『腐女子、うっかりゲイに告る。』第5話あらすじ・ネタバレ感想!ゲイは罪なのか?待っている最悪の結末…

ドラマ『腐女子、うっかりゲイに告る。』第5話あらすじ・ネタバレ感想!

出典:NHKドラマ公式Twitter

「見ているだけで涙が止まらない」「苦しくなる」「切ない」の声が殺到しているドラマ『腐女子、うっかりゲイに告る。』

第5話では、ゲイであることを知った三浦紗枝(藤野涼子)との関係に亀裂が生まれ、安藤純(金子大地)はまた人に対して心を閉ざしてしまいます。

しかし、紗枝への想いが消えたわけではありません。

意を決してすべてを告白したことで、事態はより悲しみを生む方向へと進んでいきました。

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『腐女子、うっかりゲイに告る。』第5話あらすじ

純(金子大地)は、マコトさん(谷原章介)とキスをしているところを紗枝(藤野涼子)に目撃されてしまう。

「私たち、キスしたよね。セックスもしようとしたよね。できなかったけど!」

涙を流して激怒する紗枝に純は暴言を吐く。紗枝は純の前から走り去る。

クラスの今宮麻衣(吉田まどか)たちは紗枝と純の距離にうすうす気づき始める。

小野(内藤秀一郎)は紗枝との仲を純に問いただし、責める。

亮平(小越勇輝)は純に声をかけ、幼かった頃の思い出を語る。

さらに、麻衣から告白されたことまで亮平は純に話す。

「いろんな好きがあって、ややこしいよね」という亮平は,落ち込む純に助言する。

「今の純を丸ごと素直に三浦さんに伝えてみたら?」

放課後、紗枝と純は美術室で二人きりで向き合う。

純は、秘密をすべて打ち明けようと心に決め、紗枝に話し始める。
出典:『腐女子、うっかりゲイに告る。』公式ページ

【ネタバレ】『腐女子、うっかりゲイに告る。』第5話の感想

そっけない純(金子大地)と無垢に笑う高岡亮平(小越勇輝)

三浦紗枝(藤野涼子)と安藤純(金子大地)の仲に何かがあったことを察した小野雄介(内藤秀一郎)は純を卑下します。

これでは高岡亮平(小越勇輝)が報われない。

大事な友達が純に好きな人を譲ったのに傷つけられることが許せなかったのでしょう。

自分はひどい奴だと、純も思っているようでしたね。

小野の言葉に対して冷たく返します。

しかし、亮平は変わらぬ笑顔で純に声をかけ、元気づけようとしてくれるのです。

「純くんは三浦のことが好き?」

亮平は、ちゃんと自分の想いを伝えた方が良いと、何があったのか深いことを聞かずに純の背中を押します。

亮平は今でも紗枝のことが好きです。

しかし、純のこともとっても大事なのでしょう。

2人の関係が険悪になったことを「チャンス」だと思うことはありません。

むしろ、大好きなふたりの応援をしたい気持ちでいっぱいです。

その無垢な笑顔に、ずっと純は助けられていたのでしょう。

紗枝(藤野涼子)「それを知って、私はどうすればいい」

亮平に背中を押された純は、避ける紗枝を捕まえ、美術室ですべてを打ち明けました。

一緒にいた男性は恋人。

佐々木誠(谷原章介)は家族持ちのゲイ。つまり不倫関係にあるということ。

そんな人がいるのにどうして自分と付き合ったのかと、紗枝は言います。

その答えは、これまで純が心の中でモヤっとさせていた想いのすべてでした。

「両方欲しかっただけなんだ。僕は男の人が好き。でも、普通の人生だって諦められない。女の人と結婚して、子供を作って、息子とキャッチボールをしたい、娘にかわいい服を着せたい。だから証明したかった、自分は女性とも付き合える。三浦さんなら好きになれると思った。でも、どうしても勃ってくれなかった…本当に申し訳ない。」

ゲイを好きになった女の方が悪いのかと思っていた紗枝は、純の本心を聞き、その心をさらに乱していきました。

「それを知って、私はどうしたらいいの?」

「いまさら嫌いになれない私はどうすればいいの?」

「絶対に振り向いてくれない人を好きになった私はどうすればいいの!?」

紗枝も真剣に純のことが好きで、ゲイであることを知ったからといって、すぐに嫌いになれるわけではありません。

気持ちを断ち切ろうと避けていたのでしょうが、すべてを知った紗枝の心も辛いです。

振り向いてくれないなら諦めればいいと単純に思いもしますが、別に純は紗枝のことを嫌いとは思っていませんし…難しいことを投げかけられたなぁと思いました。

今はそういう世の中じゃない、しかし気持ち悪いと思われる

純の告白で紗枝の心にさらなる迷いが生じたその時です。

すべてを聞いていた小野が、美術室に乗り込んできました。

小野からすれば、紗枝は純に騙されていたのです。

そして、そんな紗枝を純に譲った亮平がかわいそうと思ったのでしょう。

2人を裏切ったと思われる純は、「亮平も間抜けだよな。ホモに女取られるとか」と、悪役になろうとします。

これで純が小野に殴られ、すべてがおさまればよかったのですが…。

殴った拍子に、純のポケットから出てきたMP3。

そこにQUEENが映し出されているのを見た小野の言葉に純は激昂しました。

「お前QUEENなんか聞いてるんだ。ホモ仲間だもんな」

QUEENの伝説的ボーカルであるフレディ・マーキュリーもゲイ。しかし、女性と交際した経歴もあります。

そんな彼が作る曲には彼なりの哲学や教養があるのです。

これをバカにされた純は、黙ってはいられませんでした。

教師が止めに入るほどの大喧嘩となり、純はその日、安藤陽子(安藤玉恵)に連れられて、家へと帰っていきました。

紗枝には話せたものの、まだ母・陽子に話すことはできません。難しいでしょう。

純にとって最悪の事態となったのが、この翌日のことです。

いつものように登校すると、クラスの雰囲気が重く、冷たく感じました。

そう、小野は純がゲイであることをクラス中に知らせてしまったのです。

するとクラスに限らず、校内の男子生徒が純の存在を「気持ち悪い」「変態」と捉え始めます。

こうなることが怖くて、純は今まで隠し続けていたというのに…。

また男子の輪から外れるようになった純に、紗枝は「女子は全然引いてないよ。私も大丈夫。だってボーイズラブ好きだし」と笑顔を見せてくれます。

まぁ、心の中ではまだ整理がつかないことは、見ればわかりますけどね!

亮平も同じように純の味方だと言い続けます。

なんてできた友達と恋人なんだろうかと思いもしますが、小野が純に近づかないようにしろというと、また関係はギクシャクしてきます。

「今はそんな時代じゃない!好きでそうなったわけじゃない。」

確かにそうです。亮平、よく言った!

ですが、小野は違いました。みんなが言えないことを代表していると言います。

「男に興奮して、男に勃つとか気持ち悪いと思ってるだろ」

世間がそういう差別をしてはいけないという問題と、個人がどう思うかの問題は確かに別物。それも確かです。

しかし、小野の言葉によって、純はどんどん虚ろな目になっていきます。

「僕がこんなふうに生まれたのが悪い」暗転無音の15秒

「お前は本当に気持ち悪いと思わないのか。それとも、お前もあいつの仲間なのか」

この小野の言葉に対し、強い否定を見せた亮平。

亮平は、自分はゲイじゃないと言いたかったのでしょう。

しかし、あいつの仲間の部分を否定したとも受け取れる答えです。

「わかった。出ていくよ」

そう言って純は教室から出ていきました。

が!出ていった方向が問題です。

教室を出ていくと言ったら、普通廊下にですよね?純の向かった方向は、窓の外でした。

外のフェンスの上に立ち、下を眺めることで、亮平はもちろん他の生徒たちも動揺します。

「亮平、今までありがとう」

純は今まで自分の中に留めていた言葉を吐露し始めました。

「亮平とSEXする夢を見たんだ。変態だろ?」

自分だって変態な部分があり、引かれる部分があると亮平は言いますが、それは純を止める言葉にはなりません。

小野に謝るように言うが、純はそうじゃないと言います。

「こんなふうに生まれた僕が悪い。もう疲れたよ」

もう死のう。そう思ったとき、最後に純の目に入ったのは、急いで教室にやってきた三浦の姿でした。

「バイバイ」

純は手を放し、飛び降りてしまいました。

ーああ、欲しかったなぁ…普通がー

画面は音もなく真っ暗。

純の意識が消えたこの15秒が、作品にのめり込んでいた自分の息を詰まらせました。

『腐女子、うっかりゲイに告る。』第5話まとめ

一命をとりとめた純は、来週にはまた紗枝と心の距離を縮めることになりそうな…。

しかし、今回はQUEENの「ボヘミアン・ラプソディー」が切なく響きました。

ちょっと気になったので、この「ボヘミアン・ラプソディー」という歌の歌詞について調べてみました。

ボヘミアンは旅をして自由気ままに暮らすジプシーの意味。

ラプソディーとは『狂詩曲』の意味です。

ざっくりとですが、楽観的に生きてきた青年が母を殺してしまい、裁判にかけられます。

裁判の時、自分の罪を認めながらも、罪を犯したのは悪魔のせいだと考えるのです。そして彼はまた放浪をする。

母親を殺してしまい、母親は息子が殺人鬼になったことを悲しむだろう、とか、死にたくない、自由でありたいと思う心があったり、そもそも生まれてこなければ罪を犯すこともなく、苦しむこともなかった…そんな言葉が隠れています。

弱い心で人を傷つけ、その結果自分のことも傷つけるという結果を生むという点では、純や小野とリンクをしている部分があるなと思います。

生まれてきた意味を問う純や、亡きファーレンハイトが惹かれたフレディ・マーキュリーも、彼らと同じ想いで生きていたのでしょうね。

長くなってしまいましたが。

このように音楽にも注目をしていきたいこのドラマ。あと3回で終わってしまうのが信じられない展開です。

どんなENDに向かうのか、まだまだじっくり見て、色々考えていきたいと思います。

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