手術が成功して、無事スペインから帰国した丈(宮沢氷魚)は、鐘子(杏)のことを忘れてしまっていました。
鐘子はまた一から関係を始めようと、丈の元へ通います。
しかし、丈はつれない態度。まだ何か秘密を抱えているようでした。
一方、離婚の話を進める葉子(仲間由紀恵)と賢治(谷原章介)ですが、なんと賢治と風太(瀬戸利樹)がボクシングで対決をすることになってしまいます。
「幸せ」とは何か。鐘子たちがその答えを見つける最終回です。
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目次
『偽装不倫』第10話(最終回)あらすじ
脳腫瘍の手術を受けて日本に戻ってきた丈(宮沢氷魚)が、後遺症で自分を忘れてしまったことに傷つく鐘子(杏)。
だが、今度こそ嘘のない関係を築き直すチャンスだと前向きに考える。
藤堂(桐山漣)から再び告白されるが、鐘子の意思は固く……。
丈に会うために灯里(MEGUMI)の店を訪れた鐘子は、“人妻”だと嘘をついたまま丈に恋してしまったこれまでのこと、そして“本当の自分”がどんな人間なのかを丈に一生懸命話す。
一方、賢治(谷原章介)に離婚を切り出し、家庭内別居のようになっていた葉子(仲間由紀恵)の元に、賢治から「八神風太と決着をつける」とメールが来る。
なんと賢治は、プロボクサーである風太(瀬戸利樹)に“勝負”を挑もうとしていた。
葉子は、自分が賢治を追いつめてしまったのではないかと胸を痛め、二人を止めようとするが……。
そしてある日、記憶障害を抱える丈が、突然、一之瀬(眞島秀和)の前に姿を現す……!
出典:『偽装不倫』公式ページ
『偽装不倫』第10話(最終回)の感想
最初から始めよう
手術を終えてスペインから帰国した丈(宮沢氷魚)は、鐘子(杏)のことをすっかり忘れてしまっていました。
ショックを受ける鐘子ですが、丈との関係をまた最初から始めようと心に決めます。
丈の姉・灯里(MEGUMI)は、丈が鐘子の写真を見た時の悲しそうな顔を見て、丈が嘘をついているのではないかと疑います。
丈は否定しますが、どうやら丈は嘘をついているのかもしれません。
「私のことを忘れても、元気になったのならそれでいいんです」
鐘子はワインセラーの御曹司・藤堂さん(桐山漣)に気持ちを打ち明けると、藤堂さんはそれならまだチャンスがあるかもと、再び鐘子に告白します。
「鐘子さんとお付き合いしたいと思っています。できれば結婚前提で」
しかし、鐘子はその場で断りました。
「彼が好きなんです」
藤堂さんは、鐘子の気持ちをすんなり受け入れるどころか、「鐘子さんなら大丈夫」と応援までしてくれました。
藤堂さんがハイスペック男子すぎて、辛すぎます。
こんな良い人をもったいない…とついつい感じてしまいますが、恋は理屈ではないのです。藤堂さんに幸あれ!
鐘子は、丈に会いに灯里の店を訪れます。
そして、撮影から帰ってきた丈を引き止めて自己紹介を始めます。
「本当の私を知って欲しい」
と、飛行機での出会いから話しますが、丈はやはり思い出せない様子。
覚悟はしていたものの、なかなか厳しい状況に鐘子は早くも心が折れそうになります。
賢治(谷原章介)と風太(瀬戸利樹)の決闘
練習に打ち込む風太(瀬戸利樹)の元に、賢治さん(谷原章介)が訪ねます。
「僕が誰だかわかるよね?」
「…はい」
葉子(仲間由紀恵)は離婚話を切り出して以来、鐘子の部屋に泊まり込むようになっていました。
賢治さんは葉子に「明日、八神風太と決着をつけるよ」と連絡をします。慌てて自宅に戻る葉子。
賢治さんは、風太とボクシングで対決をして、自分が勝ったら風太と別れてもらう、風太が勝ったら自分が別れるという約束を取りつけたというのです。
風太はプロボクサーです。もし、賢治さんを怪我させたりすれば、問題になってしまいます。
しかし、風太ももう決めたことだと言います。
「これは男と男の勝負だから!」
葉子は自分が賢治さんをおかしくしてしまったのかもしれないと反省します。
2人は最初から条件で結婚相手を決めていました。
完璧に見えた結婚生活も、中身は空っぽで一番大事なものが足りていませんでした。
それは、お互いを好きだという気持ち、愛です。
葉子の話を聞いて、自分たちは間違っていないと信じたい鐘子ですが、相変わらず丈は記憶が戻りません。
それどころか、鐘子を避けるような態度を取られてしまいます。
灯里は、鐘子ちゃんのために手術をしたのにそんな態度を取るなんて…とついつい丈を責めてしまいます。
「本当に覚えてないんだ!」
丈も声を荒げて言い返します。
鐘子はめげずに丈がくれた指輪を見せますが、やはり丈は覚えていないと言います。
好きな人に忘れられているというのは、とても辛いものですね。
しかし、丈にはある事情がありました。目が見えにくくなっているのです。
見えないということは、カメラマンとしては致命的です。
フランスの出版社から大きな仕事が舞い込んできましたが、それも断ってしまいました。
さて、いよいよ賢治さんと風太の決闘の日がやってきました。
賢治さんは何度もパンチを繰り出しますが、プロの風太には敵いません。
ヘロヘロになりながらも戦い続ける賢治さんですが、最終的に風太に一発ボディーを入れられて負けてしまいました。
風太は、旦那さんは本気だったのだと語ります。
賢治さんが決闘の話を持ちかけた時、風太は「あなたを殴ったりできない」と一度は断りますが、どうしてもと頭を下げられたと言うのです。
「僕も本気で向き合わなきゃいけない。男として受けなきゃいけないと思ったんだ」
葉子はリングに残された賢治さんに、どうしてこんなことを?と問います。
賢治さんは、こうでもしないと気持ちにケリをつけることができなかったと言います。
賢治さんはこの結婚が葉子を苦しませていることを頭では理解していました。
しかし、自分が間違っているとは、どうしても受け入れることができなかったのです。
ただ、賢治さんだけが間違っていたわけではありません。
「私と賢治は、求めるものが違っていただけ」
どんな理由であれ、賢治さんを傷つけたことには変わりはありません。
葉子は傷つけたことを謝りました。
葉子(仲間由紀恵)の幸せ
葉子と賢治さんから離婚の報告と葉子の不倫のことを聞かされた両親は、とても動揺します。
特に、お母さんは世間様になんと言ったらいいのかと泣き崩れます。
しかし、賢治さんは葉子を責められるのは僕だけだと、お母さんに言い含めます。
「もう終わったことなんです」
「僕たち、ちゃんと幸せになりますから」
こうして賢治さんは家を出て行きました。
とんだサイコな人だと思われた賢治さんですが、最後は寂しげながらもスッキリした表情で、あくまでもスマートに家を出て行ったので安心しました。
葉子も葉子でケジメをつけて家を出て、風太の元に行くことにしたと言います。
「お姉ちゃんは見つけたんだよね、本当の幸せ」
「うん」
鐘子は、葉子を見て何が幸せなのか決めるのは自分だということを実感しました。
葉子は、家を出て行って風太の元に向かいます。
「本当にいいの?飛び降りちゃうよ?」
風太は、両手を広げてニッコリ。
「いいよ!」
風太は、最後の最後まで天使の風太でした。メインキャストで唯一嘘をつかなかった風太に幸あれ!
丈(宮沢氷魚)の真実
一方、鐘子はまさ子(田中道子)から衝撃の事実を聞きます。
空港で帰国したばかりの丈を見かけたまさ子は、今まで何をしていたんだと丈に詰め寄りました。
そして、鐘子はやっと新しい恋に踏み出せたんだから、鐘子にもう近づかないでと忠告したのでした。
重要なのは、その時に丈はまさ子のことを覚えていたということです。
丈は記憶障害を起こしていなかったのでしょうか?
「じゃあ、丈は私のこと覚えてるの?」
丈はなぜ記憶をなくしたフリなどしたのでしょうか?
鐘子には丈の真意を読み取ることはできませんでした。
丈は病院に行って、一ノ瀬医師(眞島秀和)に会います。
記憶障害を起こしていると聞いていた一ノ瀬医師は驚きますが、丈に検査をして欲しいと頼まれ、脳と目の検査をすると手術の後遺症で視力がなくなっていることが判明しました。
帰国した時点で、丈はスペインの主治医から目はこれ以上良くならないと聞かされていました。
カメラマンの丈にとっては、受け入れがたい現実でした。
そんな中、丈はまさ子から新しい恋をしていると聞かされます。
しかし、スペインに行く前に鐘子のことを深く傷つけたことを謝りたいと思い、鐘子の元に向かうと、その途中で藤堂さんと鐘子が一緒にいるのを見かけました。
彼女が今幸せならそれを壊してはいけない、二度と会ってはいけないと店に引き返すと、すぐに鐘子が現れたのでとっさに嘘をついてしまったのだそうです。
「僕は彼女を幸せにする自信がない」
「本当にそれでいいの?」
「いいんです。これで」
丈はまだ26歳。まだまだ若者です。
身体のこともあって自信がなくなるのも無理はありませんが、不器用な丈がもどかしいです。
恋をするために嘘はついたけど、幸せになるために嘘はつかない
衝撃の事実を聞かされた鐘子が冷蔵庫の前でクヨクヨしていると、もう一人の鐘子が現れました。
「もうわかってるでしょ?どうしたいか決めるのは自分なんだよ」
鐘子は家を飛び出し、灯里の店に向かいました。
しかし、入れ違いで丈は家を出ていました。
そこへ一ノ瀬医師が店にやってきて、丈の後遺症のこと、そして丈は鐘子の幸せを願っていることを聞かされました。
「丈くんは黙ってスペインに帰ろうとしてるんじゃないかな」
鐘子はすぐさま空港に向かいます。
「丈、あなたを失いたくないよ」
「たった一つの嘘から始まった恋だけど、たった一つの本物の恋。だから絶対失いたくない」
鐘子は必死に丈を探します。
すると、遠くで搭乗口に入ろうとする丈の姿を見つけ、鐘子は思いきり丈を呼びます。
「丈ーー!」
なんとか丈を引き止めた鐘子は、まだ記憶がないふりをする丈に訴えかけます。
「もう嘘はやめよう」
丈は観念して、自分が鐘子を幸せにできる自信がないことを打ち明けます。
「きっと迷惑をかけてしまう、悲しませてしまう」
「そんなの関係ない。私の幸せは私が決める!」
鐘子は「せっかく命が助かったのに簡単に諦めてほしくない、丈が1人で生きられないというのなら私が支える」と、強い気持ちをぶつけます。
「あなたといて幸せだという気持ちには嘘はつかない」
恋をするために嘘はついたけど、幸せになるために嘘はつかない。それが鐘子の覚悟です。
鐘子の気持ちを聞いて、丈ももう嘘はつかないと決めました。
丈の幸せも、鐘子と一緒にいることなのです。
「愛してるよ、鐘子さん。ずっとずっと愛してる」
丈は鐘子を抱きしめ、それから銀河鉄道の指輪を鐘子の左手の薬指にはめました。
「やっと見つけた。違う、これが私が自分で決めた、私にとっての本当の幸せ」
『偽装不倫』第10話(最終回)あらすじ・ネタバレ感想まとめ
㊗️クランクアップ🎉#宮沢氷魚 さんは「今までで一番楽しい夏になりました」と晴れやかな笑顔を見せ、約4年ぶりに連ドラ復帰を果たした #杏 さんは「迷惑をかけてしまうんじゃないかと思っていたんですけど、本当に皆さんに支えてもらって乗り越えることができました」と涙ながらに挨拶を😭#偽装不倫 pic.twitter.com/Wb38Cvu4vr
— 【公式】偽装不倫 毎週水曜よる10時! (@gisou_ntv) September 11, 2019
本当の幸せを探す『銀河鉄道の夜』にならったこの物語。
幸せの答えはとてもシンプルなものでしたね。
原作ではまだ連載が続いていますが、ドラマでの鐘子と丈の遠回りな恋はハッピーエンドを迎えました。めでたしめでたし。
出演していた2人のイケメン宮沢氷魚さんと瀬戸利樹さんは、今作でかなりのインパクトを与えたと思います。
今後が楽しみですね!!
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