と自分を責め、泣き出します。
樹は、弥生に「あなたが憎むべきは犯人だ」と伝え、「必ず捕まえる」と約束しました。
moyoko
元少年
間もなく、椿に預けたメッセージの紙の鑑定結果が出ました。
指紋と筆跡がデータベースに引っかかりましたが、その主は2年前に窃盗などで逮捕された元少年・金田のものでした。
moyoko
樹は、弥生の方が一段落したことから、金田の自宅を尋ねてみることに。
その時、スマホにコンビニ店主刺殺事件の犯人の似顔絵が送られてきました。
moyoko
「え?」
その時金田が戻ってきました。
そして、樹の姿を見て警察だと分かったのか、すぐに踵を返して逃げ出しました。
樹はバディの今井(池内博之)に単独行動を詫び、風鈴とメッセージが届いたことを話します。金田は樹を見つけた時、樹のことは知らないようでした。
moyoko
樹がルオトが関与している可能性があると話すと、今井は「あまりにも論理が飛躍している」とまともに受け取ってくれません。
ギバーテイカー
その直後、GPSで金田がバイクで逃走しているとの情報が入り、樹たちは最後にGPSが確認された場所で、バイクを発見します。
金田は荷物も置いて行っていて、その中には自殺の名所である橋の写真が入っていました。
樹たちは急いで川に向かいます。その時、今井は樹に「なぜ刑事になったのか」と尋ねました。
樹は、「娘は助けられなかったけど、同じ境遇の人に手を差し伸べることは出来るかもしれない」と答えます。
その樹の言葉を聞いて、今井は「あなたは刑事に向いていない」と言いました。
moyoko
金田は高架下で首吊り状態で発見されました。
現場のそばの柱にはこう書かれていました。
『GIVER or TAKER?』
一方、パン屋では、小林は店主の娘だという聡美(馬場ふみか)と話していました。
moyoko
小林は、聡美を凌辱する店主を許せないと言います。
そして、自分たちみたいな人間は、幸せは奪い取らなきゃ手に入らないと持論を展開します。
「聡美さんは、奪う方と与える方、どっちがいい?」
moyoko
「私は奪いたい」
「よく出来ました」
その頃、樹は橋の写真の裏に「よくできました」というスタンプが押されていることに気がつきました。
それは、よく樹が教師時代に使っていたものです。ルオトの手にも、押してあげたことがあります。
樹はルオトの足音が忍び寄って来るのを感じていました。
ドラマ『ギバーテイカー』 第1話 感想&まとめ
「10年と少しで人は変われるのだろうか?」
「刑事なら更生を信じないといけない」
そんな会話が繰り広げられる中、ルオトはどうやら変わっていないようです。
聡美をけしかけて、新たな事件を起こそうとしています。
普段はバラエティー色の強い菊池風磨さんですが、土曜日には『大病院占拠』日曜日には『ギバーテイカー』と連続でシリアスな役を演じていて、大忙しですね。
ルオトの目的は一体何なのでしょうか?次回も必見です!