1st season全25話、2nd season全25話、The Final全13話。
計63話という長い物語もついに最終回。
最後に手を繋いで歩く歳をとった二人を見ていると、幸せな気持ちなれました。
きっとあれが今日子さんが死の間際に願った、透の幸せな未来の姿なのでしょう。
素敵な物語をありがとうございました。
目次
アニメ『フルーツバスケット The Final』第12話のあらすじと振り返り
真知からの呼出の電話に、笑顔でやってきた由希。
真知から「由希を形作ってくれた透への感謝」を伝えられた由希は、彼女が自分を本当に理解してくれていることに感謝します。
すると不意に由希は、神様の元に去っていく鼠の幻と共に、由希は物の怪憑きの呪いが解けた事を理解しました。
呪いから解放された喪失感から涙を流す由希を心配する真知。
由希は、真知を抱きしめて、好きな人を抱きしめられる喜びを実感するのでした。
呪いが解け、神様の立場ではなくなった慊人でしたが、当主の責務を果たすため、これからも草摩の家で生きていく事を決意します。
慊人は、そのことを十二支の面々に伝えた後、紫呉の元を訪れます。
子供の頃からずっと慊人が好きで、慊人を手に入れるために手を尽くしてきた紫呉。
紫呉は、ようやく戻ってきてくれた慊人に、「好きだよ」と呟いて唇を重ねるのでした。
そして、今日子の墓参りに訪れた夾と透。
夾は、透に「卒業したら共に街を離れたい」と伝え、透はそれを快諾しました。
かつて、今日子は事故に合い、死ぬ間際に夾に向かって「許さないから」と言いました。
結局それは、かつて透を守ると約束してくれた少年に、「(ツケを払ってくれなきゃ)許さないから……」と、娘の今後を託したものでした。
透は、真相は分からずとも、母が夾を恨んでいるはずがないことを伝えました。
夾は「遅くなったけど一生分守るよ」と今日子に誓うのでした。
【ネタバレ】アニメ『フルーツバスケット The Final』第13話あらすじ・感想
初デート
動物園に「夾くん、夾くん」というはしゃいだ透の声が響きます。
ありさと咲という付き添いを連れて、夾と透は動物園に初デートにきていました。
夾は、二人からのいじりにうんざりしつつも、透とのデートを楽しんでいました。
自らが引きちぎった化け猫封じの数珠を、透が丁寧に拾ってくれていたのを思い返した夾。
「愛するってのは、目の前にあるものだけを愛するんじゃなくて、過去も未来も抱きしめることかもしれない」
夾は、透の姿からそんな風に思うようになっていました。
そして、デートが終盤に近付いた夕暮れの動物園。
透がお手洗いに行っている間に、夾は、ありさと咲という透の無二の親友と話をしました。
ありさと咲にとって、透は親友であり仲間であり家族でした。
その透を遠くに連れて行ってしまう夾に、二人は恨み言を言います。
それでも、夾が良いやつなのを知っている二人は、「透を頼む」と透を託すのでした。
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門出
卒業式を終え、紫呉の家を出る夾と透は、部屋の片づけを行っていました。
透は、紫呉の家にやってきてからの楽しかった日々を思い返し、寂しさから涙を流します。
「新しい宴の始まり、だろ?」
夾の優しい励ましを受けて、透も笑顔に戻ります。
微笑みながら見つめ合う良い雰囲気の二人でしたが、不意に透のお腹の虫が鳴いてしまいます。
恥ずかしさから変な声を上げて、夾に背を向けた透。
そんな透に、夾は「変なところで変に照れるよな」と呆れるのでした。
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それぞれのパートナー
真知の部屋で二人きりになった由希は、「浮気するとか心配されたらイヤだからね」と、新居のカギを真知に差し出します。
「そんなこと別に思わない」と強がりながら手を伸ばす真知をからかいながら、カギを渡す由希。
由希と簡単に会えなくなってしまうことを寂しがる真知は、「絶対、追いかける」と決意を告げます。
「うん、待ってる」
真知の決意を笑顔で聞いた由希は、優しく真知の頬に手を伸ばし唇を重ねます。
由希と真知がイチャイチャしている頃、夾と透の旅立ちを間近に控え、元十二支の皆も、互いのパートナーと共に透の事を思い出していました。
・草摩利津×満(紫呉の担当編集)
・草摩燈路×草摩杞紗
・草摩發春×草摩依鈴
・草摩藉真×花島咲
・草摩紅野×魚谷ありさ
・草摩綾女×倉前美音
・草摩はとり×白木繭子
・草摩紫呉×草摩慊人
表現方法に違いはあれど、これまで透に支えてもらっていた皆は、透の旅立ちを祝福しているのでした。
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母さんみたいな人
帰宅した由希が、「本田さんと二人きりで話がしたい」と夾に告げると、夾は「居間」とぶっきらぼうに透の居場所を伝えます。
「しっかりやれよな、バカ猫」
「余計なお世話だ、バカ鼠」
由希は、夾と穏やかな掛け合いを交わし、透の元に向かいました。
母親に道具として扱われた経験や、物の怪憑きがバレて友達の記憶を消された経験から、愛を求めていたのに傷付くのが怖くて人と距離を詰められなかった由希。
そんな由希に無償の愛を与え、人らしく育ててくれた透。
由希は「君は俺の母さんみたいな人だった」と、正直な気持ちを透に伝えました。
由希が感じた愛情は、物の怪憑きという特殊な環境に置かれた十二支のみんなが感じているものでした。
だから、それぞれの道を生きていても、ふとした時に透の事を思い出し、その幸せを想う。
「ありがとう。君に会えてよかった」
由希は、あふれ出る感謝の気持ちを伝えようと「ありがとう」を繰り返しながら、透の手を取り握手を交わします。
「ありがとう。透」
「ありがとう。いってきます」
透は笑顔でそう返して、由希の手を離すのでした。
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エピローグ
紫呉の家の廊下を小走りで「ママ、ママ」と母親を呼ぶ少女。
透と夾を探しているその少女は、二人の孫でした。
たくさんの写真と十二支の置物、夾を封じていた数珠が並ぶ棚の上には、思い出の青い帽子が置かれていました。
嬉しいことや悲しいことを繰り返して歳を重ねてきた夾と透は、紫陽花が咲く美しい道を手を繋いで歩いていくのでした。
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アニメ『フルーツバスケット The Final』第13話あらすじ・ネタバレ感想まとめ
・カップルだらけ
・透はみんなのお母さん
・今日子が望んだ未来
『フルーツバスケット』には、透たちが卒業してしばらくしてからの都立海原高校を舞台にした、『フルーツバスケットanother』という作品が存在します。
もちろん、原作者である高屋奈月さんの作品です。
既に完結しているようですし、こちらもアニメ化の可能性があるかもですね。