四方田正美(高島礼子)や川本栄太(徳重聡)ら都知事選候補者たちが舌戦を繰り広げる中、劣勢の渡辺は設楽から誘拐犯の要求を聞き、自ら人質交換に名乗り出ます。
一方、娘の身を案じる氏原社長の右腕である大貫英一(古田新太)は誘拐犯との交渉を続ける設楽に不信感を抱いていて・・・。
さらに、設楽は警視庁の板倉(小泉孝太郎)に警察のスパイを依頼すると、板倉はある決断をします。そして誘拐犯との“人質交換”という前代未聞の計画実行の時がやってきました。
目次
ドラマ『フィクサー season3』 前回振り返り
殺人未遂の冤罪が晴れた渡辺(町田啓太)は、設楽(唐沢寿明)の“ささやき”により次期都知事選出馬を決意します。
しかし、都政にもドン・黒羽真二郎(石坂浩二)など国政を上回る勢いで様々な壁が立ちはだかります。
そんな中、1兆円規模の東京湾埋め立て事業を進める浜潮建設の氏原社長(加藤雅也)の娘・早紀(大友花恋)が誘拐される事件が発生。民自党の須崎幹事長(小林薫)の依頼で犯人との交渉役を買って出た設楽は、事件と選挙運動を両立させるため、犯人に人質交換を提案しました。
【ネタバレあり】ドラマ『フィクサー season3』第2話あらすじと感想
攻防戦
東京湾埋め立て事業を政府と進める浜潮建設の社長・氏原(加藤雅也)の娘・早紀(大友花恋)が、埋め立て事業に反対する犯人によって誘拐されてしまいました。
既に事件発生から50時間が経過していますが、犯人からは何も交渉してきません。
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一方、渡辺(町田啓太)たちの都知事選挙戦は熾烈な戦いを繰り広げていました。
知名度がない渡辺は、殿村前総理(永島敏行)の協力によって応援議員を獲得していましたが、それは都議会議長・黒羽(石坂浩二)がバックアップする四方田正美(高島礼子)陣営に妨害されてしまいました。
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四方田や川本栄太(徳重聡)が人気を集める中、渡辺は候補者全体の6位に位置していました。
玲子(内田有紀)は、予想していたよりも低い順位に焦りを感じます。
玲子が持つ配信番組で紹介するにも、世間の関心は誘拐事件にあり、都知事選は隅に追いやられてしまっているため限界があります。
「限界のラインは工夫次第で変えられる。」
設楽(唐沢寿明)は交渉役を買って出て、秘密裡に犯人とメールでやりとりする中で、選挙と事件を両立させる秘策として「人質交換」を提案しました。
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渡辺は、埋め立て事業のために殺人未遂事件の犯人に仕立て上げられた人物です。
人質としては適任だと語る設楽。
渡辺が女子大生を助けるために身代わりになったとなれば、メディアは連日報道しなければなりません。
そうすれば、渡辺の知名度も都民の信頼もおのずと上昇するというわけです。
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玲子は危険だと反対しますが、設楽はもし殺されたら渡辺の運命はそれまでということで、そんな奴が都知事になれるわけがないと鼻で笑います。
誘導
設楽は渡辺の選挙事務所に出向き、渡辺を激励したのち、人質交換の話を切り出しました。
ただし、渡辺には自らが身代わりになろうと思っていると話します。
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そして「しばらく会えなくなるかもしれない」と伝え、さらに去り際にはこう言い残しました。
「選挙は人生を大きく変える。捨て身になるのを楽しんでやれ」
ホテルに戻った設楽は、犯人に「人質の候補が決定した」と連絡をしました。
その直後、渡辺から着信があり、設楽はほくそ笑みます。
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「身代わりの役目、僕にやらせてもらえませんか?」
渡辺は、自分は埋め立て事業の被害者なので適任だし、これが注目されれば選挙活動の一環になると説明します。
設楽は渡辺の案に感心して見せ、あくまでも人質交換は渡辺が言い出したことにしました。
渡辺を秘かに推す須崎幹事長はこの計画を「危険だ」と反対しますが、設楽にはさらなる考えがありました。
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設楽は板倉(小泉孝太郎)を呼び出し、あえてこの人質交換の話を伝えます。
そして渡辺のために成功させようと言い、警察が気づかないように取り計らって欲しいと頼みました。
板倉は自分も現場に行くことを条件に設楽の提案を飲みました。
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そして設楽は浜潮建設に人質交換の話を持ちかけました。
しかし、本部長の大貫(古田新太)は会社にもリスクがあると反対します。
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しかし、氏原社長は娘が助かるならなんでもいいと設楽の提案を受け入れました。
計画実行は翌日の午前7時。場所は埋め立て候補地をのぞむ橋の上です。
渡辺は一人橋の上に立ち、犯人と人質が来るのを待ちます。玲子は離れた場所からその様子を撮影します。
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一方、板倉は設楽との約束を破り、警視庁と犯人確保のために動いていました。
しかし約束の時間から10分以上経っても犯人は現れず、連絡もありません。
その頃、犯人は「裏切ってないだろうな?」と設楽にメールを送ります。
設楽は「あなたのことは裏切っていません」と返しました。
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しばらくして、渡辺のスマホに着信があり、その直後にワゴン車が現れました。
渡辺は車内を見ながら帽子を脱ぎます。その直後、ワゴンは発車してしまいます。
様子を伺っていた警察はすぐにワゴン車を追いかけます。
板倉もパトカーで後を追いますが、渡辺とすれ違った際、彼の口が少し上がっているように見えたのを不審に思います。
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案の定、ワゴンの中には人質は乗っていませんでした。
運転していたのはかつての設楽の秘書・丸岡(要潤)でした。
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気がつけば、渡辺は姿を消していました。
人質交換
渡辺は指示された犯人のアジトへ向かい、犯人と合流しました。
間もなく、山の中の小屋に置き去りにされていた早紀は無事保護されました。
設楽の目論見通り、人質交換の批判の矛先は渡辺ではなく、警察に向き始めました。
板倉が設楽との約束を破ったのは、犯人確保はもちろんですが、渡辺に危ない橋を渡らせたくなかったという理由もありました。
設楽は「私が見込んだ人間だから大丈夫」と自信を見せます。
「彼は地獄が似合う」
設楽は、渡辺はこれから何度も地獄に落ち、その度に這い上がって強くなっていくと語ります。
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渡辺が身代わりになったことが大々的に報じられると、世間は渡辺を応援し始め、流れが変わってきました。
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全ては設楽の計算通りに動いています。
設楽は、この計画を実行する中で何度も犯人像について考えてみました。
メールでやりとりした感触では、あまり教育レベルの高い人物には感じませんでした。
しかし、犯行声明には政治的な発言もあります。そのために思想的な犯罪に見えていますが、実は犯人はただの実行犯なのではないかというのが設楽の出した結論です。
「絵に描いている人物は他にいる。それも意外な人物です。」
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指示役
渡辺は、犯人と接触してみて彼がこんなことをする人間に感じませんでした。
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渡辺は「本当に埋め立てに反対なのか?」「俺はむしろ君を救いたい」と必死に犯人に問いかけます。
しかし犯人は「うるさい!」と言って話を聞こうとはしません。
その時、小屋にある人物が入ってきました。
そこには、浜潮建設の本部長・大貫の姿がありました。
ドラマ『フィクサー season3』 第2話 感想&まとめ
誘拐の指示を出していたのは、なんと大貫さんでした。
1話目からフラグは立っていたのですが、やっぱりでしたね。大貫さんは何故埋め立て事業を中止させようとしているのでしょうか?犯人との関係は?
既に手に汗握る展開。次回も見逃せません!