『義母と娘のブルース』キャスト・あらすじ・ネタバレ感想!「義母ブル」の愛称で親しまれた名作ドラマ

【主演:綾瀬はるか】ドラマ『義母と娘のブルース』キャスト・あらすじ・ネタバレ・動画情報まとめ!

出典:U-NEXT

『義母と娘のブルース』は、桜沢鈴の4コマ漫画が原作の、義理の母と娘の絆を描いた物語です。

キャリアウーマンの主人公が、前妻を亡くし娘を育てるシングルファザーと結婚し、良い母親になるために一生懸命に奔走しながら、家族と過ごす10年間が描かれています。

「ブルース」とは、米国深南部でアフリカ系アメリカ人の間から発生した音楽で、日常の幸せなことや憂鬱なことを12小節に乗せて歌っています。

『義母と娘のブルース』は、義母と娘の間に起きる身近な出来事を通して、当たり前の喜びや悲しみ、ちょっとした奇跡が全10話の中に盛り込まれています。

『義母と娘のブルース』の豪華なキャスト陣による物語と、感動的な最終回の結末からは目が離せません!

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『義母と娘のブルース』主要キャスト

綾瀬はるか / 役:宮本 亜希子みやもと あきこ

  • 業界トップシェアの金属会社・光友金属で働いていたバリバリの元キャリアウーマン。
  • 晴れてみゆきから合格採用通知を受け取り、宮本家の義母となる。
  • 最愛の娘のためなら、権力にも屈しない芯の強い女性。
  • 良一亡き後は、一人でみゆきを育ててきた。

竹野内豊 / 役:宮本 良一みやもと りょういち

  • 老舗の金属会社・桜金属工業に勤めていたみゆきの父親。
  • 小さなことは気にせず、鈍感ともいえるし、包容力が大きいともいえる男。
  • 余命幾ばくもない自分の死後、最愛の娘を守ってくれそうという理由でライバル会社のやり手部長である亜希子にプロポーズ。
  • 亜希子を知るうち、家族として愛していることに気づき、一緒に生きたいと思った矢先、この世を去ってしまう。

上白石萌歌 / 役:宮本 みゆき

  • 良一譲りのんびり屋で、年齢・性別問わず周りを無意識にほっこりさせる能力を持つ女の子。
  • 「箸づかいと姿勢はビジネスの基本スキル」 という義母・亜希子の教えだけはちゃんと守り、いつもビシっとしている。

【ネタバレ】『義母と娘のブルース』あらすじ・感想

亜希子(綾瀬はるか)のキャラクターが魅力的

『義母と娘のブルース』の魅力は、なんといっても義母である亜希子(綾瀬はるか)のキャラクターです。

キャリアウーマンだった亜希子が、よりよい母親になるために、ビジネススキルを駆使して奮闘する姿がとてもコミカルで面白く、それでいてひたむきさが胸を打つのです。

ドラマ『義母と娘のブルース』感想・ネタバレ その1

幕開けは、父一人・子一人の宮本良一(竹野内豊)とみゆき(横溝菜帆)と、 岩木亜希子の強烈なご対面シーンです。

亜希子はいきなり名刺を差し出して深々と頭を下げ、「初めまして、わたくしこのような者でございます」と9歳の子どもに向かってキャリアウーマンの挨拶をします。

当然のことながらみゆきに引かれてしまうのですが、亜希子は「初手の5分で心をつかめなければ、そのプレゼンは失敗です」と一時撤退します。

ラストでは、みゆきからなんとか新しい母親に採用してもらうと、感謝の意を表すために学童保育施設に押しかけて、なんと腹芸を披露します!

みゆきも視聴者も度肝を抜かれてしまいます。

強烈な印象の第1話に、次回も見なくてはと思ってしましました。

第2話では、良一が正解を発表しながらの義母と娘のクイズバトルが行われ、ほっこりしました。

亜希子の惨敗に終わりますが、この戦いで2人の距離が一気に縮まったようです。

また、ニンジンが食べられないみゆきに対し、職場の飲み会方式の一気の音頭をとって食べさせてしまうところも滑稽でした。

第5話では、良一が倒れて入院するのですが、亜希子は恥ずかしさから良一の体を拭けませんでした。

そのぎこちない姿がなんとも微笑ましくて笑えました。

第6話冒頭で、良一が急逝してしまうのですが、亜希子はみゆきとともに涙を流すと、その後翌日まで泣きっぱなしになってしまいます。

この反動で鉄仮面のようだった表情が柔らかなものになっていました。

憑き物が落ちたような亜希子の表情は、コミカルというより芸術です。綾瀬はるかのさすがの演技。

みゆきは「それもパパがくれた奇跡だね」と喜びました。

第10話では、亜希子に好意を持っていた麦田(佐藤健)が、「一生俺のパン食べてくれませんか」と告白しますが、鈍感な亜希子が「お引き受けできかねますね」「本当はご飯党なんです」と拒否してしまうところがおかしかったです。

恋愛に関しては奥手で鈍感な感じが漂っており、みゆきが亜希子と麦田の仲をとりもつため亜希子の前で大げさに麦田を褒めると、亜希子はみゆきと麦田がつきあってると勘違いしてしまったりもするのでした。

ドラマ『義母と娘のブルース』感想・ネタバレ その2

第1話で亜希子は、みゆきの悩みごとを解決することで距離を縮めようとします。

不動産屋・下山和子(麻生祐未)から「クラスメイトにいじめられている」というみゆきの悩みをつきとめ、いじめっ子の主犯格・黒田大樹(大智)をリサーチし、交渉の余地ありと見ると、みゆきに自分で「イジメないでほしい」と説得するように勧めます。

みゆきは、亜希子に押されて大樹と話してみると、彼は母を亡くしたみゆきを元気づけたかったけれど、素直になれずにからかっていたことが分かったのでした。

素晴らしいリサーチ力、交渉術です。

第3話では、専業主婦となった亜希子がPTA会長・矢野(奥貫薫)らと対立します。

PTAの現体制に不満を持っている保護者からあっという間に署名を集め、学校に嘆願書を提出する行動力はすごいです。

亜希子仕切りの運動会は、亜希子だけの力で円滑に運営することができませんでしたが、全力で仕事をする彼女の姿を見て、母親たちが自発的に協力してくれたおかげで成功したのでした。

亜希子のひたむきさがみんなに伝わったのです。

しかし、この回でもっとも素晴らしかったのは、運動会を一切仕切ると約束した亜希子に、教員から「矢野さんたちに頭を下げてもらえないでしょうか」と頼まれ、みゆきにも「わたしのママなら、わたしが嫌われるようなことしないでよ」と言われた時に返した言葉です。

「先生、子どもがこんな発想になって良いのでしょうか?」

「子どもは親が嫌われるようなことをしたら自分も嫌われると思っている。親は子どもが嫌われることを恐れて言葉を飲み込み、陰口で憂さを晴らす。その背中を見て育った子どもは思うでしょう、『長い物には巻かれればいい』『強いやつには逆らうな』『本当のことは陰でいうのが正しいんだ』『だって大好きなお父さんとお母さんがそうやっていたんだから』。」

子どもを持つママなら、みんな感動する言葉です。

亜希子は、誰よりもかっこいい、戦うキャリアウーマンだったのです!

後半の話では、亜希子は仕事の尊さをみゆきに分かってもらおうと「ベーカリー麦田」へ就職し、経営状況が赤字のこのパン屋を立て直そうと奮闘します。

亜希子は「1日5万円の売り上げ」という目標を設定して、定期的にパンを焼いて匂いで客を呼ぶ「いつでも焼きたて作戦」を提案したり、陳列棚の配置見直し、下山(麻生祐未)をサクラとして利用するなど、様々な手段を駆使した結果、客足はどんどん増え、ほんの数日で売り上げ5万円を達成します。

しかし、リピート率が低く売り上げが徐々に落ち始めると、今度はパンの質を上げるよう提案します。切り返しが早いです。

その後、リサーチや意見の交換を重ね、先代の味を復活させることがベストな選択だということになり、麦田の父親(宇梶剛士)に協力をお願いするのでした。

麦田は、父子の対立を乗り越え、世界一美味いと思うパンを一から作ることを決意すると、手始めに「耳まで美味い角食」を完成させ、その後も次々とパンを改良するのでした。

みゆきもリニューアルに興味を持ち、買い物の「楽しさ」で客を引くという女子高生らしい集客方法を立案するなど活躍しました。

亜希子の提案が、みんなにやる気をもたらしました。

ドラマ『義母と娘のブルース』感想・ネタバレ その3

第2話で、亜希子は「みゆきちゃんの求める母親像と、私の提案する母親像にギャップがある」と解釈します。

みゆきにもことあるごとに亡くなった母・愛(奥山佳恵)と比較され「ママはそんなことしない」と指摘されてしまいます。

愛をコピーするという手段を思いつき、レストランで愛と同じようにみゆきが2番目に食べたいものを頼むなど試みますが、「真似してもママになれる訳ないじゃん」とみゆきに言われてしまいます。

亜希子は「生物学的な問題はクリアできないにせよ、考え方や行動など細かな情報を貰えれば、かなりの部分はコピーできるのではないでしょうか?」と独特の言い回しで反論し、その後も宮本家のハンバーグを再現しようとしたりします。

みゆきはコピーは嫌だけれども、どこかズレていながらも一生懸命な亜希子に心を動かされていきます。

亜希子は良一のアドバイスもあり、亡き母のコピーをするのではなく、ビジネスの経験を生かして明るく楽しい家庭づくりをしていこうと思うのでした。

亜希子のひたむきさが通じ、家族の愛情が深まりました。

第4話では、みゆきがクラスメイトからパパとママは偽装結婚ではないのかと指摘され、良一と亜希子はみゆきへの説明の仕方を考えようとレストランで作戦会議を行います。

その過程で二人の馴れ初めが明らかになりますが、あくまでも娘に納得のいく説明をするためという設定が粋です。

唐突すぎる良一の求婚を亜希子がすんなり受け入れたのは、人恋しかったからでしたが、みゆきへの説明としては「良一に感じた強さ」ということになったところが微笑ましいです。

娘の気持ちを考えながら、親として会話する亜希子と良一は夫婦としての絆も深まりました。

第5話では、良一が入院中の亜希子とみゆきの奮闘ぶりが描かれています。

良一の上司・笠原(浅野和之)から、代役として競合プレゼンを成功させてほしいと頼まれた時、良一から「ぼくなんて簡単に代えがきくんですよね」「ぼくの代わりに亜希子さんがくるなんて、そりゃ会社は万々歳でしょうね」と言われてしまい落ち込む亜希子したが、みゆきから「すごいね、亜希子さん」「ふつう看病はできてもそんなことはできないよ」と褒められると元気になるのでした。

みゆきの力は偉大ですね。家族の言葉に一喜一憂する亜希子は初々しいです。

みゆきは買い物を担当したり、アルバムを制作したりと、家族のためにがんばります。

良一も亜希子への放言を反省し、いつもの明るさを取り戻すと辛い治療に全力をつくします。

その甲斐もあってか、良一のガンは減少し、帰宅することができました。

3人が初めて同じ部屋で川の字になって就寝するシーンは、本当の家族になったのだなぁと感じられました。

第9話では、大学受験のことでみゆきと衝突します。

みゆきは何の目標もなく、有名私立大学を受験しようとしているのですが、亜希子は大学名に対するこだわりを捨てて考えるようアドバイスします。

仕事も家事もなんなくこなす亜希子に劣等感を抱いていたみゆきは、「亜希子さんに本当の娘がいたら、そういう風に学校選ぶんだろうね」「亜希子さんの子なら、将来何になりたいからここ行きたいってちゃんと言えてさ」と心の内をさらけ出します。

本当の母ではないからこその苦悩がうかがえます。

その後、亜希子はみゆきのために仕事に対する姿勢を見せようとパン屋に就職するのです。

最終話では、亜希子は良一の元上司・笠原から、ある企業からのオファーを紹介されますが、勤務地が大阪ということで断りました。

みゆきは、無事第一志望の大学に合格したのに、落ちたと告げます。

「これ以上お母さんから時間を取り上げたくない」というみゆきの気持ちを知った亜希子は、自分も良一への想い、幼い頃に親を亡くした自分をみゆきに重ねていたことなどを告白し、互いに本心を打ち明け、絆を深くするのでした。

なんかジーンとくるものがありました。

ドラマ『義母と娘のブルース』感想・ネタバレ その4

佐藤健演じる麦田は、本格的には第6話から「ベーカリー麦田」の店主として登場しますが、第1話から第5話までのみゆきが小学生時代にも、ちょくちょく出現していました。

脈絡もなく登場するので、後半のキーとなるのだと思い、眺めていました。

このころ佐藤健は、NHKの『半分、青い。』で好青年を演じており、『義母と娘のブルース』の怪しい役どころにずいぶんと違和感がありました。

様々な職業を転々としており、葬儀屋として良一の葬式に関わったこともありました。

後半のお話では、亜希子と関わりを持つことになりますが、独特の雰囲気を醸し出し、魅力的な存在です。

ドラマ『義母と娘のブルース』感想・ネタバレ その5

第7話で、みゆきの大学受験のことで悩んでいる亜希子にアドバイスをしています。

「自分は血が繋がっているのに親と上手くいってないし、似てない」と亜希子に伝え、「良かったですよ、血が繋がってなくて、宮本さん。これ繋がってたら、グレていてもおかしくないですよ」「ものは考えようっす」と彼らしく元気づけるのでした。

朴訥な感じが良いです。

そこにみゆきがやってきて、親子2人による謝罪合戦となり、最後は亜希子とみゆきがダブル土下座をして関係を修復させたのです。

ドラマ『義母と娘のブルース』感想・ネタバレ その6

第9話で、先代の味を復活させるため父親に協力をお願いしますが、もともと仲たがいをしている二人の関係は良くなく、最初は何も言わない父に「嫌がらせにきてんのかよ」と憤慨します。

すると職人気質な父親は、「美味くも不味くもないパンで何も言うことがない」と言い放ちます。

麦田は一度は店を飛び出しますが、先代は「これが世界一美味い」と思ってパンを作っており、自分にはそれが足りなかったことがわかると、世界一美味いと思うパンを一から作ることを決意したのです。

本物の親子でさえ、いや本物の親子だからこそ、分かり合えるまで時間がかかっていたのです。

麦田のパン職人としての姿は、意外と素敵でした。

ドラマ『義母と娘のブルース』感想・ネタバレ その7

第9話では、麦田が何度か亜希子に告白するのですが、そのセリフが面白いです。

初回は、「一生俺のパン食べてくれませんか」と告白しますが、「本当はご飯党なんです」と勘違いをした亜希子に断られてしまいます。

その後、みゆきと麦田が付き合っていると勘違いした亜希子は、麦田と居酒屋に行き、みゆきとの仲を追求します。

なかなか勘違いはぬぐえず平行線の言い合いが続きますが、ひょんなことから亜希子は麦田と以前会っていたことに気づき、ちょっとした奇跡に微笑み、いい雰囲気になったのでした。

麦田の伏線は、この時のためにあったのですね!

そして麦田は鈍感な亜希子に「好きだって言ってます!」「人としてとか、ダチとしてとかそっち方向じゃないっす!チューとかしたい方っすから!」と直球で告白しました。

とてもかわいい告白ですが、その後フラれてしまいます。

【ネタバレあり】ドラマ『義母と娘のブルース』その他の見どころ

みゆきと大樹

第1話では、いじめっ子として登場した大樹ですが、気になるからからかう男子の心理で、この頃からみゆきのことが好きでした。

亜希子に反発して家出するときも、みゆきにお供しています。

どのくらいのブランクがあったかは定かではありませんが、第9話でみゆきと再会します。

昔の太った面影はなく、イケメンになっていた大樹は、みゆきのことを好きだったと告白します。

付き合いはしませんでしたが、受験勉強の家庭教師をしてもらい、関係は続きます。

「ベーカリー麦田」の再生や、麦田と亜希子の関係に思い悩むみゆきを心配したりと、常に理知的なアドバイスをしています。

義母と娘のこれから

結局、みゆきは大学に行きながら「ベーカリー麦田」でバイトをし、一人暮らしを始めることになります。

亜希子は企業からのオファーを受け大阪へ行くことを決意します。

しかし出発当日、みゆきが家に帰ると東京を発ったはずの亜希子がいて、「チケットが見当たらない」と探しています。

ラストでは「東京⇔東京」と書かれたチケットを見て、亜希子が「奇跡?」と首を傾げています。

チケットについては何を意味するのか悩むところですが、謎を残しつつ終わるのでした。

『義母と娘のブルース』ネタバレ・感想まとめ

主人公は亜希子(綾瀬はるか)ですが、第1話から第5話は、娘・みゆき(横溝菜帆)の小学生時代で、夫の良一(竹野内豊)も含め3人で家族のためにがんばる姿が描かれているファミリーストーリー。

第6話から第10話で、夫の良一が亡くなり、そして高校3年生となったみゆき(上白石萌歌)と亜希子、さらにそれをとりまく人たちの人間模様が描かれるヒューマンドラマ。

感動的な結末を迎える最終回は必見です!

多角的な要素が含まれ、観る者を話さない素晴らしいドラマでした。

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