富豪刑事・神戸大助と、正義漢の加藤春が今回挑むのは…?
仲本と武井が殺害されてもなお「これは神戸家の問題だ」と大助が言い張るため、加藤と大助は袂を分かつことに。
その矢先、加藤は捜査一課に重要参考人として拘束されてしまいます。
現対本部のメンバーは仲本が命がけで残した犯人の手がかりを追い、神戸家では犯人を直接目撃した鈴江が証言を開始。
いよいよ事件の全貌が見えてきます。
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目次
『富豪刑事 Balance:UNLIMITED』前回第8話のあらすじと振り返り
大助たちは事件の裏を知っているであろう重要人物・武井を神戸家の地下に拘束します。
仲本は黒幕を暴くために尋問を始めますが、武井は何かに怯えてなかなか口を開こうとしません。
一方、大助の父・茂丸と母・小百合が関わっていた研究に関する情報を開示しようとしないヒュスクは、音声情報だけでなく人の口元の動きからも会話の内容を察知することがわかり、先回りして情報を削除するなどの動きをしていることが明らかになります。
その間、加藤は仲本が19年間で調べ上げた捜査資料を探り、一枚の家族写真にヒントが隠されていることに気がつきました。
こうして少しずつ見えてきた状況と犯人を明確にするため、大助と仲本はわざと屋敷の警備を緩くして犯人をおびき出そうとある作戦を実行します。
鈴江のサポートの甲斐もあり上手くいっていた作戦ですが、犯人が茂丸の名を使ってセキュリティを突破してくるという緊急事態が発生。
そして、実際に現れた犯人の姿を目撃した鈴江は、ハッキリとその目で茂丸本人だと確認したのでした。
セキュリティを突破してきた茂丸らしき人物に襲われた仲本と武井は、勇敢に立ち向かったものの絶命。
加藤はすぐ助けに行こうとしなかった大助を責めます。
一方で、仲本の身を案じていた清水は遺留品の中からヒントを発見し、仲本の死を悼みながらも彼のしぶとさに微笑みすら浮かべるのでした。
【ネタバレ】『富豪刑事 Balance:UNLIMITED』第9話あらすじ・感想
鍵を握るサイコロ
仲本と武井の二人が神戸茂丸と思わしき男に殺害され、加藤は大助から詳しい話を聞こうと声を掛けます。
しかし、大助は「これはうちの問題だ」と言い張り、事情聴取に協力しようとしません。
「お前はこの件に刑事として関わらないってことか?」
加藤にそう問われた大助は、警察手帳を置いて去っていくのでした。
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現対本部に戻った加藤は他のメンバーと仲本の死を悼みます。
清水は犯人確保のためには大助の協力が必要ではないかと諭しますが、加藤は「あいつはもう刑事じゃない」といって聞きません。
すると、清水はあるものを取り出します。
それは仲本が肌身離さず持っていたサイコロでした。
いつも二つ持ち歩いていましたが、遺留品の中には一つしか残っておらず、その一つを清水が持ってきていました。
実は、このサイコロは盗聴器になっていて、今ここにあるものは受信機です。
つまり、仲本は犯人の身体に盗聴器を忍ばせるため、逃げずに立ち向かったのでした。
その結果亡くなってしまった仲本を想い、現対本部のメンバーは心を痛めます。
その時、現対本部室の扉が勢いよく開き、星野率いる捜査一課が押し入って来ました。
星野は加藤を仲本・武井殺害事件の重要参考人として拘束すると告げ、現対本部のメンバーの待機、車のキーの回収、また大助の身元を明かすように命令します。
あまりに一方的な指示に怒りと戸惑いを隠せない面々でしたが、従う他ありませんでした。
その頃、神戸家では第三研究所の監視カメラに映っていた茂丸の姿を確認した鈴江が、自分が目にした侵入者は間違いなく茂丸であったと話していました。
喜久子は証拠がないといいますが、事件当時のように神戸家のセキュリティを突破できる人物は大助、喜久子、そして茂丸しかいません。
大助が喜久子を問い詰めると、喜久子は茂丸が生きていることを知っていたような素振りを見せます。
「親が子を庇うのは当然です。茂丸には茂丸の事情があったのです」
言い訳のようにそう話す喜久子に、大助は反論しました。
「ならば、母を殺された子が、殺した犯人を憎むのも当然だと思いませんか」
喜久子は表情を暗くし、涙を浮かべて去っていきました。
大助は心配する鈴江をよそに、危険を覚悟で茂丸の行方を追うことを決めます。
それぞれが静かに動き出す
捜査一課に監視されながら待機していた現対本部のメンバー。
亀井が昼食を買いに行くために車のキーを返してもらおうとしますが、そんな要求が通るはずもありません。
すると、清水が「公園の脇にケバブのワゴンが来ているから買ってきて」と頼みます。
何かを察した様子の亀井はニヤリと笑い、歩いて部屋を出て行きました。
さらに、清水は監視役の刑事を呼び出し、自らが作った船の模型を手渡します。
「乾くまで持ってて」というその模型は、両手で持たなければならないサイズ感です。
そのタイミングを見計らったように、佐伯と湯本も昼食を買いに行くといって部屋を出て行きました。
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監視の目を逃れてケバブのワゴンに集合した亀井、佐伯、湯本の三人は、仲本が仕掛けた盗聴器の情報から茂丸の行方を追い始めます。
この時、大助も街中にある監視カメラの映像を調査して茂丸の行方を追っていました。
一方その頃、加藤は星野から事情聴取を受けていました。
加藤は武井が19年前の事件の隠蔽にかかわっていたこと、犯人は神戸茂丸だということを正直に話しますが、そんな信憑性のない話を聞かされた星野は半ば馬鹿にしたように笑います。
そして、加藤が捜査一課を辞めることになったきっかけの事件を掘り返し、加藤は武井を恨んでいたのではないかと話し始めました。
星野は当時の加藤と武井が言い争っているのを目撃していたため、加藤が武井から事件の責任を押し付けられたように感じていたのではないかと考えていたのです。
しかし、星野の考えとは裏腹に、加藤は武井に感謝していました。
「俺がまだ、曲がりなりにも刑事を続けているのは武井さんのおかげなんだから…」
仲本と武井のために犯人を逮捕しようと真剣な加藤。
加藤が武井を逆恨みしていると予想していた星野は、そんな加藤の決意の表情を前に驚きを隠せませんでした。
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犯人の行方は?
大助は監視カメラの映像に映っていた茂丸の車を発見します。
車内には“大助へ”と書かれた手紙が置かれていました。
モニタリングしている鈴江に「罠です!」と忠告されますが、大助が物怖じするわけもなく、車の扉を開けるのでした。
その頃、ケバブのワゴンで捜査を進める現対本部メンバーたちも、ようやく電波をキャッチ。
盗聴器が拾う音声情報から、大きなヒントを得ていました。
時を同じくして捜査一課では、官邸から「神戸家に手を出すな」と横槍が入ったと伝わってきます。
同時に星野のもとに伝わってきたのは、武井のデスクから辞表が見つかったということでした。
この辞表は武井が書いたものではなく、過去に加藤が書いたものでした。
星野は血相を変えて加藤のもとへ走ります。
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大助が茂丸の車に乗り込むと、途端に神経ガスが噴出し、あっという間に車内に蔓延しました。
この状況を見越して防護マスクを装着していた大助は難を免れましたが、茂丸は大助を拉致しようとしていた可能性が浮上します。
監視カメラの映像から、茂丸はフランツ・ワインスキーという悪者のボディガードを務めるような男と行動をともにしていることがわかりました。
鈴江は茂丸らのその後の足取りを追おうとしますが、付近の監視カメラのデータが先回りして消されていました。
それを聞いた大助はこう答えます。
「消されているなら、作ればいい」
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ようやく受信できた盗聴器から聴こえたのは、波の音、かもめの泣き声、かなり大きいと思われる船の汽笛。
茂丸が近くの埠頭に停泊している船に乗っていることが予想できます。
「聞こえてました?」
亀井が話す電話の相手は、星野の運転する車に乗った加藤でした。
電話を切り、星野とともに港へ向かおうとすると、不思議なメールが届きます。
“カメラを手にグルットナしてみよう!このメールにグルットナしてくれた動画を返信してくれた先着10万名様に、もれなく10万円!Balance:UNLIMITED”
大助は監視カメラの映像が消されてしまったため、街行く人たちに映像を取ってもらうことで補完しようと考えたのです。
こうしてたくさんの人がグルットナしてくれたおかげで、大助は茂丸の足取りを掴むことに成功。
埠頭へ急行するのでした。
父子の再会
最初に埠頭に辿り着いたのは加藤と星野。
次に到着した現対本部メンバーが星野と合流する頃には、加藤の姿はすでにありませんでした。
何故なら、加藤は茂丸が乗っていると考えられる大型船に忍び込むことにしたからです。
パナマ船籍であり法的にも外国であるそこには、銃を持った警備が多数存在しています。
さらに、一同の心配が的中するかのように、船は港を離れてしまいました。
そこへ見慣れた車がやって来ます。
もちろん降りてきたのは大助でした。
鈴江によると大型船にはスキャンできない場所があり、神経ガスが仕掛けられていた車と同様に罠である可能性が非常に高いです。
しかし、大助の覚悟はすでに決まっていました。
「罠であろうがなかろうが、直接確かめるまでだ」
鈴江から遠隔操作で送られてきたトランクを開けると、大助は武装を始めます。
すると、近寄ってきた星野は、茂丸だけでなく加藤も船に乗り込んでいると伝えました。
大助は一瞬目を見開き、「加藤が?」と聞き返します。
2年前の事件をきっかけに銃が撃てなくなってしまった加藤の話をする星野をよそに、大助は黙々と準備を進めていました。
そうして謎のスプレーを全身に振りかけると車に乗り込み、車ごと海に飛び込んで行きました。
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海上に出た船の中では、フランツが海中から近付いてきた“物体”を排除したと話していました。
しかし、その“物体”に乗り込んでいた大助は、スプレーで特殊加工されたボディスーツを身に纏い、透明化して船内に潜んでいたのでした。
大助はフランツに飛びかかると身を拘束し、茂丸の居場所を聞き出します。
そして、ついに茂丸との対面を果たしました。
「待っていたぞ、大助」
茂丸にそう呼びかけられると同時に、フランツからの攻撃を受ける大助。
茂丸がアドリウム送電用のアンテナを作動させると、周囲一帯の電子機器が使えなくなりました。
アドリウムを使用していると思われるフランツの武器に応戦しきれず、武装も解かれてしまった大助は、フランツの手から逃れられません。
物陰から様子を見ていた加藤はフランツに銃を向けますが、2年前の記憶がフラッシュバックしてしまい、撃つことができませんでした。
『富豪刑事 Balance:UNLIMITED』第9話あらすじ・ネタバレ感想まとめ
「富豪刑事 Balance:UNLIMITED」ご視聴ありがとうございました。
第9話はいかがでしたかでしょうか?ぜひ感想を「#富豪刑事BUL」でツイートしてください。
関西テレビほか、この後放送の地域の皆様はお楽しみに。制作スタッフの皆様もお疲れ様でした。#富豪刑事 pic.twitter.com/ymZwiG1OSp
— 【公式】富豪刑事 Balance:UNLIMITED (@fugoukeiji_bul) September 10, 2020
いかがだったでしょうか。
加藤と星野目線、現対本部メンバー目線、大助と鈴江目線と、三つの視点で捜査が進んでいった第9話。
ついに大助と茂丸が対面し、物語のボルテージは上がる一方です。
大助の装備や“グルットナ”などSF映画のような演出も増え、さらにテンションが上がっていく後半戦、まだまだ予想できない展開が続きそうで楽しみですね。
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